俺が研究にしてやる。

慶應義塾大学諏訪正樹研究会の、メタ認知な日々。

 長い長い春休みも終わり、本格的に新学期が始まりました!!この季節は気温が安定せず、寒くなったり暑くなったりして大変ですが、体調には気をつけて新学期も頑張っていきましょう! 今回のブログはひとみ&ゆいなが担当します。この春から諏訪研には入りました!初めてのブログです。

 

~4/17の授業内容について~

 今回の研究会では、三冊の本から身体性について述べられている部分を抜き出すというグループワークをやりました。身体知と身体性の違いについて、「知は身体性を有する」ということを踏まえ、 各グループで話し合いながらそれぞれが身体性について考え、一人ずつ発表も行いました。
 

 

結菜

 この春から諏訪研に入りました、おかし作りが好きな石川結菜です!将来はパティシエを目指しています。自分のお店を持つということを最終的な目標にしているので空間のことについて研究できたらなと思っています。これからよろしくお願いします!

 さて、今回の研究会で考えたこと、学んだことを書きたいと思います。三冊の本を読んだり、他の人の発表を聞いたりして、もう一度じっくり考えてみたところ、身体性が必ずしもプラスに働くわけではないということを発見しました。身体性があるがゆえに、先入観にとらわれてしまい、物事を固定的 に考えてしまうことが起こることもあると知り、新しい視点が生まれました。また、他の人の発表から、自分がスルーして読んでしまったところについても改めて考えたり、逆にグループ内では自分が身体性かなと思ったところが少し違っていたりして、考えを深めることができました。身体知と身体性の違いについてしっかり言葉にできない状態で、よくわかっていなかったということにも気づき、「知は身体を有する」というキーワードから新たな視点を持つことができました。知があるから身体が働くのではなく、身体があるからこそ私たちは自分の外側にある周りの環境や人と関わり、それに対する反応をしたり働きかけたりするのであり、身体が私たちの大元となっているのだという感覚を持つことができました。

 

仁美

 新たに身体性という観点から三冊の本を読み直してみることはとても興味深かったです。普段から身体性を意識して生活をすることは難しいけれど、改めて省みてみると、わたしたちの生活の中には多くの身体あってのモノ・コトが溢れているということに気づかされました。抜き出した部分に対する身体性についてをグループ内で話し合うことで、自分にはなかった視点を見つけることができました。また他のグループの発表を聞くことで、視野を広げることができました。

 

 次回までに、身体性について記述されている部分をさらに抜き出し、各グループで挙げられたものを全体で共有をし、KJ法を行う予定です!!分類を通して、身体性について、より深く考えていきたいと思います!桂樹方という分類形式を行うのは初めてですが頑張ります! まだまだ新しいことばかりで刺激を受けてばかりですが、少しでも研究会に貢献できるように、そしてこの研究会の活動を通して自分たち自身の学びも深めていけるように頑張っていきたいです! これからよろしくお願いします!

 

次回は菅江さん、新造くんです。

こんにちは!新学期が始まりましたね  
今回のブログを担当します、なぎさです。
学年も上がり、諏訪研にも7人の新メンバーが入ってきました!

▼新規生の自己紹介
・1人目 新造さん
料理とお酒が好きな新造さん。「うどん」という看板をファッションの一部として持ち歩いたり、家の前でコーヒーを提供したり、SFCで長屋弁当や散髪をしたり、ヌードモデルをやったりと、とても興味深い自己紹介でした。

なぎさ:発想がとてもユニークな新造さん。絵を持って渋谷を歩いたほうがギャラリーに飾るよりも多くの人に見てもらえると、当たり前に出来てしまうところが新造さんらしく、そして魅力的だなと感じました。また一緒に学べるのが楽しみです!

・2人目 石川さん
パティシエを目指すという石川さんは、可愛いリラックマのクッキーを焼いてきてくれました!一人暮らしなのにオーブンが家にあるとか。そんな彼女は小学生の頃、空手の世界大会を3連覇。また、男の子に混ざって小学生~大学1年までサッカーをやっていたなど、2つの顔を持ち合わせる女の子です。

なぎさ:純粋に作っているケーキが美味しそうで、毎回持ってきて欲しいです笑
将来は自分のお店を持ちたいという彼女が作る空間が、どんなものになるのか、とても楽しみだなと思いました。

・3人目 菅江さん
山形出身で、高校時代は米の品種改良の研究をしていたという菅江さん。大学に入ってから、友達とお弁当を作り合っていて、もう1年も続いているそうです!今はいろんなことに興味があって、特に自分と周りの環境との繋がりを見ることで、自分自身を理解していきたいと話してくれました!

なぎさ:魅力がたくさんつまっているんだろうなと話を聞いていて感じました。周りとの繋がりを見る中で自分を理解するってとても難しいことのように思えるけれども、菅谷さんならきっと見つけられるのかなと感じるような自己紹介でした!

・4人目 勝木さん
5歳の時にお兄さんの影響でサッカーを初めて以来、ずっとサッカーをやっているという勝木さん。とっても活発な印象で、好きなことは空を見ること、動くこと、寝ること、遊ぶこと、ショッピングだと話してくれました!

なぎさ:大学に入学してからのスライドの真ん中は、ぽっかり空いてしまっていたけれど本当にそうなのかな?と思ってしまいました。きっと体育会生活は悩むことや苦しいことがたくさんあるだろうけれど、それでも辞めてない、続けてる勝木さんにしか語れないことがあるのではないかと思いました!

・5人目 奥平さん
棒高跳びの選手である奥平さん。カラダの仕組みを理解して、実際に自分のカラダを上手く使うのが楽しいと、話してくれました。1年前と現在とでどのようにフォームを変えたのかを動画を用いて説明する姿は本当に楽しそうで、「棒高跳びのどんな所が好きなんですか?」という質問をするまでもなかったですね!笑

なぎさ:奥平さんにとって、"カラダ"の使い方とはどんなものなのか、とても気になりました。この疑問には2つの意味があって、1つはカラダの使い方を意識するのがなぜ楽しいと感じているのか。もし、それが結果に直結しなかった場合でも楽しいと感じられるのか?もう1つは、カラダの使い方を意識する上で、重要なのは何だと考えているかということです。もっと深く知りたいと思いました!

6人目 山本さん
「山本研」という名前は誰もが覚えたことでしょう。「Yamamoto labo」という翻訳は思わず笑ってしまいましたね笑
人間とは何か、組織のあり方、サッカーというスポーツについて、など色々な引き出しを持っている、少年時代の写真がとても可愛い男の子でした!

なぎさ:原動力がどういう感情から生じたものなのかが気になりました。何かしらの想いを抱えていることは分かったのですが、それがやるせない気持ちからの反動なのかその逆なのか、とても興味深かったです。また、2020年までに教育を変えるとさらっと言っていましたが、あと2年間で?と驚きを隠せませんでした。たくさんある引き出しを開けていきたいです笑

7人目 小林さん
大学から初めたダンスに夢中になっていて、最近はダンスをやっていることがとても幸せだそうです。そんなダンスを通じて、「コミュニケーションが大事」なことに気づいたけれども、人見知りだから苦手だなと話していました。

なぎさ:コミュニケーションと一口にいってしまうと大きすぎて難しいけれどもシチュエーションを絞って考えてみると面白いのかなと、小林さんの話を聞いていて興味が湧いてきました!

 極寒の年の瀬になりました。皆さんはお正月の準備で多忙な日々を過ごされているのでしょうか?来年はお雑煮を作る担当を任されてしまい、レシピと睨めっこをしながら母の買い物に同行しております。食料品売り場は美味しそうな御節やお餅で溢れてて食がそそりますね……( ̄¬ ̄)年明けに成人式があるので、お正月にデブ活をしないように自制して頑張ります💦2017年最後のブログはゆり&ごうが担当します(。・ω) \('A' )

 

26日の授業内容について〜

 写真記述と味覚記述の創作オノマトペ分析についての発表を前回と引き続き班ごとに行い、先生からのご指摘をいただくというものだった。どの班も仮説を立てたり、定義を自分達なりにしてみたり、数値化して比較するなど進展はしていたが、まだまだ改善すべき点は多そうだ。似たような分析をしている班もあり、異なる観点から同じような結果が出れば面白いだろう。また分類の枠組みを定義することに行き詰まった時は物差し代わりに類語新辞典を用いるといいと指導を受けた。全体的に統計のデータを用いた分析に挑戦してみることを次回までの課題としている。

 

ゆり

 私たちの班は言葉を発する際に出てきた音の身体性の繋がりから「母音」に注目してみることにした。

 人は声を出すときに母音+子音という組み合わせを用いて発する。例えばという音をだすときに、人はまず口を大きく開けてあを出す時と同じ口内のフォーメーションを作る。そこにkという音を付け足して、k(音)+あ(声)=かというように声をだすのだ。自分の体感を表現する際に一番最初に出てくるのが母音であって、子音はそのものの音ではなく母音ありきの音なので、発する時に手を加える必要がある。だから母音が大事だと考えた。

 

 分析する内容は、「母音が同じ音素だと写真(空間)と味覚のオノマトペで何か共通するものがあるのか? あるとすれば、それは身体的にどう関わりがあるのか? 」ということだ。データの音素を“a”“i”“u”“e”“o”の母音別にあらかじめ定義した11分類に振り分ける、分類は味/色・形・明るさ/触り//匂い/動き/位置/回想する/例える/考える・思う/時間だ。

 空間の中に果たして味覚の分類が存在するのかという疑問が挙がった。しかし、私達の班では写真の風景を捉えた描写の空間の中にも味覚は存在するのではないだろうかと考える。通常では存在し得ない、「あ」に濁音をつけた「あ"」という音素が生まれるように、「空気の美味しさ」と食事に体感レベルで繋がりがあったとしたら写真記述でも味で表現するという事も十分ありうると思ったからだ。実際は味覚で景色の描写をしている研究会メンバーの記述はなかったが、味覚を意識して写真記述のオノマトペを再度やってみたら生まれるのかもしれない。また一つの音素に対して疑問を投げかけたり、説明が長かったり、文節して意味を分類分けするのが難しい記述が多々あった。その事を踏まえ、やはり分類も増やすべきなのか? と疑問もあり、「存在」や「出現」という分類も作るべきなのではという先生の指摘も参考に考えている。分類が難しいものに関しては、新類語辞典を用いてみるのも良いと考えている。

 数値化し、定量的に相違点を比較してみる事に関して方針はまだ決まってないが、統計分析のχ二乗検定を用いるよりもクラスタリングの方がどちらか二択の比較だけでなく、分散的な広がりとより細密化した相違点を導き出せると思うのでやってみるつもりだ。データサイエンス苦手な私だが、とりあえず頑張ってみよう… (›´ω`‹ )

 

ごう

概要

 濁点や半濁点が持つ意味を分析するために、全員の記述データに対して形態素解析を行い、濁点や半濁点のつく音素にはどのような形態素が頻繁に出てくるかを調べました。音素(濁点、半濁点)と意味の関係性が見えそうな感じだったので、今後は比較対象を明確にして分析を行っていく予定です。

 

・形態素解析について

 研究室内で形態素解析の認知度が意外と低かったのでここでちょっと解説すると、形態素というのは意味を持つ言葉の最小単位のことで、形態素解析というのは与えられた文章を形態素に分けることを言います。例えば「私は昨日学校へ行きました」という文章を形態素解析すると「私//昨日/学校//行き/まし/た」という形に分かれます。英語などだとほぼ形態素ごとに空白を入れるので問題ありませんが、日本語だと全ての言葉を連続して書くので単純なルールだけでは形態素に分けられません。膨大な文章を人手で形態素解析するのは大変なので、日本語の形態素解析の場合はコンピュータのソフトを使うことが必須となります。

 私が使ったのはMeCabというソフトです。それなりの精度がありながら動作がとても軽く、知名度が高いので他人のサンプルコードをそのまま実行できるのも魅力です。pipコマンドでサクッと入れられるので、PCの容量に余裕のある人はぜひ入れましょう(私たちのように言葉のデータを扱うことの多い領域では重宝します)。

 

・思ったこと

 膨大なデータの海に溺れてしまいそうになりました。形態素解析をソフトに一任しているため不思議な形態素の切り方をしてくることも少なくありませんし、同じような形態素を一緒くたにしたくともどのような基準でグループにするかは議論の余地があります(「甘い」と「甘さ」を異なる形態素として扱うかどうか、のような)。データがある程度揃ったらそこから頭を切り替え、トップダウンに仮説を検証していく作業が必要だと痛感しました。
 

 

 今回の分析は根拠に基づいた結果の重要性ということが大きなテーマとなっています。これまで研究会を引っ張ってきた4年生が引退し、3年生以下の面々が主体性をもってこの研究会の活動とがっぷり四つに組み、いかにしてそれを研究という形に落とし込むのかということに真剣に悩み苦しむ時期が来たのかもしれません。いくら一人称研究をやっているとはいえ、貴重なデータを好き勝手に解釈して「押し付けがましい」理由づけを行って「こんなことが分かりました!」などと論文で主張したところで誰の理解も得られませんし、それでは研究にならないのです。ふわっとした領域に足を踏み入れているからこそ、厳密な検証を経た上で物事を主張する必要がありますし、私たちの特殊な手法や方法論を理解してもらうための一助にもなるのです。

 私たちの主張が「押し付けがましくない」理由づけに則っていること、つまり研究として認められる妥当な主張であるかどうか、ということは、本気で突き詰めるともはや科学ではなく哲学の領域の問題になってくるので詳しい話は置いておきましょう。それよりも、ある主張が研究として妥当かどうかは、要は他の研究者たちがその正当性を認めるかどうかにかかっており、そのためには他の研究者たちが認める方法論に則って議論を進める必要があります。数字、もっと言えば統計に基づいた分析は、そうして多くの人が認めている方法論の一つです。この場で統計学の授業をできるほど私も詳しくはありませんが、先日の研究会内で出て来た用語を軽く解説します。詳しくはWikipedia先生にでも聞いてください。

 

 (確率)分布というのは、ある試行に対して得られた結果がどのくらい確率で起こるかを一覧で示したものです。例えば、コインを10回投げるという試行があったとき、5回表が出たという結果の確率が一番大きくなり、全て表が出たという確率がとても小さくなる、という感じです。こうした問題設定の下で作られる確率分布のことを二項分布と呼びます。また、私が研究会で「基準化変量が〜」などと言っていたと思いますが、あれはバラバラなデータが正規分布という綺麗な確率分布のどこに位置するかを教えてくれるもので、要はデータの「偏差値」を求めていることになります(厳密には違いますが)。

 χ二乗検定というのは、とても丸めて言うと「得られた結果が『普通』とは違うかどうか」を調べるための方法の一つです。例えば「表が出やすいコイン」なるものが売っていたとして、それが本当に「表が出やすい」のかどうか調べる時などに使います。これをχ二乗検定したかった場合、「得られた結果」に当たるのが「表が出やすいコイン(仮)」を何回かトスしたときに得られた結果で、「普通」に当たるのが「普通のコイン」をトスした時に得られるはずの結果(つまり、半分の確率で表が出る)です。ただ「表が出やすいコイン(仮)」を数回投げただけでは表の割合が偶然大きくなる可能性が否定できません。そこでχ二乗検定を行うことで、「表が出やすいコイン(仮)」が叩き出した結果が偶然でも結構起こるのか、それともほとんど起きない(つまり、本当に表が出やすい)のかを調べることができます。

 確率分布の世界からは離れますが、他にも出て来た言葉として、あるベクトル量(数字の集まり)の与えられた2つのものが似ているかどうかを調べるために、クラスタリングという手法があります。要はデータを共通する特徴でグルーピングする方法で、代表的なものにウォード法やK平均法などがあります(「K平均法 ビジュアライズ」で調べると幸せになれます)。

 主成分分析というのは、とてもざっくり言うと、複雑なデータを大事な要素(主成分)に絞ってあげることで単純なデータの形にしよう、というものです。例えば、ある人が太っているかどうかを調べるためには身長と体重をX軸とY軸にとったグラフとにらめっこしないといけませんが、太っているかどうかで大事なのは体重に対する身長の割合である、と主成分を決めてしまえば、その割合の数字を一目見るだけでその人が太っているかどうかがわかります。これがいわゆるBMIBody Mass Index = 体重/身長^2)です。

 

 難しい計算などはExcelRなどの計算ソフトにぶち込めば問題ありませんが、大事なのは自分がどんなことを明らかにしたくて、そのためにはどの手法を用いればいいのか、どのような結果が出た時にどのような解釈ができるのかを明確にすることです。手法そのものが厳密に数学的に定義されていたとしても、どんな対象を分析するのか、どの手法を用いるのか、手法から得られた数字をどう解釈するかは結局私たち次第です。他人を説得するためにも、また、「本当に」結果から導き出した解釈が正しいかを検証するためにも、統計に対して深い理解をすることが必要でしょう。

 

それでは皆さん、年末年始それぞれの班でグルワがあるかもしれませんが頑張ってください!!

良いお年をお迎えになってください〜╭(•̀•́)و \('A')/

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