2008年02月

2008年02月29日

氷模様湯川公園を歩いていたら、雪が融けてきて、氷状態になり、それがまた融ける途中に模様ができているのを発見、パチリ!なかなか綺麗。そしてこの上を歩くわけだが、まるで割れるガラスの上を歩くようで楽しい楽しい。ガシャガシャっと音がして氷を割りながら歩く。


(23:46)

2008年02月28日

POLICE《POLICE》が来日した。《POLICE》は1970〜80年代で最も重要なバンドだ。パンクブームの頃デビューしたので、見た目そういう雰囲気あったが実は音楽的にしっかりしたレベル高いミュージシャンの集まりで、いち早くレゲエをとりいれシンプルだがU2などと並びロックの本質とちゃんと向き合った史上に名を残すバンドだ。

で、まあ再結成ライヴなのではありますが、スチュアート・コープランドのドラムが見たいし東京ドームに行ってきました。コープランドは1980年代中期にPOLICEが活動休止したころから映画音楽(コッポラ監督の作品などがある)を担当し、その才人ぶりを発揮した。
しかしなんといっても魅力はそのドラミングだ。メンバーで一番若いといってもコープランドも50代だが、そのドラミングは全く色あせておらず、素晴らしいの一語に尽きる最高の演奏を見せてくれた。コープランドばっか見てたかも。一緒に行った人も同じだったようだし、後ろの席の知らない人たちも絶賛する声が聞こえた。やはり手首が柔軟なのだろう、左手のレギュラーの持ち方でのスナップがシャープに決まり、フィルのタイミングやフラム(右手と左手でほんのちょっとずらして叩く奏法)で決めるロックっぽいフィーリング、タムの使い方等。華麗で魅せる人だ。ハイハットの細かいパッセージも見事に決めていた。またマレットでのパーカッションもよかった。眼鏡をかけ、ドラムを叩いていなかったら学者のようなインテリジェンス漂う雰囲気になっていた。
ギターのアンディ・サマーズが弾きまくりタイプでないので、フィルインやアレンジの重要なファクターをドラムが受け持ち、それに答えて余りあるリズムをうちだすのがコープランドだ。

曲は「メッセージインナボトル」で始まり、サビの合間でスティング(56〜57歳?)が「TOKIO〜」と入れるとドームの聴衆が反応し一気に一体感が増した。スティングの曲づくりの、そのロックに対する深い理解には感銘した。アンディ・サマーズは65歳で、ちょい太めかもだが元気元気、緻密な伴奏とディレイを使った奏法、そしてぎんぎんにロックしてました。U2 のエッジ、ストーンズのキース等、いいロックバンドのギタリストってサウンドの核の役目でソロプレイでどうのこうのというタイプでないとこがいい。この意見はたとえばジミ・ヘンドリクスを批判してるわけではない。ジミはスーパーな最高のギタリスト。サマーズやエッジはスーパーではないし早弾きソロはないが、バンドサウンドの屋台骨を支える意味で、こういうプレイヤーがヴォーカルを助けバンドをある程度長持ちさせているのだと思う。

「ロクサーヌ」「ドントスタンドソクロストゥミー」「ウォーキングオンザムーン」「ソーロンリー」などすべて3人だけの演奏なので、初期のスタイルでとおした感じ。まあそれはよかったのではないか。PAはクリアになっているが、しかししかし音がでかすぎるよ、いくらなんでも。難聴で死んじゃうよあれじゃ、PAエンジニアってヴォリュームで勝負しようと勘違いな人たちが多いからだろうか。耳が悪くなるミュージシャン多いんだから。きっと祭りの仕切り屋さんのつもりなんだろうな、盛り上げなくっちゃって、そればっか考えてんだ。
ところで、前座でポリスと同じ編成でスティングとよく似た若者が歌ってるので、ポリスをリスペクトするバンドなんだ、と思っていたらスティングの息子さんだったらしい。やはりベースで歌だった。でもけっこういいバンドだった。
写真はアルバム「Regatta De Blanc」。



(00:08)

2008年02月21日

榛/坂口由起子シンガーソングライター坂口由起子のソロアルバム『榛hashibami』が完成、リリースされる。これは私、周防義和プロデュースのもとに2007年2月から制作にはいっていたプロジェクトでやっとできた!今、ほっとしています。
全編yukkoこと坂口由起子のオリジナル曲で、すべて周防義和編曲。そのなかには軽井沢ラヴソングアウォード2005 受賞曲「ふたりのココロが離れそうな時」、小諸ケーブルドキュメント番組エンディングテーマ曲「でこぼこ道」等も収録。「でこぼこ道」は素朴なフォークでしたがちょっとレゲエ風にしました。坂口由起子は昨年の私が音楽担当した2時間ドラマ「めぞん一刻」でも劇中音楽にヴォイス参加しています。
坂口由起子を初めて聴いた時の印象は女性のピアノ弾き語りタイプのシンガーソングライターでありながら、そういった人にありがちなピアノバラードとかはなくてリズムにのったいいセンスの人だな、と思ったので、そこら辺をさらに深〜く追求しました。臭く盛り上がって歌い上げるのではなくて、ソフトなリズムだったり、ホワッとした全体の雰囲気で素朴に...でも大人な世界感、とでも言いましょうか。
タイトル曲「榛」はスローでちょいトラッドまたは「和」なムード、での重たくはならない-いい深さの歌、「楽園」でのロックテイスト、「Dragon Eyes」ではモダンなポップ感覚、「らせん階段」ではホワッとしながら前向きな明るさ、「眠りの森で逢いましょう」ではちょっとジャズワルツ感覚、「虹をかけよう」ではメルヘン的ながら大人の和声感覚と、嫌みなく拡がりあるyukkoワールドをサポートした...つもりデス。「キンモクセイの香るアパートで」では70年代風なスロームードでひねりなくバラードが聴けるし、いろんなカラーが出せたのではないかと思います。「雨音はVALSE」という曲は周防義和作曲で、これは不思議系...でしょうね。ソフトだから「変」な歌だとは言われないでしょうが。
坂口由起子(vo&pf)、山浦タケヒコ(fretlessbass)、周防義和(guitar)というトリオ編成で上田、長野でライヴを進行中ではあります。アルバムの詳しくは
こちらからどうぞ。

(01:14)

2008年02月19日

4°Cの田中さん/アカデミー賞受賞高輪プリンスで行われた日本アカデミー賞の授賞式とパーティ、出席しました。僕個人としては優秀賞受賞まで、でしたが、まあ上出来です。優秀賞受賞式では椎名林檎らといっしょにステージにあがり受賞したのも不思議な気分でした。
映画「それでもボクはやってない」からは美術の部谷京子、編集の菊池純一、助演女優のもたいまさこが最優秀賞受賞、彼らの仕事はほんとうに素晴らしかったので納得です。部谷(へや)さんとは前々日に電話で「あたしは最優秀ないから....いやいやオレこそゼッタイないから...」って、あんた獲っちまったじゃねえの。一本立ちして16年で10回も優秀賞獲ってるんだって!?、イチローより率いいぜ、巨匠の京子さん!

会場では様々な人たちにも会いました。写真は昨年、学生映画祭で審査員を務めた同士のStudio4°Cの田中代表プロデューサー。田中さんはアニメーション作品「鉄コン筋クリート」で最優秀アニメーション作品賞を受賞、僕は中央テーブルのさらに中央側の位置だったので(宮沢りえ、加瀬亮、もたいまさこ らと同じテーブルという凄い席)、トロフィーもらった直後の田中さんと「おめでとうございます!」と、熱い握手でした。田中さんは昨年お会いした時はベルリン映画祭からの帰国直後で、お話していて滅茶苦茶熱い映画人だなという印象だったです。ジブリから独立しStudio4°Cを設立し10数年、今回の受賞はひとつ華が開いたのではないでしょうか。
また中谷美紀、仲間由紀恵、松たかこ、蒼井優、樹木希林、寺島しのぶ、堀北真希、夏帆、内田哉々子、新垣結衣(字があってる?)ら女優陣が華やかでした。往年の大女優、司葉子、星由里子という方々もいらっしゃいました。またオダギリジョーのヘアースタイル、いつもユニーク! そして役所広司、小林薫、柄本明という顔ぶれ、凄いデス。

また2日前の13日に毎日映画コンクールがあり映画「それでもボクはやってない」が作品賞監督賞を受賞、また日本で一番歴史の長いキネマ旬報の賞でも映画「それでもボクはやってない」が作品賞を獲りました。

(00:11)

2008年02月11日

つららの季節東京、名古屋、大阪と大都会にも雪が積もったようですね。こちらは勿論ずっと雪あり状態です。写真は雨水が落ちるところにできった「つらら」。雨水が落ちたところが夜中に凍ってしまい、足を滑らせて危ないので、とりあえずバケツを置いておいたら、つららができ、尚且つバケツの水もすべて凍結し、つららと繋がってしまった!昨日の最低気温マイナス14度だしねえ。それでも今日の昼間の散歩は0度の中、風もなく穏やかで日差しで温かく気持ちよかったです。
だいたい雪降った後の晴れて穏やかな日は、下から(積もった雪)の照り返しもあるし、けっこうポカポカとしてる。


(01:21)

2008年02月07日

James Taylorまたまた新シリーズを始めてしまうのです。題して《名曲だと思う!》 ....だと思う、っていうこの強い断定じゃないとこがね、さりげなく感性のハナシだしね。いいんじゃあないかと思うわけであります。
そして第1回 『Nobody but you』(作詞作曲歌:ジェームス・テイラー)

James Taylor1973年のアルバム『ONE MAN DOG』に収録されている「Nobody but you」は現代的なポップチューンの名曲だ。なんかジェームス・テイラーという人の音楽はすべてさりげなくて、はったりなく、そんな派手でもなく、長い音で伸びて盛り上がることもない。これらはすべて現代都会人のちょっとした生活から題材を得たような表現には、すべてリアリティある要素といえる。綺麗すぎるメロディなんてなんか白々しく、ゼッタイ今までにあったんじゃないか...とか、変にロマンティックに盛り上がる音楽なんて前時代的....を考えると、そうでないテイラーはまさしくセンスのよい現代ポップミュージック屈指のソングライターと言えよう。

しかし彼のメロディの作り方歌い方を分析すると、これがけっこうソウルフルだったり、シンコペーションしてたり、実にリズムに言葉がどうノルかが細かいニュアンスに満ちている。この「Nobody but you」でもフレーズの最後で微妙に音が上がって終わっていたり。1フレーズがリズムの気持ちよいリフで作られているいることがわかる。歌詞も日常的でチョイ不思議でとても好きだ。
Aメロ部分は16分音符の絶妙なノリが言葉をのっけて、ジェームス独特の、でいてさりげない歌にできあがっていて素晴らしいとしか言いようがない。これ努力してできねえぞ!

またコード進行はちょっと変化しつつリフレインするパターンで、そんな斬新とかではないけど、そのちょっとした変化がまた効いていたりする。サビはたった3小節で成立しているのは凄い個性的!インタールードも1小節だったり3小節だったりで、普通考えられる4小節パターンを打破している。でも自然だし、いい流れができている。ジェームス・テイラーはアコースティック・ギターで歌うのでフォークっぽい印象だったが、ノリはソウルっぽいしリズムにしっかり乗る人だし、1970年代当時の日本のノリのない歌謡チックなフォーク派とは全く別物と言える。

この『ONE MAN DOG』の裏ジャケットの写真はテイラーの自宅スタジオで、1973年当時メチャクチャ憧れた。なんかリラックスしてミュージシャン集まってレコーディングしている感じが。ドラムはブースじゃないけど。そして山小屋のようなミキシングルーム.(クリックすると大きく見れます)
ちなみに参加ミュージシャンはダニー・コーチマー(gtr)、ラス・カンケル(drs)、ルランド・スクラー(ba),マイケル・ブレッカー(t.sax&flute)、ランディ・ブレッカー(trp)、カーリー・サイモン(cho)、キャロル・キング(cho)、ジョン・マクラフリン(gtr)等。エンジニアはピーター・アッシャー(その後L.A.拠点にリンダR.らのアサイラムレーベル立ち上げる)とフィル・ラモーン(NYCでビリー・ジョエルなどを発掘)と東西すご腕プロデューサーがまだエンジニアとして参加してるのもチョー驚き。マクラフリンがなんと1曲書いているのも今じゃ考えられない。


(01:16)

2008年02月01日

雪の公園/小さな家2月だから、このブログも4年目に突入かな。僕が音楽業界に入って30年か!いやいやまいった、時が経つのが...

2月はいろいろありまして、まず私ですね、映画「それでもボクはやってない」の音楽で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞したのです!!!自分にとっては一大事ではあります。11年前に受賞していますが、そう簡単にとれないですから。
その授賞式、レセプションと最優秀賞の発表が15日に都内のホテルであるわけです。
映画「それでもボクはやってない」の音楽=劇伴は少なかったので、まさか!?って。ただエンディング曲「静けさの中で」はこのブログでもとりあげたように自分の代表作となる納得いく曲なので、それが評価されたとなるととてもとても嬉しきことではあります。特にひとりダビングですべてのヴォーカルパートを歌っていただいた、素晴らしいミュージシャン=シンガーtomo the tomoには最大の感謝をしています。声でいく音楽、というアイディアを最初に考えた音楽プロデューサーの和田亨君、またサウンドトラックアルバムリリースにあたり多大な労力をおかけしたアルタミラピチャーズ桝井プロデューサーにも感謝です。そしてなんといっても、この音楽をすご〜く気に入ってくれた周防正行監督にも大変感謝です。皆さまありがとうございました。

(02:29)