2009年10月

2009年10月31日

e9e24c6f.jpg2つ前のこのブログでもご案内しましたが、MPJでの周防義和作曲講座が開かれます。
まだまだ間に合います!
11月5日の第1回がポップミュージックのスタンダード曲の解説から周防義和編曲での
独自分析。「黒っぽい感覚」の追求等です。そして参加者の皆さんに作曲課題を
出し、第2回は2週間後の11月19日に、参加者の課題発表。周防義和がひとりひとりに
コメントさせていただきます。

「黒っぽい感覚」・・・あいまいな表現ではがありますが、ポップ曲における重要な要素です。
なにげないメロディやリズムのグルーヴにブルーノート的な音の使い方、シンコペーションする
カッコよきメロディはポップミュージックの歴史をひも解いてみてもわかるように、ブルースや
R&Bからの長きにわたり培われたエキスです。そのあたりをポップスタンダード3曲の分析から
、周防義和のアレンジ編も含め、わかりやすく解説しましょう!

日時:11月5日と19日の2回に渡って行われます。
   両日とも19時30分から約2時間程。
場所:山手線大塚駅から徒歩5分弱のMPオフィスJに於て。

詳しくは http://www.musicport-j.org/ を参照してください。
このブログの左下のほうのLINKからもMPJのサイトに入れます。
アマチュア、セミプロの作曲家の皆さん是非お待ちしています!


(18:09)

2009年10月24日

cb6b1eb5.jpgシンガーのtomo the tomoとは10年前くらいから僕のスタジオワークやソロプロジェクトで一緒に活動してきたが、田中麗奈主演映画の主題歌『ドラッグストア・ガール』の主題歌や、特に2007年の映画『それでもボクはやってない』主題歌でひとつの確固たるコンセプトを共有、またベーシスト泉尚也アルバムでのフレットレスベースとtomo the tomoの声での作品作曲で更に深まりユニット”tomo the tomo carpe diem”へと結晶していくことになった。

その”tomo the tomo carpe diem(カーペディエム)”がライブなんです。ライヴは8月4日に広島での周防真理子・石塚桜子EXIBITION《NO MORE WAR》でスタート、5日ウエストプラザ、6日の原爆ドーム向かえ親水テラスでのイベント出演、それ以来、東京では初のライヴとなるのです。
この日は2枚目のソロアルバム『LIFE』を完成させた全方位ベーシスト泉尚也のユニット”cyanos”にもtomo the tomoと周防義和は参加、『LIFE』の中の周防義和作品「シアン」「シナプスの記憶」も演奏予定です。
もうひと方、シンガーソングライター高満洋子さんは泉尚也プロデュースでアルバムをリリース、また NHKドキュメンタリー『不屈の者たちへ』のエンディングテーマ担当するなど活躍、泉尚也プロデュースによるスペシャルな仲間でお送りできるライヴになります。

また他の参加メンバーにはCM、TVその他で活躍する作編曲家でキーボディストの麻吉文、自らのユニットや東京ザヴィヌルバッハや井上陽水、吉田拓郎らのアーティストサポートで超売れっ子パーカッショニスト三沢泉(1994年にはBREW-BREWで周防義和と活動)、自らのバンド活動、CM,ドラマ音楽の作編曲家Jirafaも参加。

映画『それでもボクはやってない』主題歌の「静けさの中で」(作詞:tomo the tomo 作曲:周防義和)やNHKドラマから今年話題の作品になった映画『ハゲタカ』主題歌「Road to Ribirth」(作曲:佐藤直樹)もtomo the tomoが歌ってますが、この日はこれらも演奏予定です。いろんなところ、たとえば大学の講座なんかでもでtomo the tomoの歌にトリハダもん!との声を聞いてきました。是非ナマでお聴き下さい。


日時:11月16日(月)
場所:恵比寿「天窓switch」 

《月の啼く夜に》ライヴ produced by naoya izumi
出演:高満洋子 : vocal,piano & accordion

泉尚也ユニット “ cyanos ”
bass : 泉尚也/ vocal : tomo the tomo / guitar : 周防義和 /keyboard : 麻吉文/percussions : 三沢泉

tomo the tomo carpe diem
vocal : tomo the tomo / guitar : 周防義和 /bass : 泉尚也 /chorus : jirafa /keyboard : 麻吉文/ percussions : 三沢泉

19:00open/19:30start
前売¥3,000/当日¥3,500(ドリンク別)
場所:恵比寿「天窓switch」 渋谷区恵比寿3−28−4 B1F tel:03-5795-1887
http://www.otonami.com/ebisu/news/index.htm



(23:21)

2009年10月22日

b9b1b5e2.jpgまたまたMPJの作曲講座が開かれます。
11月5日の第1回がポップミュージックのスタンダード曲の解説から周防義和編曲での
独自分析。「黒っぽい感覚」の追求等です。そして参加者の皆さんに作曲課題を
出し、第2回は2週間後の11月19日に、参加者の課題発表。周防義和がひとりひとりに
コメントさせていただきます。

日時:11月5日と19日の2回に渡って行われます。
   両日とも19時30分から約2時間程。
場所:山手線大塚駅から徒歩5分弱のMPオフィスJに於て。

詳しくは http://www.musicport-j.org/ を参照してください。
このブログの左下のほうのLINKからもMPJのサイトに入れます。
アマチュア、セミプロの作曲家の皆さん是非お待ちしています!

photo:下北沢251での周防義和

(22:01)

2009年10月20日

c0ee7dd6.jpg京都行くとすぐ詩仙堂、曼殊院という場所が好きで何度何度も歩いているが、この日は松村香代子君が宮川町でお昼しようということで街中...昔だと洛中?になるのかなあ...を歩いた。水の流れがこんな繁華街にあるのは京都以外にどこかあるかなあ?道頓堀もまあそうだけど、ちょっと大きな川だし。
京都高瀬川は可愛らしい小川で木屋町通という超繁華街に面して流れる。浅い水底の砂利が澄んで見える、とてもキレイ。その繁華街との組み合わせがなんとも風情ある。東京にはないし。五条を上がった辺りから三条の北まで木屋町を歩いた。携帯電話に表示される歩行距離は12キロ、この日は12000歩以上歩いたみたい。
しかし秋の京都の日曜日は凄い人出。もうすぐ時代祭もあるらしい。写真は高瀬川沿い三条木屋町辺りのレストラン。



(02:36)

2009年10月16日

b217fc89.jpg蓼科御泉水園は蓼科山の中腹にある標高1800メートル程の森。10月中旬、まだ紅葉はちょっとづつだが標高1600メートルくらいから急に樹木の葉が色づきはじめた。緑の森もいいが、黄緑から黄色に、そして赤く色づく、いわゆる紅葉という現象は、春に花々が一斉に咲くのと並んでほのかな感動をおぼえる。
山にはゴンドラが動いていて白樺国際スキー場になるのだが・・・あれ白樺国際?すご〜い昔ここでスキーしたような、、、確か来た来た。昔東京からはるばる来たところが今は来るまで2時間くらいでこれちゃうっていうのも、面白い。しかしせっかく軽井沢に移り住んだのに、最近スキーやってないし。まあでも軽井沢に住んだといっても別荘生活してるわけじゃなくて、仕事してるし、東京に行っても仕事してるし・・・なんですワ、これがね。

話し戻って、毎年紅葉の度合いは異なり、冬がちゃんと寒いとモミジの赤い紅葉も深いらしいとか、いろんな自然の法則があるようだ。うちのモミジも今年の紅葉楽しみだ。帰りの蓼科スカイラインから佐久平の平地への約2000メートルから見下ろしは絶景であった。蓼科スカイラインは佐久平の南辺りに出てくるので、軽井沢へも実は近い。

(00:57)

2009年10月04日

a26a1731.jpeg8月末にこのブログにコメントをいただいた。僕のアルバム『SLOW SLIDE SONGS弦異抄』についてで、「その浮遊感はどうしてできたのか」「マスタリングについて」「迫力」「ステレオ感」「臨場感」「VOCALの馴染み感」などについてのご質問でした。それで、今回のブログはそれにお答えしようと思います。1ヶ月以上経ってしまって申し訳ありませんが、やっと落ち着いて今自分のアルバム聴ける時間ができたので書きます。
大変熱心に御愛聴されお誉めのお言葉嬉しく励みにしています。きちんと答えられるか自信ありませんが書いてみました。

まず「浮遊感」ですが、これは感覚的なことなので答えも感覚的かもしれませんが、作曲上の僕のコンセプトが「あまり終止感が強くないもの」に沿っているからかもしれません。印象派の音楽やジャズでは60年代モード派のジャズからの影響が強いのでコード進行でいうドミナントからの解決を強くしないテイストだからかもです。勿論複雑なコード進行している曲もありますが、その場合はテンションノートを多くしてやはり曖昧な終止にしているのです。コードが移ってもそれを繋ぐ同じ音で包むのも好きなので、それらが浮遊感に繋がるのかもしれません。
それから3度の音のシャープかフラットかということが長調短調の分かれ目ですが、もともとそれは西欧白人の合理主義で発達したもので音楽を長調短調だけで計るのは「アホ」なことと考えます。ブルースやそこから発展したロックは7thのスケールが基調です。それはスコットランドやアイルランドのバグパイプの音階とも同じです。民謡にはやはり長調短調で計れないのもが殆どです。ですので長調短調の音楽も素晴らしいけど、それだけをグローバルスタンダードにしてしまうのは白人クラシック偏重主義なので・・・ということでしょうか。クラシック中心の教育は間違いです。勿論素晴らしいもののひとつではあります。
話し戻りますが、3度(長調短調は3度の音で決まる)を曖昧にしたり、コブシをつけたり、ギターならチョーキングしたりデリケートゾーンなのです。それも浮遊感への要員かもです。

1曲目の「耽美ナ詩人ハ踊ル」などは余りはっきりしたコード進行してない・・・でもイッパツコードのロックとも違うということでなんとなく浮遊感漂うのかもです。ギターのスライド奏法や他の曲ではスローアタック奏法も更にそのムードを助長します。

「マスタリング」は南青山のマスタリングスタジオ《オレンジ》の小泉由香マスタリングエンジニアのお力が大きいでしょう。このアルバムはローバジェットでの制作ですので僕のプログラミングに僕の弾いたギター、ウクレレ、ベース、キーボードにヴォーカル、そしてゲストの4人の女声ヴォーカルという布陣ですのでナマの楽器・・・たとえば木管、弦楽、ドラム等を使用していなので、でも音楽自体はナマ指向のものなので自分でミックスした後のマスタリングで相当音質がクリアになりました。ただガキ向けの刺激的な硬い音質とかでなくオーガニックな感じです。長年、小泉由香さんにマスタリング頼んでいるので僕の指向も理解していただいているとも思います。

ここからが難しいのですが「迫力」ですが、迫力は自分では余り感じていなくて、だいたい凄い盛り上がりとかがない音楽目指してますからねぇ・・・それなりに迫力感じていただいて嬉しき限りです。
「ステレオ感」も自分でミックスしているわけですから専門のレコーディングエンジニアからなんと言われるかオソロシイですよ。ひとつ言えるのは僕はエンジニアの技術は乏しいのですが自分の音楽なので、その定位(L~Rのどの位置に音色を配置したいか)はアレンジ、アンサンブル上自分でもヴィジョンがたてられるのです。
またエンジニアの方々に怒られちゃいますが、専門エンジニアの方はどうしても音質良くない音はヴォリュームを上げたくない、という傾向にあります。それは当然です。自分のミックスした音楽が音質良くないのは嫌ですから。しかし僕はコンポーザーなので多少音質悪くてもアンサンブル上必要な音はヴォリューム出すわけです。それで音質はイマイチでもアレンジ上は納得のいく音色のバランスが得られるのです。そしていい音楽になるのです。自分の判断ではね・・・しかし専門のエンジニアの方々のほうが他の殆どの面ではいいに決まってはいるのですが。しかしうちの機材はたいしたことないので宅録派でもこれくらいはできるということでしょうか。

「VOCALの馴染み感」。これも僕と僕以外4人のヴォーカリストなので多少異なるとは思いますが、どの曲もテンポの速くない音楽で作曲上、リズムに寄り添うメロディを考えていることは確かです。リズムに寄り添うには跳ねたりスタッカートでリズミックに歌うということではなくレガートで、そのレガートの中でグルーヴをだすような歌う方が自分では理想だと考えているので、ヴォーカルのディレクションでは歌手の方々にそう言ったりします。まあただ種ともこさんやtomo the tomoなど自分の歌い方のコンセプトがしっかりした方々ばかりが参加しているので強く指示したりはしていません。

歌が下手な人はロングトーンなどををうまく歌おうとすると古臭い感じでよくないのです。ただ昔の人は、延びてる音がいいと、歌がうまい、なんていう判断をしますが、それは大昔の価値観っぽいです。それよりもリズムに寄り添い、無駄な音を省き、フレーズの入りと出の部分のニュアンスを考えて歌い、グルーヴ感のあるフレージングを目指して欲しいのです。そうすると馴染む感じになると思います。伴奏にきちんとのることが馴染むことで意味のあることです。勿論長い音符を張った声でちゃんと声が出てれば素晴らしいのですが、それをできる人はなかなかいないので、まずは伴奏にのり、音楽に馴染む歌が’いいです。

自分のヴォーカルは「D-PLAIN-FOLK」ではウィスパー風に押さえて、しかし弱くではなく、絞り出すようなイメージで歌っています。種さんの歌った「漂う4度、霧の向こう」もすご〜く押さえた唱法で歌ってもらってます。種さんはちゃんと張った声のでるシンガーですがあえて押さえて歌っています。この曲も通常のコード進行はしていません。種さんのハモりは途中ではすべて4度下につけています。4度を中心にするとコード感から逸脱して、これも浮遊感の要員かもです。

また「D-PLAIN-FOLK」のコーラスは種さんが自らこの曲を聴いて、「ダウントゥアースないい感じ!これにコーラスつける!」と言ってくれてコーラスアレンジも彼女自らしていただいてレコーディングしました。
サビが迫力ついたのは種さんのおかげです。だいたい種さんは即興的にどんどんコーラスパートを考えて実行していく凄い人です。
tomo the tomoとは、僕の別のプロジェクトで、このレコーディングの数年前からヴォイス的な使い方の曲を多く一緒にレコーディングしていたので(ほぼお蔵入りになってますが)意思疎通がうまくいってレコーディングできた感じです。「見知ラヌ地丿貴方」での後半のヴォイスはtomo the tomoの即興でレコーディングされました。ジャズなどの技巧のアドリブではなく感覚的なtomo the tomoアドリブに感激しました。

いわゆる歌モノではないスキャットものが多いので、伴奏に埋め込むようなミックスのバランスかもです。
それにはきちんとヴォーカルが声がでていることが最低条件です。またはアレンジ上、伴奏を薄くしヴォリュームは出ていてもヴォーカルを邪魔しないアレンジをするのです。

全体に言いたいことは各演奏のうまさではなくて音楽の世界観です。大ざっぱな言い方すると仮にあまりお上手でない演奏でこのアルバムの曲が演奏されても、もしこの音楽いいよ!って言われたら、けっこう嬉しいということです。それは音の世界観を感じとってくれたからだと思うのです。そういう意味では自分の持っている資質が演奏家よりもやはり作曲編曲家という結論に至ることになりますね。勿論演奏もやはり良いほうがいいに決まっているのでこのアルバムでも一生懸命ギター弾いたりしましたが。
そして僕はどのジャンルの伝統の継承者でもないので、ボーダーなきジャンル(でもポップな地点がスタート
ではありますが)をクリエイトするのが面白いのです。帰る家がない...のかもですね、ずうっと放浪デス。
また「四弦異抄」では途中に日本の陰旋法を用いたりしています。

「ジュ・ヤーナのテーマ」はジャズスタンダード風のコード様式で作曲。ただ間奏部にスライドギターのメロディがあることで往年のスタンダード風味からちょっと逸脱した世界に行きます。アコースティックギター伴奏にガットギターとマリンバでメロディをとっています。全体にはちょっとエキゾチックでレトロなムードでしょうか。

「Ukulele Lullaby」はウクレレの開放弦のアルペジオをうまく使って、そして左右のステレオ感を利用してちょっとづつ別のフレーズでズレ感を出します。最初は歌はスキャットのつもりだったのが、デモ後の2回目の仮歌録りの時、tomo the tomoが自分のアイデアで歌詞を作ってきてくれて、これで歌おうということになったわけです。また僕はフレットレスベースでアドリブソロをしていますが、勿論僕はベースの専門家ではないので何十回も練習した結果のアドリブですね・・・っちゅうか、完成する頃にはアドリブといってもほぼメロディができあがってました。
ウクレレはハワイアンの楽器ですが全くハワイアンは考えず、ガットギターの高音楽器としてウクレレを使用しました。

「SLOW GTR SONG」も和声的にはジャズの影響で作曲。これも展開部でスライドギターがくるので、そこでジャズっぽさからちょっと抜け出すのです。エンディングは少しシリアスなムードのチェロ音域のストリングバックにギブソンのギターでルバート風にアドリブしました。
あと「大人っぽさ」ですか。これはそんなに意識はしていないですが、ただ逆に若者の爆発的な音楽はやはり、その時じゃなくてはできないもので凄いから、こっちとしては「ガキにはできないだろう!?」的なね。
まあでもそんなに意識はないですが、自分の音楽ということです、目指すのは。

とにかく歌以外すべてをひとりでつくったのでライヴもできず・・・の状態ですがいつかそういうプロジェクトもしたいですねえ・・・
長々ありがとうございました。でも次回もまた触れます。


(00:08)