2012年02月

2012年02月24日

9174a03d.jpg寒さは峠を越したのかな?
今年の軽井沢は雪はとても少なかった。
北陸や北海道などすごい豪雪の冬だったので、軽井沢も大変でしょう、なんて声かけられたが、
軽井沢は引っ越してから一番雪が少ない年でした。
ただ気温は最も低い年でした。
雨といから落ちる水の位置を利用して、枯れ枝などでつららができる仕掛けを2箇所に設定!
ちょっとした冬のお遊びデス。
写真がそうです。

(23:41)

2012年02月19日

82ab9f1c.jpg写真は甥の福田健太郎の結婚式の模様。
横浜の会場は寒い冬空の下、熱い2人のパーティで盛り上がった。

昨年の悲しいことがあった日本だけに、そして今も続く大変な時代になってしまったので、
なにか凄く明るい出来事のようにも感じた。
いやいや若い2人にとっては、めちゃ明るい出来事に相違ないのですが。
とにかく良かった良かったデス。おめでとう!ケンちゃん、ヒトミさん!

(01:51)

2012年02月11日

030dd478.jpg写真は厳冬の諏訪湖。(写真をクリックすると大きく見れます)
2012年は4年振りの湖の全面結氷になったとニュースで見て、これは御神渡りを見にゃいかんなと諏訪湖へ行ってきました。(実は現在映画音楽、ドラマ音楽4話、子供番組の音楽、CM3つ、出版の仕上げ作業とパニック的なスケジュールではあるのですが)
暖冬になって行く中、全面結氷や御神渡りというのも貴重な出来事になりつつある時代ですし。

「御神渡り」(おみわたり)は湖が凍ってしまう時に氷と氷がぶつかりあい、せり上がってそれが道筋のように湖に模様をつけて、龍のようなカーヴを描き、神が舞い降り通った道なのだという伝説に基づいて「御神渡り」となったわけだ。地元での神事のひとつであり、神社の宮司たちが凍った湖の上で、きちんと儀式を行った。
そして、幾重にも線をなす御神渡りの模様から、過去の御神渡りの年の世の中のことを統計的に調べて、今年の農作物の発育状況や景気を占うことも行った、ということも新聞等で話題になったばかりだ。

諏訪湖は周りがすべて山に囲まれているし、けっこう大きな湖なので、それが全面凍ってしまうと景色としても冬は神秘的なのだ。

写真ではせり上がった御神渡りまでは見えないが、ちょうどこんな素晴らしいシーンにでくわした。
鳥たちは岸辺りの少しだけ融けた水面で戯れていました。

また諏訪湖の北端の遊歩道から南に向かって湖をを眺めていると、左右にそびえる山々の切れ目から、なんと!
富士山が綺麗に望めた。左右の山が、まるで門構えのように、主人公である富士山を盛りたてていて、絵に描いたようなアングルなのですよ!いやあ〜凄い凄い!超感激でした。思わず拝みましたよ。
長野県の諏訪湖から何十キロも離れている富士山が見えるっていうのも知らなかった。富士山は全面雪で覆われていた。この時期の住みきった空気だから美しいんでしょうね。

(23:18)

2012年02月02日

6e144d54.jpg映画『キャデラック・レコード』は2008年に制作された作品。

前々から早く見なくちゃと思いつつやっと見ました、っていうところではあります。

ポップミュージック、それもブルース、R&B系のレーベル《チェス・レコード》の創設者のレナード・チェスとチェスレーベルでの最初のスターとなってシカゴブルースの巨人マディ・ウォーターズ(本名マッキンリー・モーガンフィールド。小さい頃しょっちゅう泥んこまみれだったことから、この芸名に)
を中心にエタ・ジェームス(つい数週間前に帰らぬ人となってしまった)、ブルースハープの第一人者のリトル・ウォルター、ロックンロールを作った男チャック・ベリーなどが織りなす音楽物語だ。

先日ご紹介したマーティン・スコセッシの『THE BLUES』と同様アメリカ黒人音楽のルーツを辿る教科書的な作品と言える。こういう作品を見ていると中学生の頃から好きだったロック、ブルース音楽がこうやって世の中にでたのかと、またその頃のミュージシャンはこんなだったんだあ・・・なんて結構ストレートに感慨深い気持ちになってしまう。
いろんな本で読んだことやアイテム、アーティスト名が繋がって、そうだったんだ!ととてもとても納得。
マーティン・スコセッシの『THE BLUES』の中の「GODFATHERS AND SONS」を監督したマーク・レヴィンが制作総指揮をビヨンセとともにしている。

レナード・チェスを演じるエイドリアン・ブロディが情けない感じや若いチンピラ風でとてもいい味だしてる。あくの強いマディ・ウォーターズを演じるジェフリー・ライトもヘアスタイル、髭の感じ、男っぽい感じなどマディの雰囲気をすごくよく表現している。
物語は、1950年代初めユダヤ人でポーランドからの移民の息子レナード・チェスがシカゴでライヴハウスをオープンされるところからはじまる。
スコセッシ監督の『THE BLUES』ではレン(レナード)・チェスの息子マーシャル・チェスが主役になる作品があり、ポーランドのチェスの出身の小さな村では村ごと皆でアメリカ合衆国に移住したと言っている。
また一方南部の畑でマディ・ウォーターズをフィスク大学の図書館用レコーディングとしてブルース音楽をフィールドワークするシーンがある。要するに民族音楽の採取のようなものだと思う。

マディ・ウォーターズはロバート・ジョンソンなどのデルタブルースをエレクトリック化してシカゴという街でブルースの新たなスタイルを作りシカゴ・ブルースのカリスマとなった人だがその感じも映像に表現しているあたりもわかりやすい。このシカゴブルースが白人のロックに与えた影響は絶大で、ロックの礎の音楽とも言える。

マディの最初のヒット作はボトルネックスライドギターが効く「I Can't Be Satisfied」(1948)。そしチェスの所属となりレコードは大ヒットしていく。またリトル・ウォルターとの友情関係やハウリン・ウルフの登場、そしてマディが下火になった頃にチャック・ベリーがロックンロールという新たなジャンルを開き大ヒット。そして歌姫エタ・ジェームス。このエタの役をなんとビヨンセが演じていて圧倒的な歌唱で聴かせるシーンが素晴らしい。ビヨンセはこの映画の制作総指揮者でもあり、自分の音楽のルーツになみなみならぬ情熱を注ぎ込んでいることがうかがえる。またプロダクションデザイナーや衣装担当の人のインタビューを聞くとビヨンセがとても謙虚にこの役作りをしていたらしい。その美術セット、衣装が1950年代のいい感じになっている。タイトルにもなっている高級車のキャデラックも何台も出てくる。
チェスレーベルのスタジオセットの再現がこれまた機材がレトロで、さすがに1950年代のスタジオって知ってるわけないのだが、こんな感じだったんだろうな、なんて楽しませてくれる。
とにかく全部「せ〜の」でやるレコーディング、いいねえ!
また酒、女、クスリ、金という部分も欠かせない題材であり、あっという間に成功を手にした人間のドラマでもある。

まあ100分程の物語にするために多少パスしていたりはしているが、ブルースファンにとっては嬉しい作品と言える。

マディの曲名からバンド名にしたROLLING STONESがデビュー直後の1965年頃憧れのシカゴ、チェスレコードでのレコーディングというのを昔から知っていたが、それがひとつのシーンに収められている。
確かその頃マディ・ウォーターズは売れない頃でチェスレコードのビルの壁を塗っていたというエピソードを聞いているが、この作品ではさすがにそこまでは描いていなかった。

話しは飛ぶが1970年代にマディのライヴ、それも小さなクラブでのライヴに客席にいたミック・ジャガーが突然マディに呼ばれ、飛び入りで一緒に歌う。そしてしばらくしてキース・リチャーズも呼ばれ、キースは満員で通路が通れないためか客席のテーブルの上にあがってテーブルの上づたいに歩いてステージに登場、だれかマディバンドのギタリストのギターを借りて弾き出す。まるで父と息子のようなセッションにマディやミック、キースもメチャ楽しそうな雰囲気がいいのを思い出す。
ミック・ジャガーは10代の頃、チェスレーベルに手紙を書いてロンドン郊外の自宅にレコードを個人的に通信販売してもらっていた。それがマディやチャック・ベリーのレコードだ。そんな当時のイギリスで売ってないレコードを持って通学途中の駅で偶然会った幼なじみのキース・リチャーズが「なんでそんなレコードもってんだ!」と意気投合して、その後ROLLING STONESになりロックというジャンルをつくってしまうわけだ。歴史デス。

話し戻って本編中、ベーシストで作曲家のウィリー・ディクソンがマディの代表作「フーチー・クーチー・マン」を作曲、その演奏や歌を説明していくシーンもなるほどなるほど!と感激だ。
マディのスライドギター、リトル・ウォルターのマイクをハーモニカに直結させたスタイルなどを見せてくれるシーンも作られている。アメリカ南部で生まれたブルースがシカゴという都会で、そして電気の発達によって進化した音楽スタイルになって人々に受け入れられていく状況も描かれている。勿論人種差別の時代だということも理解していないといけない。

監督脚本はダーネル・マーティンでこの人は白人女性。
DVDではメイキングや監督、スタッフ、キャストのインタビューもあり、こちらも興味深い。

この作品では当然のようにブルースやロックンロールばかりが流れるので、1950年代当時当たり前のように感じるが実はそうではなくて、ボブ・ディランの映画(「No Direction Home」マーティン・スコセッシ監督)で1950年代のアメリカのテレビで音楽番組のシーンがあるが、主流は勿論ブルースやロックンロールではない。しかし、その頃の白人音楽を聴くととてもとても古臭く昔の昔の音楽に感じてしまうのに比べ、そこにマディ・ウォーターズが出てくるシーンがあったが、今見ても圧倒的にかっこいいマディの音楽に驚いたのを思い出す。それくらいマディたちが作ったブルースやロック音楽が、その後様々に発展し、現在のポップの主流をカタチ作った証拠というべきことだろう。




(22:49)