2021年04月29日

第17回総会 報告

第17回総会を4月24日に開催しました。

 コロナ感染者が県内でも増加の一途をたどる中、第17回総会が開催されました。昨年は第1回目の緊急事態宣言で総会中止を余儀なくされましたが、その後自粛自粛で不自由な日々を過ごした今も、状況は1年前と全く変わっていないことに唖然とする思いです。
 台湾、ニュージーランドなどしっかりした初期対応で、ウィルスの入国を許さなかった国々と同様、日本も島国ですが、為政者の質が大きく違いました。また、再三のロックダウンとワクチン接種が功を奏して、コロナゼロを目標にするレベルに達している英国や米国と違って、日本では入院拒否などへの罰則を科す特別措置法改正までしながら、対策は後手後手、今後の目標すら明確になっていません。
 菅政権は、その無為無策に加え、第3波に合わせてGOTO キャンペーン、第4波の今は聖火リレーを強行する始末。PCR検査は最小限、医療体制の充実もワクチン確保も危うい不作為は、国内の死亡者が1万人に迫る今に至っても変わりません。
 日本学術会議で任命拒否にあった立命館大学大学院の松宮教授は、「後手に回る政府のコロナ対策と学術会議任命拒否問題に通底するのは、専門家軽視の姿勢」といいます。「菅政権は専門家の意見を正面から聞かない。きちんと聞いて考え、有効な政策を打てていたら状況は違ったはず」。耳の痛い話は無視し、追及されれば平気で嘘をつき、挙句の果てには強権を振りかざす、それがこの政権です。
 そして安倍元首相が自民党改憲推進本部最高顧問に喜んで(!)就任したとのニュースが流れたばかりですが、先に始まった憲法審査会で、自民党は「国民投票法改正案」を連休明けにも採決する意向だとのこと、広告規制など問題の多い改正案を急ぐ自民には改憲への道筋を急ぐ思惑がありそうです。今後の動きに注意が必要です。
 さて、この総会はコロナの不安もあって、講師を招いての記念講演なしの開催としました。そして「9条の会なのだから、議案書が憲法の学びに役立つようにしたいものだ」という世話人からの提言に従い、議案書に参考にするべき憲法の条文を記しました。また自前(!)の憲法学者 近藤由美さんにお願いして『憲法は私たちが幸せになるためのドラえもんのポッケ』というお話をしていただきました。32名の参加者のみなさんからは多くの意見や感想が出され、改めて憲法を考え、学び、その知恵を身に着けるという有意義な時間となりました。そしてたくさんのカンパを頂戴しました。どうもありがとうございました。
 議案は全て承認されました。以下、学習会について報告します。

●『憲法は私たちが幸せになるためのドラえもんのポッケ』 近藤由美さん
 1945年7月敗戦間近の鈴鹿市算所の空襲で父は家族の多くを失い14歳で戦争孤児となったが、父から詳しい話を聞くことはなかったという近藤さん。憲法の前文に心を打たれて憲法を学ぶために大学に進学した、筋金入りの憲法学者です。
 先ず憲法とはそれ自体が貴いのではなく、大事なものを守るための道具です。
 便利なドラえもんのポッケには、何が入っておりそれをどう使うかを知らないとダメだし、これを自分の利益だけのために使ってもダメです。
 前文第1段最後で、憲法は言います。「我らはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」。つまり憲法はもっと大事なものを守るための道具、というわけですが、それは何でしょう?それは3つの基本原則々駝閏膰↓∧刃村腟銑4靄榲人権です。そして´△廊人権を守るための手だてに過ぎないということができます。個人がその人らしくあり、尊重される、これがすべての人権の根本ですが、具体的には14条以下に例示されています。
 18世紀末のアメリカやフランスの憲法にすでにあった自由権の他に、20世紀に現れた社会権も含めて、多くの人権のカタログを備えていますが、これらはそれまで国家権力によって蹂躙されがちであった人権の数々なのです。
 70年以上前に現在の社会状況を想像するのは難しかったでしょうが、そこに例示されていない人権も、人権根拠条文としての13条が保証しています。
 時代の変化に応じた新しい人権が確立するのは、多くの人々の「そやな」の声、個人の願いを共通の要求として運動が展開され、世論が人権を作り上げていくのです。敗戦直後の制定当時は絵に描いた餅でしかなかったものも、生活レベルの向上に伴って変化しました。
 それは朝日訴訟・堀木訴訟など闘いを経ての変化です。今、生活保護家庭にクーラーがないのは人権侵害だと誰もが思うように、どんな人がどんなことで困っているのか、みんなが考え世論を作り上げ、憲法の解釈を変えて人権を豊かにしていく、それがより良い社会を作るために必要です。他人のことを他人事として見過ごせば、憲法を武器として戦うことができません。
 そんな人権にも制限規定があります。13条にある「公共の福祉に反しない限り」は誤解されやすいのですが、「公共の福祉」とは社会や国家の利益でもなければ、人権の上にある公の価値などはありません。人権より大事なものはないのです。同時にすべての人がそれを持っている以上、他人の人権を押しのけてまで行使することができないのは自明です。個人の人権と個人の人権が衝突、矛盾する時、個人の人権をどこまで制限することが許されるのか、という調整の原理、それが「公共の福祉」なのです。
 国家の不当な介入を排除するのも、国家に○○しろと要求するのも自由権を根拠にしています。みんなが幸せになるためにドラえもんのポッケをよく知ることです。

●会場からのみなさんの声を紹介します。
13条のような人権条項、中国やアメリカにもあるのか?→日本の条項が参考としたのがフランスの人権宣言でありアメリカの独立宣言。中国については不明。(注;ネットによると中国は2004年全人代で「国家は人権を尊重、保障する」を憲法に書き入れたとある)

25条に因み、安心した生活には国際関係も重要では?→前文にあるように「いづれの国家も自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」としているし、人権規定は日本国民のみに適用されるものではない。

7法には国民が守られるべきとの条文が多いが、国民が守るべき義務が少ないのでは?→立憲主義の流れで成立した憲法は、そもそも国家権力制限が基本で、国民を縛るものではないから当然。とは言え12条にあるように「不断の努力で保持すべき、濫用すべきではない」としている。

そ蕕瓩篤本国憲法を読んだとき、前文に心打たれた。天皇の詔勅がなくなり自分たちが主人公!と感動。「福利は国民がこれを享受する」にはしびれた。

シ法は本当に役に立つ。「年金減らすな」の裁判の根拠は13条、25条、これに29条財産権を加えて闘ったが、名古屋地裁では棄却。

η金者組合執行委では憲法の学習を5年続けてきた。自民党の改憲草案と対応するとよくわかる。改憲案では前文削除、すなわち理念を完全否定ということだ。公共という言葉が公益に代わり、権利も公益の許す範囲。年金裁判では、裁判長は年金制度維持のため減額やむなし、と政府の代弁者。政権の日米同盟強化は憲法違反。国民の権利でなく国益しか考えていない。

25条の「最低限度の生活」の文言を「最低の生活」と読解する、困った行政。生活保護の利用率が、鈴鹿市は近隣の市の半分で17%。就学援助は、教員の助言もあってぐんと増える。「最低限度」は「これ以下はダメ」と読むべき。

13条「公共の福祉」にひっかかり。学校の校則には人権侵害と思われるもの多いのでは?→確かに服装・頭髪検査など問題あると感じつつ実施している。弁解がましいが、生徒の校外における評価(「○○高の生徒は金髪で〜」)が一般化されることを危惧する教員の意識もある。

憲法に記される数少ない義務の「勤労・納税」、これによる国民いじめが許される。
市民の現実を見ていない裁判官が多い。市民感覚を取り入れるための裁判員制度も裁判官3人の反対では通らない。弁護士経験者を裁判官にというルートが求められる。

憲法の上に安保条約があるという現実。何かにつけ米国優先。

生活保護受給者に対して「我々の税金で食ってるんだからおとなしく言うことを聞け」といった声がある。権利だから遠慮するなと言いたいが、施し意識はなかなか払拭されない。

伯父の戦病死という体験から戦争放棄への思い強い。

「多年にわたる自由獲得の努力の成果」「過去幾多の試練に堪え」という97条、「最高法規」とした98条を大事にしたい。安倍元首相の99条違反は大変危険。

初めて前文の「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう」に出会ったとき、感動した。我々国民はしっかり見守っていかねばならないと思う。

圧’修靴討い覆ず嚢盧杠枷輯厩駝運該困任郎嚢盧曚呂茲ならない。弁護士経験者を判事にすることを法制化するべき。

86才。新制中学で「新しい憲法のはなし」をもらい「戦争放棄」に感動し、「男女同権」に衝撃を受けた。あの喜びは忘れられない。

殴灰好織螢の違憲訴訟を思い出した。子供も憲法の冊子を持っている。最高裁の第4法廷、憲法小法廷に、遊び場が奪われたと言って提訴する。かくありたい。
九条の会すずか第17回総会2021-4案内チラシ



suzuka_9jyou at 11:03|PermalinkComments(0)学習会・行事報告 

2020年10月21日

第43回学習会 報告と感想文

「私が見たこと聞いたこと 戦争の被害と加害の実像」
   〜女たちはその時〜

講師:中田重顕さん・朗読:阪本浩子さん

 2020年10月18日、前回の学習会から7か月以上の冬眠で、総会も平和のメッセージ展も見送らざるを得ないコロナ禍でしたが、今大きな感染拡大もなく、何とか開催にこぎつけ、皆さんの元気なお顔に接することができて大変うれしく思います。
 アベ首相の退陣で、スガ首相の登板となったものの、「まずは自助から」に始まり、「日本学術会議」の6名の任命拒否問題など、冷徹な自由主義者の顔、異論を許さない横暴な憲法違反は、アベに劣らず自由でも民主でもない自民党らしい首相です。
 平和主義を掲げる「日本学術会議」のコントロールを目論む今回の問題を看過することは、「戦争できる国づくり」を許すことにほかなりません。今日はご自身の聞き書きを中心に「戦争の悲惨さ、平和の大切さ」を語る中田さんを講師にお迎えして,学習する機会を持ちました。中田さんの身近な人々からの聞き書きによる戦争体験の深い力と、それを静かに語りながらも抑えた強い思いが伝わる阪本さんの朗読の力に会場はひきつけられました。以下報告します。

 「日本の夏は慰霊と鎮魂の夏」と、満州で生まれ、熊野で育った中田さんは言う。
近代日本の富国強兵政策は日本国民を戦争の時代に驀進させた。死を恐れぬ兵士もその武器を作るために血を吐いて生糸を紡いだ女工も、農家の生まれだった。
 中田さんは、熊野の里に暮らす人々への聞き書きで「ある庶民の一生」を書き綴る。戦争の時代に軍国の母、軍国の妻として息子、夫を戦死させた女たちが、葬儀の席で「名誉の戦死おめでとうございます」との挨拶に泣けなかったことや、靴音がするたび夜中に飛び起きた、と語る。こうした人は日本中にいたのだ。
 そして中国各地をたびたび訪問し記念館での聞き取りから、戦争の加害について語る。1931年満州事変の始まりとなった柳条湖事件を、中国はその日付をつけた「9.18歴史記念館」に展示し、今も忘れないでいる。加害者はどれだけ覚えているだろうか。
1937年の南京事件、日本軍は中国軍捕虜、敗残兵ばかりか非戦闘員をも虐殺したが、数の問題で論争が続く。当時のことを元兵士が「民家に入り住民を広場に集め住民は殺すべしの命令」と書き残したが、当時の上官から名誉棄損で訴えられ敗訴、戦友会からも除名されている。人体実験を繰り返したのち、ソ連参戦時に証拠隠滅のためマルタを全員殺し、建物を破壊して逃亡、ペスト菌などに感染させた小動物を解放して住民が一斉に感染した「731部隊博物館」。抗日パルチザンと通じているとして村民全員を殺したその遺骨を収集し展示する「平頂山遺骨記念館」。980名の日本兵を収容、報復はまた報復を生むと、一人も処刑することなく帰国させた「撫順戦犯管理所」。こうした館を訪問すると、中国人は今も言う「許しはするが忘れない」と。
 被害と加害の両面を持つ満州開拓団。農業移民100万戸移住計画の国策だったが、満州国の支配、防衛、かつ対ソ連の戦闘に派兵という軍事目的が隠されていた。しかもソ連と闘う力もない関東軍は、大黒柱は根こそぎ動員で、女子供年寄りだけの開拓団を無警告、無防備で放りだす。熊野在住の引き上げ者は言う。「ソ連軍侵攻で、日本では見ることのなかった地獄を見た。戦争はどんなものかを知った」。軍隊は決して国民を守らないのだ。今重い口を開いて、当時ソ連兵に差し出された黒川開拓団の女性らが声をあげ始めた。戦争はいつでも最も弱いもの、つまり非戦闘員を蹂躙して驀進する。

参加者は64名。よくおいでくださいました。会場カンパもたくさん頂戴しました。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
中日新聞(10月21日)に記事が掲載されました。
当日の講演の録画映像(YouTube)、長時間ですが、ぜひご覧ください。

16名の方から感想をいただきました。紹介します

,垢个蕕靴す岷蕾颪任靴拭ありがとうございました。

具体例を挙げてのお話でよかったです。

子供のころを思い出しました。辛い時代でした。今平和が九条で守られていることを深く感じます。

ずFは話が聞けてとてもよかったです。戦争は絶対繰り返してはならない。今日の戦争時の話を聞いていっそう強く感じました.(男性・50代)

タ瓦ら身に沁みました。国の策を問われたときに果たしてNOと言い切る勇気があるかと問われます。(女性・70以上)

戦争のことは何らか知っていたつもりですが、目の前で起こっていることを見ているような生々しいお話でとても身につまされました。戦争はいよいよ世界中からなくさなければ、と思います。

Щ笋藁觴に生まれ妻は南牟婁郡生まれ。教員スタートの6年間を南牟婁で過ごしたので、紀州、熊野市の風土を再び十二分に実感できことができました。今年は訪れることもできなかったのですが、お二人はよくおいで下さいました。ありがとうございました。満州には大変関心を持っていますし、重々しい話でしたが、コロナも忘れたほどの貴重な時間でした。昭和20年8月9日のソ連参戦は現在もいろんな問題の根源になっている、このことをまたどなたか解明していただけたらと願っています。(男性・70以上)

┰鼎、心に残る話でした。決して忘れないようにして、今の怪しい政治に抗していきたいと思います。中田さんこれからもお元気で活躍ください。(男性・70以上)

改めて感動と感謝の気持ちでいっぱいです。戦争の真実を知ることこそ、これから戦争をしたら絶対だめだと気付くことだと思います。中田さん、阪本さん、そして九条の会すずかのみなさん、ありがとうございます。心から尊敬と感謝を届けます。(女性・40代)

まだまだ九条を守るべく頑張ります。たくさん知っているつもりでも、知らないことに出会い、とても勉強になりました。伝えていきたいと思います。ありがとうございました。(女性・70以上)

敗戦の日に満5才、満7才の時に父が戦病死した、自身の人生を考える。戦地でさまざまな災難に会われた諸先輩の無念さ、「戦争」の無残さと無意味さを改めて胸に刻んだ。(男性・70以上)

見聞された一つの出来事だけでも胸が詰まります。それがいくつものお話を聞かせていただき、息ができなかったです。でもこれは氷山の一角、本当に戦争は怖い。声をあげていくこと、忘れないこと、勉強し、伝えていくことの大切さを改めて感じました。ありがとうございました。(女性・50代)

紀和町に朝鮮・韓国人の慰霊碑があります。強制的に動員されて紀州鉱山で働かされ死んだ名もない労働者が祖国にも家族にも知られずにいます。しかも碑の土地には税金が課され、裁判になっています。その近くに英国人の碑がありますが、こちらは地域の方々が街の行事として弔っています。みなさんにこの現実、この不条理をお伝えください。今年も11月22日に現地で日韓の有志による法要が行われます。現実をご覧ください。

戦争は、戦死した兵士を愛し大切にした女たちを、軍国の母、軍国の妻として称える。母親は息子の戦死広報が入ってきたとき一緒に戦死している。妻は夫の死に泣いていられない。「夜が来なけりゃもっと働けるのに」というほどに働き、子どもを育てる。戦争によって蹂躙された女たちのことばを阪本さんは自然な口調で語る。そこには抑えた思いがにじみ出る。(女性・70以上)

お話の前半に語られた、軍国の母、軍国の妻、軍国の○○・・・。残された家族まで美化され、人前では本当の心を表すことさえできないゆがんだ社会でした。戦後1年たって鈴鹿に来た時、級友にお父様を戦争で亡くされた方がありました。勉強 スポーツ 音楽 図工 習字どれもクラス1という羨ましい人でした。彼女は「私のお父さんは戦死した」と大変誇らしげに話していましたが、何年か後には家庭崩壊となり高校卒業後は消息さえ分からなくなりました。
 戦中戦後を朝鮮、満洲で過ごした私には小学生とは言え、やはり日本人優位の毎日で、それが普通と思っていたこと、日本人がどんなことをしていたかを知ってからは常に謝罪の気持ちがあります。
 「忘れられないけれど許す」とても厳しい言葉です。私たちは謙虚に受け、許してもらったと甘えてはいけないですね。撫順の戦犯管理所、満鉄病院、ハルビン、ノモンハン事件跡、その他戦争に関する跡地を中国がどのように歴史として残しているかを見学し、胸が痛みました。日本でも辛いけどその歴史をきちんと忘れないように残し、都合のいいように歪曲したりなかったことにする事のないようにしなければなりません。
 「なんでもあるアメリカになくて 日本にあるもの それは憲法九条」この言葉を聞いた時、万歳をしたくなりました。みんなで今の憲法特に九条を守り通したいです。
 そのためには一人ひとりがしっかり自分の考えを持ち、常に社会の動きを知らなければと思います。(女性・70以上)

娃隠呼学習会には行けず、「九条の会すずか」ブログで学習会講演の一部始終を拝見しました。2時間余の長尺と知って、最後まで聞き取れるかなと思いましたが、舞台がかつて勤務の熊野市と知って俄然、身を乗りだすことに・・。パソコンモニター越しですので小文字は拡大、聞き落としは再生と結構、贅沢な視聴をした次第です。飛鳥、五郷そして御浜の志原など懐かしさもありましたが、程なく釘付けになりました。
 かつて「悪魔の飽食」(森村誠一著)に胸が震え、「撫順戦犯収容所の6年”認罪”」(NHKハイビジョン特集)に言葉がなかったことを思い出しますが、中田さんの解説と坂本さんの朗読を通して、日本軍がかの地で行った残虐に今更に胸が震えます。軍隊は軍隊の理念で動くという恐ろしい事実。 脱出の最中、水を求めて汽車を離れた幼い夏子さんを、満州の平原に置き去りにしてしまった親御さんのお気持ち!!恐ろしい悲しい状景に嘖まれてお暮らしになったであろう日々。戦争はしてはなりませんね。
 最後の石井さんの短歌「徴兵は命かけても阻むべし 母祖母おみな牢に満つるとも」
 自民党スガ政権は、アベ政権を継承して如何な手段を執ろうとも”美しいクニ”戦前回帰を目してか、文書の改鼠削除などお手のもの、行政の”いろは”の”い”をかえり見ることも無く、国民主権や憲法主義などをぶっ潰し、グローバル資本に身を晒して日本を売ることなぞ平気の平座。よくもまあ、こんな政権の維持を”良し”とする群れがいるもんだ。折しもNHKスペシャルの”香港に対する中国政府”の番組を息を呑んで視聴しましたが、学習会のレポートと重なって、わたしは緊張の時を過ごしています。(男性・70以上)
aIMG_3039

2020-10-21中日鈴亀



suzuka_9jyou at 19:55|PermalinkComments(0)

2020年10月19日

中田重顕さんお話の録画

九条の会すずか 第43回学習会
私が見たこと、聞いたこと
〜戦争の被害と加害の実像〜
お話:中田 重顕さん
朗読:阪本 浩子さん



suzuka_9jyou at 10:59|PermalinkComments(0)

2020年09月29日

第43回学習会 戦争の被害と加害の実像

九条の会すずか 第43回学習会

私が見たこと、聞いたこと
〜戦争の被害と加害の実像〜


 明治維新以来の富国強兵政策は、近隣諸国を巻き込みながら、戦争の時代に驀進していく。民生や福祉に手が届くことはなく、庶民の暮らしはどれほど過酷を極めたか。戦争が拡大し、多くの兵は戦死する。軍国の母、妻として残された女たちはどのような惨苦の日々を生きたか。講師が聞き書きした人々のことばが物語る。
 そして満州生まれの講師が戦跡を巡り、731部隊跡地、満蒙開拓団などの加害と被害の歴史を目の当たりにし、実際に見聞したことから、戦争の真実を共有したい。

日時:10月18日(日)13時30分開会
会場:ジェフリーすずか 3階ホール
入場無料・カンパ要請有

講師:中田 重顕さん
朗読:阪本 浩子さん


【プロフィール】
■中田 重顕(しげあき)さん
1942年旧満州生まれ。元公立学校事務職員。文学同人誌『文宴』同人。著書は『たそがれ、サムトの婆と』『観音浄土の海』『みくまの便り』。三重県文学新人賞、日教組文学賞、鳥羽マリン文学賞など受賞。熊野在住。
■阪本 浩子さん
1942年御浜町生まれ。元御浜町有線放送アナウンサー。各種イベントの司会や小学校での読み聞かせなどで活躍。御浜町在住。

九条の会すずか第43回学習会2020-10C



suzuka_9jyou at 19:22|PermalinkComments(0)

2020年04月09日

4月26日(日)総会と記念講演は中止します。

4月26日(日)、総会と記念講演を計画していましたが、コロナ感染が広がるなかで中止いたします。
会員の皆様には、先日、開催のご案内を郵送しましたが、ご理解いただきますようお願いします。
尾西康充さんの講演は、また改めて計画したいと考えています。

九条の会すずか第16回総会・尾西康充さん中止



suzuka_9jyou at 09:42|PermalinkComments(0)

2020年03月09日

第42回学習会 報告と感想文

映画『それでも夢はあるHOPE〜松元ヒロが旅するトランプのアメリカ』

 世界中に広がるコロナウィルスのおかげで、なんとも不安な弥生のついたち。ちょうど3日前、安倍首相の突然の全国一斉休校要請があったため、確たる根拠もデータもないまま一気に厳戒態勢。電話での問い合わせも相次ぎ「万全の準備をして実施します」と返答、世話人のみなさんの大奮闘で開催されました。参加者は70名。よく来てくださいました。感謝します。
 映画はすでにチラシでご紹介した通り、「ザ・思いやり」のリラン・バクレー監督がトランプ大統領の誕生に仰天して、ピン芸人松元ヒロを道連れにアメリカを旅する旅日記です。
 リランはこう言います。「まさかトランプが大統領になるとは思わなかった。なぜアメリカは彼を選んだかと言われるが、20年以上中産階級の不満がたまっていたこと、女性候補のヒラリーへの性差別、そして反インテリ。トランプは小学4,5年のレベルのことばでしゃべってる人だ。トランプがあれほど道徳に反することやっても許される。アメリカは倫理観をあげないといけない。そしてこうしたリーダーが支持される同じ現象が日本にも起きている。」日本もトランプに劣らず無知で無能で無教養で非情な首相をこのままにしておいてはいけない、日本国民も知恵と倫理をしっかり身につけないと、と思うのです。
 そして、彼は「アメリカは建国から戦争で自由を得たという神話に立脚して、ずっと暴力を繰り返す国、だから長い闘いを続けている平和活動家も黒人活動家も、なかなか勝利が見えてこないが、それでも夢はある。彼らのより客観的な見方には可能性がある。アメリカが変わって救われるには彼らの知恵と力が大きな役割を果たすと思う。」と言います。そんなリランの思いを背に各地を訪問し、いろんな人と会い、話を聞くヒロさんのいつにないまじめな顔がとても魅力的な映画でした。
 当初は上映後意見交換を予定していましたが、断念したため、いつものようにみなさんのたくさんの声を紹介できず残念です。届いたいくつかを紹介します。
【感想】
‖燭の問題を提起している映画でした。
その根本にあるのはずっと昔からある人種問題かな。
それを解消するためのいろいろの試みがされても結局は元へ戻ってしまう。
アメリカで大切にされる自由・民主主義・平和・平等・人権・・・等々
でもそれらが本当に地球上のすべての人々に対してなのか
否 そうではない、白人社会の人々のためのもののように思える。
一方、日本でも同一民族などという意識を持つ人が多数いる。
どこの国、どんな土地で生まれても同じ命をもらって生を受けたのだから
それを平等に考えられないのだろうか。
最後の歌が心に残り、この歌によって救われた気持ちです。
いい歌ですね。(80代・女性)

△箸討盥佑┐気擦蕕譴詁睛討任后あのアメリカに反戦活動があることが私としてはうれしかった。戦争を肯定する社会のようでいて、自由な発想もあるが、根本的なところでの平等には程遠いことも伝わります。特に人種差別の根深いこと。申請で一番心に響いたのは、平和で戦争を否定する社会をつくらなければ、戦争で死んでいった人々は犬死だという退役軍人さんのお言葉。ほんとだなあと思います。なんのために死んだ?誰のために死んだ?と突き詰めると、自由のためという言葉に連れられて行ったのですから、命を懸けて自由で豊かな国を作ったといいたいですよね。(60代・女性)

アメリカの実態がよくわかった。どんなにかっこいいことを言ってもあれほどの白人中心社会だとは思わなかった。(70代・男性)

松元ヒロさんのアメリカ旅、テレビや映画では感じられないようなアメリカ社会の断面が対談形式でユーモラスに語られとても印象的でした。
アーリントン墓地で語ったサンフォードさん( 平和のための退役軍人の会 元会長 )の言葉、「平和活動は、とても厳しい闘いです。巨大な岩を転がして山に上げるようなもの。その岩に負けそうになる。でも諦めてはいけない。すぐに戦争はなくせなくても平和を望み続ける人は絶対につながっていきます。」
心にしみました。私たちもあきらめずに頑張らねば。(60代・男性)

ぅ┘襯汽襯丱疋襪ら移住した歌手リロ・ゴンザレスさんが歌う"Clouds〜湧き上がる雲を止めることはできない”がとてもいい歌だった。トランプ政権は悪夢のようだが、僕らの周りで学ぶ子どもたちがいつか国会議員になる日が来る、大統領にだってなるかも知れない、という言葉に希望を持ち続ける強さを感じた。(60代・男性)

ド雋錣魄譴弔盪たずに警察に殺される犠牲者が2015年から18年に256名という国、アメリカ。息子が警察に銃殺された瞬間から活動家になった母親、ビバリー・ヒルズ。黒人に対する公正さのない社会でつらい闘いを続けている。マーティン・ルーサー・キング牧師の”I have a dream"(私には夢がある いつの日か小さな4人の子どもたちが 肌の色で判断されることなく中身で評価される国に暮らすことだ)は、いまもなおあの国では夢のままなのだ。(70代・女性)

人間より銃の数の方が多い銃社会アメリカ。リランさんに連れられ銃を撃つ初体験に挑むヒロさん。「最初は怖かったけど。だんだん慣れてきたら、強い自分になれる気がしたね。弱いからそう思うんだろね。弱いから銃に頼っちゃうんだろうね」という感想がとても率直でした。(70代・女性)

============
映画「「それでも夢はあるHOPE」の中で、エルサルバドルからの移民歌手Lilo Gonzalezさんの唄う「Clouds くもをとめることはできない」がいい感じです。YouTubeにありました。

*沸きあがる雲を止めることはできない
降る雨を止めることはできない
海へと流れ出る川を止めることはできない
自由を求めて戦う人びとを止めることはできない

一滴の水は砂の上で乾いてしまう
小さな流れは地面に吸い込まれてしまう
ダムは川をせき止めることはできても、ほんの一時だけ
でも流れ落ちる水はだれにも止められない

渦は時には水を高台へと戻す
水は時にはとどまって動かないように見える
でも水の流れは決して止まらない
流れ落ちるしかほかに道はないのだ

予告編 映画「それでも夢はある HOPE」



suzuka_9jyou at 21:18|PermalinkComments(0)

2020年02月26日

映画会「それでも夢はある HOPE」

九条の会すずか第42回学習会
映画会「それでも夢はある HOPE」
〜松元ヒロが旅するトランプのアメリカ〜

主演:松本ヒロ/監督:リラン・バクレー/製作:Free Pacific Productions/90分2018年

日時:3月1日(日)13時 開場、13時30分 開会
会場:ジェフリーすずか 3階ホール
会費:前売500円/当日700円、18才以下無料


 あの映画『ザ・思いやり』のリラン・バクレー監督が、トランプ大統領の誕生にびっくり仰天!テレビに出演できないピン芸人・松本ヒロを道連れに、トランプのアメリカを旅する。”平和のための退役軍人の会”ケルソン氏、”黒人差別撤廃活動家”フリーマン氏らと会い、自由とは、平和とは、人権とはと、ヒロが初めて触れて、知って、驚いたアメリカから日本への希望と連帯のメッセージがここにある。
9条の会すずか第42回学習会映画HOPE



suzuka_9jyou at 18:00|PermalinkComments(0)

2019年10月29日

第41回学習会 西谷流地球の歩き方

西谷流地球の歩き方
〜紛争の現場から平和憲法を考える〜
               2019.10.27

 秋晴れの下、無事学習会を開催できてありがたいことでしたが、今も台風19号の豪雨による被災地の様子が報道されています。これは、すでに昨年の西日本豪雨の際に、河川対策事業の必要性を言いながら、利権に直結するダム建設を優先し、危険な堤防の緊急対策は二の次にする安倍政権の怠慢と利権構造が招いた人災であり、「まずまずにおさまった」発言こそ、この災害列島で弱者と過疎地を切り捨てるきわめて冷酷な政権の本音です。
 そしてラグビーワールドカップでメディアが大騒ぎするタイミングを狙って、18日には、海上自衛隊のホルムズ海峡周辺への派遣が決定されました。中東情勢の安定と日本に関わる船舶の安全確保を理由に「調査・研究」を目的とするので国会の承認は不要、内閣の判断だけで自衛隊の艦船を派遣できるのです。2003年小泉政権による「イラク復興支援特措法」によって自衛隊の海外派遣の道が開かれ、その後派遣は増大しました。しかも安倍政権では、派遣中の自衛隊の日報が隠され、「戦闘」は「衝突」という言葉でごまかすという姑息な書き換えまでやっていたのです。こんな危険な政権を放っておけば、日本は「戦争のできる国」にまっしぐらです。
 そんな危機感が高まる今、ぜひお話をとお招きしたのは西谷文和さんです。すでに2度おいでいただき、参加の皆さんから「隠されていること騙されていることがよく分かった」「安倍政権とメディアのウソ、それらと利権の関わりがよくわかった」と大好評の西谷さんは、今日も今知りたいことを次々語って下さいました。
 講演の内容は、当日の録画を挙げていますので、じっくりご覧ください。

 参加の皆さんの声を紹介します。
)榲のことほど強いものはない。西谷さんの活動を支えることは大事なことです。(男性・70代)

∋笋燭舛忘できることは何?生命の危険を感じないですか?(女性・70代)

西谷さんのお話は分かりやすくて楽しく勉強できるので3回目です。今回もアベさんに腹立ちながらも笑えました。都会では若い人たちも立ち上がっている。地方でも若い人たちが一緒に声をあげてほしいな。どうしたらいいかなと思います。希望が持てる講演をありがとうございました。国が無理やり分断していくので、騙されず、忘れず、あきらめずに連帯してつながっていくことが大事なんだなと思いました。(女性。40代)

い箸討發茲わかりました。とても大事な話だと思います。一人一人が立ち上がらないと日本が崩壊すると思います。今日はお話ありがとうございました。(女性・50代)

グ打楡権の存命はメディアが守っている。戦争は軍事産業のためにウソから始まる。東電は原発再稼働に金をつぎ込み、電柱の補強を怠っている。沖縄には米軍基地があるから原発がない。必要のない電力会社のTV CMはメディアを抑え込むため。沖縄の米軍海兵隊は中国が脅威になった今グアムへ移転。それでも辺野古基地建設は自民の天下り先ゼネコンのため。消費税増税のたびにやってる法人税と富裕層の減税、これでチャラ。自民の得票大きくない選挙、5対3対2(棄権・自公・野党)の比率を変えよう。棄権を減らせば4対3対3、与野党伯仲になる!など「そうか!」「なるほど!」の連続でした。(女性・60代)

Α愧狼紊諒發方』ゆっくり読みます。(女性・60代)

Г話楽しく聞かせていただきました。今までで一番良かったように思います。九条の大切さ、世界の現状、と詳しく映像で示されて感動しました。ありがとうございました。(女性・70代)

╂治に憤りを感じながら諦めている自分がいます。日本という国が本当にきらいになってしまいます。救世主はいないのが?待っているだけでは現れませんよね。自ら動かないと。若者たちも巻き込んで!!(女性・60代)

本日はありがとうございました。身の危険を顧みず、勇気のある正義感あふれる行動に感動!国民の無関心さ反省あるのみ。この仲間一人でも多く増やし、アベお友達内閣をやっつけ、隠蔽ごっこ、嘘つきゲームから早くさよならしたい。

トークが面白い講師の方が多く、大変理解しやすいです。TVに情報を頼れない今、SNS が主な情報源になっている。赤旗など意識のあるメディアでも、西谷さんのようなトーク調の説明によれば、記事を理解しやすいかも。関心事は野党共闘の進め方をどうするか?野党が経済面の公約を打ち出せれば、投票率は優位に向上するのではないかと考える。れいわ、共産、社民は消費税半減に合意したが、野党の多数を占める立憲、国民が乗り気でないのが気がかりである。参院選の比例代表を見ても、組合に頼るしかないが、組合も大企業が多く、それに有利な公約となると現与党が優位となる。保守・リベラルが価値観の違う若者たちの票を獲得するのも重要だと考える。(男性・40代)

分かりやすい。最後の「地球の歩き方」の映像はとても楽しめた。「大ウソつきアベ政権は必ず倒されるべき。今後も分かりやすく、真実を伝える方の講演をお願いします。

西谷さんの講演、大変興味深く聞くことができました。フェイクニュースについて理解を深められました。ありがとうございました。(男性・50代)

操作されたメディアでなく、本当の情報を得られる機会がもっと増えるようになってほしい。この集まりに来る人は充分にわかっているからそれ以外の人に伝えるようになってほしい。(男性・50代)

マスコミが忖度しているのがよくわかる。国民がもっとアンテナを高く上げて政治に関心を持つことの必要性を強く感じた。もっとよく政治家を選ぶことが大切。沖縄には返還前と5年前、2度行っているが、嘉手納空港でのあの大きな爆音とひめゆりの塔が今も忘れられない。青い海と空の美しさが余計に悲しかった。同じ日本国民なのに、と強く思う。フェイクニュースに騙されない!(女性)

AかBか、ではなくCに目を向けよう。消費税の賛否を問うより、大企業に課税しろ!沖縄の基地の是非を問うより、普天間基地を閉じろ!このあまりにも明快な論理に「そうだそうだ」とうなづいた。(女性・60代)

 なお、参加者は51名。会員外の方が19名と多く来場くださった上に、この日2名が入会下さいました。うれしい限りです。
 そして会場でのカンパを22177円頂戴し、西谷さんが代表を務める「イラクの子どもを救う会」へも6500円のカンパをいただきました。12月お出かけになる際の支援にと託しました。みなさんの温かいお志に心から感謝いたします。ありがとうございました。

2019-10西谷さん



suzuka_9jyou at 20:51|PermalinkComments(0)

西谷文和さん講演録画

九条の会すずか第41回学習会(2019-10-27)
西谷文和さん講演録画
西谷流 地球の歩き方 〜紛争の現場から平和憲法を考える〜



西谷文和さんに関心を持たれた方はこちらもお勧めです。
「路上のラジオ」→https://bit.ly/32SXVLu



suzuka_9jyou at 07:54|PermalinkComments(1)学習会・行事報告