お知らせ一般

2003年01月31日

学会設立の趣旨

東京スリバチ学会とは、東京都心部のスリバチを観察・記録する目的で、去年の春にいき
なり設立されたグループです。

我々が「スリバチ」と呼ぶのは、台地に低地が谷状に切れ込み、3方向が斜面に囲まれた
ような形状の地形になっている場所のことです。

江戸/東京は、武蔵野台地と荒川低地にまたがる形で発達してきました。江戸時代、台地
上は武家屋敷や寺社、低地は町家や農地、というように、特徴的な地形を利用した土地利
用が行われてきたことはよく知られています。

この地形/土地利用は、現代の東京の土地利用にも反映されています。特に、台地と低地
が入り組んでいる都心部では、いわゆる山の手と下町とが交錯して接し、都心に路地裏の
長屋的空間が出現したり、急峻な斜面と街路や住宅との拮抗状態が観察できたりして、東
京の都市風景に陰影と趣を与えています。

近年、変化し続ける東京の都心にあって、こうしたスリバチもその姿を変えつつあります
。都心部の再開発によって、物理的に消滅した「スリバチ」もあります。

私たちは、変わり続ける都市のダイナミズムと、歴史の痕跡を留める「地形」を観察しつ
つ、東京の意外な「容貌」を記録しようと考えています。

suribachi at 13:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)