2013年09月

2013年09月25日

経済対策のありかた

 来年4月の消費税率引き上げ後の景気後退を最小限に抑えるための景気対策、あるいは来年度予算編成、そして様々な減税を含む税制改正と、永田町・霞ヶ関は毎年恒例の予算を巡る綱引きのシーズンに突入します。今年は、アベノミクスと言われている経済対策のパッケージにおいて税制が重要な地位を占めること、消費税対策が必要であること、等から普段の年と比べると若干タイミングが早まっていますが、いずれにしても「国のカネ」をめぐるやり取りが本格化していきます。

 消費税の対策についてはその規模が5兆円だ云々の報道もされているところですが、実は私はここできちんとした路線の明確化をせねばならないことが一つあると考えています。

 政府に対してもことあるごとに申し上げている点なのですが、私は基本的な方向の議論として、政府の経済対策を、(1)政府が税金という形で国民からお金をいただいてそれを政府の論理で予算や補助金という形で配分し経済の活性化を図るやり方、(2)規制緩和等の改革を行い自由な競争をしやすい環境をつくった上で、減税という形で政府から国民にお金を移転し国民一人ひとりや企業の使いたいところに投資してもらって経済の活性化を図るやり方、のいずれでやるべきなのかという点を明確にしておくことが必要だと考えています。

 私はどちらかというと政府の論理よりも民間の自由な創意工夫の方が経済活性化につながると考えていますので、基本的には(2)の方が望ましいと思います。しかし、一方でアメリカ等の国と比べて日本の民間セクターや個人はリスクをとった行動をあまりとらない傾向が強いので、場合によっては民間に資金移転してもそれがタンスにしまわれたまま使われない可能性がある、ということを考えると、それが事実傾向として強いのであれば、政府がある程度関与することも経済活性化の効果的な促進という観点からやむを得ないのではないか、と思われなくもありません。

 こうした点をきちんと様々な行動モデルを分析しさらには歴史的な傾向の分析を行い、それを踏まえて今最も効果の高い経済対策は一体どのようなアプローチなのか、先入観や印象論ではなく明確化してそれを実行に移すことが極めて重要なのではないかと思われます。

 今の財政の状況、国際環境や日本の人口動態等を考えれば、我が国が景気回復や経済成長につぎ込むことが出来る資産は限られています。一円たりとも無駄にせずに、最も効果的に経済活性化につなげるためには、こうした議論をデータ分析に基づいて行うことが必要です。

suzuki_keisuke at 18:58トラックバック(0) 

2013年09月16日

大飯原発の停止と台風による人命被害

 昨日で大飯原発が定期点検で停止し、再び主要国の中で日本でだけ原発が一基も稼働しない状況になりました。

 ちょうどそんなときに首都圏を直撃した台風。日本全国で大きな人的・物的な被害が出てしまいました。犠牲となられた方々、影響を受けられて苦しい思いをされている多くの方々の思いを考えれば、この様な被害を出さないための抜本的な対策を急がねばならないとの思いを新たにせざるを得ません。

 それにしても、かつてこれほど人命が失われるような自然災害は頻発していたでしょうか。実はデータではここ数十年、大規模な風水害が急速に増え続けていることが示されています。明らかに温暖化・気候変動の結果、大気中の水蒸気量が増え気象のボラティリティーが世界中で増して、結果として多くの人命が失われているのが現実です。また、気候変動の結果として人類の生存に大きく関わる水・食糧・疫病等に関するリスクも急速に拡大してきています。

 私は何も原子力発電はリスクが小さく、温暖化・気候変動のリスクは極めて大きいと言うつもりはありません。しかし、温暖化・気候変動の人類の生存へのリスクは遥かに長期にわたる。対策を講じてからそれが実際に効果をもたらすまで数十年以上の時間がかかることも含めて我々はその現実を忘れるわけにはいきません。

 一方、現状の科学技術の所与の前提のもとでは、原子力のリスクと温暖化のリスクは残念ながらトレードオフとなっている。そしてそのリスクを比較してほとんどの国で原子力発電を維持・推進しているというのもまた紛れもない事実です。

 福島原発で事故が起こったということ、そしてその対応策・避難プロセスのまずさから厳しい避難生活を強いられている多くの方々がおられるということについては、政治が責任をもって、全力で、最優先で対処せねばなりません。しかし、だからといって他のリスクとの比較を冷静にしないでいいということにはなりません。

 我々政治家が判断するにあたって考慮せねばならない最重要の価値観は、長期的に見て我々の生活、いのちに対するリスクを最も少なくするということです。

 そのことを考えれば、原子力発電についてのリスクの冷静な検証がなかなかできないまま、経済活動を維持するという責務の中で、天然ガスの火力発電の拡大のみならず、さらに石炭発電の推進まで言い始めた我が国のエネルギー政策のあり方は極めて異常です。

 日本が誇る最新式の石炭発電設備ですら、Sox、NOxといった公害物質はほぼゼロに押さえるという画期的なものとなっていますが、CO2については、天然ガスの火力発電すら下回る効率でしかないというのが実態です。
 
 この石炭発電は一例にすぎず、様々な政策判断において、原子力発電のリスクと他のリスク(気候変動・経済等)の比較衡量をしないまま判断を下すというのは、あってはならないことであって、今後もその議論をきちんと冷静に進めてられるように引き続き努力していきたいと思います。


suzuki_keisuke at 18:40トラックバック(0) 

2013年09月08日

2020年東京オリンピック・パラリンピック決定!

 今日の早朝、東京オリンピック・パラリンピック2020年開催決定、というすばらしいニュースが飛び込んできました。招致に尽力された多くの方々、それは関係者はもちろんのこと、東京が2020年の招致をしているんだと、さまざまな形で外国の方々に働きかけをした本当に多くの一人ひとりの方々を含め、すべての方の熱意の積み重ねによる成功といえると思います。7年後が本当に楽しみ、という方も多いのではないでしょうか。

 私も大学時代に打ち込んだボート競技では、選考等を通じて「オリンピック」(当時はシドニー)にそれなりに身近に触れる環境でもあったので、いつか身近でこの世界最高峰のスポーツ競技を、と思ってきました。本当に今回の招致成功は嬉しいです。

 招致決定後さまざま報道もされていますが、しかし我々は純粋に世界最高のアスリートの勝負を目の前で見られるということこそが楽しみなのであって、経済効果などはそもそもの目的ではなかった、そのことを忘れてはなりません。巨大化しすぎたスポーツビジネスや商業主義は、純粋なスポーツの性質を変えてしまうことが往々にしてあります。スポーツの本質は、限界ぎりぎりに挑戦する人間の姿への感動であり、そこへのフィジカル、メンタルのハードワークへの尊敬です。

 もちろん副次的な効果を否定するものではありませんが、それが前面に出すぎると、スポーツの純粋さが失われかねません。

 オリンピックを東京で、日本で行う。そのことはそのような経済的なことを考えずとも、次世代の子供たちの感動と向上心を呼び、震災の被災地の方々や、ほかの多くの懸命に生きながらもつらいことに直面し乗り越えようとしている多くの国民の方々への何よりのエールとなるはずです。

 難しいことは考えず、とにかく、この日本で世界最高の人類の肉体的な勝負を見ることができる、そのことを楽しみにしたいと思います。

suzuki_keisuke at 19:54トラックバック(0) 

2013年09月07日

新疆ウイグル自治区(ウルムチ近郊)の現状報告

 昨日まで所用があり、数日間新疆ウイグル自治区に出張していました。

 新疆ウイグル自治区は、ウイグル族やカザフ族、回族など漢民族以外が大半を元々占めていた土地でしたが、この数十年で漢民族が大量に移住し人口でもほぼ同数を占めるに至ったという経緯があります。特にこの数年は、中国の経済成長に伴って開発するフロンティアがどんどん西に進んできた結果、中国共産党の目玉プロジェクトとしてぶち上げられた「西部大開発」の対象地域となり、最近ももっとも西でアフガニスタンやパキスタンとの国境近くのカシュガル地域での開発区の認可が下りたというニュースがあったように、中国の開発のフロンティアともなっている地域です。

 そんな中、チベットと同じく独立運動が起きており、4年前も中心都市のウルムチで暴動が起きて以降、中国政府との緊張関係が続いているといわれています。

 このような状況ですので、今のウルムチがどうなっているのか、ここに書く意味もあろうかともいますので、政治的な意味あいは置いておいて現状を少し書かせていただきたいと思います。

P1010935 印象としては、少なくともウルムチ市内は自由に出歩くこともでき、平穏が保たれている印象を受けました。中国語とウイグル語の表記しかないため、外国人には出歩きづらいところもありますが、外国人の旅行者もちらほら見られました。人口が急増して350万人前後ということですが言ってみれば中国の普通の街とあまり変わらない印象を受けました。
P1010937

 ウイグル系の人が多い地域でも、特段緊張感を肌で感じることはありませんでした。数か月前に装甲車を伴って共産党の幹部が中央から派遣され圧力を強めたという情報もありましたが、今の段階ではそのようなことはないように見えました。
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P1010940 とはいっても、やはり監視が厳しいのは事実で、町中のあらゆるところに監視カメラが置かれており、動画とともに車は基本的にすべてフラッシュがたかれて撮影されていますし、街中でよく見ると武装した人がいることも極稀にではありますが見られました。中国のほかの街ではここまでの監視体制はあまり見ませんでしたのでやはり平穏をかなり無理して保たせている面はあろうかと思われます。
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 またとある機会に面談した現地の共産党幹部の言動からも、少数民族と漢族との間の緊張関係はかなり強いのであろうとの推測ができる状況もありました。ただ、話によれば、現地の企業でもいろいろな民族が一緒に働いている例も多いようで、いわゆる民族間対立がひどくピリピリしているといった状況ではないと思われます。

P1010823 一方中国各地で最近深刻な環境の面では、スモッグや大気汚染が依然として極めて深刻な状況にある北京や上海に比べれば、まだ実際の公害の被害はましとも言えますが、現実には地方政府ごとの公害基準などは新疆ウイグル自治区においては、沿岸部やほかの大都市と比べて規制が緩いのも事実のようで、今後開発が進むに伴って加速度的に大気汚染や水質汚染の公害レベルは上がっていく可能性が高いとの印象を受けました。公共交通機関もようやく地下鉄建設の検討に入ったようですが、依然としてバスが中心で、BRTという一番優先度の高い公共交通機関も駅のようなものはあるものの実態はバスであって、市民の意識も「環境」には及んでいないとの印象を受けざるを得ませんでした。

 諸事情によりここでは一般的な印象しか書きませんでしたが、以上私が受けたウルムチ近郊の最近の状況についての率直な印象を書かせていただきました。

suzuki_keisuke at 15:47トラックバック(0) 

2013年09月01日

星空のコンサート@センター南、薪能@センター南

 このところ、来年度予算の概算要求や温暖化・気候変動対策、消費税等の経済政策等に関する論議で党本部での仕事が続いていました。大いに述べたいことも多くありますが、それはまた後日に譲ることにして、今日は週末の地元での活動について書かせていただきたいと思います。

 夏の間ずっと続いていた各町々の盆踊り・納涼祭はようやく一段落しました。今年も100箇所近くの会場に顔を出させていただき、多くの方々と様々な意見を交わすことが出来ました。今週からは9月が始まったということで、まさに「文化の秋」「スポーツの秋」のイメージどおり、今週末もスポーツや文化のイベントが街でも多く開催されています。

 昨年はその中から港北区の地域の相撲大会をこのブログでもご紹介させていただきましたが、今年は都筑区で昨日行なわれた恒例の「文化」の行事をご紹介させていただきたいと思います。

 DSC_0079 昨年で15回目を迎えた「星空のコンサート」。センター南駅の駅前には円形劇場のようなつくりの「すきっぷ広場」がありますが、そこがコンサート会場に早変わりするのが毎年8月末に行なわれているこの星空のコンサートです。街の方々が主宰する形で、様々な演奏家に来ていただいて、ある意味で「リラックスして街中で楽しめるクラッシック音楽」を地で行く取り組みとなっています。

 無料の演奏会なので、今年も2000人くらいの方が来られていたようです。

 JPG私も最初に都筑区長や主催者の都筑倶楽部の村田輝雄会長と一緒にご挨拶をさせていただいてから、時間が許す限り聴かせていただきましたが、本当に野外で星空の下で聴くヴァイオリンやピアノもまたコンサートホールでの演奏と違って味わいがあるものだと思いました。毎年恒例の(無料)イベントですので、ご近隣にお住まいのみなさまにおかれましては、来夏のコンサートのぞいて見られたらいかがでしょうか?

 また今度の9月15日(日)には同じセンター南駅の駅前スキップ広場で、「薪能 in 都筑」が催されます。こちらも無料のイベントですので、関心のある方はぜひ足をお運びいただければと思います。

suzuki_keisuke at 16:44トラックバック(0) 
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