2010年10月

2010年10月30日

TPPそして尖閣のビデオ公開。わが国の国益を踏まえた判断を

 台風14号、上陸はしないようですが、風雨が強まっています。外出される方は十分に注意されてください。

 さて、国政のかじ取りはこのところずっと暴風雨の中といった感じです。問題なのは今のかじ取りのミスが将来にわたって大きなロスをもたらすこと。

 たとえば今話題となっているTPPの問題。これまでもEPAやFTAの交渉の度にされてきた議論、「国のために農業を犠牲にするのか」。

 確かに食糧自給率をある程度の水準に維持することは重要です。しかし、そのような配慮で農業を守ってきた結果、はたして日本の農業の競争力は強くなったのか?むしろ外との競争に直面して強くなった農業が世界に出ていくという選択肢を検討すべきではないのか。

 これまで企業参入や大規模化の改革を進めては挫折しを繰り返してきましたが、特に民主党政権になって以降一気に後退してしまった感があります。

 皮肉なことに自由化の結果ある程度海外との競争にさらされてきた牛肉などが競争力を持っているという側面もある。

 本来農産品ほど消費者の国産品志向が強い商品はありません。電気製品や衣料であれば3割高い国産品よりも安い輸入品に流れる消費者も、こと食品については安心できる国産品を高くても買う傾向があります。これほど潜在的にもうかるビジネス環境はないはずなのです。にもかかわらず現実にはそうなっていない。

 これまでの保護行政をそろそろ見直していかねばならないのではないでしょうか?

 TPPの議論は、国際政治的側面も含め、またわが国の今後の生き延びていく道を考える上でも極めて重要なものです。やらない理由を探すことは何であれ簡単です。そして現状維持の方が物事を変えるよりも政治的にははるかに楽です。しかし、そのことにより将来の見えないメリットを捨てて自ら将来のリスクを招いていることに気づかねばならないのが政治家の役目です。

 内向きの縮み志向で後ろ向きな保護をするのでなく、外向きにガンガン勝負していけるような体質を作らねば、これからの国際競争で勝ち残っていくことはできません。大局的な判断を期待したいと思います。

 そして、週明けに決まった尖閣のビデオの公開の問題。なぜ真実を隠さねばならないのか。民主党政権がぶつかっていないのをぶつかったと言っているということなのか?そうでないならば、「見せたら国民が騒いで中国共産党に不快感を与える」ということなのか。それならあまりにも国民の知性をバカにした話です。

 「公開できない理由」私が考えうる限りそんなものはありません。民主党政権には日本のために働く政権になってほしい。そう思っているのは私だけではないはずです。

 もちろん二国間の関係がうまくいっているのであれば必要以上にことを荒立てる必要はありません。

 しかし、中国側が日本との関係を重視している姿勢は全く見られず、日本側の要求している軍事費の透明化や尖閣・東シナ海の領有権に関する干渉、レアアースの問題などで解決に向けて動いているようには思えないのが現状です。今回の首脳会談についても同様。

 事を荒立てず守るべき日中間の信頼などというものが全くない以上、なぜ中国に不利な真実を隠そうとするのか、全く理解できない判断です。

 「改革派の温家宝氏を、東アジア地域の安定を考え中国の民主化のために大事にしておくべき」という判断もあるかもしれないが、しかしかつての胡耀邦氏や趙紫陽氏のように決定権を持っているトップではない以上、配慮をするメリットは限られています。

 こんなことを続けていれば、国際社会からも「日本に都合の悪いことがあるのではないか」と思われ、やがて中国から偽物のビデオが流されないとも限らない。

 国際社会と国民に真実を公開し、毅然と正しいことを行う。それこそが今政権がすべきことのはずです。アメリカや他のアジア諸国との関係を大事にせず中国との関係ばかり不自然に大事にするという今のやり方はあまりにわが国の国益へのマイナスが大きすぎると言わざるを得ません。

 そしてそれはまさに、「民主党政権の続いているうちに既成事実を積み重ねて、将来の日中の交渉が有利に運び中国のアジアでの影響力が最大になるような布石を打っておこう」という戦略の布石を着実に打っている中国共産党の術中に見事に民主党政権がはまっている証左に他ならない。

 わが国の国益とは、今のように中国共産党のご機嫌をとることではなく、中国がまともな国となるようにアメリカやアジアの国々とも連携してプレッシャーをかけることではないのか。知的財産権、環境、人権、軍拡、資源、様々なところで「今の中国」は北朝鮮と同じような問題を抱えています。

 特に次期リーダーが強硬派の意向をくむ可能性が高い人物にほぼ決まった以上、中国の覇権主義を今のうちに国際秩序の中に巻き込まなければ取り返しのつかないことにもなりかねません。

 今のままいけば、民主党政権が少なくともあと数年は続く可能性があることを考えれば、わが国の将来のため、ぜひとも今の政権には将来を見据えた大局的な判断をしてもらいたいと切に願う次第です。

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2010年10月25日

北海道補選をどうとらえるか?

 北海道の補欠選挙の結果が出ました。

 そして予想していたことが現実に起ころうとしています。

 民主党政権の本質の1つは「議論のすり替え」。今回の結果についてもそれが実際にじわじわと進んでいます。

 それは「北海道の選挙は政治とカネの問題に対する民意が反映された」というもの。私が地元であるいはそれ以外の地域でも多くの方々と話をしていて感じるのは、経済政策、対米、対中を中心とした外交政策の失敗への怒りであり、このまま今の政策を3年5年と進めていって大丈夫なのか、という不安です。

 もしも政権がこうした点を真摯に反省しゼロからやり直すというならまだ将来に期待が持てるというもの。しかし、残念ながら今行なわれようとしているのは、こうした民意を「政治とカネの影響(=小沢元代表が悪いという議論)」へすりかえることです。

 我々はこうした点をきちんと見据えてこうした「論理のすり替え」「真の問題の先送り」を見極めねばなりません。何しろ今後の国益に直結する、わが国の将来に大きなマイナスをもたらしかねない問題ですから。

 もちろん、自民党も先の参議院選挙も含めて、「選挙で勝ったということは、自分たちは今のままでいいのだ」という誤解、幻想にとらわれるわけにはいきません。残念ながら一部ではそんな声も出ていますが、こうした誤った認識は正さねばなりません。

 民主党も国を任せるわけには行かないけれども自民党も旧い体質を変えられていない。今でもこうした声が根強いのが世間の雰囲気です。もちろん自民党も大きく変わっている部分もあります。しかし、都市部の若手のしがらみがない政治家がほとんどいなくなってしまった中で改革が充分に進んでいない側面もあるし、なにより有権者の方々がまだそういう意識を持っているという「事実」を無視することはできません。

 二大政党が国のために議論し建設的な改革競争を続ける、なるべく早くそうした環境を作ってわが国の基盤を強めていかない限り、これからの厳しい国際競争の中で
我々が生き残っていくことはできません。この突きつけられた現実を忘れることだけは決してあってはならないことです。


 

suzuki_keisuke at 16:15トラックバック(0) 

2010年10月21日

自民党政権の政策検証プロジェクト

 今日明日と、神奈川県の落選中の前衆議院議員をはじめとする支部長でつくっている国政調査会による「自民党政権の政策検証プロジェクト」で一日党本部に缶詰です。

 自民党内でも都市と地方、世代、様々な軸があり、いろいろな政策的な立場は異なりますが、まず神奈川県という首都圏から選出されていた、あるいは活動している我々の眼で、これまでの自民党の政策の良かった点、悪かった点をしっかりと検証せねば、今後のわが国の舵取りに対する積極的な働きかけもできないだろうという思いで進めているのが今回の検証プロジェクトです。

 地域主権を目指した地方分権の取り組み、地方自治体自身の効率化スリム化を促そうとした三位一体改革、日米安保を機軸としたこれまでの外交姿勢・安全保障戦略、国際競争の中で日本の産業を強化するために止むを得ず進めた「派遣」という非正規雇用スタイルの導入、破綻寸前の医療財政を持続させるために高齢者の方にも負担を求めた後期高齢者制度。これまでも現場には何度も足を運んできましたが、今日はこうした点について担当の官庁の方にも加わっていただき、客観的な事実関係を中心に第一回のヒアリングを行いました。

 これまでの評価、今後の進むべき方向性、こうしたものを現場にも足を運びながら我々自身で提言という形でまとめていく予定です。

 詳細に検証していると中には、自民党時代になかなか必要な改革を進められなかったケース、民主党政権になってもほぼ同じ中身をラベルだけ付け替えて大改革のように喧伝しているケース、様々な真実が浮かび上がってきます。こうした現実を直視して初めて次の時代へのスタートを切ることができるのではないでしょうか。

 今の財政状況をはじめとする厳しい環境の中では、全ての人が直接の受益をする政策は正直ほとんどありません。むしろこれまでの成長している時代と比較すれば痛みを配分して負担していただく内容も多くなっています。しかし、今それをやることで将来が少しでも「まし(Better)」なものとなるのであれば、政治判断として国のためにやるという判断を下さねばならない。特にここ6、7年はそんなシチュエーションが増えている感じを受けています。だからこそしっかりとしたコミュニケーションをとって納得とまでは行かないまでも理解はしてもらう努力を政治家もせねばなりません。

 何はともあれ政治家は結果が全てです。そしてその「結果」とは制度を作ることではなく、政治的な目標、あるべき姿に向けてその制度がきちんと機能することに他なりません。

 あくまで法律や予算という立法府の決めるものは世の中を良くするためのツールにしか過ぎません。

 今回の検証作業を通じて、やはり必要なもの、正しかったもの、正しい方向性だが制度設計や規制が適切ではなかったもの、変えていかねばならないもの、いろいろと見えてきています。

 国際競争がどんどんと厳しくなり、そんな中で国際情勢が特に東アジアでは根幹から変ろうとしています。加えてわが国は人口の減少という絶対的な条件を抱えています。

 わが国が今後生き残っていく道筋を真剣に考え打ち出していくためにも、まずは、日々の暮らしに関わることをはじめとしてきちんとやるべきことをやらねばなりません。

 今は野にあって、街角で訴えるほかにわが国の将来への働きかけは出来ませんが、今できること、やるべきことを全力でやってまいります。

 

suzuki_keisuke at 23:37トラックバック(0) 

2010年10月18日

JAPANコンテンツ

 2年ほど前からコンテンツ勉強会というものを有志で行っています。コンセプトは日本のコンテンツ産業、これをどうやって世界に発信し日本のキーとなる産業として育成していくことができるか。

 総選挙を挟んで多少メンバーの出入りもありますが、現在の形は河野太郎さんを中心に、松本純衆議院議員、最近では牧島かれん支部長にも参加をいただいて、時には麻生前総理にもアドバイザーのような形でかかわっていただきながらコンテンツ業界の方も加わっての研究会です。

 アニメ、映画、ゲーム、音楽さらにはファッション・日本食・旅館に至るまで、いわゆるCool Japanという言葉で言われる日本のコンテンツ産業は実はかなりの規模になりうるポテンシャルを持っています。しかし製造業以上に個人のクリエーターや小さな会社が散在していてなかなか戦略的な取り組みが全体としては進んできていませんでした。しかも従来の政治的あるいは役所的アプローチではなかなか真の育成につながらない産業でもあります。

 問題点の所在を明確にし、そして意味のある施策を打っていくためにも、まずは実態を知らねばということで、この前の金曜に、メンバーでお台場に出かけて、DIGITAL CONTENT EXPO 2010とCriative Market Tokyo 2010に行ってきました。とてもすごかった。テレビでもやっていたましたが、味とにおいの変わるクッキーや3Dといった最先端の技術から個人のクリエーターによるアニメキャラクターまで日本のコンテンツ会のすそ野の広さを感じることができました。

 実は土曜日にも友人がやっているProject Ami(www.amiproject.net)
が東京べジフードフェスタというところに出展していたので、地元で町内会の運動会何箇所かに伺う合間に顔を出したりと、ここのところクリエーターの方々のお話を聞く機会が集中していました。

 モノがよくてもビジネスにキチンと結びつく機会がなかなかなく、そもそも、こうしたコンテンツをうまくビジネス化できるマネージメントを行える人材が日本にはまだまだ足りない、そんなことを身にしみて感じました。今回の展示にはフランスや韓国(中国は尖閣の関係で直前キャンセルだったようです)からも出展があって、特に韓国は国ぐるみでハイテクからアニメに至るまでコンテンツを戦略的に世界に打ち出していっている様を肌で感じたところです。

 アイデアが大きなビジネスにつながるいわば付加価値の最も高い産業、かつ知的財産権のあり方が最も大きく問われる世界でもあります。今後世界の中で日本がどうやって生き延びていくかを考えたとき、ポテンシャルが極めて高いソフトが数多くあるコンテンツ産業は一つの核になりうるものです。

 勉強会で本当に意味のある、予算、助成金にとどまらない体系的で戦略的な政策提言を打ち出していきたいと思っています。


suzuki_keisuke at 18:29トラックバック(0) 

2010年10月12日

家庭教師から個人指導へ

 ここのところ町内会や幼稚園などの運動会に顔を出させていただいています。国政の課題が山積する中、多くの方のご意見を伺ったり自分の考えを伝えたりする機会にもなるので積極的に顔を出させていただいています。

 各町会ごとに参加者が盛り上がるように、交流が図れるようにいろいろと工夫されていることにも感心させられることが多く、また今週末のように雨で日程が変わったりすれば連休をまるまる潰して準備をされている関係者の方々の姿勢にはいつもながら敬意を感じるところです。

 さて、こうした運動会の主役は多くの場合やはり子供たち。ここのところ外交関係の稿が続いたので、今回はそんな子供たちに関することで最近気がついたことを書かせていただきたいと思います。

 私の選挙区である港北区や都筑区では、今も依然として受験や学習への熱は冷めることを知りませんが、そんな中、実は家庭教師というスタイルが最近非常に低調だということを先日耳にしました。私が子供の頃は、塾に通う子供も多かった一方で、少しお金がある家だと家庭教師・・・というのが一般的だったことを考えると様変わりしたなあという気がします。

 聞いてみると、家の中に人を入れるのを嫌うという風潮もやはりあるとか。地域柄共働きが多いということもあるのかもしれません。そんなこんなで家庭教師という業態も今や別のスタイルに変化してきているようです。

 そういえば、私の事務所が入っているビルのテナントでも個人指導の塾というテナントが何軒か入っていますし、看板などをみかけることも増えてきた気がします。考えようによっては、休憩時間などには友達とも会えるわけで、家の中だけで終わってしまう家庭教師よりいいということもいえるのかもしれません。

 時代の流れに適応する形でスタイルが変わっていく、世の常ですがそんなことをふと感じたところです。。

 いずれにせよ、政治にかかわる身として、あるいは外国からわが国を見たときに感じるのは、社会全体の将来にも個人の将来にも、人間力、個人のバイタリティー、Virtueというものが決定的に大事であること。そんな個人を育てることが出来る教育、社会環境をどうやって創り上げていくことができるか、このテーマにも引き続き取り組んでいきたいと思います。
 

suzuki_keisuke at 17:39トラックバック(0) 

2010年10月09日

喜ばしいノーベル賞受賞:鈴木章氏、根岸英一氏、そして劉暁波氏

 鈴木章名誉教授、根岸英一特別教授のノーベル化学賞という素晴らしいニュースに日本中が沸きかえりました。国際競争も激化し、人口減少の時代を迎える中で、科学立国日本の基礎を今後真に強化していく戦略を持つことが今後のわが国には欠かすことはできません。海外に活躍の拠点を持つ日本人の受賞が多い点も含めて、今の問題点を解決する努力を政治サイドも取り組んでいかねばなりません。

 さてその喜ばしいニュースに続いて今日、中国の民主活動家で今も獄中にある劉暁波氏の平和賞受賞が決まりました。

 尖閣列島、東シナ海の問題で再び中国の共産党による一党独裁軍事国家という本性を目の当たりにし、その直接の脅威にさらされているわが国としては、経済大国という目くらましを世界が見破るきっかけとなる今回の受賞は極めて喜ばしいものです。自由、民主、人権といった普遍的価値観を軸とした外交が民主党政権になってから疎かになっていることに多くの国民が危機感を抱き始めているこの時期、わが国の今後を考える上でも非常に良いニュースとなったと思います。

 中国が北朝鮮同様いわゆる国(Nation States)ではなく、いまだに共産党が特権階級として独裁的に国民を支配している体制にあることを我々は今一度思い起こす必要があるのではないでしょうか。もちろんいたずらに対立を煽る必要はありませんが、こうした体制においては普通の国と政策の優先順位や常識が異なることが多い。特に弱肉強食を基本としつつも秩序が全くないとは言えない混沌とした国際政治の中にあって相手国の性向を認識しておくことは不可欠です。経済においてもそれは同様です。

 この機会にわが国としても、劉氏の釈放や中国が普遍的価値を尊重する責任ある国になるよう国際社会と連携して発信し圧力をかけていく必要があります。

 さて、実は今欧米にあってはわが国がそんな中国と同じような類の無法な国という扱いを受けつつある動きがあります。為替をめぐる動きです。

 もちろんわが国は中国と異なり為替レートのターゲットを持ってはいません。自由なマーケットをコントロールしようとするといったことは不可能ですし、またわが国の政策としては適切ではありません。

 このような欧米の不信を決定づけたのが介入直後の政府与党の不用意な発言、特に菅総理が介入の目安となる水準に触れたことでした。国内では忘れられてしまっていますが、国益を損ねたという意味ではとてつもなく大きなミスだったということに我々は気がつかねばなりません。

 先の介入があくまでスムージングのためでありターゲットを考えてではないことをきちんと国際社会に対して主張し、またたとえば韓国ウォンや人民元の介入が激しすぎるので日本としてもやむを得ず行ったことで、わが国としては自由なマーケットで経済的なファンダメンタルズにより為替レートが適正に決まることが望ましいと考えているということをきちんと発信せねばなりません。そして積極的に通貨をめぐる枠組み作りを主導していくべきです。

 国際社会の中で一国主義に陥れば必ずや大きなツケを払わされることになります。政権交代以降、こうした発信と実際に打つ政策がチグハグでかなり大きな国益が失われたと言わざるを得ません。このまま野放しにしておくわけにはいきません。政策変更を求め、できなければ解散を求め新たな政権を作るよう努力するしかない。

 世界的には漢字の読み間違えといった揚げ足取りは興味を持たれませんが、本質的な発言を誤ってすれば取り返しがつかない結果が待っている、そのツケを払うのはそのリーダーを選んだ国民、というルールが通用しています。尖閣、為替とまさに人災で国益が損なわれている今の状況は本当に危機的な状況と言わざるを得ません。

 民主党野党時代のように首相の漢字の読み間違いやバー通いをあげつらうのではなく、政策の誤りや対外的に国益を損なっている事柄を徹底的に批判していく、自らの支持率でなく国の将来のためにこうした点の批判を徹底することこそが野党のあるべき姿だと私は考えています。

suzuki_keisuke at 01:18トラックバック(0) 

2010年10月03日

日常生活における危機管理

 危機管理(Crisis Management)。

 国際政治であっても、経済であっても、政治は常に危機管理を求められています。海外などでそのよい事例としてケーススタディーの対象になっているのがキューバ危機。しかし今回の尖閣の事案にしても、あるいはここのところの政治不況といわれる経済情勢にしても、あらゆるところに危機管理が必要とされる場面があることを忘れるわけにはいきません。

 危機管理はなにも政治やビジネス、軍事に限りません。日常生活でもさまざまな場面で求められます。

 ここのところ、地元で続いているのが地域ごとの防災訓練。地域の方々といろいろな意見交換ができるので極力顔を出すようにしていますが、いろいろ考えさせられる点も多々あります。

 防災訓練は計画も練られて、事前にみんな知っていて、しかも平時で、というきわめてベストな(特殊な)状況で行われます。しかしもしこれが新月の夜だったら、大雪だったら、台風だったら、あるいは日産スタジアムや横浜アリーナでイベントがあって、地元になじみがまったくない人たちが10万人近くこの地域で被災したら。。。

 普段から頭の体操をして、頭と体とで備えておくことの大事さを痛感します。私もニューヨークで仕事をしていたとき、いわゆるブラックアウトに遭遇しました。私の働いていた事務所のビルは電気の復旧までに二日以上を要しました。盲点だったのは、電気が停まるとビルの上に水を引き上げることができず水道もトイレも何もかもだめになってしまうこと、そして電気式の鍵も働かなくなってしまうこと。

 こうしたことは初歩的なことなのでよく知られていると思いますが、意外に気がつかないことが起こるのが有事です。日常から政治にいたるまで普段からいろいろと頭と体の備えをしておくことの大事さ、危機管理の基本はそんなところにあるのではないでしょうか。

suzuki_keisuke at 16:21トラックバック(0) 
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