2006年10月03日
JOHN MAYALLはイギリスのブルースの父といわれるミュージシャン。僕は高校生の時、ほんとよく聴いてたし、メイオールのブルースやってた、学んだってとこだ。
そのジョン・メイオール70歳記念のコンサートがリヴァプールで行われたライヴDVDだ。いやいや70歳とは思えない、全然若い。写真のジャケットで左に大股開きで立ってブルースハープ吹いてるのがメイオールで、右がゲストのエリック・クラプトン。メイオールはずっとスタンディングでカーツェルのサンプリングピアノ弾き、歌い、ブルースハープも吹き、ギターも弾く。ゲストに元ジョン・メイオールとブルースブレイカーズのメンバーのミック・テイラーが登場。ミック・テイラーは1969年ストーンズに誘われメイオールのバンドを去った。そしてさかのぼるが1966年のブルースブレイカーズのメンバー、エリック・クラプトンも登場、チョ〜盛り上がる。また当時エリックが去った後にはピーター・グリーンがメンバーになったわけだ。これだけ見てもジョン・メイオールがイギリスブルース界のフィクサーというか大御所であることがわかる。クラプトンとは38年振りの共演。しかしミック・テイラーはまだ50代というのに渋くなりすぎてるかも。体系も完璧なオジサン、服装も超地味、スタッフのおじさんかと思った。元ストーンズだぜ!それも20歳でストーンズに参加、全盛期のストンーンズを支えたあのミック・テイラー!もうちょっとねえ...60歳過ぎたジャガーおじさん、キースおじさんより若いのに...
しかしこのコンサートの内容はとてもすばらしい。メイオールの温かい雰囲気に包まれブルースを堪能できる。また、現在のブルースブレイカーズのメンバーのギタリスト、バディ・ウィッティングトンも凄〜いテクニックの持ち主だ。テクニックではクラプトン、テイラーを完全に食ってしまっている。まあただフュージョンじゃないからあまりテクが凄すぎるのもブルースとしては...なんて。まあだいたいメイオールという人も歌、キーボード、ハープとどれも凄いテクではなく..それでもその彼のブルース世界観が味になってるタイプだ。
しかしデス。やはりROCK を語る時、なにはともあれBLUESから始まる。ブルースは3コードでシンプルとはいえ奥が深い。例えばギターで「チョーキング」といって弦に左手でポジションとった後にその弦を上に(下の場合もあるが)に引っぱり上げる奏法があり、音程があいまいなところを動いて半音上や一音上にグリッサンドするわけだ。ロックの典型的な味を楽しめる技であり、ピアノのように音程が変えられない楽器ではだせない奏法だ。しかしこれもどの音の時もチョーキングすればいいというものではなく、ブルースのスケールの中でここでチョーキングするといい、という音や場所があり、卓越した技術をもったセンスいいプレイヤーはその場所を知っているわけだ。またメジャーな3和音で始まるのに3度の音はフラットを使ったり、ナチュラルを使ったり、またサブドミナントではフラット3度にいったり、ポリスケール(複合音階)的に扱うので3コードだから簡単といっても実際ブルースでのアドリブは簡単にはいかない。作曲上にそう指定されているわけではなく演奏上で、演奏家が勝手に判断して、アドリブを含め、ブルースフィーリングを築くわけだ。アタマで学ぶ以上に知らないうちにカラダが自然と反応するくらいのスキルが必要な世界。凄いアドリブをしなくても良いが、即興的に美味しいフレーズを小出しにできるところまでは行かないと、ロックプレイヤーにはなれない。それはブルースの訓練から始まるわけだ。もっともみんな好きで気がつくと身に付いているっちゅうわけで、凄い努力が必要だと、それはつまり好きじゃないからじゃないの?ってことになる。1960年代中期からイギリスやアメリカの一部の白人の間でブルースムーブメントが起こり、それが1970年代のロックへ繋がる、ポップミュージック史の大革命なのだ。
話はまたメイオールに戻るが高校生の頃、よく聴いていた。「オープリティウーマン」や「ウォーキンオンサンセット」など高校生バンドでやっていた。ストーンズやクリームからブルース紐解いていくとマディ・ウォーターズやジョン・リー・フッカー、ライトニン・ホプキンスに辿り着くのだがほんまもんの黒人ブルースはガキにはとっつきにくく、それでメイオールのような白人ブルースをコピーしていたわけだ。
その当時メイオールは35歳くらいで、ストーンズやクリームなどより10歳くらい上、ひとりだけオジサンが頑張ってるな、なんて高校生の時思っていたけど70歳の今も全くかわらずブルースしていて、それも明るく楽しそうで素晴らしい歳のとりかたしてるな、と思った。いい感じのロックジジイ、ブルースジジイだ!ちなみにスカのプロデューサーで有名なギャズ・メイオールは確か息子。
メイオールに関してはhttp://rock.princess.cc/rock/mayall.html でそのプロフィールが見れる。
そのジョン・メイオール70歳記念のコンサートがリヴァプールで行われたライヴDVDだ。いやいや70歳とは思えない、全然若い。写真のジャケットで左に大股開きで立ってブルースハープ吹いてるのがメイオールで、右がゲストのエリック・クラプトン。メイオールはずっとスタンディングでカーツェルのサンプリングピアノ弾き、歌い、ブルースハープも吹き、ギターも弾く。ゲストに元ジョン・メイオールとブルースブレイカーズのメンバーのミック・テイラーが登場。ミック・テイラーは1969年ストーンズに誘われメイオールのバンドを去った。そしてさかのぼるが1966年のブルースブレイカーズのメンバー、エリック・クラプトンも登場、チョ〜盛り上がる。また当時エリックが去った後にはピーター・グリーンがメンバーになったわけだ。これだけ見てもジョン・メイオールがイギリスブルース界のフィクサーというか大御所であることがわかる。クラプトンとは38年振りの共演。しかしミック・テイラーはまだ50代というのに渋くなりすぎてるかも。体系も完璧なオジサン、服装も超地味、スタッフのおじさんかと思った。元ストーンズだぜ!それも20歳でストーンズに参加、全盛期のストンーンズを支えたあのミック・テイラー!もうちょっとねえ...60歳過ぎたジャガーおじさん、キースおじさんより若いのに...
しかしこのコンサートの内容はとてもすばらしい。メイオールの温かい雰囲気に包まれブルースを堪能できる。また、現在のブルースブレイカーズのメンバーのギタリスト、バディ・ウィッティングトンも凄〜いテクニックの持ち主だ。テクニックではクラプトン、テイラーを完全に食ってしまっている。まあただフュージョンじゃないからあまりテクが凄すぎるのもブルースとしては...なんて。まあだいたいメイオールという人も歌、キーボード、ハープとどれも凄いテクではなく..それでもその彼のブルース世界観が味になってるタイプだ。
しかしデス。やはりROCK を語る時、なにはともあれBLUESから始まる。ブルースは3コードでシンプルとはいえ奥が深い。例えばギターで「チョーキング」といって弦に左手でポジションとった後にその弦を上に(下の場合もあるが)に引っぱり上げる奏法があり、音程があいまいなところを動いて半音上や一音上にグリッサンドするわけだ。ロックの典型的な味を楽しめる技であり、ピアノのように音程が変えられない楽器ではだせない奏法だ。しかしこれもどの音の時もチョーキングすればいいというものではなく、ブルースのスケールの中でここでチョーキングするといい、という音や場所があり、卓越した技術をもったセンスいいプレイヤーはその場所を知っているわけだ。またメジャーな3和音で始まるのに3度の音はフラットを使ったり、ナチュラルを使ったり、またサブドミナントではフラット3度にいったり、ポリスケール(複合音階)的に扱うので3コードだから簡単といっても実際ブルースでのアドリブは簡単にはいかない。作曲上にそう指定されているわけではなく演奏上で、演奏家が勝手に判断して、アドリブを含め、ブルースフィーリングを築くわけだ。アタマで学ぶ以上に知らないうちにカラダが自然と反応するくらいのスキルが必要な世界。凄いアドリブをしなくても良いが、即興的に美味しいフレーズを小出しにできるところまでは行かないと、ロックプレイヤーにはなれない。それはブルースの訓練から始まるわけだ。もっともみんな好きで気がつくと身に付いているっちゅうわけで、凄い努力が必要だと、それはつまり好きじゃないからじゃないの?ってことになる。1960年代中期からイギリスやアメリカの一部の白人の間でブルースムーブメントが起こり、それが1970年代のロックへ繋がる、ポップミュージック史の大革命なのだ。
話はまたメイオールに戻るが高校生の頃、よく聴いていた。「オープリティウーマン」や「ウォーキンオンサンセット」など高校生バンドでやっていた。ストーンズやクリームからブルース紐解いていくとマディ・ウォーターズやジョン・リー・フッカー、ライトニン・ホプキンスに辿り着くのだがほんまもんの黒人ブルースはガキにはとっつきにくく、それでメイオールのような白人ブルースをコピーしていたわけだ。
その当時メイオールは35歳くらいで、ストーンズやクリームなどより10歳くらい上、ひとりだけオジサンが頑張ってるな、なんて高校生の時思っていたけど70歳の今も全くかわらずブルースしていて、それも明るく楽しそうで素晴らしい歳のとりかたしてるな、と思った。いい感じのロックジジイ、ブルースジジイだ!ちなみにスカのプロデューサーで有名なギャズ・メイオールは確か息子。
メイオールに関してはhttp://rock.princess.cc/rock/mayall.html でそのプロフィールが見れる。
(01:09)