2013年05月

2013年05月30日

調布・深大寺の見どころ(130525フィールドワークレポート)

a51b860e.jpg今回は半日スペシャルということで、調布駅をスタートし国分寺崖線を刻むふたつの谷戸を巡りました。甲州街道の宿場町、布田五宿を起源とする調布の繁華街は、立川面と呼ばれる多摩川の河岸段丘面に位置します。深大寺がある1段高い段丘面が武蔵野面で、国分寺崖線(多摩地域ではハケと呼びます)が立川面と武蔵野面を区分しています。国分寺崖線にそって流下するのが野川で、多摩川の旧流路(名残川)のひとつです。
今回は旧宿場町の面影を辿りながら、野川に流れ込む北の川とませぐち川が武蔵野面を開削したスリバチ地形を味わいました。


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±漑用水としてのマセ口(ぐち)川(130525報告)

567afcd3.jpg細田橋で野川に注ぐ「ませぐち川」は、池ノ谷と呼ばれる都立農業高校神代農場内の湧水を水源としています。現在でも農業用水として利用され、佐須用水とも呼ばれています。水路周辺の谷間にはのどかな畑地が広がり、水路横の微高地には、緑に包まれた佐須明神の祠がひっそりと祀られていました。
ませぐち川の左側を流下するのが北の川(逆川とも呼ばれます)で、水源は深大寺境内の湧水池です。こちらの流域はすっかり宅地化され、住宅地の中を開渠となって野川に合流しています。どちらの川も延長1kmちょっとの小さな川ですが、湧水から発する清水がさらさらと流れています。


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池の谷のスリバチ風景(130525報告)

e3fabd27.jpgませぐち川が武蔵野面を開削した谷戸は「池の谷」とよばれ、現在は深大寺自然広場と都立農業高校神代農場に利用されています。深大寺自然広場の中にある野草園にもミニスリバチから湧き出る水源がありました。左岸の丘はカニ山と呼ばれ、右岸の頂に池ノ上神社が祀られています。
池の谷上流部にあたる農業高校神代農場は木曜日のみの一般公開ということで、今回は入場できませんでしたが、自然広場からのぞいて撮ったのがこの写真。スリバチの原風景とも呼べそうな湿地が谷間に広がっています。湿地の先、池の谷の谷頭に建立されているのが、水神様を祀った青渭神社。創建年月は不詳ですが、生活に不可欠な水を尊び、先住民たちが祠を立てたのが起源とされます。


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9抒扱晋園系スリバチ・神代水生植物園(130525報告)

cee54e9d.jpg深大寺から湧き出た清水を活かし、広大なスリバチ地形の底面に神代水生植物園が整備されています。細長い谷戸の地形そのままに、湿生・水生植物が植えられ、木道を歩きながら植物とスリバチ地形を堪能できます。郊外型の公園系スリバチ代表例です。
写真左側の緑の丘には、上杉朝定が北条氏と戦うために築いた深大寺城の城跡があり、現地には空堀などの遺構も残っています。地形的には国分寺崖線と深大寺の谷戸で囲まれた天然の要害なのが分かります。


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た紊了・深大寺(130525報告)

c29e0b84.jpg深大寺は浅草寺(628年創建)に次ぐ古刹。奈良時代の天平5年(733年)創建とのこと。北の川の谷頭一帯を境内で占め、多くの湧水スポットを持ち、池や滝も多く、さながら「水の寺」といった風情です。
「深大寺」という名は、湧水豊富なこの地に祀られた水神「深沙大王」に由来します(深沙大王から二字をとったもの)。深沙大王は、三蔵法師が天竺に旅する途中、流砂川を渡るのを助けたという故事から水神として崇められるようになった神様。
写真は深大寺不動尊脇にある不動滝で、冷たい湧水にさらす深大寺蕎麦の歴史は古く、元禄年間には江戸市中に広く知られていたようです。現代でも門前に20以上の茶屋が軒を連ねています。
次回は6月29日(土)、北斗七星スペシャルを予定しています。

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2013年05月12日

130525調布フィールドワークのお知らせ

c37e410c.jpg【調布フィールドワークのご案内】
今回は半日スペシャル、いつものように雨天決行、途中抜け可、申し込み不要です。お気軽にご参加下さい。
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開催日:5月25日(土)
集合:10:30に京王線調布駅中央改札(地下1階)
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調布駅を基点に、途中旧甲州街道沿いの町なみを楽しみ、野川支流の北の川・マセ口川の川跡を溯上します。今回はこの2つの川が造ったスリバチを楽しむのがテーマです。13:00過ぎに深大寺で解散予定。その後は、そばを食うなり神代植物公園を楽しむなり、勝手に調布の春を満喫して下さい(深大寺からはバスで調布駅へ戻れます)。

この春の予定は、
5/26(日):地図ナイト5@お台場カルチャーカルチャー
6/1(土) :仙台七北田川流域のスリバチめぐり(東北大学との共同FW)
6/22(土):仙台富沢周辺の微地形めぐり(東北大学との共同FW)
6/29(土):北斗七星を巡るフィールドワーク
7/20(土):スリバチナイト@お台場カルチャーカルチャー
です。

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2013年05月04日

横浜山手の見どころ(130427フィールドワークレポート)

facebe9a.jpg昨年は、横浜山手のメジャースポットを巡りましたが、今回はJR山手駅をスタートし、根岸森林公園を経て石川町に戻る、全行程14kmほどのアップダウンの激しいコースを楽しみました。前回の鶴見に続いて、関東ローム層が厚く堆積している横浜山手の凹凸地形の比高は、東京の武蔵野台地よりも大きく、地形散歩にはうってつけです。造成され原地形が失われている所もありますが、下末吉面の特徴である「平らな台地面と崖状の窪地が密に分布する」地形的特色を概ね観察でき、地形に翻弄されながらもユニークな発展を続ける都市景観を存分に味わうことのできるエリアといえます。


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23b6d7f7.jpgJR根岸線は石川町の駅を過ぎると山手の台地をトンネルで南下しますが、山手駅では小さな谷を跨ぐため、高架橋の駅となっています。この谷に沿って、ほぼ一直線の大和町商栄会という地元密着型の商店街が続いています。谷間(沖積地)に直線状の商店街が続く構図は戸越銀座と同じです。写真はこの谷を丘の上から眺めたものです。
ここにはかつて鉄砲場(射的場)が谷地形を活かして築かれていました。慶応元年(1865年)に造られた外国人のための射撃場兼練兵場でした。閉塞されたスリバチ状の窪地は、流れ弾や騒音を防ぐのには都合の良いロケーションだったのでしょう。窪地に射的場が築かれた類似例としては、文京区弥生の旧警視庁射的場だった窪地(現在は住宅地)のほかに、山王・大久保・青山そして前回の鶴見寺谷などにもあります。

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051343c8.jpg山手公園の足元には麦田町の下町が広がり谷間を走るのが本牧通り。その1本裏手にゆらゆらと千代崎川の暗渠路が続いています。この辺りの暗渠路に敷かれた蓋は、東京では見かけることのないプレキャストコンクリートと現場打ちコンクリートの混合構造で、継ぎ目や段差がなくバリアフリーなので、夜でも安心して歩けそうです。
写真中央が直線化された千代崎川の暗渠路で、左側で緩くカーブを描いている道が、もともとの千代崎川の蛇行跡と思われます。この先、大和町の商店街が川を越える場所に、コンクリート製の親柱が残されていました。

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F本最大級の一級スリバチ、根岸森林公園

f770c2c1.jpgゴールデンウィーク初日のこの日は好天に恵まれ、根岸森林公園にてランチタイムを取りました。この公園は自然の谷戸地形を活かしていますが、谷の出口が土手で塞がれているため、4方向に閉じられた正真正銘のスリバチ地形、しかも日本最大級の一級スリバチとなっています。したがって谷の出口付近には、他の公園系スリバチと同じく溜池があります。
根岸森林公園はもともと、1866年(慶応2年)に築かれた洋式競馬場が起源です。馬の走るコースは尾根を使い、谷の出口を塞いだ巨大な土手でぐるっと周回できるよう造られました。森林公園の起伏がなだらかなのは、競馬場の馬場内の芝生を利用して1906年から戦前まで、ゴルフ場として使われていたためです。また公園横の古びた建物は、かつての競馬場1等スタンドで、ちょうど丘の上にあるため、この辺りのランドマークにもなっています。

suribachi at 06:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) フィールドワークレポート