2005年03月03日

「日の丸・君が代」は愛されているのか?

 今では反対する人はそんなに多くないけれど、でも「国民の間に定着」していて「愛されている」なら、なんで教育委員会はこんなに躍起になって強制するのだろうか? 
 というような疑問を前から感じていたのだが、先日の講演で高橋哲哉さんも「都教委による強制はナショナリズムではなくファシズム」と指摘していた。10.23通達は、「日の丸・君が代」に抵抗感を持つ人を新たに生み出してしまったのではないだろうか。これまでも支配装置としての公教育において、「日の丸・君が代」は重要なツールだったが、自らの意図を学校現場まで貫徹しようとする米長教育委員や土屋都議の姿はさらに露骨なものだ。都教育庁指導部としても、「国旗・国歌の適正実施」の意義について、「国を愛する心」「国旗国歌を尊重する態度の育成」などよりも、「学校経営上の最大の課題」に重きを置いているようだ。
 「日の丸・君が代」の強制に疑問を投げかけるだけで、「非国民」とか「北朝鮮に行け」とか言ってくる人たちがいる。しかし、他にも批判すべき対象があるのではないだろうか。
 自らの支配欲のために「日の丸・君が代」を利用とする教育委員や議員。槍のように人を攻撃する道具として「日の丸」の旗を使ったり、嫌がらせで大音量で「君が代」を流す自称「民族派」団体の人たち。
 こういう人たちを批判する言葉にほとんどお目にかからないのはなぜなのだろう・・・? 


1 「国旗・国歌の適正な実施」と学校経営上の意義
 都立学校における「国旗・国歌の適正な実施」は、学校経営上の弱点や矛盾、校長の経営姿勢、教職員の意識レベル等がすべて集約される学校経営上の最大の課題であり、この課題の解決なくして学校経営の正常化は図れない。
2003年7月9日 高等学校教育指導課作成資料より



suruke at 21:15│TrackBack(1)clip!疑問・主張など 

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1. ここは酷い日の丸ですね  [ 障害報告@webry ]   2007年04月06日 01:58
asahi.com:新設都立校、すべての普通教室に日の丸を常時掲示へ - 社会 http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200704040333.html いくらなんでもやり過ぎだろ 戦う相手が戦いのルールを決める側と同じなんだから当然の帰結 こういうくだらない論争に費やされた...

この記事へのコメント

1. Posted by ムーミンまま   2005年03月07日 16:51
「国旗・国歌の適正な実施」と学校経営上の意義云々なんていう文書があるのですね。びっくりしました.都の教育委員会はここまで露骨に国旗国歌に固執しておられるとは!! まるでこれさえきちんとやっていれば、後のことはどうでもいいって感じですね。だから、町田の校長さんはビラを配ったくらいで、警察を呼んだりするのですね。教育者として、嘆かわしいです。都教委のここ数年の暴走は異常ですね。


2. Posted by 管理人   2005年03月07日 22:21
 「卒業式・入学式対策本部」の資料を情報公開請求で取って調べているときに見つけたものです。この部分を見つけたとき「ようこんなこと書くなぁ」と思いましたが、そういえば札幌市校長会会長が同じことを言っていることを思い出しました(先ほどブログに書き込みました)。「日の丸・君が代さえやっていれば、後のことはどうでもいい」、そういうことが全国の学校でたくさん起こっています。