こないだ、たまたまギターアンプの音量をいつもより少し大きくしたときに、それに合わせて右手を脱力して弾いていたら、びっくりするほど、別の人の右手といっても過言じゃないほど違う動きをした。
アンプの音量も、右手の脱力具合も、傍目には違いはほとんどわからないと思う。でもその少しの違いだけで、すべてが変わることがある。
一昨年くらいから、歌の方もかなり力を抜いた歌い方に変えてきた。はじめは弱弱しい声だなーと感じていたが、だんだん脱力した状態での芯の作り方が板に付いてきて、今では低音から高音まで一定の強さを保ったまま歌えるようになってきた。

力んで、一生懸命掻き鳴らしながら歌いたいときももちろんある。それが場合によっては最善の伝達方法になるシーンはある。ただ、それは演技でもいいと思う。外からはそういう風に見えるけれど、実際は力は抜けているっていう具合に。プロではそういう人はたくさんいる。
脱力した状態で、強さと熱量をめいっぱい込める技。それを習得したいと思うこの頃。