●鈴木和幸の第151回天皇賞(春)最終追い切り診断
[アドマイヤデウス]は、前走の2週間後から時計を出し始め、22日には坂路51秒1-37秒7-12秒7の好時計を。これで九分通りでき上がり、今週は追ったところなし。全体時計が坂路54秒9にとどまったのは、意識して前半を15秒1のスローにセーブしたから。しかし、ゴールが近づくと自らハミをとるように加速し、ラスト1Fは12秒4の速さ。道中の折り合いのよさはもちろんのこと、バネの利いた弾むような動きが印象的で、追えばいくらでも伸びる脚勢、前2連勝をしのぐデキといってもいいくらいだ。
[ウインバリアシオン]は福永がG前気合いを入れて坂路54秒1-39秒4-13秒1、やや頭の高いフォームなので鋭さは伝わってこなかったが、フットワークに乱れはなく、休み明けでいっぱいに追い切った前走より余裕が感じられた。先週にウッドで併せ馬も消化しているし、理想的に仕上がった。
坂路で単走、いっぱいに追い切った[カレンミロテック]は52秒9-38秒9。時計的には申し分ないが、ステッキが2発飛んだ割には伸びひと息。元気ではあるが、3ヶ月ぶりをたたかれてガラリ一変とまではいかなかった。
武豊が手綱をとった[キズナ]がG前気合いを入れて反応を見た程度の静かな最終追い切り、時計は坂路53秒5-39秒1ー13秒0。すでに休み明けを2戦、体ができているので強く追う必要はなく、仕上げはこれで十分。ただ、いつもG前鋭く動く馬が今回はそれが感じられずいかにも平凡。そこに物足りなさが残った。
[クリールカイザー]はウッドで併せ馬。しかし、最後まで馬なりで時計は5F68秒1-39秒4-13秒3と平凡だったが、動きそのものには切れがあり、余力のなかった前走時よりずっといい。
横山典が栗東に駆けつけ、坂路でいっぱいの併せ馬を行った[ゴールドシップ]、楽々と先着し、53秒3-38秒8ー12秒8なら、あまり調教駆けしない馬としては上々。むろん、動きはパワフルで、力強さが増した印象すらあった。あとは実績ひと息の京都で阪神ほどのパフォーマンスが演じられるかどうかだけだろう。
菊花賞2着以来の前走・日経賞を使われた[サウンズオブアース]は中間、坂路7本の入念な仕上げ、体が引き締まるとともに気力も充実してきた。今週はウッドで併せ馬の総仕上げ。今回手綱をとることになった内田博騎乗で6Fから。道中はテン乗りとは思えないほど呼吸ぴったりで、しびれるような手応えで直線へ。半ばすぎ、先に追い出した相手を見ながら鞍上がGOサインを送ると、待ってましたとばかりに脚の回転を速め、伸びること伸びること。2馬身先着してのラスト1Fは11秒6、放たれた矢のようだった。前半をセーブしたので全体時計は6F85秒3にとどまったが、G前これだけの切れを出せたのだ、100点満点がやれる。これだけの大一番、さすがにどの馬も好仕上がりだが、前走からこっち、一番よくなったというならこの馬だ。
[スズカデヴィアス]は坂路52秒7-38秒9-12秒6をG強めでマーク。先週には51秒台がでており、すこぶる順調。ただし、大きな変わり身はない。
[タマモベストプレイ]もG強めで坂路53秒3-38秒7-12秒5。時計的にはこれでいいが、ラスト1F12秒0だった前走の方が鋭かった。
いつも通りのウッドでの3頭併せを敢行した[デニムアンドルビー]は内と外に先着、これまたしびれるような手応えで6F86秒6-37秒8をマーク、ラスト1Fを12秒0でまとめた。中間にも3回の併せ馬と調教量は十分すぎるほどだし、2着した阪神大賞典をしのぐデキといってもいい。62年ぶりの牝馬Vまであるか。
[トーセンアルニカ]はウッド5F70秒2-39秒8と時計も動きもアピールするものなし。前走後の変わり身は薄い。
ウッドの併せ馬で先着した[ネオブラックダイヤ]だが、時計は5F67秒3-38秒7-13秒1と目立つものではなく、特別な良化はなし。
[フェイムゲーム]はウッド5F71秒4-40秒6と時計は遅いが、これは意識してオーバーワークを避けたから。先行する2頭をきっちり捕らえた、ラスト1F12秒7の脚には切れがあり、少しでも追えば大幅な時計短縮可能を思わせた。前走勝ちの好調子に陰りはない。
[フーラブライド]はウッドで6F80秒6-38秒7-12秒4を馬なりでマーク、元気のよさは疑う余地がないが、変わり身となるとどうだろう。
[ホッコーブレーヴ]は飛びが大きい。このためともするとフットワークが鈍く感じられるが、今週はそんなことなく、むしろきびきびとした動き。追われると重心も沈んで鋭ささえ感じられた。5F66秒1-37秒5の時計はポリトラックとしてはとくに速くはないが、珍しくシャープさがでたのだ、前走以上と判断したい。
[ラストインパクト]はウッドで単走、前半をセーブしたにしてもラスト1F11秒6の切れはなかなかだった。前々走の有馬記念が激走だったせいか、前走は2番人気で3着とさほど走れていないが、再びの上昇気配を感じさせる、絶好の追い切りだった。
[ラブリーデイ]は坂路で上がり中心。このため全体時計は54秒9とかかったが、G前追われるとはじけて1F12秒2、立派に見えていた馬体も引き締まり、あらためて見直す必要がある。
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