一度は打ってみたいゴルフ場

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2017年05月



(Dom Furore/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

僕の打つボールの弾道は、すべてのクラブにおいてツアーの中でも高い方だ。これはキャリーで大きなハザードを越えたり、林の上を越えてグリーンにボールを止めるうえで大きな強みとなっている。もちろん昨年の「ザ・プレーヤーズ選手権」での勝利にも大きな助けとなった。初日を9アンダーの「63」でプレーして、15ホールでパーオンしたのだけれど、TPCソーグラスでそれを成し遂げるのは、低い弾道では難しいんだ。

僕がそこまで高いボールを打てるのには、いくつか理由がある。 
(1)腰の動きとヘッドスピードは大きな役割を果たしているね。実のところ、僕の腰はダウンスイングの途中に回転が止まり、少し戻るような感じになる。奇妙に感じるかもしれないけれど、この動きによって僕の腕とクラブが鞭のような動きをするんだ。速いスイングは高弾道のショットを意味する。ロリーやダスティンもこの動きをやっているよ。 
(2)ボールへアタックする角度はとても浅い。ボールを高く上げたいのなら、これは重要だね。 
(3)右腕はインパクトで真っ直ぐ伸びる。別の選手みたいに右腕が曲がっていると、僕は自分の弾道の高さを出すのに苦労するんだ。 
(4)バックスイングでは体の右側に体重を乗せる。それほど体重移動をしない人でもボールを押し込むことはできるけれど、あまりキャリーが出ないんだ。

これですべて分かったと思うけれど、何も高いボールを打ちたいからといって、僕のスイングを完全にコピーしろというわけではない。でも、いくつかはみんなも真似できることを僕が保証する。ただ、その多くはみんなが想像するよりも、あるいは耐え切れないほどたくさんの練習が必要なんだ。僕はもう20年以上もこのスイングをしてきた、ということを覚えておいて欲しい。

(Dom Furore/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

高いアイアンショットを打つため、コーチのコリン・スワットンと僕はともに考え、誰にでもできる次の4つのドリルに行き着いたんだ。これらはツアープロのように速いスイングや腰使いをしなくてもできることだよ。それに、子供たちと遊ぶ時間を削ってまで練習レンジで打ち込む必要もない。もし自分のショットの弾道が思う様にならない場合は、少し時間があるときに、この記事で僕が実演することを試してみてほしい。

2パットのパーで上がるチャンスが欲しいときに、グリーンの手前側へ安全に6番アイアンで乗せなくても良いと分かれば、最高の心持ちがするものなんだ。これでみんなも思ったところに乗せられるようになるよ。 ―聞き手:ロン・カスプリスク

ドリル1:しっかりと体重を乗せる

(Dom Furore/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

もし、バックスイングを終えた段階で左足に多くの重量を感じるようであれば、ボールはライナーになる可能性が高くなる。よく言われるように、体はボールの後ろになくてはならないんだ。これを試してみて欲しい。

右足でクラブのシャフトを踏んで、もう1本のクラブを胸に当て、その状態で体を後ろに回すんだ。体重のすべてが右足に乗るのを感じつつ、地面に置いたクラブがストッパーの役割を果たし、自分の体がターゲットからスウェーしないことを感じて欲しい。体を回し切ったとき、胸に当てたクラブの先はボールのはるか後方を指しているべきで、自分の頭もボールの後ろにあるはずだ。

実際にプレーするときも、スイングのトップが同じような位置にあれば、ダウンスイングの開始で右側のパワーを解き放つ準備ができていることになる。これが良い体重移動だ。これはピッチャーが速球を投げる際に、ワインドアップして後ろ足を蹴り出す動きに似ているね。

ドリル2:高くティアップして高いボールを打つ

(Dom Furore/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

ドライバーではボールを払い打ち、アイアンは打ち込めと教えられたことがあるかもしれないね。でも本当のことを言うと、アイアンで高い弾道を出したいのであれば、そんなに打ち込んでは駄目なんだ。浅い入射角の感覚を身につけるには、次のことを試してほしい。

ドライバーを打つときみたいに、5、6cmティアップして打つのだけど、使用するのは6番アイアンだ。この状態でボールをできるだけ高く、できるだけ遠くに打ってほしい。そうすると、背骨はターゲットと反対方向に傾き、ボールを打ち上げるために右腕が真っ直ぐ伸びるのが分かると思う。背骨の傾きはとても重要だよ。もしインパクトで背骨が真っ直ぐになっているか、あるいはターゲット側に傾いていると、ヘッドがボールの下を通ってしまい、おそらくテンプラになってしまうと思う。

体重移動も大きく関わってくる。後ろ足に乗ったままスイングすると、トップしてしまうんだ。このドリルで普通に良いショットが出るようになったら、次は同じスイングでティアップしていないボールを打って同様の結果が得られるか試してみて。 

ドリル3:斜面で打つ

(Dom Furore/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

左足上がりのライでアイアンショットが打てる場所を探して欲しい。傾斜はそこまできつくなくても良いけれど、アドレスしたときに重力で少しだけ自分の体がターゲットと逆方向に引っ張られている感覚がある必要があるね。ここから高弾道のソリッドなショットが打てるようであれば、平らなライからでも高い弾道のショットが打てるスイングの感覚を身に付けていると言える。

傾斜が前に体重をシフトするように作用し、ダウンスイングは浅くなるんだ。もし重力により、あるいはそうした方が高い弾道になるという思い込みにより、体重が後ろ足に残っていると、バランスを崩して空振りするか、もしくはトップしたボールがどこかとんでもない方向へ飛んで行ってしまうだろう。それにもし振り下ろしが鋭角過ぎると、クラブは芝に突っ込んでしまうだろうね。

単に物理の法則なんだ。だからそうする代わりに、コリンが言うように「クラブヘッドで地球をなぞる」ように打たないといけない。ターゲットへ向けて体重を移動し、斜面に対して振り上げれば、高い弾道で飛距離を出すことができる。この場合、正しくできれば斜面は発射台の役割を果たすんだ。

ドリル4:まとめ

(Dom Furore/米ゴルフダイジェスト誌) 【拡大写真】

このドリルは、これまで学んできたすべての要素をひとつの流れる動きにしたものだ。まず、アライメントスティックを左右両方の腰から10センチほどの場所に立てて欲しい。その状態で右腰の横にある棒にスウェーしないように、ドリル1の動きでバックスイングをする。そのうえで、左腰を横にあるスティックに当てることでダウンスイングを始めるんだ。

背骨の角度は、ドリル2でやったようにシフトするはずだ。この動作をしながら、左かかとに体重が移動するのを感じて欲しい。もしつま先に体重を感じる場合は、位置がずれているということだね。

最後に、棒に腰を当てた後、腰をターゲットへ向けて旋回し、ドリル3でやったように地面に沿ってクラブをスイングする。

これは3つのパートに分けてやってもいいけれど、目標は一連の動きとしてやることだよ。(1)体を回して右側に乗り(2)下半身をターゲット方向へシフトして(3)腰を旋回させ、スイングをフィニッシュへ持っていく。

このドリルはボールを遠くへ飛ばすのに役立つよ。パーオンが当たり前になるはずさ。

(米国ゴルフダイジェスト誌 2017年5月号掲載)


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「腕の三角形を保つ」と言葉にするのは簡単ですが、実際にやってみると感覚的な部分もあるのでちゃんとできているか自分ではわかりにくいものです。
そこでオススメのレッスンとしては、少し空気が抜けたビーチボールやゴムボールを腕に挟んで腕の三角形を作り、ボールが落ちないように腰の高さくらいまでクラブを振り上げてスイングをするというものです。
(ボールがなければ大きめのぬいぐるみなど、腕で三角形を作ることで固定できる大きさのもので代用しても良いです。

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正しい体重移動を見につけるためのレッスンにおいては特別な道具は必要ありません。 まずはゆっくりスイングをしながら体重移動を確実に行いましょう。

具体的には、

1.アドレスからテークバックにかけては体重を右足に寄せる
 →意識的に体重を右足に寄せるのではなく、クラブを振り上げることで自然に右足に体重が乗るのがベストです

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今回はウェッジを使用して解説します。
200ヤードも10ヤードも同じ一打、ここでご紹介するアプローチの打ち方をしっかり練習して身に着けて少しでも良いスコアを目指しましょう!

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