2017年03月

2017年03月19日

ミックとチャック


ロックンロールを作った男、チャック・ベリーが90歳で亡くなった。1950年代、エンターテイメントの世界に大人と子供の間に青春というアイテムをロックンロールという大人社会にちょっと反抗するようなスタイルで持ち込んだ。これはその後エンターテイメントの最大のテーマになるほどのジャンルになる。
チャック・ベリーの曲に「スクール・デイズ」「スウィート・リトル・シックスティーン」など青春がテーマだ。
シカゴブルースの巨人マディ・ウォーターズに認められデビューし、ブルースよりテンポ速く明るくしたロックンロールを作ったひとりだ。ジョン・レノンはロックンロールをあえて違う呼び方をするなら「チャック・ベリー」だと言う。チャック・ベリーの2大影響者はキース・リチャーズとジョン・レノンだ。
「ジョニーBグッド」のあの有名なギターリフのイントロやダブルストップでの
奏法はエリック・クラプトンをしても「あのテンポだとああいうやり方が最高で他になくああなってしまう」とまで言っている。ひとつの普遍的なリフを作っちゃった、ということだ。
ビートルズの「Come Together」はチャック・ベリーの「You Can’t Catch Me」の影響で作られたジョン・レノンの曲だ。似すぎているのでジョンは謝罪のためにその後「You Can’t Catch Me」をカバーしてベリーに敬意を表している。

偶然だけど、僕が今やってるお仕事に珍しくロックンロールのアレンジが1曲あって、来週にはまた直しをしようと思ってチャックの「キャロル」「ロールオーバーベートーヴェン」なんかを聴いてた。

ROLLING STONESのミックとキースが学生時代に駅で出会った時にミックが
マディ・・ウォーターズとチャック・ベリーのレコード(イギリスで売ってないレコードをミックは通信販売で買っていた)を持っていて意気投合しストーンズ結成に繋がる有名な話もある。

1986年にチャック・ベリー60歳の記念コンサートとそのドキュメント映画が撮られた。(監督は「愛と青春の旅立ち」のテイラー・ハックフォード)その時の音楽監督がキース・リチャーズだ。わがままでやんちゃなチャック・ベリーを弟子のようなキースがとても真面目にリハをしたり、本番でもチャックをなだめる。これ見るとキースってほんとうは真面目な人?みたいな感じ。
ロックンロールを好きでなくてもチャック・ベリーから派生したロック、R&Bがその後のポップ音楽の土台をなっているいるので彼の功績はとてつもなく大きい。

ちなみに60歳記念映画「HAIL! HAIL! ROCK’N’ROLL」は今となっては貴重なメモリアルな作品。またメイキングでのプロデューサーの愚痴も面白く、チャック・ベリーは約束を守らず、遅刻、来ない、多額の現金を要求、行き当たりばったり、歌詞忘れ、本番中にキーを変えようと言う、大事な収録直前に小さなローカルツアーをぶっこみ声がでなくなる等々、やっかいな人物像がこれまた破天荒で飽きさせない。
写真はミック・ジャガー(右)とチャック・ベリー(左)


(22:12)