映画

2015年03月07日

47855a70.jpg日本アカデミー賞授賞式に出席しました。場所は品川新高輪プリンスホテルのパミール館。
僕は優秀音楽賞の作曲家たちーー佐藤直紀、安川午朗、加古隆、久石譲、(敬称略)らとともに出席。レッドカーペットを一緒に歩いて登場!テーブルに着きました。この僕以外の4人の作曲家・・・スゴイ人達であることは確かです。

僕達のテーブルには映画「舞妓はレディ」制作者代表として周防正行監督、優秀助演女優賞の富司純子、新人俳優賞の上白石萌音、映画「超高速!参勤交代」で優秀監督賞の本木克英監督、優秀主演男優賞の佐々木蔵之介、優秀脚本賞の土橋章宏(結果、最優秀脚本賞)らとご一緒だった。
各賞の最優秀賞が次々と発表され、いよいよ音楽賞。僕は「いよいよ来たな」ということで特別絶対獲らなくっちゃ、みたいな力みはなかったのですが、さすがにドキドキの瞬間ではありました。
そして昨年の最優秀賞の久石さんがプレゼンターとして「舞妓はレディの周防義和さん」と読み上げた。
実は「まいこはれ」くらいまでしか聞こえなかったような。テーブルの椅子から立ち上がり正行監督、萌音ちゃん、富司さんと握手してレッドカーペットをひとりステージへ・・・
いやいや超興奮と名誉な時間でした。
記念撮影では猛烈なフラッシュの嵐!!そしてその後のパーティ。スターになったかの如くの夢の時間でした。

ステージに僕がいて客席側に、吉永小百合、竹内結子、池脇千鶴、井上真央、安藤サクラ、能年玲奈、役所広司、阿部寛、岡田准一、笑福亭鶴瓶(敬称略)、、、司会が西田敏行さん真木よう子さん、また有名映画監督、スタッフが集まってるんですから、スゴイです。
18年前に「Shall we ダンス?」で最優秀獲ってますが、あの場所は特別な、華やかな舞台です。

映画「舞妓はレディ」で日本アカデミー賞最優秀、毎日映画コンクール音楽賞、おおさかシネマフェスティバル音楽賞、日本インターネット映画大賞音楽賞という4つの賞をいただいてしまいました。人生何が起こるかわからないです。トシながらまだ頑張れ!ということでしょうね、、まだまだやらねば!

映画「舞妓はレディ」はミュージカルシーンが10以上ある作品なので音楽はある意味有利な仕事とも言えました。劇伴奏音楽よりは音楽がメインの時間が多いのでとてもとても作曲家にとってやりがいのある大きな大きな仕事でした。ミュージカル作品を手がけるのは初めてだったので、チャレンジであり。正行監督の構想に全く自然に作曲できたのです。舞台系よりはさりげないミュージカル歌曲というVisionでした。
作詞の正行監督、種ともこのお二人に大感謝です。
主演の上白石萌音ちゃんが素晴らしいし、でもまだ未完成の魅力でもあります。他の俳優さん方も皆さん誠実に歌に取り組んで、ヴォイストレーニングなどそうとう練習された俳優さんも多く、そのプロ意識にこちらも感激しました。


(22:06)

2013年05月19日

cafe547f.jpg2012年に公開され私周防義和が音楽担当した映画「終の信託」のDVD,BluRayが発売されています!
そうそう数年前ある映画の音楽担当していた時にラッシュ映像(まだ編集途中段階の映像)のコピーをDVDでもらう時に、スタッフからBluRayでいいですか?と尋ねられ・・・やばい!この業界ではもうBluRay持ってないとヤバいのかと心の中・・・dvdでお願いします、と。その数日後にBluRayのレコーダーを購入した。しかし一方でdataでのやりとりが主流になるとも思われUSBのフラッシュメモリーの32ギガくらいのを幾つか使用したりする時代になった。いやいや世の中に付き合うのは大変だ。外付けのハードディスクは1テラとかのを幾つか持っている。この調子でどこまでいくんだろう?・・・永遠だろうね。

話は機材の話になってしまったが映画「終の信託」は弁護士で作家の朔立木さんの原作に基づいた重いシリアスな作品であった。
私がちょうど撮影に立ち会った九州小倉の病院のでの撮影は役所さんが死んでしまうに至るシーンで、思い出すと1日かかってそのシーンをとっていたような。役所さんを見ているとほんとうに病気になっちゃうんじゃないかというくらい、咳き込んだり苦しい表情がリアルで凄かった。
大沢さんの検事と草刈さんの医師の対決のシーン・・凄かった。大沢さんの役になりきった演技が凄い、怖い検事の迫力が40分くらい続き、ここは音楽もなくほんとうにリアルだった。

「終の信託」の私の音楽といえばいわゆる劇伴奏音楽とエンディング・テーマ曲「遠く、そして近く」も作曲し
た。「遠く、そして近く」は作詞歌が種ともこで納得の出来栄えといって良い楽曲作りができたと思う。
自分の中では映画「東京マリーゴールド」の主題歌「LOVE IS MORE THAN THIS」(歌:スーザン・オズボーン)、映画「それでも僕はやってない」の主題楽曲「静けさの中で」(歌:tomo the tomo)と並んで周防義和3大オトナポップ楽曲としている。(自分の中の話で恐縮デス)
尚、映画「終の信託」は数々の映画賞を受賞、評価も高く、携わったスタッフのひとりとして光栄なことです。



(00:02)

2013年05月17日

15980273.jpg3月の京都。京都駅から南へ行くと伏見、桃山などがあるが、この写真は伏見稲荷の数え切れないほどあるオレンジ色の鳥居。
京阪電車またはJR奈良線で伏見駅を降りると伏見稲荷がある。ここの山に向かって長々続く鳥居の道は凄い。
どこまでもどこまでも続く。よくあるこの朱色というかオレンジ色の鳥居はだいたい小ぶりだが、ここのは一般的なイメージのものよりはるかに大きい。オレンジ色に囲まれながら歩いているとなんかフシギな気分に包まれるような、独特な空間を楽しめる。







(22:35)

2012年10月27日

c765c130.jpg映画「終の信託」が東京国際映画祭で招待作品となり24日会場の六本木ヒルズ東宝シネマズで上映された。
写真はその時のフォトセッション。

写真左から周防義和、種ともこ、草刈民代、役所広司、周防正行監督。

まず周防正行監督、役所広司さん、草刈民代さんの舞台挨拶。そして特別ゲストで私周防義和と種ともこがステージへ。そしてエンディング曲「遠く、そして近く」をライヴした。
六本木ヒルズ東宝シネマズのスクリーン7は横に長い大きな会場。満員のお客さんの中でのありがたいライヴとなった。
映画は今日27日から東宝系で上映される。

こちら

で見れます。

(01:26)

2011年07月17日

0e6b34c8.jpg僕が音楽担当した映画『毎日かあさん』が第14回上海国際映画祭のアジア新人賞の部門で最優秀作品賞を受賞、
また第20回日本映画批評家大賞で永瀬正敏さんが最優秀男優賞を受賞された。
写真は先日行われた小林聖太郎監督主催のパーティ会場にて映画の撮影セットで使用されたオブジェ。
昨年の映画完成以来スタッフの方々にも、こういう席でお会いできるのはほんとうに嬉しい。小林監督のスピーチも、作品賞なのだからみなさんが受賞したのです、といった言葉が作品に関わったものとして、よかったな、と思わせるフレーズだ。
監督やプロデューサーによるとまさか受賞するとは思わず、上海の会場でもほんとうに驚いたとのこと。映画祭というのもひとつのビジネス側面があり、映画祭向けの作品もあり、それに合わせて制作している映画もあるらしい。そしてちょっとコメディ要素のあるエンターテインメントな作品は映画祭向きではないとの判断をされ、そういうところには持っていかないのが普通らしい。

また永瀬正敏さんの日本映画批評家大賞主演男優賞受賞も嬉しきこと。これはプロに認められたということだ。演技もさることながら撮影中に役柄に合わせ減量していった彼の役者魂にはリスペクトする。また死んで布を被ったシーンなど。本人の顔はでないので本人がしなくてもいいところ、彼は自らそこでも演じた(寝ていた)という。
パーティ会場ではそんな永瀬さん、小泉今日子さん、小林監督、柴田理恵さん、そして原作者の漫画家、西原理恵子らとお話しした。
この作品は公開中は他の予算大きい大メジャーな邦画よりもランキングが上にいてすごく健闘した映画と言える。
そんな作品、ちょっと変わった夫婦のパースナルな日常を描いた、ある意味ジミな作品が認めていただけるのは光栄なこと。

(12:58)

2011年03月03日

bdbe8d0a.jpg写真は周防正行監督の新作映画『ダンシング・チャップリン』のフライヤー。3月2日夜、銀座テアトルシネマに於いて完成披露試写が行われた。

また周防正行監督と出演の草刈民代のトークもあり、3日のワイドショー等で紹介されるでしょう。
4月から一般公開のこの作品は世界的バレエ振付家のローラン・プティ(86)の作品を映画化したものでトータル2時間16分のうちの第1部はドキュメントで監督とローラン・プティとのイタリア、スイスなどでの打ち合わせ、チャップリンの息子(or孫?)へのインタビューや出演のダンサー、ルイジ・ボニーノ、草刈民代などの会話、リハーサル風景など、映画の裏側、バレエの練習の大変さなどが描かれ、トラブル、経費のことなどシビアなところもそのまま撮られていて興味深い。
勿論ローラン・プティの振り付け、映画化に於ける正行監督の構成力と独自のアイデア、カメラワーク等もナマでバレエを見ることとの差別化を徹底的に考慮した成果が見られる作品になったと思う。第二部がバレエそのものを見せる構成。
主役のルイジ・ボニーノの、ダンサーなのにほぼ俳優といってもいいほどの豊かな表情やニュアンスのある人間性に引き込まれる。いつまでも若い魅力ある人だ。

音楽は基本的にバレエの音楽がそのまま使用されるのだが、制作途中で急虚依頼され、オープニングとエンディングだけ、新たにオリジナル音楽を作曲することになった。
すでに1年前に完成していたので、スタッフだけでの試写は見ていたが、それから1年経ったので、また新たに、というか、少し客観的になれて見れたような気がした。
昨年のモントリオール映画祭にも出品されている。
この作品はローラン・プティ氏がフランス人だし、フランスでも公開されるとのこと。フランス語の字幕の箇所もある。FIN

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2010年09月03日

08936834.jpg湯布院映画祭行ってきました。湯布院へはおそらく10年振りくらいで、以前大分に行った時についでに行った感じだったので、あまり詳しくはなく、また10年も経つと街もそうとう綺麗に変っていました。
また猛暑の今年、九州ですからヒドイ暑さだと予想してましたが、標高400mはある山に囲まれた湯布院町は日が落ちると涼しく風が吹くと気持ちいい夜でした。日中の日差しは暑いですが。

朝から夜まで映画上映され、夜は22時から毎日パーティというスケジュール。初日は石橋蓮司さん、緑魔子夫妻の2ショットに出会え、超感激でした。演技人にもリスペクトされている石橋蓮司さんともお話しできたのは凄いことでした。昨年の映画「鴨川ホルモー」にも出演され、僕は蓮司さんのシーンに沖縄の三線で音楽をつけたので、そんなお話をしました。また蓮司さん緑魔子さんとの劇団「第七病棟」等、独自の活動されていた方です。
年配の映画ファンの圧倒的な支持、カリスマ的な存在でした。また柄本明さんにも久々にお会いできました。
またベルリン映画祭で主演女優賞を受賞した寺島しのぶさん、そしてその監督の若松孝二監督にもご挨拶しました。若松監督とは大昔高橋伴明監督の打ち上げでお見かけしたことある...程度ではありました。
そのベルリンでの受賞作「キャタピラー」も上映され見ました。物語り自体より寺島さんの演技が印象的で凄かったです。最後の広島原爆とか唐突に始まるエンディングの歌の「広島で死んだ....」とかいう歌詞はいまいち納得できずのうちに終りましたが。結局興味深い物語りでしたがイマイチわからないとこが残念でした。

さて、そんなこと言ってる余裕もない身分ですが、とにかく映画祭で周防義和という一音楽家の特集はあまりにも光栄だし、僕のようなもんが恐れ多くも...企画してくださった実行委員の方々、幸重事務局長にはただただ感謝であります。また冊子に僕の映画音楽評論も掲載され、こういう風に評価されているのかと、とても励みになった次第です。コメントをいただいた高橋伴明監督、水谷俊之監督、周防正行監督、女優の清水美砂さん、田中麗奈さん、桝井省志プロデューサー、tomo the tomoさん、その他評論家の皆さんにも感謝致します。

上映された映画「シコふんじゃった。」(周防正行監督作品)は久々にスクリーンで見て....あれから19年くらい経ったのかお思うと感激し、また久々に見て余りにも面白くて涙がでてしまいました。テンポ感がよくて。音楽はマリンバ、弦楽、アコーディオン等、あの頃こだわっていた自分好みの楽器で全体を通してできたのは今でもよかったし、ハバネラ風のリズムが土俵、シコを踏むイメージに合わせたのはオシャレにいったと思いました。
当時映画音楽の巨匠、故佐藤勝さんに日経エンターテインメント誌で「周防義和君の音楽は、この相撲の映画にまるでフランス映画を観てるような情感をもってきて素晴らしいし、次ぎに大きな仕事をするだろう....」とお誉めいただいたことを思い出します。佐藤勝さんに即お手紙を書いたら、これまたすぐお返事いただいて励まされたのがつい昨日のような気がする。そして「シコふんじゃった。」の後、同じく周防正行監督の「Shall we ダンス?」という予算的も大きな仕事をさせていただいた。ある意味佐藤勝さんの予感的中でした。

高橋伴明監督の原題「死に急ぐ海」は1981年頃の新東宝ピンク映画ですが、伴明監督らしさ満載で、公害問題、社会派的側面をなんとピンク映画に無理やりぶち込んだ高橋伴明ワールドでした。救いのない重いハダカ映画、とでもいいましょうか。主役の下元史朗の鋭い目つきと演技はピンクを超えて凄い迫力でした。僕の音楽は伴明ワールドに呼応してマイナーで暗い曲ばかりで、自分でも珍しい作曲しています。最後のほうでは自ら歌っていてびっくり!27歳くらいの時ですからねえ。そして自分でピアノ、ギター、シンセを当時持っていた8トラック2分の1インチのオープンデッキでの自宅録音したものでした。確かピンク映画はいつも2日で作曲とレコーディングのすべてをしてました。っていうかそれしか日にちの余裕がないんでした。ハダカ以上に29年振りに聴く自分の音楽が恥ずかしかったです。ちなみにこの作品はビデオやDVDになっていないので、もう一生見れないかもですね。この映画の助監督は水谷俊之、周防正行というその後の監督たちで、撮影は長田勇一で、あの頃の高橋伴明一派に若手の様々な人たちが結集していたのも凄いことです。

「東京マリーゴールド」は一昨年急逝された市川準監督の作品。このエンディングに未解決の部分がありつつ終るさりげない恋愛ドラマに僕はこれまたさりげない音楽をつけたが、自分ではとても気に入っていて、田中麗奈と小沢征悦のキスシーン後のタクシー車中での拳の絡み合いや首都高からの夜景のカメラワークのシーンにつけた音楽、代官山のレストランに向う主人公エリコの音楽はリディアンというスケールでちょっと不思議風だったり、さりげなく好きなのだ。スーザン・オブボーンとコラボレーションしたエンディングテーマも凄くうまくいった。今回の映画祭の僕への論評で「さりげない作風でシーンを邪魔しない音楽を作曲できる第一人者」みたいなことを書かれましたが.....まあそこまで極めているわけはないですが、いつも大げさに盛り上げないで詩的な音楽でシーンに合わせられたらいいなあ、と思っていることは確かなのでとても嬉しいし、地味ですが、この「東京マリーゴールド」は全編そんな作風ではあります。

そしてtomo the tomo carpe diemでのライヴとトークセッション。これはまた次回書きます。
写真はパーティでの石橋蓮司&緑魔子夫妻の貴重な2ショット。

(01:57)

2010年08月15日

24865050.jpg8月25日〜29日まで、大分県の温泉地、湯布院で開催される第35回湯布院映画祭に招待されているので、行ってきます。
今年はなんと、大変名誉なことに、私、周防義和が映画音楽担当した作品を3本が上映される周防義和映画音楽集も行われる。日時は8月28日(土)で、そのトークショーもあり、またtomo the tomo carpe diemでの60分程のライヴも予定している。

8月28日(土)のタイムスケジュールは
10:00−11:43 「シコふんじゃった。」周防正行監督作品
11:50−12:52 「歓びの喘ぎ 処女を襲う」高橋伴明監督作品
13:00−14:37 「東京マリーゴールド」市川準監督作品
15:30−17:00 トーク&tomo the tomo carpe diemライブ

tomo the tomo carpe diemは
tomo the tomo :vocal
周防義和:guitar
三沢泉:percussions
のトリオ編成。

勿論、これ以外の映画上映、シンポジウムも毎日開かれる。
他のゲストの方々は田原総一朗 さん 、小沼雄一 さん(監督・脚本家)、若松孝二 さん (監督)
寺島しのぶ さん (俳優)、浅利陽介 さん (俳優)、大塚ちひろ さん (俳優)、寺脇研 さん (映画評論家)、仲村トオルさん(俳優)、阪本順治さん(監督)、荒井晴彦さん(脚本家)等々。若松孝二監督、寺島しのぶ 主演の注目の映画「キャタピラー」も上映される。


詳しくは
こちらを見てください。

公式ブログはこちらです。


写真は昨年の映画祭の本

(01:59)

2009年08月16日

c26d7469.jpg写真は8月5日広島ウエストプラザにて。
映画美術監督の部谷京子(へやきょうこ)と私による「映画にまつわる話し」でトークした。司会はアナウンサーの大林舞さん。
映画美術って実際どんなことやってるの?的な素朴な疑問に答えつつ映画制作撮影の裏話、エピソードなどを交えて楽しく会話した。勿論私のほうの音楽...映画の劇伴奏音楽の話もした。
部谷さんによると脚本を読んだ段階で自分の中には映像が完成されている、とのこと。
例えば映画「それでもボクはやってない」で役所広司扮する弁護士...この弁護士はバリバリ稼いでいる弁護士というより、人権問題や犯罪被害者のケアなどをするような地味だが正義感溢れる弁護士。そういう弁護士の事務所がどんな事務所なのだろうか....それを美術家の想像と脚本の読み取り術により、造形していくわけだ。
実際は例えばコンクリート打ちっ放しの今風のビルとかではなく、古いビルの事務所でデスクの上には書類の山、後ろには蔵書が2万冊くらい並ぶ...これも事務所の部屋の大きさから計算してそういう数をだしたそうだ。それをすべて(中身はコピー用紙だが、背表紙はすべてそれらしくつくったそうだ)美術監督として指示を出していくのだそうだ。脚本上に細かく書いていないようなことを役柄設定やキャラからつくっていくのも美術の仕事。また脚本は小説ではないから、例えばセリフのないシーンなど監督の演出等で脚本を題材に膨らましていくので、その行間を読む技術も必要。小説を読むのと異なって、そこに自分の仕事を投影して総合的な表現形態にしていくのが映画だ。
そんな話しをした。

また部谷さんとは1991年の周防正行監督作品「シコふんじゃった。」でご一緒してからの仲だが、彼女はその作品が映画美術家として一本立ちした、いわゆるデビュー作。本木雅弘さん扮する相撲部の学生達が稽古する道場をスタジオに造ったのが部谷さんの最初の仕事だったそうだ。その後部谷さんは大活躍し、10回にわたり日本アカデミー賞を受賞している、いまや巨匠になってしまった。広島出身で昨年は広島市民栄誉賞も受賞、文化人としての会議にも呼ばれているし、今年は広島で開催されるダマー映画祭の実行委員の代表を務める超多忙な人。
ところで「シコふんじゃった。」のテーマ曲を歌った、これも私の大親友音楽仲間のシンガー、ヴォイスパフォーマーおおたか静流さんがこの日広島におられて、なんと会場に足を運んでくれた。なんという偶然!8月のこの時期の広島の求心力は凄〜い。今回のこの時期の我々の広島行きも部谷さんの企画がもとになって様々な人々が導かれるように広島の8月4日〜6日に集まった。

そしてトークが終った後は我々のコンサートとなった。
私も参加してるシンガーソングライター坂口ユキコの「yukkoダダルカ」とシンガーtomo the tomoと私周防義和を中心にしたユニットtomo the tomo carpe diemのライヴ。またおって報告しましょう。
  
こちら泉尚也さんのブログにも関連話題あり。
こちらの私のコラムでも
こちらのyukkoダダルカのhpでも

「yukkoダダルカ」関連の話題あり。

写真左から大林舞さん、周防義和、部谷京子さん。photo: 森幸長

(01:50)

2009年04月12日

fba69588.jpg映画『鴨川ホルモー』が18日より全国公開される。写真はサウンドトラックアルバム(EMIミュージックよりリリース)のジャケットの裏表紙。
これ「アビーロード」(B4は4人だがこっちは5人、でもひとりはちゃんと裸足)の京都篇みたいな構図....と思ってたら原作者の万城目学(まきめまなぶ)氏の文によると小説を書いた時点で本の表紙に考えていたコンセプトだったとのこと。それで単行本のほうはイラストで描かれ、映画化にあたって実写でのこのアングルでの世界が実現した。四条通りの八坂神社をバックにした構図だ。

1月24日のこのブログでも触れたが...
本木克英監督はこの原作の世界感に70年代〜80年代風の木造アパート、その時代の貧乏臭い、ちらかった部屋、流行とも余り関係ない学生感を注入、それが京都大学吉田寮(映画では百万遍寮という設定)の緑ある中の木造の学生寮=昭和な雰囲気がたまらなく良い。全編京都での撮影もこの奇妙キテレツな展開を和らげているのかもしれない。清水寺三年坂、インクライン、平安神宮、吉田神社、木屋町、先斗町、下鴨神社、光明寺、荒神橋、四条烏丸交差点、鴨川デルタ、祇園.....  

僕の音楽は様々な角度から攻めたような気がする。といっても所詮周防義和'sパターンといわれそうではあるが。楽器編成でいうと弦楽群、木管群、フレンチホルン、鍵盤打楽器、打楽器、笙、和太鼓、エレキギター、打ち込み、三線(沖縄の三味線)という布陣。自ら弾いてみた三線はいわゆるクリックなしで映像を見つつ即興的に弾きながらまとめていった。そこにサンプリング系の音色を打ち込みでなく手弾きで合わせた。
三線はちゃんと弾いたのははじめてだったが、マジックでフレット確認の印を書き、陰旋法音階をどうにか弾いた。またエレキギターでも同じような即興的作曲を試みた。そこでもドンカマ=クリックなしで弾いて、それに合わせてダブルで同じことをやりチョイ大変ではあったが楽しくもあった。
CGシーンも多く、そのCG完成前にある程度作曲に入らねばならず、そこでは想像でつくる感じはちょい難しくもあった。

また、京都ということである種の「和」を醸し出したが、それは古典的アカデミズムの「和」ではなく、この作品用の「和」なのだと思う。僕の「和」なんだろう、たぶん。それを笙や木管などでも表現したがエレキギターでもやってみた。この作品がもつ奇妙さ、おかしさは束縛なく自由に発想しろ、というものなのだろうし、勝手きままな作編曲を楽しんだとも言える。伝統やクラシックするということではない。勿論、映画の主役はこの物語りであり、俳優さんたちの演技であり、映像なので実際はこれらの劇中音楽はさりげなくサポート役なので、そんなに気になるものではないと思う。またロマンティックな名曲があるわけでもないデス。

山田孝之、栗山千明、浜田岳らの20代前半の実力ある役者たちがキャスティングされて、面白い作品になったのではないだろうか。ここでは教訓や安っぽい感動、涙等は全くなく、ただ阿呆になって笑えればいいのでしょう。本木監督がもつコメディのコンセプトが全開してると思う。
作品は一般公開前の3月に開催された沖縄国際映画祭でゴールデンシーサー賞を受賞した。



(02:32)

2009年03月22日

6801070c.jpg渋谷ユーロスペースにて21日から27日までの1週間、『市川準監督のこと・・・追悼市川準監督レトロスペクティヴ映画とCMの7日間』と銘打って故市川準監督特集が始まった。7日間で16本の市川準作品、CM作品が上映される。23日は18時30分よりトークで私も出演する予定なのです。その日は19時から『東京マリーゴールド』が上映、その前にその作品のきっかけとなった「味の素のほんだし、出演:田中麗奈。樹木希林」のCMも上映される。詳しくは www.eurospace.co.jp まで。
また河出書房新社より『市川準』が出版された。こちらにも私、ちょっと文を書いています。またテレビ衛星劇場・日本映画専門チャンネル共同企画で『追悼 市川準監督』が3月1日より31日までオンエアされている。

(21:40)

2009年01月24日

703062f8.jpg写真は万城目学(まきめまなぶ)原作の話題となった小説『鴨川ホルモー』の表紙。

『鴨川ホルモー』、ホルモーって?ホルモンとは全く関係ない。鴨川は京都の鴨川。京都を舞台にした学生達の話ではあるが単なる青春ものとはわけが違う。とんでもない世界へ連れて行かれる。奇妙キテレツ系が入ってくる、が、面白い。万城目学の原作もノリというかテンポあって痛快に書かれている。それをほぼ原作に沿って本木克英監督が映画化。出演は山田孝之、栗山千明、芦名星、濱田岳、石橋蓮司、荒川良々など、このキャスティングもめちゃうまくいってる気がする。本木監督の笑いの感覚もセンスいい。この映画の音楽を担当、先頃完成した。映画公開は4月中旬または下旬からGWにかけての頃を予定(松竹系)。
京都歩きを一応趣味としてる僕としてはいろんなシーンがどの辺りだかがわかり(わからない場所もあったが)親しみを覚えた。鴨川のあの石畳というか置き石で渡れる場所も歩いたことあったし。京都大学の吉田寮が映画では百万遍寮(京都の地名に百万遍という場所がある)という名前で登場、ここの古〜い学生寮の雰囲気が凄〜い、でもそれがとても良い。下鴨神社、インクライン、高瀬川、先斗町なども京都ならではの風情。
原作の表紙も河原町から八坂神社に向っての景色、映画にも登場する。

音楽の楽器編成としては木管セクション(fl,ob,cla,fag)、フレンチホルン、チューバ、弦楽セクション、打楽器、マリンバ、グロッケン、和太鼓、笙(しょう)、エレキギター、ウーリッツアのエレピ、三線、コンピュータ打ち込み、とけっこうあらゆる方向から攻めてる。京都が舞台、式神とか伝統とか絡んでくるので「和」なものを取り入れつつ、主人公の学生のボロアパートの一人住まい等ではエレキギター歪み系でチープさを表現。
勿論「さだまさし」なんていうアイテムも原作や映画にも登場するのでフォークギターならなおさら合うだろうが、そこまでシンクロしなくてもいいんじゃない的なフォークよりロック派的いい意味勝手な判断をした。

編集されたDVD映像を見つつエレキギターで即興的に作曲し、まとめていく方式を数シーンで試みた。また家にあった沖縄の楽器三線(さんしん)でクリックも使わず、やはり即興的に合わせていく音楽も作曲。はじめて三線をどうにか弾いた。これは石橋蓮司さんの出てるシーンでとても楽しい作曲になった。
また雅楽で使う笙や和太鼓グループの音もとりこんだり、早稲田アバコ301スタジオでは大掛かりなレコーディングだった。音楽のミックスは一番町にあるサウンドインFst.で5.1サラウンドシステムでトラックダウン、大船の松竹スタジオでの映像とのミックスには1週間程かけた。



(01:11)

2008年10月10日

352cfcc5.jpg佐賀県に初めて行った!9月中旬、富士町の古湯温泉で開催された佐賀市富士町主催の古湯映画祭に招待され出席してきました.....そしてなんといっても温泉街なので老舗の旅館の温泉にもはいり、また佐賀市富士町の職員、ボランティアの方々がスタッフとして運営し、丁寧なもてなしを受け楽しい2日間をすごしました。
古湯は佐賀市内から車だと40分くらいの山の中にある町。山といっても、この長野県の軽井沢とか1000メートルも標高あるとこに住んでるので、山の中の町には慣れ?てますが、それから比べれば標高数百メートルの優しき山。でも朝、霧が出てたりしてなかなかいい感じでした。25年目を迎えた映画祭で新たにできたフォレスタ富士という場所で映画の上映、シンポジウムが行われた。今年は周防正行監督特集が開かれ『ファンシイダンス』『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』が、それ以外でも小津安二郎監督の名作『秋刀魚の味』、川島透監督の『竜二』『狂い咲きサンダーロード』なども上映された。女優の清水美沙さん、原日出子さん、俳優の山下徹大さん(山下さんの父上はあの加山雄三さん)、映画監督の五十嵐匠さん、そして今年の映画祭の主役周防正行監督も参加され一緒にシンポジウムに出席したり、山の中の民家を改造した創作レストランに食事に行ったり...また僕は近くの川沿いを散歩しました。女優の清水美沙さんとは『Shall we ダンス?』の僕の作曲した劇中歌「恋の10ダンス」を歌ってもらったので(勿論色っぽい衣装でのシンガー役で出演)、11年くらい経ったそのレコーディング時のエピソードも楽しい語らいでした。とにかく歌うことにもハンパじゃない根性入っていて、凄い練習してきて、ほんとうに感激した仕事でしたので....その美沙さんも数年間のアメリカ在住生活後いまや二児の母親。でも相変わらず素敵な方でした。映画写真は会場となったフォレスタふじ。

(02:47)

2008年09月29日

be3a17b0.jpg市川準監督が亡くなられた。(写真:市川準監督 撮影:勝田友巳)

先々週の金曜日知りあいのプロデューサーからの電話は耳を疑った.....
映画の編集作業をした後、ひとりで食事中に倒れ、病院で帰らぬ人となってしまったとのこと。 ショックだ。ほんとうに今でも市川さんとまた仕事するんだとうなあ...って思いつつだったから、実感わかないし....報道ステーションで訃報が紹介された時は、こんなニュースの場面に市川さんの写真が、と.....

映画は20本も撮っている....ほぼ毎年制作していた感じだ。CM界では20年以上超売れっ子演出家だし、仕事し過ぎではないだろうか。ある映像プロデューサーの話など聞くと、夜遅くに編集を終え次の日会うと、また編集の別のアイデアを考えていたいたという。そこまでの段階のコピーを自宅で確認し、次の日にのぞんでいたわけだ。プロデューサーが「監督、ちゃんと寝る時間あったんですか?」と聞くような状況。とにかく映画、映像の世界に24時間入り込んでしまっているような人だった。

僕は市川さんには大変大変お世話になった。数多くのCM作品、NHKでのハイビジョンNAドラマ『江分利満氏の優雅な生活』(平田満主演)、そして2001年には映画『東京マリーゴールド』(田中麗奈、樹木希林、小沢征悦出演)の音楽を担当させてもらった。2007年公開の映画『あしたの私のつくり方』では音楽監修というカタチで作品にかかわった。市川監督は優しい人だった印象が強い。いつも静かな声でしゃべっていた気がするし、映画の演出においても基本的には淡々と静かな作品が多い。

市川監督との出会いは1990年代はじめに「カネボウ旅の宿(加藤剛出演)」というCMで、その前にやはりカネボウの別商品のCMを別の演出家と仕事していたのだが、その時のカネボウホームプロダクツの方が、市川監督に「周防義和っていいよ」と奨めてくれたらしく、いきなりCM界の超ブランド監督市川準から直で作曲依頼がくるという珍しいカタチでの出会いだった。音楽録音スタジオで市川監督は僕の音楽を気に入っていただき「いつか映画をやろう」と言ってくれた。初めての出会いでいきなり映画音楽の依頼にとても感動した記憶がある。

その後CMでは
「資生堂エリクシール(小泉今日子出演’99’00)」---撮影所にお邪魔して打ち合わせした思い出もある。
「たんすにごん(桃井かおり、サッカーの中山選手出演篇)’95」----溝口健二監督の映画を見とくようにVHSを渡された。
「大同生命(鈴木京香出演)」---「テキサスの黄色いバラ」をジャズワルツ風にアレンジ。
「NTT docomoFoma9(坂口憲二、長谷川京子出演)’04」---フランス語のポップソングを作曲。
「伊藤園お〜いお茶(市川新之助出演)’00〜02」---日本の古い曲「美しき天然」をアレンジ、その時の市川監督の言葉は「斬新にアレンジして!」のただひとこと。
「NTT docomoケータイ日記’04」---ボブ・ディランの「風に吹かれて」をアレンジ。デモで仮歌を僕が歌ったが、市川監督が「周防君の歌でいいんじゃない」となり、ちゃんと歌手をスタンバって録音したのに僕の歌でオンエア。僕は編曲者としてだったのに、スタンバって起用した歌手に「ごめ〜ん、僕のヴォーカルになっちゃって」。僕もいくつかCM歌ってますが、こんなメジャー広告で歌ってしまったのはちょっと記念すべき作品。
「NTT ME(役所広司出演)’04」---マリンバとかをフィーチャーして作曲。
「味の素ほんだし(田中麗奈、樹木希林出演)’98〜’05」----8年に渡って1曲の自分のオリジナル曲でこのシリーズを通した記録もんのお仕事になり、尚且つ映画にもなった。8年にも渡って同じキャストで撮られたので樹木希林と対等に演技する田中麗奈の成長ぶりも見物だった。作品は電通賞を受賞し隅田川の屋形船で受賞パーティした。
「ナショナルレンジ炊飯器(田中裕子出演)’00」---フランス映画風な感じのアコーディオンとスティールパンでのワルツを作曲。
「セキスイハウス」----打ち合わせでフランス映画「大人はわかってくれない」(フランソワ・トリュフォー監督だっけ?)のワンシーンを見た。なんか監督にはそんなイメージがあったのだろう。
「地上デジタルお知らせ(草なぎ剛出演’07〜08)」---CMとしては市川さんとの最後のお仕事になった。「パッフェルベルのカノン」をアレンジしたが、いろんなフレーズを入れた為、原曲は崩壊し、ほぼオリジナル音楽みたいになった。まあいいか。また監督はスタジオで「デモと同じだね」と注文をつけられ「彼女歌うよね」とキーボードでスタジオ入りしていた小石巳美が突然歌うことになった.....などなど、どれも素晴らしき作品=市川ワールドで、そのワールドの中で音楽側から参加させていただいてとても光栄に思うし感謝しています。そして僕のいろいろな面、またはなかった面を引き出してくれたような気がする。

市川監督はトニー・リチャードソン監督の「蜜の味」「長距離ランナーの孤独」を自分のバイブルと言い、映画『東京マリーゴールド』に入る前にこれを見なさいとVHSをくれた。その2つの作品は僕も大好きになった。

そして勿論、僕とのお仕事は市川監督にとっては氷山の一角で第1回監督作品「BU*SU」から映画に取り組み、「東京夜曲」(長塚京三。桃井かおり主演)ではモントリオール映画祭最優秀監督賞を、「トニー滝谷」(イッセイ尾形、宮沢りえ主演)ではロカルノ映画祭で受賞されている。CM作品での受賞は更に数多い。

映画『東京マリーゴールド』の仕上げ作業で調布のニッカツ撮影所内のダビングスタジオに6日間くらい通った。スタジオのドアの辺りで「ちょっとちょっと」と手招きをして僕を呼んだ。なにかと思うと「これでいいかね?」って音楽とのミックス作業のよしあしを聞いてきた。そんな時もわざわざ呼んで静かな声で話した。最後の日、監督はぼそっと言った「今日で終りかあ」。市川さんは映画撮っている時編集や仕上げ作業等、その制作過程をほんとうに楽しみ、そこに幸福感を見いだしているようだった。59歳だったし、これから、CMもセーブしてほんとうにこれぞという映画作品を撮ったのではないかと思うと残念でたまらない。とにかく、ちょっと待ってよ市川さん、なんでなんでそんなに早く逝ってしまったんですか、市川さん!と叫びたい気持ち。慎んでご冥福を祈るばかりです。





(17:28)

2008年02月19日

4°Cの田中さん/アカデミー賞受賞高輪プリンスで行われた日本アカデミー賞の授賞式とパーティ、出席しました。僕個人としては優秀賞受賞まで、でしたが、まあ上出来です。優秀賞受賞式では椎名林檎らといっしょにステージにあがり受賞したのも不思議な気分でした。
映画「それでもボクはやってない」からは美術の部谷京子、編集の菊池純一、助演女優のもたいまさこが最優秀賞受賞、彼らの仕事はほんとうに素晴らしかったので納得です。部谷(へや)さんとは前々日に電話で「あたしは最優秀ないから....いやいやオレこそゼッタイないから...」って、あんた獲っちまったじゃねえの。一本立ちして16年で10回も優秀賞獲ってるんだって!?、イチローより率いいぜ、巨匠の京子さん!

会場では様々な人たちにも会いました。写真は昨年、学生映画祭で審査員を務めた同士のStudio4°Cの田中代表プロデューサー。田中さんはアニメーション作品「鉄コン筋クリート」で最優秀アニメーション作品賞を受賞、僕は中央テーブルのさらに中央側の位置だったので(宮沢りえ、加瀬亮、もたいまさこ らと同じテーブルという凄い席)、トロフィーもらった直後の田中さんと「おめでとうございます!」と、熱い握手でした。田中さんは昨年お会いした時はベルリン映画祭からの帰国直後で、お話していて滅茶苦茶熱い映画人だなという印象だったです。ジブリから独立しStudio4°Cを設立し10数年、今回の受賞はひとつ華が開いたのではないでしょうか。
また中谷美紀、仲間由紀恵、松たかこ、蒼井優、樹木希林、寺島しのぶ、堀北真希、夏帆、内田哉々子、新垣結衣(字があってる?)ら女優陣が華やかでした。往年の大女優、司葉子、星由里子という方々もいらっしゃいました。またオダギリジョーのヘアースタイル、いつもユニーク! そして役所広司、小林薫、柄本明という顔ぶれ、凄いデス。

また2日前の13日に毎日映画コンクールがあり映画「それでもボクはやってない」が作品賞監督賞を受賞、また日本で一番歴史の長いキネマ旬報の賞でも映画「それでもボクはやってない」が作品賞を獲りました。

(00:11)

2008年01月25日

禁じられた遊び1951年にフランスで制作された素晴らしい映画。タイトルの『禁じられた遊び』...はあまりあってないような気もする。
1970年代に『ミツバチの囁き』(ビクトル・エリセ監督)というスペイン映画で子役が素晴らしい演技をしているが、ここでも非のつけようがない演技をしている。子供が主役といっても子供映画ではなく、深いところで反戦があるし、登場人物もいい人ばかりでない。嘘もつき、隣同士仲が悪かったりで、普通の人間のドラマの中に感動を見いだす。戦争中のフランスの田舎が舞台になっていて主人公の女の子はほんとうに可哀想としかいいようがない設定なのに、なんか強く、ほほ笑ましく生きていく。ナミダなしには見れません!でもウェットで臭い盛り上がりの感動ではないので気持ちいいです。
戦争中という緊迫した時代と田舎ののんきさ....そして子供の世界の無邪気さと大人の世界の非情な現実が交錯して、物語りは展開する。
音楽はナルシソ・イエペス演奏の「禁じられた遊び」が劇中にちりばめられていますが、メジャー展開の部分があっているように思えた。悲しいシーンが多いので、そこにまた短調の悲しく綺麗な旋律はちょっと....という気がする。まあこの時代は今ほどひねくれて劇伴してない、細かいオリジナル劇伴ではない、といえばそれまでだけど。変にオーケストラでいっちゃうよりはいいのかもしれないので...まあこれはこれで。

----ちょっと劇伴の歴史を.....
映画の劇中音楽いわゆる劇伴奏音楽は1930年代に作曲家マックス・スタイナーによって開拓された手法だ。
映画『六百万交響楽(1932)』で初めて、現実音とかではない効果としての音楽(劇伴音楽)を取り入れた。それはミュージカルの旋律のように音楽メインという効果ではない作曲編曲の技術が求められた。それまではミュージカルでもないドラマのシーンに現実音でない音楽がバックに流れるのは不自然と考えられていた。マックス・スタイナーは《アンダー・スコア》といっていわゆるセリフバックでの音楽、メロディ主体というより雰囲気でつくられる音楽。そして《ライトモティーフ(示導動機)》は登場人物のテーマ風の音楽で物語りを分かりやすくする、などの手法で映画音楽の道を開いた。

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ルネ・クレマン監督は他に『太陽がいっぱい』などいい映画たくさん撮っています。
監督:ルネ・クレマン 原作:フランソワ・ポワイエ 出演:ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー、スザンヌ・クールタル、ジャック・マラン



(01:45)

2007年12月20日

報知映画賞07第32回報知映画賞の受賞式レセプションが東京プリンスホテルのパークタワー ボールルームで行われた。
映画『それでもボクはやってない』が作品賞を受賞した。(これで藤本賞、山路ふみ子賞などに続いて作品や監督はのべで、もう4つ程受賞している)また同映画主演の加瀬亮が主演男優賞を受賞。僕も授賞式、レセプションに招待されたので行ってきました。役所広司さんや瀬戸朝香さんらも来られて華やかなムードに包まれた。隣のテーブルには審査員で映画評論家の品田雄吉、小野耕世、大久保賢一、渡辺祥子(敬称略)らの方々。厳しい評論家の方々のコメントを聞くと地味な題材ながら『それでもボクはやってない』を凄く評価していただいてメインスタッフのひとりとして、良かったなあと思う。大ヒット作ではないのに賞に絡んで嬉しきこと。DVDでも見てもらえればなおよいデス。
その他の受賞者は、主演女優賞に麻生久美子(映画『夕凪の街 桜の国』)、助演男優賞に伊東四朗(映画『しゃべれども しゃべれども』『舞妓Haaaan!!!』)、助演女優賞に永作博美(映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)、監督賞に山下敦弘(映画『天然コケッコー』『松ケ根乱射事件』)、新人賞に夏帆(映画『天然コケッコー』)であった。山下監督は30代前半、新人賞の夏帆(かほ)さんは16歳、またまた新しい世代がどんどんきてますね!
写真は左から役所広司さん、周防正行監督、加瀬亮さん、瀬戸朝香さん。

(00:54)

2007年11月19日

日本映画振興に貢献した人や団体に贈られる「第31回山路ふみ子映画賞」が映画『それでもボクはやってない』の周防正行監督に決まった。音楽担当したスタッフとしてもとても嬉しきこと。今年6月に第26回藤本賞特別賞も受賞しているので2つ目の受賞になる。
内容としては現状の裁判制度に物申した、ある意味地味でシリアスな作品だけに今までとは違う感慨がある受賞という気がする。贈呈式は30日、東京・新橋のヤクルトホールで行われる。
また新人女優賞では成海璃子が受賞。彼女はまだ14歳か15歳だが映画『あしたの私のつくり方』(市川準監督作品)など3つの作品で活躍。『あしたの私のつくり方』は私の大阪スクールオブミュージックでの教え子、この3月に卒業した佐々木友理が在校中(20歳で)に音楽担当(一応私は音楽監修デス)した作品なので間接的だがこれも良きできごと也。



(11:51)

2007年10月31日

それボクdvd今年1月に全国公開された映画『それでもボクはやってない』(脚本監督:周防正行 出演:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 音楽:周防義和)のDVD がリリース。レンタルもされてます。(勿論サントラもとっくに出てます!)エンディング曲「静けさの中で」(作詞歌:tomo the tomo )は先日も作曲家の日比野元気氏にお誉めの言葉をいただいた。ありがとうございます。自分でも納得の作品なのでとても嬉しい。
映画は、主演加瀬亮の演技、さりげなくてすばらしかったと思う。彼は3年前にやはり僕が音楽を作曲したCM「NTTdocomoGOGOテレ電ズ篇/監督:市川準」にも出演していたが、そこでも主演の坂口憲二、長谷川京子の脇でさりげなくオレがオレがという存在感は見せない良さで、逆に存在感を知らしめた。この俳優さんはそれが持ち味なのだ。そういう時代なのかも。昔は主役っていったらなんかギラギラしたスターのオーラ満載みたいな役者さんが当たり前だったのに、今はそれもありだろうが、それだけじゃない。
その他、脇役陣では当番弁護士役の田中哲司、裁判官の正名僕蔵、同じく裁判官役の小日向文世、おかまチックなチンピラをうまく演じた本田博太郎、傍聴オタクのひとりを演じた高橋長英らが達者なところを見せる。
このDVD-BOXには付録で刑法刑事訴訟法ハンドブックがついている凄〜いDVDだ、オドロキ!


(00:25)

2007年10月26日

欲望という名の電車映画『欲望という名の電車』(「A Streetcar Named Desire」1951年アメリカ 監督:エリア・カザン 出演:ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド、キム・ハンター)をDVDで見た。テネシー・ウィリアムズ原作のブローウェイ舞台劇の映画化。いやいやとにかく凄い迫力の会話劇だ。ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランドの迫真の演技が圧倒的!まだまだ若きマーロン・ブランドは時に声を荒らげ、テーブルを叩き物を壁に投げ窓を割るといった粗野で気性の激しい役を、それでも魅力的にみずみずしく演じている。意外なエンディングに向かってヴィヴィアン・リーの演技も恐ろしいほどの集中力を見せる。ニューオリンズが舞台となっていてフランス系とポーランド系の登場人物が繰り広げる人間関係が舞台劇を見てるかの如くの雰囲気で見せる。エリア・カザン監督とマーロンはブロードウェイでの成功コンビ。主役3人はアカデミー賞を受賞している名画中の名画。

(23:51)