《師匠自己紹介》

昭仁:広島出身ですよね?僕らも広島の因島で
師匠:僕は府中町です
昭仁:おいくつですか?
師匠:31です。
昭仁:僕34なんで。いつまで広島に?
師匠:えーとね、22までいました。
昭仁:22、では大学まで行って……
師匠:いや大学は行ってないです。漫画家なろうとしてプラプラしてました(笑)
昭仁:漫画家で広島出身の方っていらっしゃいます?
師匠:あんまり聞かないですね、ジャンプにはいないと思います。
昭仁:だから、久保先生が広島出身と聞いて凄く嬉しかったんですよ。
勿論ミュージシャンの方でも広島出身と聞いたらうれしいですけど。
で、また、超音楽好きでしょ?
師匠:好きです。
昭仁:単行本にもいっぱい書いてますけど、ミュージシャンの僕が全然知らない
アーティストとかが書かれてて、スゲーなって思いますもん(笑)
師匠:ありがとうございます(笑)
昭仁:家にむっちゃCDもあったり?
師匠:そーですね、新しく注文して作っていただいて、2000枚くらい……
昭仁:凄いですね、音楽好き。
こういうラジオに出るのも珍しいのでは?
師匠:BLEACHの声優さんの出ている番組に一回だけ。それ以外は初めてです。
昭仁:初めてですか。ほんまありがとうございます。
今日来ていただいたのは、今日公開になりました劇場版の主題歌が僕たちの
シングルになっているという事でね、「今宵、月が見えずとも」という曲なんですが
ど、どうですか?
師匠:凄くいい曲で。
昭仁:ジャンプの先生の一言欄にカッコイイって書いていただけてむっちゃ嬉しかったです。
師匠:デモ段階のを担当と聴かせていただいて、その場でいいじゃないですか〜ってなって。
昭仁:デモ段階のも聴いてたんですね。
ただ、これを作っているときはまだ劇場版の話を聞いてない時で。
で、映画の話が来て、歌詞を書いて、でも手前みそだけど「合うな〜」って思ったんですよ。
和な感じというか。BLEACHの舞台は袴を着たりとか、和な感じっていうのが
別に狙ったわけでもないのに、曲を作っていくうちにシンクロしていったっていうのが
嬉しかったですね。
師匠:僕も聴いたときに、物悲しい雰囲気で悲壮感があるのが、合うと思いました。


《BLEACHの出来始め》

昭仁:僕も漫画家さんと話す機会があまりないので色々聞いてみたいんですけど
よくされる質問かも知れませんが、「BLEACH」の世界観はどこから生まれてきたのですか?
いつから連載してるんですか?
師匠:今年の夏に7年目だったので、2001年かな?
昭仁:24歳とか……
師匠:そうですね、24の時です。
昭仁:この世界観は何からインスパイアを受けるものなんですか?
師匠:僕の場合はキャラクターから入るんです。
一番最初にルキアができて……
昭仁:あ、ルキアからなんですか?
師匠:一護じゃないんですね。一護は苦労して出来た感じです。
昭仁:主人公が。へぇ〜っ
師匠:書くときって、ぼくあんまり考えないんです。
なんとなく書いていって、ルキアは死神みたいだなぁ、って思って。
でも主人公じゃないな、多分。じゃあ主人公が要るなぁって。
主人公どんなやつだろうと思って描いて、一護ができました。
昭仁:主人公作ってる間に、他のキャラができたりするんですか?
師匠:いや、その時は一護とルキアだけですねぇ。
昭仁:じゃあ、まずはキャラを作っていって、そのキャラが死神みたいだなぁ
って所から、今の世界がぐわーって広がっていったんですか。
師匠:はい。


《師匠の考え方》

昭仁:漫画家さんの発想力は、どこから来るのかなってずっと疑問だったので。
そういうきっかけというか……
師匠:人と人との関係でもそうだと思うんですけど、
人がいないと世界がないと思うんです。キャラクターがいないと世界観もない。
イメージでいうと、水滴を落とす、みたいな。
いっこ落とすとバーッと広がっていく。いっこ落とすまではなにも始まらない。
昭仁:そうだったんですか。キャラを作る前に「こういう事を描こう」って
決めるんじゃなくて。すごい、初めて聞く話です。
結末というか、話の流れを決めてから連載を始めるんですか?
師匠:や、全然。描きながら。一護とルキアができた流れでネーム描き始めたので。
昭仁:それでこの世界が出来るんですか?ここまで深い。何重にもなった、
複線がいっぱい張られてる。
師匠:ありがとうございます。
昭仁:複線も色々張られてるじゃないですか。一巻に、アランカルにでてるあの子が。
師匠:平子とか。僕は複線をぼんやり張るんです。
こんな感じになるんじゃないかなーと思いながら書くんです。
昭仁:それも含めた上で、一巻の開いてすぐに平子がいるんですね。
アランカルの集団の中の一人がね。
単行本だと20巻とか……
師匠:20とか21巻から出ますね。
昭仁:びっくりして。いきなりこんなところから複線張ってあるでー!
凄まじいなと思って。
師匠:こんな奴が出て来るといいなぁというのを最初に描いておいて
後から、書いていくうちにだんだん思い付いてくるじゃないですか。
思い付くと、どっかに繋がるんです。一人の人間を考えていくと。
昭仁:成る程。自分の頭の中にあることだから、どっかとどっかが繋がる、みたいな。
師匠:はい。
昭仁:逆に、ぼんやり張っておくことでどんどん発想力も広がっていくと。
師匠:そうですね。
昭仁:鳥肌立った(笑)
師匠:だから、連載初期の頃はイベントなんかに出ると、最初から考えてましたと言うんだけど
その方がカッコイイじゃないですか。(笑)長くなるにつれて無理がでたけど
昭仁:ぼんやり張っておくってのもある意味凄いですよ。
それで、あとでどんどんストーリーができるんですから。
無理矢理でも何でもなく広がっていくのが、
先生がおっしゃったように自分の頭の中で繋がるのが凄い話です。
ビビりました。