売れたいのか売れたくないのかと問われればそりゃ売れたい。金が欲しいのか欲しくないのかと問われればそりゃ金は欲しい。モテたいのかモテたくないのかと問われりゃそりゃモテたいに決まってるじゃん。バカじゃないんだから。
でも、ふつうでいたいのかいたくないのかって問われりゃふつうでありたい。自分を偽ってでも欲しいか欲しくないかと問われりゃ欲しくない。嘘をついてでも上に行きたいか行きたくないかって問われりゃ行きたくない。他人を多少悲しませても喜びを得たいかと問われりゃ、できるなら少しも悲しませたくないからその場合は喜びは我慢する。
これが僕の中の矛盾であり弱さだ。ずっと付き合ってるんだからそりゃ知ってる。知り過ぎている。調子に乗っていいかもしれないときに、いまひとつ調子に乗り切れない。もっとガッツリ攻めていいかもしれないときに、もう一歩攻め切れない。
それでもやはり、自分の想いだけは伝えたくてしょうがない。たぶん、生きている限り、これに関しては諦められないんだと思う。できるだけ多くの人に伝えたい欲望と、前述の矛盾及び弱さ達が、いつも烈しいのか冷静なのかよくわからない様子で、僕の中でシーソーをしている。たぶん、このままじゃ埒が明かない、というか、突き抜けられないんだろうなという想像はつく。でも本当は、これをこのまま抱えたまんま行きたい。すごいがんばるから、このままで突き抜けてみたい。こんなことを言った挙句に「だから甘いんだよ坊や」じゃなくて、「これでよかったんだ」っていう男になりたい。それを言える説得力のある男になりたい。