2011年08月

8/13(土)『はらぺこヤマガミくん』スペシャルイベント!!


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日程:8月13日(土)/19:20~
登壇者:キノシタちゃん(水井真希/女優) 井口昇(監督)

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井口:ようこそ、みなさん!監督の井口昇と申します!今日はですね、なんと新作の情報公開と、上映までしちゃおうと思います!
実は僕、西村(喜廣)監督たちと「パバーン」という映像チームを始めたんですよ。今までは、よくお分かりのように、血みどろとか、内臓がいっぱい出たりするのが多かったんですが、今回はそうじゃない!というのも、女の子も見られるような、ファミリー向けの映像を作らなきゃいけないんじゃないかと反省しまして…


(観客:「うそばっかり!」)


井口:うそばっかりなんですけど。(笑)
この『はらぺこヤマガミくん』は僕と西村監督と塩崎監督の三人で作ったオムニバスになってます!着ぐるみが繰り広げるどたばたコメディで、西村監督が久々に本腰を入れて造型を作りました。(笑)ヤマガミくんは人間を食べに山から下りてきた神様で、人間界は今まずい状態だ!間違ってる!と言いにきたという、そういう心あたたまるコメディになってます。泣ける回もあり、大スペクタクルの回もあり、観終わっていやーな気持ちになる回もありの全25話で、通して見ると「あーなんかいいもの見たな」と思えるはずの作品です!今日はそのうち2話お見せするんですが、1本目は僕が監督したもので、お母さんとは見られない感じになってまして、2本目は西村監督がつくった、ある作品のパロディです。どうぞ!

(『ドレイちゃん捕獲大作戦!の巻』)上映
(『ヤマガミファイト!の巻』)上映


井口:はい、ありがとうございました!この作品は秋頃、何らかの形で皆さんにお届けしたいと思います!映画館で見られるかもしれないし、見られないかもしれない。(笑)どうぞお楽しみに。
さぁ、ではそろそろゲストをお呼びしましょう!ヤマガミくんのガールフレンド、キノシタちゃんです!


(キノシタちゃん 登場)


キノシタちゃん:なんで私は出てないの?
井口:難しい質問だね!キノシタちゃんの出てる回は上映しにくいお話なんだよ。ごめんね。キノシタちゃん、映画どうだった?
キノシタちゃん:私たちの初めての映画なので、たくさんの人に見て欲しいノコ♪
井口:みんな、観ないと殺されるよぉ。そんなキノシタちゃんですが、実はエンディングテーマを歌ってるんですよね。
キノシタちゃん:はい。歌わせてもらいましたノコ♪
井口:今日はそれを披露してくれたりするのかな!?
キノシタちゃん:えー!そんな急に、恥ずかしいノコ!
井口:皆、聴いてみたいよね!
キノシタちゃん:そんなに言うなら、初披露しちゃうノコ♪

(♪『キノコとパンジー』 披露)


キノシタちゃん:とっても緊張しちゃったノコ♪今日は歌を聞いてくれてありがとうノコ♪
皆さん、『はらぺこヤマガミくん』をよろしくお願いしますノコ~♪
井口:ありがとう、キノシタちゃん!
キノシタちゃん:はーい♪

井口:皆さん、『はらぺこヤマガミくん』の応援とともに、SUSHI TYPHOONのイベントもよろしくお願いします!初日もそうでしたが、最終日も僕がかみかみで司会をさせて頂きます!僕が監督をした『電人ザボーガー』もやってきますよ!お楽しみに!

8/19(金)グランド・フィナーレ!!!追加ゲスト決定!

SUSHI TYPHOONまつり、最後の花火を飾る閉会式イベント。

井口昇監督をMCに4人のSUSHI監督、そして電人ザボーガーまで登壇する予定となっておりますが、ここで追加ゲスト決定です!


『ヘルドライバー』から原裕美子さん、しいなえいひさんのお2人が、忙しいスケジュールの合間を縫ってご登壇いただけることとなりました!
19日は銀座シネパトスへ!!


日程:8月19日(金)/『AVN/エイリアンVSニンジャ』19:40の回終了後
内容:グランドフィナーレ閉会式だよ、全員集合!!
MC:井口昇監督
登壇:
 千葉誠治監督、坂口拓監督、山口雄大監督、西村喜廣監督
 原裕美子さん、しいなえいひさん
 そして・・・電人ザボーガー! ほか


※登壇者は変更になる可能性がございます


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SUSHI TV Super Premium Night ~そして伝説へ~

 SUSHI TVもグランド・フィナーレ!!
 Ustream配信は19日(金)18:30頃~
 最後は超豪華拡大版!お見逃しなく!
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SUSHIミュージアムは明日(18日)まで!!

いよいよ!!怒涛のSUSHI TYPHOONまつりも終焉を告げようとしています。

グランド・フィナーレは19日(金)の夜ですが、
その前にロビーやエントランスに展示中のゾンビ君もエイリアンさんも
すべて撤収となってしまいます。

SUSHI TYPHOONミュージアムは18日(木)が最後。
西村監督の絵コンテや女優たちの直筆サインなど、貴重なお宝を間近に見られるのは今日と明日だけです!

まだご覧になっていない方、そしてもう何度も来て見て写真も撮ってブログにアップまでしたよ、という方も!!
明日までにもう一回、銀座シネパトスへ!!

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 「待ってるよ~。」

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SUSHI TV Super Premium Night ~そして伝説へ~

 SUSHI TV もグランド・フィナーレ!!
 Ustream配信は19日(金)18:30頃~
 最後は超豪華拡大版!お見逃しなく!
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8/10(水)カキーンレポート!永井豪氏×山口雄大×坂口拓!!

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日程:8月12日(金)/21:35~
登壇者:漫画家・永井豪氏 山口雄大監督 坂口拓監督/主演
場所:銀座シネパトス

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MC:まさか今日も酔ってる?
坂口:酔ってないですよ。
山口:今日のゲストで酔うわけにいかないじゃないですか。今までのイベントは飲んでましたけど。
MC:けっこうツイッターで、「イベントがぐだぐだすぎます」とか書かれてるよ。
山口:今日だけは、それはありえません!
MC:そうですね!それではお呼びしましょう!我らが永井豪先生です!!
永井:石川賢の代わりにやってきました、永井豪です。いかにも石川賢らしい、はちゃめちゃな作品である『極道兵器』が映画化されて、本当に喜んでおります。また、その映画も石川賢のテイストを思う存分出してくれてて、非常に素晴らしい出来なので、みなさん応援してください。

MC:2月のゆうばり映画祭でワールドプレミア上映された本作ですが、改めて永井先生からご感想をお聞かせください。
永井:よくこれだけの低予算で、あれだけのスケールの大きい映画を表現できたなと、それだけで非常に驚いています。それと、むちゃくちゃ感というか、この漫画の持っているテイストがすごく映画にも出ていて、それがすごく嬉しかったですね。石川賢が生きていたらすごく喜んでいたと思います。
山口:試写に石川賢さんの奥様と息子さんがいらして「親父が生きていたら喜んでいたと思います」と同じように言ってくださって感動しましたね。ありがとうございます。…何笑ってんの?
坂口:いや、しんみりしてるなぁと思って。
山口:すいません、あの今日、緊張してます。
坂口:そうですね。そりゃそうです。
山口:先生が来ると、今までのトークショーとはちょっと違います。
MC:今までなめてたんだ。
山口:なめてない。なめてない。嬉しいんです。永井先生はゆうばり映画祭にもこのために来てくださって、そこで登壇もして頂いて、今日もお越しくださいましたから。
永井:夕張の寒々した感じとは、今日はずいぶん違いがね。
山口:そうですね。暑いですね。ただこれは直りません。
坂口:でも今日は暑くないほうですよ。
永井:このアツさは『極道兵器』に通じてますね。
MC:『極道兵器』のオープニングと感じが似てるよね。
坂口:あぁ、熱帯で始まりますからね!
永井:体感しやすい環境だと思いますね。
坂口:3Dでやらせてもらってます。(笑)

MC:永井先生はこの作品の中で、印象深いシーンはありますか?
永井:やっぱり、クライマックスというか、女性を…。ね。あれをやって頂いたっていうのが何より嬉しかったです。
山口:あれですね。ゆうばりの時に命名された“おっぴろげミサイル”。
坂口:最初の脚本の段階から、これだけはやりたいと決めてましたね。
山口:原作読まれた方はわかると思うんですけど、本編にはでてこないんですよ、あれ。スピンオフというか短編が3巻の最後にあって、そっちの『真・極道兵器』という話で使われている技というか兵器なんですけど。僕ら原作読んですぐに、こんなおもしろいアイディアはないなと。これこそが石川賢イズムだと思って、どうやってこれを入れるかってところから話を作っていったくらい大事だったんですよ。
永井:あれが有ると無いとでは全然違う気がしますね。アクションもすごかったし、影絵のシーンも面白かったですね。全部見せるアクションと違って、影絵で見せるっていうアイディアはすごく変化に富んでて、全体を締めてくれたなって感じがしましたね。
MC:影絵はどちらのアイディアですか?
坂口:雄大さんですね。
山口:アクションのバランスを考えてたんですよ。おっぴろげにいくまでにどういうことをやったらいいか考えていて、やったことをスケールアップしてやるか、手を変えるかをバランスを見て組まなきゃいけなくて、今回は見せ方を変えて、やってないことをやろうと。アクションはやっているんですけど、見せ方を変えてバランスをとった結果、あれが生まれたんです。
永井:すごくうまく整合していると思いますね。
山口:それと、海外で上映されるってことも念頭にあったんで、襖と影絵と音楽も太鼓にしたりとかって意識してやった部分はありますね。
永井:海外の人にとっては観たことない日本映画なんでしょうね。
山口:たぶんそうでしょうね。すごい喜んで観てくれていたので、作った甲斐がありますね。
永井:東洋人と西洋人で反応の違いなんてあるんですか?
山口:大体こちらが狙ったところではウケてくれていて、でも反応の大きさがより大きくあるのは海外かな。
坂口:ワンカットは大体みんな好きですよ。
山口:ワンカット終わった後に拍手が起きたりするんです。
坂口:こちらの意図をわかってくれてるんですよね。

MC:去年の撮影は、どのくらいかけたの?
山口:13日間で撮って、オープニングのジャングルのシーンは編集したら短すぎたので、追加でもう一日撮影しました。
永井:それはどこで撮ったの?
坂口:あれは…どこの森でしたっけ?
山口:御殿場とかの山の中ですね。
永井:不思議と南米あたりに見えたりするよね。
山口:良く見てみるとほぼ南米じゃないんですけど。(笑)オープニングの最初のカットだけ、南っぽい草を周りに出してるっていうのと、外国人でごまかされてるんです。
永井:だまされるもんですね!
坂口:よーく見ると手前の葉っぱだけがそうなんです。
山口:カメラ横からだしてるだけなんで。
永井:なるほど!
山口:ロケしたかったですけど。なかなか…
坂口:本当は、オープニングでテロップ全部出して、最後エンドロールなしで爆発で終わるっていうのをやりたかったんですよ。
山口:最初のタイトルが墨字の赤字で出るのは、昔の東映の映画を意識してやっていたんですよ。最初、日活のロゴがあって、東映テイストがあって、最後マーベルで終わるっていう巧いことにしたいなって思って。昔はメインスタッフしかクレジット出さなかったから、クレジット無しで終わろうとしたんですけど、今は全員スタッフ出さないといけないというようなものもあって、最初に本当に全員入れてみようとしたら、あまりに文字が多すぎて、無理だってことになったんですね。それでエンドクレジットつけるなら、またちょっと面白くしようと。海外だと石川賢さんの原作だって知らない人も多いから、それをはっきりわからせたいっていうのもあり、賢さんの漫画をコラージュして、マーベル風にやってみたんですけど。
永井:良かったですよ。



MC:石川賢さんはどんなお人だったんですか?
永井:本当に誰からも好かれる人間でした。慎重で照れ屋なんですけど、人に嫌われるようなこと絶対やらないし、陰口も言わないし、皆が彼を大好きでしたね。僕もとても好きだったし、不思議な魅力があってね。しゃべると擬音がたくさん入って面白おかしく話をするんで、本当に面白かったですね。もっともっと付き合っていきたかったから、残念でしょうがないです。
MC:小さいころ、先生方の作品を読んで、スゴイ怖い人なんじゃないかって思ってました…
永井:彼は悪役とかになると、喜々として描いてましたね。残酷なシーンとか嬉しそうに書いてましたけど、本人はめちゃくちゃ優しい男でね。作品とは正反対の性格の男でした。
山口:永井先生もそうですよ、先生のお人柄から『バイオレンスジャック』とか『デビルマン』とか思い浮かばないですよ。『キューティハニー』とかならわかるんですけど。(笑)そういう意味では石川賢先生の作品て、『バイオレンスジャック』とかの方向しかないじゃないですか。
永井:ないですね。
山口:ですよね。なので、石川先生の作品を読んでて、永井先生の硬派な部分が突き抜けた的な印象あったんですけど、でも、そういう方じゃないんですね。
永井:えぇ。僕はわりと前に前に出ていく方ですけども、彼はどんどんひいちゃうタイプで、人前に出るのをすごい嫌がって、無理やり引っ張りだしたりとかね。引っ込み思案なところがありましたね。お酒飲むとけっこう饒舌になったりするんですけど。大抵、漫画チックな面白い話で大笑いしたりしてました。
山口:普段こう飲み屋とかで、「女を全裸にして兵器にしたいんだよ」とか語ってたんですか?
永井:漫画の話も、映画の話もしますけどね、日常的な話も彼がしゃべると漫画チックに聞こえてくるんですよ。擬音がとにかくたくさん入るんですよ。
坂口:どんな感じなんですか?「ここがブァーっとさ」とか「ブァーっとドーとバーンといって」みたいな?
永井:そうそう。何言ってるかわかんないような。
坂口:でも先生、アクション監督やってる人って、みんな擬音使うんですよ。例えば「ここのアクションがさぁ、バーっていくからさ、君がブァーっときて、バーンってやるから、そんでグァーっときて、カメラがグァーンだよね」とか。(笑)僕らはわかるんだけど、普通の女優さんとか「何言ってるんですか?」って。よくあるんですよね。
山口:なんとなくテンションだけ伝わるってやつですよね。そういえば、石川賢さんが、原作を書かれたときにちょうど、『ロボコップ』をご覧になったって聞いたんですが、それは本当なんですか?
永井:あぁそうかもしれないです。彼は入ってきたころ、マカロニ・ウェスタンを観て感激して、もとのアメリカの西部劇はろくに観てなくて、マカロニ・ウェスタンに染まってきて、そういうところからそんなテイストだったんですね。手伝ってもらう時も、彼が好きそうなところをね「アクションやってみない?」とか、そういうのだと、喜々として「やらしてくれ!」ってやるんですよね。
山口:永井先生から石川先生に振るときは、得意なところを振るんですか?
永井:そうですね。最初『ガクエン退屈男』って作品で、僕が“地獄”という怪物みたいなキャラクターをデザインして渡したら、「こんな複雑な顔描けねーよ」とか言いながら、そのうち喜々として描いてるんですよね。返してくれなくなっちゃって。お化けキャラ大好きでしたよね。


MC:お二人は今後ダイナミックプロで映画化したい作品とかあります?
山口:言っていいの?僕は『手天童子』。すごい好きなんですよ。物語がエスカレートしてくっていうのをはじめて体験した漫画で、「こんなになっちゃうんだ!」っていう感じ。で、そのスピリットみたいなものがずっと残ってて、物語の最初と最後だけ見ると全然つながってないじゃないかっていうエスカレートぶりが本当にすごい僕の中で印象が強いんですよね。
永井:あれは導かれるように描いたというか、最初に何にも考えてなくて、連載の仕事だけ頼まれてて、そしたらぱっと映像が見えたんですね。鬼が赤ん坊をくわえてる画が突然見えて。なんだろうな、なんだかわかんないけど描いてしまえ!というところで始めちゃってね。
山口:描きながら次を考えるって聞きますよね。
永井:そう。編集者に説明を求められて、「ヒロイックファンタジーをやりたいんだ」とか言ってね。当時ヒロイックファンタジーって日本に入ってなかったんで、鬼の世界の戦いを描いたらいけるんじゃないかって話をしたら、それはいいですね。って言うので描き始めて、後にヒロイックファンタジーになる前の、現実世界をとりあえず描いていったら、どんどん長くなっちゃって、ヒロイックファンタジーからずれて、自分でもどうなっていくかわかんなくなって、しまいに、なぜ鬼がきたのかとか自分でもわかんなくなって、もう追いつめられてしまってね。そのころから、頻繁に鬼の夢を見るんですよ。最初は小さい鬼に見張られてるところを、僕の守護霊のお坊さんが握り潰してくれて、あぁ助かったなと思ってたら、その次はもっとでかいのがでてきて襲ってきて、逃げ回りながら、「こいつは目が覚めたら描くぞ」とか思って、起きたらすぐに描いたりしてね。
山口:それ全部覚えてるんですか?
永井:覚えてますよ。鬼もどんどん強くなってきてね、しまいに鬼の寺に出くわして、鬼の僧がわぁーっと襲ってくる夢見てね、で、暗黒寺っていうの考えて「あれ使ってしまおう」って使っちゃって。その時、寺の塀の向こう側に鬼の大仏がみえましたね。その次には金属でできた大仏クラスの鬼が踏みつぶしに来るんですよ、どしんどしんて。これもまた使うぞとか思ったりして。(笑)
山口:宇宙の展開はどうなんですか?
永井:それは夢で見たわけじゃなくて、まとめなきゃいけないってところで、どうやったらまとまるかって考えて、ああいう展開に描いたんです。苦しんで苦しんでようやくあそこにたどり着いたって感じでした。
山口:じゃあ最初から「こういう最後にしよう」というのはいつもないんですか?
永井:ないです。先がわかっていると楽しんでその作品に入っていけないんです。このキャラクターがどういう運命たどるかなっていうのがわからないほうが楽しくて。殺す予定のない人が途中で死んでしまって、こりゃまずいとか思いながら。
山口:連載がいつまでつづくかって開始したときはわからないんですか?
永井:編集からそろそろやめてとか、もっとやってとか言われることもあれば、自分の中で終息に向かうこともありますね。色々です。
山口:あと何ヶ月で終わりって急に言われることもあるんですか?
永井:それもあります。なんとかまとめなきゃ!って思うんですけど、まとまるかわからなかったり。でも、突然関係ない奴が出てきて、翌週ゲラ見てなんでこんな奴出しちゃったんだろうとか思ったりしても、ラストになったらそいつがいないと話が完結しないことになったりして、ちゃんと伏線になってたんだって自分で驚くこともありますよ。

坂口:一番キツかった作品て何ですか?
永井:やっぱり祟られたんで、『手天童子』はキツかったですね。お祓いしたらなんとか最後までやりきることができましたけど。最終回のとき、喫茶店でやってたら突然涙がバーっと出てきて、泣くつもりないのに止まらないんですよ。かっこ悪いから、こりゃまずいと思って仕事場帰ってその先を続けたんですけど。単に鬼とかでなく、なんか自分の前世とかに関わりのあることだったのかなとか思いました。
山口:気軽に映画化したいとか言う作品ではなかったですね。そこまで経験されて、あそこまでのものができるんですね…
坂口:子供のころ、読んでてトラウマになりますもんね。
山口:うん。かなり僕の人物形成に関わってる部分あります。石川先生もそうですけど。
永井:じゃあ、祟られる覚悟で作ってください。(笑)
山口:ばっちりお祓いしてからにします。
坂口:この人、祟られてもいいような人間ですから。祟られてほしい。
山口:そうします。(笑)

MC:先生、最後にメッセージを
永井:『極道兵器』観ると、石川賢のほかの作品もどんどん映画化したいなと思えるので、どんどん彼らに提案してくれたらなと思います。とんでもない傑作たくさんありますから、また映画化してこういう集まりができたら嬉しいと思います。
山口:僕、石川賢さんの漫画だと、『魔界転生』やってみたいと思います。ずっとやりたいと思っている作品で、何回も映画化されてますが、一番ハードな石川賢バージョンでやりたいと思ってます。
坂口:『デビルマン』は?人間の悪さとどぎつさあっての『デビルマン』!
山口:心が悪魔みたいな人間だから拓は不動明にちょうどいいよ。(笑)
坂口:・・・ほんと僕ね、悪魔なんですよ。(笑)

8/10(水)カキーンレポート!緊急参戦!園子温監督×坂口拓


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日程:8月10日(水)/21:30~
登壇者:園子温監督 坂口拓監督
場所:銀座シネパトス

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坂口:どうでした?
園:面白かった。よかったよ。アツいね。特にワンカット4分半長回しのシーンはすごいよね。あれはテイクワンで終わったの?
坂口:テイクツーです。
園:テイクワンはどこか間違えたの?
坂口:全部通ったんですけど、せっかくだからもう一回やっておくかっていうノリで。
園:続けて撮ったの?大変でしょあれ?
坂口:「極道兵器」からタバコをやるようになったじゃないですか。まだ続けているのでやっぱり体力が…息切れしますね。吸ってなかったら4テイクはいけますね。
園:いや、別にそんなにやらなくていいから(笑)だったら何テイクもやらないで、8分の長回しが観たいよね。
坂口:8分!!?8分やっちゃいますか。今度8分の長回しやりましょうよ。
園:いいかもね。10分ぐらいやっちゃおうか。
坂口:いえいえ。どうせ割るでしょう?
園:今日観てたら、長回しのアクションいいねって思って。今度やるやつは長回しにしようかな。
坂口:やっぱり長回しのところがよかったですか?
園:騙しがないから面白いよね。ああいうシーンができるのは、拓のいいところ。他の人には無理だと思うので、あれは存分にやったほうがいいと思うな。キレもいいし、テンポも良い。あのテンポなら最後まで観てられるね。富士山のとこまでワンカットで(笑)
坂口:死んじゃいますよ。最初から本編ワンカットでやりたいですね。
園:それアクションだとめちゃくちゃきついと思うよ。
坂口:アクションだと台詞覚えるのが簡単なので。


園:共同監督でしょ?分担はどうなってるのかな?
坂口:ベースを全部自分が作って、現場は雄大さんにお任せしました。アクションシーンもだいたい全部自分の頭の中で作って。脚本は最初自分が書いて、後から雄大さんが書いて。
園:二人はそういう時にケンカしないの?
坂口:自主映画の時からの付き合いですからね。園さんと一緒に脚本やる時もケンカしてないじゃないですか。…でも俺が放棄してるからか(笑)
園:何で撮ったの。
坂口:普通のHDですね。
園:ワンカットのところは…?
坂口:アクション監督が撮ったんです。動きに追い付けないから。
園:だからあんなにちゃんと撮れてるんだ!
坂口:これが普通のカメラマンだと自分の動きについてこれないですらね。
園:カメラも重いしね…

園:今年、一緒に一本映画が撮れたらと話題にしていたので、実現できたらいいですね。時代劇とか。
坂口:園さんはじゃあ8分ワンカットを撮るときは現場に来てくれますか。
園:行きますよそれは…スカイプで指導します。とにかく一度ガツンとやりたいと思っているので、その時を楽しみにしてます。


園:死の灰っていうのが、リアルになっちゃうけど、これっていつ撮ったの?
坂口:あれが起きる前です。
園:これシリーズ化できそうだよね。
坂口:園さんと出会って結構長いですけど、『愛のむきだし』の時から、園さんの現場で園さんのスタイルをずっと見ていて、今度『極道兵器』をやるときは、ちょっと違うテイストでやりたいって思いました。映画の技術というより、命を削るやり方を学んだ。俺はアクション俳優だから単純に命を削ってできるはずなのに、もっと命を削ってやらないといけないってことを園さんから学んで『極道兵器』に挑んだっていうのがあるんですよ。


園:『恋の罪』が11月に公開されますので、是非観て頂けたらと思います。『冷たい熱帯魚』よりさらに自信作です。本当の意味での傑作が撮れたと思っているので、よろしくお願いします。
坂口:『恋の罪』は最高傑作で、試写で観て帰りに気持ちがへこみました。もちろん園さんと同じ立場の監督とは思わないですけど、監督としての自信が全部なくなったというか…。こんなものを撮る人がこの世界にいるなら、もうこの世界にいたくないなっていうふうに落ち込んで。園さんの最高傑作というより日本映画の歴史に残るんじゃないかなっていうのが『恋の罪』なので、自分もアクションっていう違うジャンルですけど日本映画の歴史に残るような映画を作れたらなと思って、また明日も養成所で練習します。


【質疑応答】

1.ボケのシーンも坂口さんが考えたのですか?
坂口:雄大さんと俺の映画をちゃんと観てくれたら、なんとなくバランスが分かるかな。淳さんの鉄ちゃんと、将造の男の友情のところとかが自分の路線で。雄大さんはスプラッターだったり。


2.『デッドボール』は大ボケな感じがしましたが、『極道兵器』はアクションを見せるために笑いは押さえたのですか?
坂口:そうそう!雄大さんに好き勝手させたらもう。毎回ボケたいって人じゃないよ、雄大さんは。でも雄大さんが(単独で)監督してたらそっちよりになってたかもしれない。
園:ギャグが押さえてあったのはよかったね。村上淳がよかった。


3.園さんは坂口さんの映画を全部観ているそうですが、その中で成長している点はありますか。
園口:ステップアップしてますね。すごく勉強してるから、いろんな意味でどんどんいいものになってるし、今回は拓の最高傑作だと思います。まあまだ数少ないのに最高傑作とかいうのも(笑)
坂口:僕たちは日本の悪しき映画を観る会っていうのをよくやってますから。そういう映画も作りたいですね。戦闘シーンで感動的な場面になったら敵が待っていてくれる…とか。
園:『最終絶叫計画』みたいのを日本で作れたら面白いよね。


4.二人の出会いはどこからですか。
坂口:事務所がいっしょでした。
園:『愛のむきだし』の時に事務所からに組んでみたら?…って言われて。新作の『ヒミズ』も拓にアクション監督をやってもらっているし。ずっとアクションをやってもらっているので、今後はさっきの質問にあったようなユーモアや笑いをなくして、アクションだけの映画を作りたいなと思ってます。怖いだけのアクション映画っていうのを拓でプレゼンしてみようかなって思います。
坂口:ファンタスティック映画祭にいつも呼んでもらってますが、ベネチアとかカンヌにも行きたいです。園さんの力貸して下さい。


5.『デッドボール』と違う役柄を演じるにあたって気をつけたことは?原作が漫画ということで、実際に演技指導を俳優さんにしましたか?
坂口:『極道兵器』に全てを費やして廃人でやったのが『デッドボール』ですね。どちらももちろん全開でやりましたが、燃えカスが少し残っている中でどうやるかっていう、地獄でしたね。キャラが被らないように、見た目を変えようと5kgぐらい絞って、裸にもなるってことだったんで無駄な脂肪を全部落として、あの時の体脂肪率は2%ぐらいでしたね。デビュー作の『魁!!男塾』は監督で主演だったので、全部一人でやりました。自分が芝居してベテランの人に演出するって恥ずかしいんですよ。俺の芝居をどう思っているんだとか思いながら、もっとこうしてって指示するのはけっこう恥ずかしいんですよ。でもそんなこと言っていたらやれないし。監督主演の現場ってワンマンですよ。一人で全部やるみたいな。今回は雄大さんにやってもらったので、演技指導は雄大さんに任せました。たまに意見を間接的に他の人に伝えてもらう事もあって、自分で言ってくれよって言われてました。


6.園さんから学ぶべきこと、いつも興味を引かれるものは?
坂口:普段はくだらない話しかしないんです。この前も二人で酔っ払ってて、園大明神様って拝んで遊んでたんですけど。プライベートから学ぶべきことはあまりないですね。
園:僕は拓から学びました。プライベートでジムに行っているので。そういう意味では頂いてます。


7.坂口拓さんの魅力は?
園:いろんなアクション俳優がいるけど、毎日ずっと道場で練習してるんですよ。凄まじくて、誰もついて来られないような練習量をこなしながら、次のアクション映画のために準備をしている。普通のアクション俳優でそこまで努力を怠らないでやっているヤツはいないだろうから、そう意味では彼はオリンピックを目指す選手のような。アクション俳優だって舐めてかかって、道場やぶりに外人とかが来るんだけど、全部ぶっ倒す!アクション俳優は真に強くなきゃならないっていう彼の信念があるから、それはすごいと思うね。だからワンカットだけ見ても嘘がないように見えるんですね。
坂口:園さんとは合うと思うんですよ。園さんの役者たちの台詞に嘘がないっていうのと、俺の嘘のないアクション。本物を撮る園さんとなんで親友になったのかって思うと、嘘がない二人だからかなと。スコセッシとデニーロみたいに。

SUSHI TYPHOON オフィシャルサイト
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