2011年12月

2011年12月24日

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24日夜、軽井沢は雪が降っていて文字通りのホワイトクリスマスになっちゃってる。ところで・・

キースさんは自伝リリース、の一方でミックさんのほうは新ユニットを立ち上げてアルバムを発表した。
それが写真のアルバム『SUPERHEAVY』でユニット名もSUPERHEAVY。このネーミングは、この集まりを見てダミアン・マーリーがSUPERHEAVY!SUPERHEAVY!とい言っていたからだとか。

プロデュースはミック・ジャガーとデイヴ・ステュワート。デイヴは元ユーリズミックスでミックのソロアルバムのプロデュースや共同でもソングライティングしている仲。また映画音楽でもミックとデイヴは一緒に仕事している。
そしてイギリスの実力派若手女性シンガーのジョス・ストーン。レゲエの神様ボブ・マーリーの息子のダミアン・マーリー、インド映画『ムトゥ・踊るマハラジャ』『スラムドッグ$ミリオネア』で知られる映画音楽作曲家のA.Rラフマーンというとんでもない組み合わせのスーパーユニット。
勿論このメンバーでレギュラーライヴ活動などするとは思えないが、ミック・ジャガーも意外性に満ちた行動に出た。

イチ押しの曲「ミラクル・ワーカー」のヴィデオクリップは、

こちら

hpは
こちら

ダミアン・マーリーのレゲエ風語りからジョス・ストーンのAメロパート、少し展開した辺りでミックの歌。
それぞれの持ち味をだしつつキャッチーなサビへ。豪華な豪華なレゲエ曲だ。ダミアンはオブリガート風に絡んでくる。間奏のViolinはカントリー的ヴォイシングだったり、様々なカラーに彩られている。
音域を合わせたり、大変なんだろうな、なんてつい制作側の立場にたってしまいそうな・・・これだけのメンバー揃ってたら、バランスとるのだけでも難しいところ満載だろう。デイヴ・ステュワートは世界で一番複雑なレコーディングだった、と言う。

しかしヴィデオでも御大ミックは68歳、録った時は67歳だとしても、ピンクレッド風なスーツで身のこなしかたも軽やかに登場。顔のシワは凄いがメチャ元気だ。高い音域からの歌唱はストーンズの時よりも気合い入ってんじゃないの!?と思うくらい。映像でも他のメンバーがリラックスしているのに比べ、ミックは演出が決めにかかった、いわゆる力入った感じがする。まあミック・ジャガーという人は仕事が好き、マジメに前向きに仕事してるなあっていうことも言える。でも60代後半なんだから凄〜い!
他の楽曲でもストーンズではできない雰囲気の曲、特に「ONE DAY ONE NIGHT」などは新鮮だし、こういうサウンドで歌うということにチャレンジしている、という謙虚なミックさんという気もしてくる。
ジョス・ストーン、ダミアン・マーリーらとの対等なアンサンブルに徹したアルバムづくりとも言える。
ダミアンの声は親爺さんのボブ・マーリーゆずりの独特の、しかし完成されたハスキー。この声の説得力も凄い。
ジョス・ストーンはまだ24だそうだが、ソウルフルでピチピチでいて実力あるシンガーだ。

全体にはレゲエのリズムが多く使用、またエスニック風味も強い。
ジョスが20代、ダミアンが30代、ラフマーンが40代、デイヴが50代、ミックが60代、という世代超えのユニット。「ミラクルワーカー」とは曲名だが、ミックのことじゃないのかと思わせる。









(18:35)

2011年12月18日

8dc5228a.jpg写真はキース・リチャーズの自伝『LIFE』日本語版表紙。1943年生まれのミュージシャン、ソングライター、ギタリストのキースの600ページ超に及ぶ大作。

同じROLLING STONESの盟友ミック・ジャガーとは同い年でロンドンの東の郊外の町ダートフォードの同郷。
ロンドンは行ったことあるがさすがにダートフォードには足を運んでいない。どんなところなんだろうと思っていたが、そんな疑問にも答えてくれるようなキース幼少期の話しも興味深い。
現在のダートフォードにはストーンズのヒット曲の名前のついた通りがいくつもあったり、ミック・ジャガーが建てた子供の音楽教育のミュージックセンターがあったりするようだ。

エリック・クラプトンがやはりロンドンの西の郊外のリプリーと言う町の出身で1945年生まれ。ロック界は同じ頃に同じ地域から有名人を多く生んでいることになる。
そういうイギリスの音楽事情なのだろうか。アメリカの黒人音楽のBLUESが第二次世界大戦の頃生まれたロンドン郊外の若者に影響を与えROCKのムーブメントに発展する。そしてROCKという若者のアイテムがいまだにポップ音楽の普遍的ジャンルになり、ライフスタイルまで影響を及ぼした。それはキースみたいな人たちがロックっちゅうものを作ってしまったからにほかならない。

キースはドラッグ、アルコール、女(このことに関してはそんなにひどくはない感じ)・・・というイメージの「不良」というレッテルが一番ポピュラーなイメージだが、子供の頃は背が小さかった為に、いじめられっ子でとにかく学校から帰ることがキースにとって最大の難事だったと書いている。いじめからどう逃れるか必死だったというくだりがほほ笑ましい。
その後ボーイスカウトに入り早く出世?してリーダーになったり、学校のコーラス隊ではボーイソプラノで大活躍したが、変声期で声が変わると指導の先生が急に冷たくなりちょっとグレたとか。

故郷ダートフォードではミック・ジャガーの家は、中流上くらいのいい家庭の生まれだったらしいがキースの家はそこまではよくないが家は明るい家庭で音楽がいつも流れていたらしい。
リプリー生まれのクラプトンは更に相当恵まれない生い立ち。ジョン・レノンに近いような悲惨なくらいなのに比べてストーンズのキース(最終学歴はロンドンぼシドカップ・アートスクール中退)、ミック(ロンドン大学では奨学金を得ていた優秀なインテリ学生で運動神経も抜群)、ブライアン・ジョーンズ(父親がGMの航空エンジニアで母親はピアノ教師、妹はクラシックのピアニスト、本人も知能指数が130超という頭脳の持ち主、出身はウェールズのチェルトナム)は皆ひどい育ちではない。
しかし1960年代、ビートルズは「良い子」でストーンズは「悪い子」というイメージで売った。ビートルズはリバプールという地方都市出身で綺麗なメロディもあり大衆受けしたが、ストーンズはロンドン系で黒っぽいリフの音楽でスノッブとも言えた。この比較も面白い。

キースの両親は子供の時離婚しているが、それは母親に新しい恋人ができてしまったからだとか。
初めてエレキギターを手に入れたが1950年代末くらいではまだアンプは超高価なもので買えず、ラジオを改良し、ハンダ付けなど自分で工夫してアンプ代わりにしたとのこと。ちなみにキースの父は電気技師。
ROLLING STONESが大メジャーになった1980年代には長い間不仲で会っていなかった父と再会、それも仲間のロン・ウッドに仲介を頼んで、というのこと。そしてストーンズのエレクトリック関係のメンテの仕事に就くという記事も見かけた。



ストーンズファンで、また作曲家という自分の立場で読むとキースも作曲家という面が一番、という気になる。一般にはギタリスト、しかしそれは、いわゆるうまいプレイヤーというわけではないのでプレイヤーの方々にはあまり興味がいかないタイプのキースだが、自分のことを「マスター オブ リフ」と呼んでいることが作家面ということを表している。
8beatのシンプルでごきげんなリフを作り出すカリスマということだ。それをオープンチューニングのギターなどで作曲。ブルース、R&Bに基づいたロックの魂に触れた音楽に忠実なミュージシャンで、そのことは西欧クラシックと逆の価値観になる場合がけっこう多いので、ドレミファソラシドがスタンダードなクラシック系の人には理解できないと思う。8beatのリズムグルーヴの神髄もクラシック系の人に理解することはまず無理だ。クラシック系の人々が嫌えば嫌うほど、こっちの価値は上がるといって良い。

1968年頃にアメリカのミュージシャンからの影響でギターのオープンチューニングをマスターし、ギタリストとしてもそれを活かしたリフを弾くわけだが、同時に作曲面、サウンド面で成長したとのこと。
僕も勿論1968年以後ストーンズは急激に大人のロックバンドになったと評価しているが、やはりキースもすべてはあそこから、と書いている。「SATISFACTION」「PAINT IT BLACK」「RUBY TUESDAY」など1960年代中期に大ヒットをいくつも世に出してはいたが、やはり1968年の「JUMPING JACK FLASH」以後ほんとうにキース、ミックはロックミュージシャンとしてほんものになっていったと思う。

またBEATLESではジョン・レノンとの交流話しもでてくるがポール・マッカートニーとは合わないだろうなと思っていた。ジョンもビートルズ後期はポールのプチブルジョア的メルヘン風ラヴソングに嫌気が来てヨーコの影響もあり、普遍の愛の世界へ進化していった。表面的な甘いメロディの作風はポールは才能あるが、深さではジョンにかなわない。
僕もあまりポールの音楽は聴いていないが、キースによると最近ジャマイカの家のご近所にポールも家があり、アポなしでポールが訪ねてきたとのこと。これにはびっくり!ポールとキースが何話すんだろう。まあでも歳とって、いろいろ話してよかったらしい。そうだなあ、僕もそろそろポールさんの音楽聴こうかな、でもBEATLES時代のだな、やっぱり。「A DAY IN THE LIFE」なんかはいい。

またキースは往年のスタンダード曲「スターダスト」をプライベートでリメイクして自分で歌ったものを、誰かが作曲したホーギー・カーマイケル本人に聴かせたところ、気に入り、キースに電話してきた、というエピソードも驚いた。キースは最初家の使用人から「マイケル?」と聞いてミック・ジャガー(ミックの本名はマイケル・フィリップ・ジャガー)からの電話と思っていたら大作曲家のホーギー・カーマイケルだったので大感激したとのことだ。こんな繋がりあるなんて面白い。

前半ではブライアンを相当厳しく批判、後半はミックを罵倒!特ににミックが王室から称号をもらい『サー・ミック・ジャガー』になったが、そのことには「ミックはばかじゃね〜の」的にこきおろしている。
でいながらミックを褒める時もあり、「着飾らなくてもTシャツとジーンズで小さな会場で歌うミックはほんとうに凄いんだ」と称賛。

この本はアメリカ、イギリス、フランス、カナダではベストセラーで1位を記録し、尚且つ由緒ある賞を受賞したとのこと。受賞するほどのよさは日本語版で読んでるのでわからないが、普通の人々にはありえないLIFEを送っているいることは確かで、それらプライベート、音楽、ドラッグ、アルコール等々をさらけだして書いているところはやっぱり面白い。
ロン・ウッドもドラッグ、酒、女、ロックンロールな自伝出してるがやはりキースの重みにはかなわない。格の違いを感じる。またミックさんのほうは「誰も昔のことになんかいちいち興味持たないだろう?」なんて言って暗に自伝批判をしている感じ。

また紹介したい。


(23:42)

2011年12月08日

2d475fa0.jpgアルバム『SORAIRO』が完成しました。
これは先日の朝日新聞の記事でもお伝えしたように、児童養護施設の子供たちに贈る音楽集として、私周防義和が中心となって仲間のtomo the tomoをはじめ、僕の教え子作曲家たちとコンピレーションしたアルバムになりました。

発端は高校の同窓である坂本輝子友興会クリスマスヴィレッジ理事長と子供たち贈る歌をつくろう、という案から広がりみんなのオリジナル曲によるCDアルバム制作に至った。
もう少し詳しく言うと、児童養護施設を卒園してから自立していく若者たちに心のよりどころになるようなオリジナルな歌があったら、少しでも癒されたりするかな、といったところだ。
坂本輝子理事長は現在NPO法人「社会的養護で育つ子どもたちの地位向上ネットワーク」を立ち上げた。
このアルバム制作もその活動の一環でもある。

参加メンバーはtomo the tomo carpe diem、tomo the tomo(歌、作詞)、水口晴香(大阪スクールオブミュージック在学生 歌作詞作曲編曲)、山下あき(名古屋学芸大学在学生 作曲)、王・シーツ(大阪スクールオブミュージック卒業生 作曲編曲)、金・スヒョン(京都芸術大学院 作曲編曲)、苅和奈央(MPJメンバー、作曲編曲)、森幸長(名古屋学芸大学講師、歌作詞作曲編曲 Mastering)、酒井りょうへい(ボンノーイラストレーショングラフィカーツ Art Direction)、植竹翔子(ボンノーイラストレーショングラフィカーツ デザイナー)、坂本輝子(作詞)、周防義和(トータルプロデュース、歌作曲編曲)。

11月に行われたクリスマスヴィレッジ創立50周年記念イベントではミニ・ライヴを行いアルバム収録楽曲の「DAYS」「SORAIRO」「Go Your Way」「こんにちはありがとう」が演奏された。またtomo the tomo carpe diemとしても「静けさの中で」「Road To Rebirth」を披露した。

アルバム『SORAIRO』はいまのところ一般にはリリースされていない。どうしても気になるかたは周防義和までご連絡ください。

写真はアルバム『SORAIRO』のジャケット。参加メンバーやクリスマスヴィレッジの子供たちらが自分たちで撮った空の写真をart direction担当のボンノー酒井りょうへいがコラージュした素敵なデザインになっている。写真をクリックすると少し大きく見れます。

(09:26)

2011年12月01日

1f9ff419.jpg11月29日の朝日新聞33ページに私の写真、載ってるんです。
左にtomo the tomo、右に周防義和です。写真をクリックすると大きく見れます。

それは東京足立区にある児童養護施設クリスマスヴィレッジ創立50周年記念イベントでtomo the tomo、水口晴香たちと演奏している模様なのです。
またご報告しますが、子供たちへのアルバム「SORAIRO」完成記念でもあるミニライヴで、クリスマスヴィレッジの子供たちも何曲かは一緒に歌い、来賓の方々の涙を誘うさりげなく小さな感動を呼び起こしました。嬉しきことです。

演奏に参加したメンバーはtomo the tomo:歌&メロディカ、水口晴香:歌&キーボード、ワン・シーツ:コーラス。原田香代子:グロッケン&コーラス で、水口、ワン、原田は大阪スクールオブミュージックの学生または卒業生。

tomo the tomoが作詞、周防義和が作曲した「DAYS」、大阪スクールオブミュージックの水口晴香作詞作曲の「Go Your Way」、坂本輝子作詞 名古屋学芸大学の山下あき作曲、森幸長編曲の「SORAIRO」などアルバム「SORAIRO」の中のオリジナル曲がお披露目された。



(17:59)