2013年04月06日

横浜鶴見のフィールドワーク(130330フィールドワーク報告)

55ecb048.jpg「典型的な地形がみられる模式地」とみなされ、学術用語「下末吉面」になった一帯のフィールドワーク第3弾。スリバ地図で注目すべきは台地面がほとんど平坦であること、そして谷がスリバチ状なことです。台地が平坦なのは、地表面を覆っているローム層の基底に平らな洪積世の海底堆積層(下末吉層・東京では東京層と呼ぶ)があるためで、この地層は古多摩川がけずり残した古代の丘なのです。そして、その上部に厚く堆積する関東ローム層(堆積した火山灰が風化した層)は水分を含むと崩落しやすくなるため崖状の崩落面を形成し、一方、谷底には川の運んだ堆積物から成る平らな沖積層広がります。斜面が崖状で、谷がスリバチ状なのは、その為なのです。
ウンチクはこのくらいにして、楽しみいっぱいのフィールドへ出かけてみましょう。百聞は一見に如かず。書を捨て谷へ出ようです。


suribachi at 06:49│Comments(0)TrackBack(0) フィールドワークレポート 

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