2012年03月

2012年03月30日

6d5ed1ff.jpgWOWOWでオンエアされている向田邦子原作のイノセントと銘打ったドラマシリーズ。
第2弾は『きんぎょの夢』。3月31日22時から50分の単発ドラマ。
監督:三原光壽 
出演:中越典子 冨田康子 田中哲司
音楽:周防義和

メインテーマ「OUT OF THE BLUE」
作詞:Jirafa
作曲編曲:周防義和
歌:tomo the tomo (tomo the tomo carpe diem)

前回のタナダユキ監督の『隣の女』では私周防義和の歌ったversionがメインテーマでしたが、
今回は同じ曲をtomo the tomo が歌っています。ご期待下さい。

私の歌への多くのお誉めのご感想ほんとうに感激しております。

曲としてはマイナーから始まり、7th系のブルージーな雰囲気、渋くドライながらメローで少しレトロな、
ノンジャンルなのかなあ、まあだいたいジャンル超えが多いから。自分でも気に入っているのです。
ポップミュージックの歴史を辿るようなレトロな3レン系、マイナーな機能的和声進行、エリントンの頃なんかに聴いたようなドラムのサイドスティックとリムショットでもリズムなどなど、ポップの伝統から触発された曲なのかもしれません。だいたいマイナー系ってあまりアタマになかったのが、最近はマイナー系を克服する音楽の旅にでている感じです。

タナダユキ監督の『隣の女』では劇中の音楽はすべてエレキギターで作曲しました。
それも映像を見つつ、即興的に演奏し、10回くらいそんなことをしているうちにコンセプトというか、行き方、フレーズが絞れて来てファイナルなレコーディングをしたわけです。テンポキープのクリックも使わず、いわゆるルバートで演奏したのです。

主にスローアタック奏法を多用、また別の曲ではトレモロ的なエフェクトでのアルペジオ主体な曲で、
伴奏と主メロという図式もなく、即興風に弾いたわけです。
これはタナダ監督と打ち合せしていたら、彼女が説明的な情緒風メロディの劇伴を求めていないことがわかり、ドライな手法の音楽でいけるのではないかと判断したのです。
音楽の入りどころも、そんなには多くなく、象徴的な音響的とも言えるような劇伴奏音楽と言えます。
情緒的メロディもなく、とても納得する出来栄えでした。
でしゃばったわけでもないと思うので、一般的には気にならない、なにも感じないかもしれませんが、これは画期的なことでした。感激した劇伴作曲になりました。


写真は東京東銀座の音響ハウススタジオでのレコーディング風景。
メインテーマ曲「OUT OF THE BLUE」を演奏中のドラムの佐治くん。とてもセンスよく、理解も早く素晴らしいドラマー!





(01:19)

2012年03月23日

7de2a1ae.jpg向田邦子原作のドラマシリーズ「イノセント」の音楽を担当しました。
WOWOWで3月24日(土)夜10時から4週にわたりオンエアする50分のドラマ。
4つのドラマはすべて別の物語です。どれもオトナのお話。

第1段の24日は『隣の女』。
主演は寺島しのぶ、坂井真紀。監督はタナダユキ。

花にまつわるストーリーが、日常そしてちょっと浮遊した日常とでも言いましょうか。
ある意味インモラルなオトナな展開です。

音楽は僕にとってもある意味画期的な作曲法と言えます。
ストイックにひとうの手法だけで音楽をつくりました。
メロディアスな名曲もなく、泣ける曲もなく、ドライな音楽です。
さりげなく臭く濃いわけではないので、一般的にはただ聴こえなく過ぎていくのかも。
しかし、これはちょっと凄かった。こんな劇伴できるんだって。
オンエア後にまた書きたいです。ドライな感性です。
こういった音楽を実現できた若きタナダユキ監督に感謝しなければ、デス。

エンディングテーマ曲も作曲しています。
エンディングテーマ曲は
「OUT OF THE BLUE」
作詞:Jirafa
作曲編曲:周防義和
歌:周防義和
tomo the tomo (tomo the tomo carpe diem)が歌ったversionも予定。

ですが、4話共通のテーマ曲なので歌は2テイクあり、どちらがオンエアかは
見てのお楽しみとなります。
サントラでるわけでもなく、4話で終わりなので貴重なエンディング曲となります!!

しかしシリーズとは言え
4つの劇音楽をいっぺんに作曲というのは・・・ちょっと無理あったかも。



(00:27)