2017年12月14日

西川 洋さん講演 第36回学習会報告

『安倍政権の継続でこの国はどこへ向かうのか〜2020年改憲は?』

 先の総選挙では、都議選の自民党惨敗のあと、アベ政権の支持率が危険水域と言われる30%を切るまでに落ち込み、アベ退陣の最大のチャンスだったにもかかわらず、民進党の解体によって野党共闘がすっ飛んでしまうと言う状況に陥り、大義なき解散は、結局アベ政権継続というとんでもない結果をもたらしました。しかし国民の圧倒的な支持とはほど遠く、決して自民党はおごってはいけません。しかし、首相の「謙虚に真摯に」のことばとは裏腹に、国会での野党の質問時間を大幅に削るなど、不誠実さをあらわにしています。
 一方で、日本会議は11月末に改憲に向けての決起集会とも言える、設立20周年記念大会を30名を越える国会議員を含む2000人の参加で開催しました。アベ首相も「自民党は憲法審査会における議論をリードし、歴史的役割を果たす」とのメッセージを送っていますし、桜井よしこ氏は「津々浦々に改憲の機運を創り出そう」と呼びかけ、「相手は九条の会や護憲団体だろうが、そんなものに負けない組織固めを」と言っています。ですが、わたしたちこそ「こんな人たち」とか「そんなもの」呼ばわりする人たちに負けるわけにいきません。権力の暴走にブレーキをかけ、国民の権利を守る憲法です。主人公はほかならぬわたしたちなのですから。 
 すでにお届けしている『安倍改憲NO!憲法を生かす全国統一3000万署名』には九条の会も初めて呼びかけ団体となっています。今日の西川先生のお話から、安倍改憲の企みをしっかり理解して、この先やって来るやも知れない国民投票に備えて、周囲に拡げながら精力的に署名を集めたいと思います。

 学習会はまず8月に開催された『戦争なんか大きらい〜平和のメッセージ展』のスライドショーから始まりました。さまざまな展示物、講演、朗読劇、紙芝居などとともに会場での来場者のようすが映しだされ、西川先生から「子どもや若いお父さん、お母さんの参加がある平和のつどいはすばらしい」との感想をいただきました。
 講演は、詳しい参考資料付きの丁寧なレジメをもとに進められ、参加者からは分かりやすかった、と好評でした。以下要旨をお伝えします。

 まず、安倍首相の「九条を改憲しても、自衛隊の権限・機能は変わらない」との答弁はウソ、「集団的自衛権全面行使の九条がじゃま」というのが本音との指摘。今回の総選挙で自民党は初めて公約に「改憲」と掲げたものの、「1,2項を残して3項に自衛隊明記」というのは、党の機関決定でもなければ、正式文書もない代物で、年内とりまとめも難航という状況。
 安倍首相は、祖父の悲願であった九条改憲を、任期中に実現して歴史に名を残すという個人的な執念から、改憲担当役職に側近を配置するなど意欲を見せているが、安倍政権の最大の弱点は安倍首相自身、支持率も低迷し「安倍一強」に揺らぎがみえる。世論調査でも、「九条に自衛隊明記」への賛否は拮抗、12月4日の共同通信の記事では賛成36.0%、反対48.6%。
 よく保守化したと言われる若者も、現状維持でよしとする「生活保守主義」であって、九条を変える必要はないと考えている。
 最後に憲法に自衛隊を明記することの問題。,泙再本国憲法は戦争しない(軍隊を持たない)という前提で構成されている。それゆえ軍隊に関する規定はない。まず「軍隊とは何か、自衛隊との違いは」の議論が必要。△いなる表記であれ「軍隊」を明記することは前記の否定となる。「武力による平和」への転換で、「お国のため」の人権規制が当然視される。「軍隊明記」後は「宣戦布告」「軍法会議」「緊急事態条項」など、軍隊に関連する条文や法律の制定が必然的。
 そもそも憲法改正には限度があり、「国民主権」「平和主義」「基本的人権」といった憲法の核となる理念を変える「改正」は許されない。また「緊急事態条項」は、大規模災害に備えるとして国民の支持を得ようとしているが、正体はナチスの手口、授権法そのものの「首相独裁」「人権規制」と言う危険なものである。すでに安倍政権では「秘密保護法」「共謀罪」などの施行と同時に、独裁国家なみの「報道規制」「記録隠し」「忖度」などがあらわになっているという危うい現況である。
 『安倍改憲NO!憲法を生かす全国統一3000万署名』で、隣人や友人に語るべき内容としてしっかり理解したいものです。
 最後に参加のみなさんからいただいた感想を紹介します。また多くの会場カンパもいただき、心から感謝します。ありがとうございました。

===感想文=====
\萓犬力辰鯤垢い討い董▲謄譽咫新聞の報道内容がいかに本当のことを伝えていないかがわかり、何も知らされていないのかと恐ろしくなりました。みなが真実を知ることができるように、もっと学習会などに参加して勉強しなければ、と思います。(60歳代・女性・知人から)

△換岷蕕和臺兒温佑砲覆蠅泙靴拭ありがとうございました。(50歳代・男性・会員)

まあ、大変な内容。もっといろいろ読みたいです。署名頑張らないと、と思いました。(70歳以上・女性・会員)

じ朕佑亮由を尊重する社会の実現、国民主権を守ること、意見を言えない社会にしないこと、を痛感した。(70歳以上・男性・その他→九条署名で)

ザ緇鬚諒儿垢鰐杵世里海函⊆衛隊を明記することはもってのほか、との気持ちを新たにした。(70歳以上・男性・会員)

λ鳴鮮のミサイル問題、アメリカの軍事問題をどうするか、アメリカの空爆、中国やロシアの北朝鮮対応にどう向かうのか。

Г箸討睚かりやすく身近に感じられてよかった。新聞を読んでも分からないことも、話を聞くことで分かりやすいと思った。(60歳代・女性)

╂治が劣化していると強く感じています。選挙では野党が分断され、アベ首相打倒めざすも挫折、国会の私物化、独走、一強体制で国民を愚弄している。国民に丁寧な説明、誠意を見せるといいながら何とことばをもてあそんでいるのか。
 日本は世界に戦禍を与えないと約束・宣言して、国連の仲間入りをした。それを反古にするなんて何と愚かな政府だろう。国民は戦争を容認しているのか。ほとんどの国民は戦争を否定しているのに、なぜ自民党を支持するのか。自民党の隠蔽体質、金権体質、賄賂政治に、国民はもっと怒りをあらわにすべきだ。誰でも我が身の保身を考える。それ自体悪いことではないし、当然だと思うが、それのみしか考えない政治家や官僚ばかりで嘆かわしい事態だと思う。

36学習会


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2017年12月07日

第36回学習会 安倍政治の継続で、この国はどこへ向かうのか

安倍政治の継続で、この国はどこへ向かうのか
   <<2020年改憲は?>>
お話:西川 洋さん(三重大学名誉教授)
日時:12月10日(日)午後1時開場、1時30分開会、 4時閉会予定
場所:鈴鹿市文化会館2階 第1研修室


 大義なき選挙と批判され,安倍首相の続投不支持多数だったものの、野党勢力の分散で自民党の単独過半数獲得という結果に終わった10月衆院選。5月には〃法改正2020年施行を目指し、九条への自衛隊の明記6軌虧欺化、及びざ杁淹態条項についての改憲を明言した安倍首相ですが、内閣支持率低下で一旦止まった流れが、この選挙で3分の2の改憲勢力を得て再び現実味を帯びています。
 しかし憲法は、大臣や国会議員などには尊重し擁護する義務が課されるものであって、改正する権利はあくまで主権者である私たちにあります。
 これまで憲法を嫌悪し無視してきた安倍首相の改憲の問題点をしっかり学習して、安倍九条改憲NO!に取り組みましょう。
9条の会すずか第36回学習会西川さんチラシ


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2017年09月06日

「平和のメッセージ展2017」ご参加ご協力ありがとうございました。

 みなさん、今年で2回目の「戦争なんか大きらい〜平和のメッセージ展2017」(8月17日〜21日)への参加とご協力、ほんとうにありがとうございました。
 「戦争の記憶が遠ざかるとき 戦争がまた私たちに近づく」(石垣りん)ことを痛感する私たち「九条の会すずか」にとって、大切な年中行事となりました。
 昨年予定しながら見送らざるをえなかった、山門さんの「羅津から撫順そして引き揚げ」のお話、今年は近藤さんとの対談で聞くことができて、大変うれしいことでした。初日17日の午後、中学生数人を含む25名の参加。対談形式で分かりやすかったとの声が聞かれたとともに、「衝撃的な体験の数々に、身のすくむ思いだった」との感想も寄せられました。中日新聞の山本記者も最後まで聞き終えて、「平和を願う」と題したいい記事にしてくれました。2回目の20日(日)は33名の参加。折しも毎日新聞の特集「戦禍の記憶〜生き抜いた女性たち」での山門さんの取材記事「ひたすら逃げた10ヶ月」が前日に掲載されたので、よい資料として配布できました。
 そして、18日の新聞記事をご覧になった方が、まさに山門さんのお話にある「ソ連軍、羅津に侵攻」の記事を含む1945年8月敗戦当時の中日新聞を手に来場下さり、さっそくいくつか拝借して展示することができました。
 19日(土)には2人の小学3年生と、「鈴鹿麦わら帽子の会」の4名の賛助参加で、19名の朗読劇「むかし鈴鹿にこんなことがあった」が、32名の客席を前に熱演されました。先月入会したばかりの会員が、語り手不足をかこつ声に応じて参加して下さったのも、うれしいハプニングでした。
 「かわいそうなゾウ」などの紙芝居、「つるにのって」などのアニメ映画も、子どもたちには好評でした。午前中に3本の紙芝居を見て帰り、午後「見残したもう1本を」と再びやって来た小学生の男の子には一同「感動!」でした。
 展示コーナーではヽ・書・写真など、平和のメッセージの込められた会員らの「作品展」に、今回は版画家久保舎己さんが、メッセージと共にすてきな木版画4点を出展して加わって下さいました。軍隊手帳や防空頭巾など戦時品の並ぶ「戦時中のくらしとまなび展」には、今回川北さんのお父さんのビルマでの捕虜収容所での日記が加わり、立ち止まってじっくり読む姿がありました。そして今年も「鈴鹿市の戦争遺跡を保存・平和利用する市民の会」の協力による「戦争遺跡展」は、鈴鹿市にもあった空襲に驚く人や、戦争遺跡の散在する鈴鹿市地図に見入る人が多く見られました。夏休みの自由研究にこの内容を取り上げるという中学生もあって、戦争の記憶がこうして継承されることの大切さを実感しました。
 初日に取材し、紹介記事を報道してくれた新聞が3紙あり、私たちの不十分な広報活動を補ってくれました。ありがとうございます。4日間の来場者は、昨年より増えて380名、うち子どもは117名でした。そしてその多くが会場の壁の緑の原っぱに平和のメッセージを残してくれました。その一部を紹介します。
 
「見つけよう、平和のクローバー」のメッセージから
○あたりまえにある幸せは、平和があってこそだと思います。2度と戦争を起こさない、憲法九条、非核3原則を守ること!
○孫、ひ孫の時代まで平和が続きますように。核爆弾、反対!おばあちゃんより」
○鈴鹿にも爆弾が落ちたことを今日初めて知りました。やはり平和でいられることは幸せなのだと思いました。
○子どもたちが笑顔でいられますように。平和がいちばん。
○平和、たった2文字。大切にしていきたい。なく人のいない世の中に。
○せんそうはこわいからぜったいだめ
○山を荒さず、村を壊さず、人を殺さず、互いを想って
○平和になるだけでいっぱいの命が残るので、戦争はやめてほしいです。
○問題が解けない今。「平和な社会とは?」世界のどこに?今の日本は?心の問題ではないはず。
○現在の若者は戦争がどんなに残酷か分かりません。大人の話を通じて戦争のことを知ります。戦争がなかったら世界はどんなによくなっているかと想う。
○平和を願う理想には、現実を変える力がある。
○せんそうはぜったいにやらない。
○この静かなひとときが心に残るね。平和よ、いつまでも。準備ありがとう。
○咲かすなら花を咲かそう。戦争に力はかさない。
○戦争は人殺しです、ダメです。
○戦争なんて大大大きらい!
○平和とは武器を持たぬこと。
○むかしはそんなにへいわじゃなかったんだとおもいました。
○子どもたちにとって夏休みのよい経験になったと思います。平和で戦争のない国になりますように。犠牲になった人たちの死が無駄になりませんように。
○これからのみ来で、せん争のあるれきしをつくったらぜったいにだめだと思います。
○へいわだいすき。
○長い間平和でいられたこと本当に感謝です。これからのこんな世が続くよう、努力しなければ。
○ぜんぶのくにがへいわでいられますように。
○せんそうはしない。
○戦争の愚かさが子どもたちに語り継がれていきますように。
○にこにこ平和がいちばん。
○平和になればみんな明るく元気でいられる。みんなで仲良くすれば戦争なんてこわくない。(小6)
○平和が永久に続くことを祈っています。戦争を知らない人が多いので、今日ここに来られてよかったです。毎年語り続けてほしい。ありがとうございました。
○心のひもを切らずに継いでいこう。平和のひもを。
○みんなでなかよくしよう。へいわ。
○トビウオのぼうや、かなしかったです。

メッセージ展2017


suzuka_9jyou at 08:36|PermalinkComments(0) 学習会・行事報告 

中日新聞鈴亀山版(8月18日)で紹介されました。

「平和のメッセージ展2017」
中日新聞鈴亀山版(8月18日)で紹介されました。

2017-8-18中日鈴亀


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毎日新聞中部夕刊<戦禍の記憶>

 8月の毎日新聞中部夕刊に、<戦禍の記憶>「生き抜いた女性たち」と題したインタビュー記事が連載されていましたが、九条の会すずかの会員の記事が載っていましたので、ご紹介します。


2017-8-20毎日新聞夕刊 山門リヨ子s2017-8-20毎日新聞夕刊 山門リヨ子
<戦禍の記憶>
生き抜いた女性たち/ひたすら逃げた10カ月 平和継承願い、語り部活動

https://mainichi.jp/articles/20170819/ddh/041/040/003000c

 母の袖を握りしめ、昼も夜も、半分眠りながら山道を歩いた。「指輪も重い」と、母が結婚指輪を捨てたのを覚えている。生き延びるためには、逃げるしかなかった。1945年8月、羅津(らしん)(現北朝鮮北東部)から脱出した三重県鈴鹿市の山門リヨ子さん(81)は、自ら体験した戦争の過酷な現実を語り続ける。
 津市に生まれた。父は日本の植民地支配の一翼を担った国策会社「南満州鉄道株式会社」(満鉄)の社員だった。日本がまだ戦争を優位に進めていた42年、国民学校1年生の時に、単身赴任していた父の元へ母、3人の妹と5人で渡った。
 ソ連との国境に近い羅津は、旧満州(現中国東北部)への窓口として栄えた港町。「母の手作りのケーキや果物があり、白いお米も食べられた」。水洗トイレもあり、恵まれた暮らしだった。
 だが戦況は悪化の一途をたどっていた。45年8月8日、ソ連の参戦で状況は一変した。日本軍の高射砲の音がやみ、サーチライトの光もない。港そばの司令部を訪れると、もぬけの殻だった。すぐ1、2日分の食糧と着替えを持ち、山あいの水源地へ避難した。途中で街を見下ろすと「日本の輸送船や貨客船は爆撃で火の手が上がり、沈没していた」。
 自宅から逃げ出した一家は、南へ向かう列車に乗るため、山を越え会寧(かいねい)(現北朝鮮)を目指した。「遅れたら置いていかれる」と、母が大事にしていた結婚指輪すら捨てたのはこの時だ。8月15日、会寧から列車で到着した、図們(ともん)(現中国)で空襲に遭った。「ソ連の飛行機がいくつか見えた途端、爆弾を落とされた」。頭や手足だけになった人を見た。血でぬかるんだホームを離れ、近くの畑に飛び込んで助かった。
 17日に立ち寄った吉林(同)で敗戦を知った。「日本無条件降伏」と書かれたビラが駅のホームに張られていた。さらに移動した撫順(ぶじゅん)(同)では、発疹チフスの流行や、過酷な冬の寒さで多くの日本人が亡くなった。一家6人で、京都・舞鶴港へ向かう引き揚げ船に乗ったのは、敗戦から10カ月たった46年6月だった。
 戦後、小学校教諭やピアノ講師として働き子育てを終えた山門さんは、日本が過去から学び、国民に浸透していた戦争への拒否感が薄れてきたと感じている。10年ほど前から、戦禍の記憶の風化を防ごうと、鈴鹿市内の高校などで語り部をしている。当時の写真スライドも交え説明すると、生徒を集めた体育館は水を打ったように静かになる。子や孫には、自身の体験をつづった冊子を贈った。「私の話を聞いて、自分に何ができるかを考えてほしい」と、平和の継承を願っている。

2017-8-17毎日新聞 糸柳さんs2017-8-16毎日新聞中部夕刊 糸柳紘子
<戦禍の記憶>
生き抜いた女性たち/終戦7年、結核襲う 歴史資料館開設求め

https://mainichi.jp/articles/20170816/ddh/041/040/006000c

 すぐ息苦しくなるため、いつも酸素吸入器を装着し、眠る間も手放せない。三重県鈴鹿市の糸柳昿子(ひろこ)さん(87)は、若い時に結核を患い、右肺の機能を失った。食糧難に伴う栄養失調と過労が原因だ。
 終戦から7年が過ぎていたが、遅れてやってきた戦災だと思っている。「一生、戦争と付き合って、生きていかなければならない」
 名古屋市昭和区に生まれ、女学校に進んだ。戦時中だけに、竹やりを持たされ、わらを巻いた木のくいを米兵に見立てて突き刺す練習を繰り返した。
 2年生の終わりに空襲に遭った。名古屋市の自宅を焼け出され、母方の実家がある鈴鹿市へ疎開した。翌年の夏、昭和天皇の玉音放送を聞いた父から教えられ、終戦を知る。放心して「うれしいとも悲しいとも思わなかった」という。
 その後、実家近くで伯母が営む印刷所を手伝った。食糧事情は厳しく、着物や帯との物々交換で手に入れたが、白米のご飯は何年も食べられなかった。22歳の時、工場裏の井戸で水くみをしていて喀血(かっけつ)した。流し台に落ちた鮮血が、赤く広がる。すぐに肺結核と分かった。当時は死に至る病の一つとされ、怖くなった。
 肋骨(ろっこつ)を切除し、胸郭を狭めて結核となった肺の空洞をつぶす「胸郭成形術」を受けた。「夢も希望もなく、全てを投げ出していた」時、叔父が名古屋大の事務職を紹介してくれた。名古屋市に戻り就職、夫の章司さん(78)と知り合った。29歳で結婚し、37歳で待望の長男を授かった。
 子育てしながら仕事を続けるため、章司さんと取り組んだのが、保育所の開設。当時、働く女性の子育てを支える仕組みはほとんどなかった。知人と名古屋市の街頭に立ち、署名やカンパを募って保育所の必要性を訴えもした。
 仕事、子育てのほか、開設に向けた活動が加わり、体は悲鳴を上げていた。手術の後遺症で息苦しさにも悩まされた。保育所の開設を見届け、園児1期生として長男を預けたものの、体調悪化のため出産から3年で名大を退職せざるを得なくなった。
 昿子さんはここ数年、「若い世代に二度とあんな体験をしてほしくない」と平和教育の必要性を訴え、戦争遺跡の残る鈴鹿市に、歴史資料館の開設を求めている。高齢のため体調が悪化し、手が震えたり、起き上がるのがつらくなったりしてきた。昨年から酸素吸入器を装着し、外出するにも知人の送迎を必要とすることがある。
 それでも、国民の生活を犠牲にして続けられた戦争への憤りはなくならない。「悲惨な戦争の教訓から平和主義を定めた憲法9条が変えられようとしている。後世に希望を残したい」と平和の尊さを訴え続けている。



suzuka_9jyou at 08:22|PermalinkComments(0)

2017年08月15日

戦争なんか大きらい!〜平和のメッセージ展 2017〜

 戦争なんか大きらい!
〜平和のメッセージ展 2017〜


日時:8月17日(木)〜21日(月)午前10時〜午後4時
 ※17日(木)は午後1時から。18日(金)は休館日
会場:鈴鹿市立図書館2階視聴覚室
 ※入場無料 お気軽にお立ち寄りください。

 昨年初めて開催した手づくりの「平和のメッセージ展」では、戦争の記憶を持つ年代の方も、多くの若者も来場下さり、「戦争はイヤ、平和がいちばん」の思いを確かめ合いました。
  戦争の記憶が遠ざかるとき 戦争がまた 私たちに近づく
周りに残る戦争の記録にふれ、平和への願いを語り継ぐことが、今いっそう大切な時代だと思われます。今年もみなさんのご来場を心よりお待ちしています。

■対談〜戦争体験を語る〜
「羅津から撫順、そして引き揚げ」
お話/山門リヨ子さん 聞き手/近藤由美さん
ソ連機が迫り来る中で、わずか9才の少女は、小さな両手に大きな荷物をもち、夜の山道を、眠りながら歩き続けるしかなかった・・・とりあえず今を生きるために。

■朗読劇「むかし鈴鹿にこんなことがあった」
 72年前のこの鈴鹿の空の下、子どもたちは爆弾の下にいた。大人たちは、少年のようなアメリカ兵に、罵声を浴びせた。飛行機は敵機に突っ込み、白子の海に・・・消えた。

■アニメ映画上映、紙芝居、絵本読みきかせなど、毎日随時

■展示 ◎市民からの書・画・写真・版画・絵手紙などによる平和のメッセージ ◎戦時品・戦時中のくらしとまなび ◎鈴鹿の戦争遺跡(資料提供:鈴鹿の戦争遺跡を保存・平和利用する市民の会)

平和のメッセージ展2017時間割

平和のメッセージ展2017


suzuka_9jyou at 19:00|PermalinkComments(0) チラシ 

2017年08月02日

映画『いのちの森 高江』・・・学習会感想

 会場で16枚の感想シートが寄せられました。ありがとうございます。原文通りご紹介します。

1,とうとう、高江にヘリパッドができてしまいました。こうして辺野古もできてしまうのでしょうか。あのすばらしい森の高江、すばらしい海の辺野古、何もかも壊されていきます。どうして止められないの?私たちは加害者ですね。沖縄へ行くと車でちょっと走ると基地があります。次々に。そんな土地本土にはありません!頑張らねば。

2,すばらしい景に驚き、運動は続けることだと思った。

3,日本人がもっと沖縄に関心を持てば、この状態が変わるのかな?まるで沖縄は外国かと思うほど基地が多い。

4,美しい自然豊かな高江の森、豊かな生物の宝庫をなんで壊すのか!本当に情けなく悲しい。”人間の愚行は人間が止めなければ”と言われた女性チョウ研究者のことばが心に深く響きました。

5,同じ日本でありながら、これほど人権が蹂躙され、生活が壊され、自然が破壊される。これが法治国家のすることなのか。国家権力でもって住民を威圧し、不安に陥れ、反対住民を力で排除する。
 戦前戦中、沖縄は日本の捨て石、防波堤として、戦後は国体延命のため米国に提供されて、米軍の銃剣とブルドーザーによって土地を奪われ、生活が脅かされてきた。政府が基地負担軽減を叫ぶが、基地は拡大・強化されでいるのが実態。これほどに抑圧されている沖縄、日本から独立したらよいのに、と思っているが。

6,自然豊かな森が、住民の気持ちを無視して壊されているのが、よく分かった。なるべく多くの日本人に見てほしい。米軍海兵隊はベトナム。イラクなど敵地へ赴いて戦う兵隊であって、日本を守る兵隊ではないのではないかと思うのですが。

7,沖縄の現実を目の当たりにしました。自然破壊を止めなければならない。

8,沖縄の山原の自然をもう一度見たくてやって来ました。自然は長い時間を懸けて創り上げられたものなのに、壊すのは一瞬、そしてもうもとにはもどらない。このことばが心に残りました。オスプレイの轟音、そしてあんなに低く飛ぶなんてすごく怖い。沖縄の人々の抵抗には拍手、心から応援します。

9,沖縄の現状の映画は見る度に涙します。申し訳ないという思いが溢れ、必死に頑張って抗議される姿に、またそれが長い間繰り返されていることに、ただただ悔いて我が身を責める思いでいます。なんと無関心でいた年月の長かったことか。できることをやっていきます。沖縄へ行きましょう。スタッフの方々ありがとうございました。

10,沖縄の自然、生活、住民を犠牲にして、押し進められている軍事施設等の建設について、今後の日本の進み方に疑問を感じます。国民の安全・平和より、政府としての国益重視の姿勢が恐ろしい。
 沖縄を犠牲にしている中、本土のものが、無自覚・無関心でいる現状は、政府の思うままに進めやすいような環境・状況を生み出しているため、もっとみんなが関心を持って政府の動きを牽制していければと思います。

11,沖縄は今も米軍の占領下にあるということがよく分かりました。これは沖縄の問題ではなく、本土の人々の問題であるということをよく考えないといけない。日本の主権と自立・自衛・憲法をどのように両立させられるかが大変難しいことだと思います。

12,現地の様子を映像で見ると、本土ではほとんど知らされない、同じ日本人として人権抑圧の様子に本当に怒りが湧きます。国の圧力で莫大な税金を使ってこんなことは許されない。憲法を護らない政府は早く倒したい。オスプレイの腹に響く音、応えました。落ちて犠牲者が出る前に止めさせましょう。

13,沖縄の基地問題については常に心痛ませております。諸々の問題点がありますが、そのうち環境破壊という1点についてのみ記させていただきます。
 ただいま長野県の大鹿村ではかつてない環境破壊が始まっています。昨年11月のJR東海の着工式ではプラカードをもち反対表明に参加しましたが、まさに今日の高江の本土版が行われておりました。巨大権力に対しては虫の息のような人々の集まりでも、抗って進みましょう。

14,オスプレイは、アメリカ大陸の砂漠や草原で飛ばす飛行機で、日本のように住宅地で使用するものではないと思います。
日本人は米国から低く観られているし、日本政府が米国政府に追従していることが許されるべきではないと思います。第2次大戦での沖縄の人々の悲惨さ・ご苦労を思えば、現状を黙認することはできないと思います。日本の警察官が米国政府の盾となって、沖縄の人たちの前に壁を作ってる姿を見て、悲しい気持ちです。彼ら若い警官たちはどんな思いで立っているのかと思います。
 自然破壊も見過ごすことができません。あの森にいた沢山の生き物たちのことを思わずにはいられません。

15,今日は沖縄の現実を見せていただきありがとうございました。同じ日本なのにどうして沖縄はこんなにもひどい目に合わされなくてはいけないのか、いつも心を痛めております。今の時代にこんなことがあっていいものなのか、もっと沖縄に思いを馳せ、遠いところの話だと他人事のように考えてはいけないと思います。オスプレイの超低空飛行、轟音には、映像ながら気分が悪くなるほどでした。
 長年の粘り強い運動、諦めない信念の強さに本当に頭が下がります。最後の場面で機動隊を前に話された女性(チョウ研究者)のことばにとても感動しました。そこまで深く考えが及ばなかったので、すごいことだなと思いました。

16,チョウ研究者ノ話が印象に残っている。動植物のいのちが奪われているが、それは人間の命を縮めることになる。我が国は完全に米国に支配されていることが映画で実感できた。アメリカでも危険と言われているオスプレイを日本へ持ち込んでほしくない。



suzuka_9jyou at 19:03|PermalinkComments(0) 学習会・行事報告 

映画『いのちの森 高江』・・・学習会報告

 ずっと『アベ政治を許さない』を叫び続けてきた私たちですが,いよいよその安倍政権の行く手に暗雲が立ちはだかり始めています。「戦争できる国」を目指して数々の法制を次々強行採決してきたばかりか,相次ぐ官僚の説明責任放棄、閣僚の暴言に、主権者である国民をないがしろにする政権への支持率が30%を切ったのです。おごる安倍氏は久しからず、東京都議選に続く仙台市長選も自民の敗北でした。
 現在、私たち国民の耳目は森友・加計学園問題の疑惑隠しに惹きつけられていますが、去る6月23日、沖縄では辺野古での埋め立て工事が始まってから初めて「慰霊の日」を迎えました。72年前の沖縄戦では、90日間に及ぶ激しい地上戦で、県民の4人に一人が亡くなり,敗戦後も米軍統治下のすさまじい人権抑圧を経て,1972年,念願の本土復帰後も,沖縄は基地がらみの事件,事故が止むことなく,平和な暮らしには程遠く,日本国憲法の番外地となっています.
 1995年に起きた少女暴行事件に端を発する県民の大きな怒りのうねりからSACO 合意によって[普天間基地の全面返還]が決定しましたが,それには8つの条件があり,負担軽減に名を借りた米軍基地の固定化・機能強化にほかならなかったのです。
 その一つが,使用不可能な土地の返還と引き替えに高江集落の周りに6つのヘリパットを新設すると言うものでした。完成すれば,まさに高江は[標的の村]になります。またこれと併行して進行するのが,辺野古の新基地強行です。長年の反対運動の末,埋め立て承認した仲井間知事の後,翁長知事が承認処分取り消しを行うと,国は不服審査請求を開始,最高裁での県側敗訴が確定しました。この建設に伴い生じる自治権の制限は,日米安保条約,日米地位協定に基くもので,憲法41条に違反するといえない,というものです。翁長知事は再度提訴しましたが,国に聞く耳はないでしょう。その上,最近,稲田防衛相が「米国との調整によっては,返還条件が整わず,普天間基地返還はなされない」とも言いました。負担軽減は,どこヘ行ったのか。
 また昨年10月には沖縄平和運動のリーダーの山城博治さんが微罪で逮捕され,5ヶ月もの間,拘留されました。共暴罪施行以降,基地反対運動への弾圧がいっそう露骨といいます。
 沖縄での基本的人権の弾圧は他人事ではなく,沖縄での地方自治の蹂躙も他人事ではないのです。われわれ自身の問題として考えるものでしょう。映画『いのちの森 高江』を見て,その後高江・辺野古を訪れた会員の方による,その目で見た沖縄の現実を報告を聞いて、59名の参加で、真剣に、沖縄そして日本を考えました。
 会場からは、みんなで沖縄へ行って、この目で見てこよう!の声もあがりました。
 8月の憲法カフェでは7月24日に高江を訪問した加藤さんが報告を交えて「沖縄に憲法を」を語ります。どうぞお集まり下さい。

参加: 会員43名+未会員16名=59名
会場カンパ:22491円(みなさんのご支援に心から感謝いたします。)
感想シート:16(多くのみなさんの、沖縄への熱い思いがあふれる感想文です)


いのちの森 高江(ドキュメンタリー映画 プロモーションビデオ)
https://www.youtube.com/watch?v=Vun5jCn1DBw




suzuka_9jyou at 18:56|PermalinkComments(0) 学習会・行事報告 

2017年07月27日

映画『いのちの森 高江』を見て 沖縄そして日本を考えよう

九条の会すずか 第34回学習会

映画『いのちの森 高江』を見て
沖縄そして、日本を考えよう


日時:7月29日(土)14:00〜16:00
会場:ジェフリーすずか 3階ホール

【入場無料】どうぞお気軽にお越し下さい。

 やんばるの森にヘリパッドはいらない!
たくさんの生き物をはぐくむ森は、一度壊したらもう二度ともどらない。いのち豊かな森を守るのは、私たち人間の使命です。国と機動隊に占拠された集落高江で、オスプレイにおびえ、怒り、闘う住民の記録。

九条の会すずか第35回学習会映画「いのちの森 高江」


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