KING CRIMSON
2011年06月06日
キング・クリムゾン 16
NO.01806キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『ビート』
(1982年)
ここ最近クリムゾンを聴き捲くった訳ですが、いよいよ我が家に残されたのは、この1枚だけになりました。
これまでの総評として、ますますクリムゾンの音楽が分からなくなってしまいました。
クリムゾンのサウンドは、甲殻類の様に硬い甲羅を纏ったかと思えば、軟体動物の様にグニャグニャになったりも出来るのです。
この変体を続けるクリムゾンを捕まえるのはムリです。
さて、80年代に発売されたこのアルバムですが、このアルバムはハッキリ言ってカッコ付け過ぎです。
反復する近代的とも流行的とも取れる独特の洗練されたサウンドがコダマします。
確かにコッコ良いのはカッコ良いのですが、どこかカッコ付けてるところが鼻につきます。
しかし、このアルバムもまた、ある程度のクオリティとクリムゾンの醍醐味を含んでいて、それなりに楽しめてしまうのです。
今回もクリムゾンの捕獲に失敗しました。
だけど世の中には、捕まえない方が良いモノだってあるのです。
月のウサギとか。
2011年05月30日
キング・クリムゾン 15
NO.01802キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ』(2003年)
“ヌゥオヴォ・メタル”と言う新しいコンセプトを掲げたキング・クリムゾン2003年のアルバムです。
これまでクリムゾンのアルバムを「重い」と表現した事が何度かありましたが、いやいや、このアルバムが最も重かったです。
冒頭からガシガシと重いリズム・パターンでクラクラと脳ミソを揺さ振られます。
クリムゾンの凄い所は、これが最近、要するに年を取れば取る程、重いサウンドに向かってるって事です。
例えるなら、オッサンや老人になって、焼肉屋に行く回数が増えるようなものでしょうか。
メタル好きだったOZZYでさえ、ここ何年かは重いサウンドを聴く体力はありません。
だから、もうそれだけで、ロバート・フィリップを尊敬出来てしまうのですが、残念ながら売上げ的には、厳しかったようです。
焼肉食べたい。
2011年05月27日
キング・クリムゾン 14
NO.01800キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『ディシプリン』(1981年)
1800枚達成です









別のバンドを結成したロバート・フィリップでしたが、バンドをそのままキング・クリムゾンにスライドさせて、その別のバンド名をアルバム・タイトルに掲げた1枚です。
明らかに別のバンドの様なサウンドを奏でる新生クリムゾンのこのアルバムですが、それはフュージョンにも近い、軽やかでポップな音が全編に漂います。
その変化は、多くのクリムゾン信者を落胆させましたが、ロバート・フィリップ本人は、このアルバムをお気に入りの1枚に挙げているのです。
確かにクリムゾンのイメージとは異なり、かなり穏やかなサウンドですが、穏やかな中にも緊迫感が張り巡らされ、油断ならない穏やかさなのです。
それに、穏やかだからこそ、激しさがクッキリと浮かび上がっているのです。
決して、このアルバムを推薦しようとは思いませんが、こんなOZZYの言葉も信用してはいけませんよ。
アメ横の閉店セールも信用してはいけません。(笑)
2011年05月26日
キング・クリムゾン 13
NO.01799キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『ザ・コンストラクション・オブ・ライト』(2000年)
90年代に復活を遂げたキング・クリムゾンが、大規模なツアーの後に発表した2000年のアルバムです。
やけに重たいサウンドが響き渡ります。
世紀末になってもクリムゾンは、突き進むのです。
緊張感が漲り、高揚感が漲り、達成感が漲るこのアルバムの世界観は、正にクリムゾンとしか言いようのない唯一無二の境地です。
音を楽しむのが音楽なら、これは音楽ではありません。
楽しむ暇など与えて貰えず、音の壁に頭をぶつけて軽い脳震盪を起こすのです。
そう、これはロバート・フィリップが新しく興した新しい党:脳震党なのです。
1票入れるか入れないかは、あなた次第ですが、無記名投票はご遠慮下さい。
2011年05月25日
キング・クリムゾン 12
NO.01797キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『スターレス・アンド・バイブル・ブラック』(1974年)
ライヴ・レコーディング中心となったキング・クリムゾンのオリジナル・アルバムです。
チャート上こそ振るいませんでしたが、どこか吹っ切れた感じのアルバムです。
全8曲中、実に半数以上の5曲をインストで固め、しかも全てのインスト・ナンバーをライヴ・レコーディングして、極限までリアルを追求しています。
そこにはあらゆる感情が乱れ飛んで、聴き手の精神状態が正常か否かを試されているのです。
OZZYが正常か否かは答えません。
ただ、OZZYは、20世紀の精神異常者中年なんですよ。(笑)
「えっ!あなたもですよ!」
2011年05月23日
キング・クリムゾン 11
NO.01795キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『太陽と戦慄』(1973年)
1度は、解散宣言をしたロバート・フィリップが再び制作意欲を取り戻して復活させたキング・クリムゾンの再結成アルバムです。
1曲目に13分を超える力の入ったインスト・ナンバーを持って来る辺りに、このアルバムの特異性が伝わります。
その曲に代表されるようにこのアルバムは、インプロビゼーションの限界に挑戦したアルバムでもあるのです。
とは言え、各自が好き勝手に演奏している訳でも無く、飽くまでもロバート・フィリップの掌の上での話しです。
これは、油断すると単なるBGMにもなってしまうので、聴く側もイマジネーションを膨らませて、音楽に溶け込むのが宜しいかと思います。
センとリツ。
2011年05月22日
キング・クリムゾン 10
NO.01794キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『スラック』(1995年)
ダブル・トリオ編成となって、再々々結成された95年発売のキング・クリムゾンのオリジナル・アルバムです。
先に前作のミニ・アルバムで披露されたダブル・トリオ編成による分厚い音を活かしたイカしたサウンドが、ズシズシと脳みそを揺らします。
フル・アルバムとしては、およそ10年振りとなるクリムゾン90年代の1枚は、重量感のある重いサウンドが柱です。
その柱を軸に派生する様々なサウンドが、一瞬たりとも休む事無く、色々な感情を刺激します。
怒ったり、笑ったり、泣いたり、叫んだり...
そうクリムゾンは、紛れも無い“プログレ”なのです。
笑いながら怒る人。
2011年05月21日
キング・クリムゾン 9
NO.01793キング・クリムゾンのオリジナル・アルバム『アイランズ』(1971年)
メンバー・チェンジを繰り返すキング・クリムゾン4枚目のアルバムです。
不気味とも美しいとも取れるこのアルバムですが、2曲のインストを挟んだ贅沢な時間を約束します。
クリムゾンのオリジナル・アルバム全てが、上記の説明に当てはまってしまうので、実に拙い感想ですが、それでもこのアルバムを最も言い表した表現なのです。
ここには、クラシックの様な旋律もあれば、ジャズの様な自由に、ロックの様な激しさからポップスの様な穏やかさ、そして、プログレの様な繊細さが同居して、ここに訪れる客を笑顔で招き入れたと思えば、次の瞬間には、鬼の形相で、追い返したりするのです。
だから、この敷居を超えるのは、それ相当の覚悟とあなたが持ってる偽造パスポートが、税関でバレないのを祈って通るしかありません。
(ピンポーン!)「ちょっと待って下さい」
2011年05月20日
キング・クリムゾン 8
NO.01791キング・クリムゾンのベスト・アルバム『ザ・コンパクト・キング・クリムゾン』(1986年)
偏った選曲の変則的なキング・クリムゾンのベスト・アルバムです。
後期のアルバム3枚+『宮殿』と言ったその間にあるアルバムを全て無視した選曲からなるこのベスト・アルバムですが、初めてクリムゾンを聴く人がこのアルバムから入ったらどう思うかが気になります。
気になるのは、やはり後期の曲と『宮殿』の曲の重さの差です。
決して後期が悪いと言っているのではなく、飽くまでも重さの話しです。
だって、『宮殿』の重さは尋常ではありません。
OZZYのベスト・アルバムは『宮殿』なのです。
重い想い。
