有給を取って、GW9連休中。
といっても引っ越しの準備などがあって、フルで羽を伸ばしてはいない。
でも、一昨日5/5の夜に急遽「南房総行ってみようかな」と思い立って、決心が固まらないまま、5/6の6時前に起きて、そそくさと最低限の荷物をこしらえ、愛車(自転車)に跨って東の方へ行ってみた。

さきほど帰宅して、まず洗車して、荷物を整理して、風呂入って、洗濯機かけて、まぁ今に至る。

神奈川から首都圏を超えて千葉に行くのはありえないので、三浦半島の久里浜からフェリーで一気に南房総の金谷に行くことにした。久里浜までの道のりでは何の所感も得ていない。三浦半島だと草履で庭先に出た、くらいの感覚しかない。そもそも、千葉県に対しても特に期待は持っておらず、南房総は行ったことないから行っとこうかな程度の気持ちだった。Sure Liverの女将さんは千葉生まれだったはずなので大変申し訳ないけど、関東内のどっかに赴くときは大抵そういう気持ちである。遠くを訪れるときのワクワク感はない。さらに今回何の目的もないかつ、ぱっと思い浮かべ事前調査で目ぼしいものが見当たらなかった。
そういうわけでかなり低温でスタートした珍しい旅である。

お昼丁度くらいに金谷に到着。やはり距離が訴えかけてくるものは大きい。伊豆半島を訪ねた時とほぼ同じような感覚だ。紀伊半島や能登半島に足を踏み入れたときとはまったく異なる。
先入観や偏見を加味したとしても、なによりも風土だろう。普段慣れ親しんでいる空気と似たような空気を味わっても、これといった感銘は得られないことが多い。距離が近い上、緯度があまり変わらないからなおさら新鮮さを感じられないのかもしれない。同じ距離でも、北西に進んで山梨の南アルプスにでも行けば違う空気を感じられる。
といっても、これらのことは初めから大体わかっていたことで、新鮮な空気を吸いにいったわけではない。目的はないが、ちょっと素敵なモノに出会えればいいのだ。

丁度お昼でお腹が空いたので、道の駅で昼飯を食べた。まぁふつうである。ふつうの美味しさ。
そういえば、ここでじゃらんを使って宿を予約した。じゃらんは当日泊まれる付近の宿を検索してくれるから重宝している。いい感じの素泊まりペンションがあったのでそこにした。評価がそれなりにあり、なんとなくよさそうな雰囲気であればOK。後は運だ。そんなところで迷ってもしょうがない。

とにかく南に下った。途中途中に水田が多々あり、水田周りの景色が非常によかった。
IMGP0991

いい感じの小路もあった。
IMGP0996


しかし南に行けば行くほど、街はだいぶ寂れていく。
商店街は半壊状態で、人がほとんどいない。特に若者は少ない。そりゃそうなるが、こういった街を見る度、風情を残せなかったのだろか、と毎回思う。

予約したペンションも過ぎ、知らぬ間に一応のゴールに定めたほぼ最南端にある安房神社に到着。
途中Googleマップが示した道が通行止めになっており、相当回り道して到着したが、強い感銘はなかった。やはり予想を超えるようなものがなかったのと、何気に僕は結構色んな場所を訪れているので、簡単には感動しなくなってきているようだ。

途中フェリーで休憩したとはいえ、久しぶりに荷物を括って90Kmほど走ったので、珍しく明るい内から宿へ向け踵を返すことにした。途中、温泉+夕食を済ますため、里見の湯へ。スーパー銭湯のような感じだが、値段が1,580円となかなか高級。タオルセットや館内遊戯が料金に含まれていたり、岩床浴(≒岩盤浴)も+300円くらいで利用できたりするようだが、高い。正直言ってしまうと、茅ヶ崎のスーパー銭湯850円の方が断然良い。今のレベルで1,580円取るのであれば、もっとがんばらなくてはいけない、と期待を込めて厳しく言わせてもらう。ファイト!

と、ここまででかなり辛口なことに気づいた(笑)
でもしょうがない。ほぼ身内な気分なので、許してほしい。

お腹もいっぱいになり、宿「情熱ペンション」に到着した(温泉から10Kmほどあった)。
既に暗くなってたのもあるが予想以上にいい感じの店構え。そして宿の主人さんが出迎えてくれたのだが、はじめの挨拶から感じの良さが伝わってきた。「すいません、手違いでお風呂が後1時間ほどしないと湧かないんです」と謝って来られたが、「え?お風呂あったんだ!」とそこではじめて知った。
部屋もかなり綺麗目で広く申し分ない。じゃらんの素泊まりプランでは3,000円だったのだが、コスパ最高だ。子どもの声が若干響き渡っていたが、僕はまったく気にしないので(人によっては気になってしょうがないかも)、すぐ眠りに就いた。

朝起きて、宿の前がすぐ海だった。景色も素敵だ。
目の前の海で写真を撮っていると、宿の主人の子供が缶コーヒーをプレゼントしてくれた。
「何してるのー?」と人懐っこく話しかけて来た彼は4才になったばかりとのこと。
IMGP1042

朝の気持ちのいいひと時を経て、金谷港に向け出発。
このまま帰るのも味気ないなぁと思い、まったく期待せずに金谷のすぐそばにある割と有名な「日本寺」に寄ってみることにした。
ロープウェイで鋸山山頂駅へ。展望台というものにほぼ興味をそそられないのだが、期待していなかったこともあり、裏切られた。
IMGP1073

しかしそれはほんの序の口だった。
完全にノーマークだった日本寺。めちゃくちゃ良かった。日本一巨大な大仏や地獄のぞきには特に何も感じなかったが、路という路が素晴らしい。途中途中に並ぶお地蔵さんも刻々と刻まれた時間に蓄積された傷や苔むした姿から威厳と優しさが滲み出ていて、思わず手を合わせずにはいられなかった。
IMGP1101

IMGP1135

また必ず来たいと思ってもなかなか実現できないことが多いが、この日本寺はアクセス的にはそこまで大変ではないので、別の季節にまた訪れてみたいと強く感じた。行ったことのない人にはぜひおすすめしたい。

もしかしたら南房総は山がいいのか?と最後に非常に嬉しい誤算が待っていた。

そういうわけで、今日7日に帰宅して、そのままぶっ続けてペンならぬキーボードを走らせた。
久しぶりに自転車に乗って、またしても(何十回目だろうか)、身体を動かすことの重要性を味わった。
それなりに動く身体を授かって生まれたならば、動かして鍛えないとダメだ!身体が死んだふりをしているような状態だと活力が生まれない。活力が注がれない人生というのは、虚無かもしれない。サラリーマンにせよ、音楽家にせよ、何をするにしても、人生を愉しむためには活力が必要だ。
身体を鍛え直そう。