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2011年05月16日
エミネム 6

エミネムのボーナスCD付きオリジナル・アルバム『アンコール』(2004年)
マイケル・ジャクソンやブッシュ批判など舌好調のエミネミが放つアルバムです。
エミネム・ブームは、前作の『8マイル』によって、遂には映画業界をも揺るがせ、更に大きな社会現象となって、世界中にエミネム信者を生み続けました。
教祖:エミネムは、手綱を緩める事無く、更に口撃性を増し、ありとあらゆる者に嚙み付き、数少ない宝物を抱え込んで、心の奥底へと逃げ込んでしまいました。
幾ら信者が増えようが、幾らアルバムが売れようが、幾らお金を稼ごうが、エミネムに本当の幸せは訪れないのです。
ここでのエミネムは、離れ離れの娘とのささやかな幸せを祈り、その事を緩和させる為に、攻撃を仕掛けているみたいです。
しかし、皮肉にもエミネムは、“怒り”から物凄いエネルギーを得るのです。
悩めるエミネムは、最後に隠してあったピストルで、敵も味方も全員撃ち殺してしまいました。
「バーン、バーン」
愛ゆえに愛を捨てた男です。
2011年05月04日
エミネム 5

エミネムのオリジナル・アルバム『ザ・マーシャル・マザーズLP』(2000年)
世界最速最多売上げで、ギネスにも認定されたエミネムの大ヒット・アルバムです。
白人ラッパーとしての人気者から、いよいよカリスマ性を帯び、誰も到達出来なかったエリアへ足を踏み入れたエミネムの毒舌全快の絶賛と嫉妬とファックとビッチが、たっぷりと詰まったアルバムです。
ラッパーとしての才能が凄い事は今更説明する必要は無いと思いますが、エミネムのもう1つ凄い所が、歌詞の面白さです。
TOEICで900点以上取って理解出来たら、耳を塞ぎたくなるような残酷で卑猥なメッセージをおちょくりながら挑発するのが得意のパターンですが、面白いのは、その話術です。
このアルバムで言えば、サビで哀しげな女性コーラスを携えた名曲(3)「スタン」など最高の面白さです。
エミネムに手紙を送った大ファンの男が、徐々にイカれていく様を哀しいメロディに乗せて展開していく描写は、物凄い緊迫感と悲壮感を与えます。
その反面、ただ気に食わない相手を実名で、徹底的に攻撃するのもエミネムです。
最高の攻撃力と最高の人間性を併せ持ったエミネム、いや、スリム・シェイディ、いや、マーシャル・マザーズのこのアルバムに、麻酔は効きません。
お喋りクソ野郎。
2011年02月24日
ユーリズミックス 4

ユーリズミックスのオリジナル・アルバム『リヴェンジ』(1986年)
全世界で1500万枚を売り上げたユーリズミックスの大ヒット・アルバムです。
ボブ・ディランやミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)、トム・ペティにラモーンズと言った大物アーティスト達のプロデュースでも活躍をみせたデイヴ・スチュワートのロックを意識した音作りが、冴え渡るアルバムです。
もちろん、そのサウンドに無くてはならないアニー・レノックスの妖しいヴォーカルも言う事ありません。
売れただけあって、ヒット曲やキャッチーな曲がひしめき合っていて、楽しい時間を約束してくれます。
80年代を侮っては、いけません。
2011年01月29日
ユーリズミックス 3

ユーリズミックスのオリジナル・アルバム『スイート・ドリームス』(1983年)
全米1位に輝いた(6)「スイート・ドリームス」を収録したユーリズミックスの出世作です。
所謂ブリティシュ・インヴェイジョンの波に乗ったアルバムですが、クールで無機質なサウンドと短髪で男性的なアニー・レノックスのヴィジュアルは、大きなインパクトを残しました。
このサウンドが「現在も通用する」とは言いませんが、センスの良さと、どこか近寄り難い独特のヴィジュアルは、今でも決して色褪せていません。
80年代に舞い降りた男と女、いや、もはや性別など凌駕した2人の無機質で温かい母体の中へ入って、もう一度新しい世界を覗いてみようではありませんか。
2011年、宇宙の旅
2011年01月26日
2010年12月12日
ユーリズミックス 2

ユーリズミックスのオリジナル・アルバム『ピース』
(1999年)
実に、10年振りとなったユーリズミックスのオリジナル・アルバムです。
その間に、デイヴはプロデューサーとして、アニーはソロとして全英1位を獲得する程の大活躍でした。
しかし、どんなに2人が個々で活躍してもやはり2人が交わったケミストリーには敵いません。
この10年振りのアルバムが、それを証明しています。
母になり、より大きな愛と力を得たアニーの包み込むようなヴォーカルとユーリズミックなメロディは、元の場所に戻れた安堵感と安らぎが得られます。
決して全盛期と比べてはいけません。
それは、「昔は良かった」と今を直視出来ない愚かな行為なのです。
今を生きるです。(99年の作品ですが...)
「いやー、昔は良かった」(笑)
2010年10月23日
EL&P 2

エマーソン・レイク&パーマーのオリジナル・アルバム『ブラック・ムーン』(1992年)
本日も引き続き、うちのバンドが『CD296(つくろうっ!!)コンテスト』に出場してますので、よかったらPV観て下さい。
(本日〜10/28(木)18時まで:残り6日)
【アーティスト名】→THE RED NAMES(れっどねいむず)
http://www.youtube.com/user/296fes
ちょっと探すのが面倒だと思いますが、皆様の1票1票(クリック回数)が、優勝に繋がりますので何卒、何卒宜しくお願いします。ヾ(´ω`=´ω`)ノ
さて、EL&Pです。
14年振りにオリジナル・メンバーで復活を遂げた作品ですが、EL&Pを殆ど聴いた事がないOZZYにとっては、「別に...」と言うしかありません。
とは言え、大好物の“プログレ”なので期待はします。
不気味なオープニングにインストを多用したちょっとヘヴィな世界が広がります。
再結成を望んでいた人は、どう捉えるのでしょう?
OZZYにとっては、ブスでも美人でもないのです。
美人の顔を見たかったら、そう...
THE RED NAMESに1票です

2010年05月14日
エコー・アンド・ザ・バニーメン

エコー・アンド・ザ・バニーメンのベスト・アルバム『バリィフー:ザ・ベスト・オブ・エコー・アンド・ザ・バニーメン』(1997年)
苦手だった80年代UKです。
当時としては、取っ付きニクイ印象があったのですが、これだけ蜘蛛の巣の様に複雑な90年代以降の音楽を聴いてきた現在のOZZYにとっては、耳馴染みの良い、実に取っ付き易い音楽でした。
しかし、有名なバンドなのに、知ってる曲が1曲も無かった事を考えると、完全にUK離れをしてたんですねぇ。
それと、何か物凄く“イカ天バンド”の音がしました。
イカ天のバンドが影響を受けていたのかは分かりませんが、良くも悪くも80年代UKのニオイがキツイ1枚です。
「次のバンドは、このバンドだいっ!」