2017年08月

2017年08月26日

戦略的に重要なベトナム 〜自民党青年局長としてのベトナム公式訪問〜

 今週、自民党青年局長として自民党青年局訪越団とともにベトナムのハノイとホーチミンを訪問し、要人との会談やホーチミン共産青年団との会議、日本の経済協力の現場視察などを行いました。

 私が3年前に青年局国際部長だった時にスタートしたベトナムへの公式訪問も今回で二回目となり、今後さらなる関係強化に努めていきたいと思います。

 ベトナムは南シナ海における中国の国際的なルールを無視した行動にも毅然と対峙してきており、実際今回の出張中も先方から尖閣・東シナ海の問題への言及があるなど、軍事拡張・覇権主義路線に奔る中国の状況を考えたとき、安全保障の面からも戦略面からも、ASEAN地域ではある意味日本と一番利害を共有できるパートナーです。実際、カンボジアやラオスをはじめ多くのASEAN諸国で中国の影響が急速に強まっている中で、その流れに抗しているベトナムの存在は日本にとって極めて大きな意味があるといえます。

 そんな中、日本の同盟国であるアメリカも、東南アジアのカギを握る国の一つとしてベトナムを重視してきています。同時に、軍事的にも経済的にも中国の直接的な脅威にさらされているベトナムは、日本やアメリカがどの程度真剣に東南アジアにコミットするのかを注視している状況です。だからこそ、日本(とアメリカ)がベトナムを重視しており、きちんとコミットするのだ、ということを様々な局面で伝えることが地域の安定のためにも極めて重要です。それを象徴するように、今回の我々の訪問もベトナムのメディアでも多く取り上げられていました。

 またこうした戦略面以外にも、ベトナムは国民感情も極めて親日的であり、かつ経済面からも成長が著しい中で日本企業の進出も急増しているなど、日本が今後関係を深めていくべき国の一つです。実はTPPについても、戦略的意味合いはもちろんのこと、これを梃子にルールベースの経済への転換を中心に、国内の改革を推し進めようという政治的な構図がベトナム国内にはあり、その意味でも日本が今後TPP11を進めていくうえでも極めて重要な国といえます。

 特に今年は天皇皇后両陛下も訪問され、安倍総理も二回訪問の予定であるなど、日本とベトナムの関係は、安倍政権発足以降極めて重要視されている二国間関係といえます。中国やアジアの戦略的問題は短期で片が付くものではありませんので、次世代を担う若手の政治家の交流・連携も今後重要になってくると思われます。そんな観点からも、今回の訪越は、政治的にも意義の大きい訪問となったのではないかと思います。

 今回の出張においては、一日半のハノイでの日程という限られた時間の中で、国家主席との会談は諸事情で急きょ取りやめとなりましたが、トップ4の一人であるガン国会議長や、日越友好議連の会長を務めるファン・ミン・チン中央組織委員長、旧知のトゥオン中央宣伝教育委員長と、最高指導部の政治局員19名のうちの3名と会談し、自民党青年局のカウンターパートで、これまでも多くのリーダーを生み出してきたホーチミン共産青年団とも半日間の合同会議と、夜の意見交換会を行いました。また東急電鉄がまちづくりを行っているビンズン省そしてホーチミン市においても最高幹部との意見交換を行ったところです。

 私からは、それぞれの会談において、日本政府がベトナムを極めて重視していること、日本人の対ベトナム感情は非常にいいこと、東シナ海・南シナ海において国際的ルールに基づく秩序を構築するうえで引き続きの協力が重要であること、北朝鮮問題での日本の立場への支援への感謝、進出する日本企業のビジネス環境整備や気候変動や公害問題等への日本の協力の可能性などについての発言を行い、先方との間で非常に前向きな意識の共有を行うことができました。

 今後とも、長期的な視野に立って、日本の国益に資するような議員外交をしっかりと進めていきたいと思います。


suzuki_keisuke at 11:55 

2017年08月11日

(8月8日)青年局長再任。そして台湾、中国の党幹部とのやりとり

 今週の火曜日、8月8日の総務会において、青年局長の再任が決定されました。

 自民党にとって、という以上に内外の諸課題が山積する中で、日本の政治、日本の将来にとって正念場とも言える時期でもあります。

 若手政治家、そして若者の意見を代弁して、あるときには党内野党として党本部を突き上げる役割を期待される青年局が果たさねばならない役割は極めて大きいと言えます。二期務めるのは、少し前の小泉進次郎局長以来とのことですので、青年局の活動強化に向けて全力で頑張っていきたいと思います。

 特に自民党はこれまで、逆風になるとより内向きの政策に走る傾向があって、そのためにさらに無党派と言われる多くの有権者の信任を失うという悪循環にはまるのが常でした。特に、都市部でその傾向は顕著で、過去の政権交代の時にはいずれもこうした状況がおこっていました。

 しかし今や、野党第一党の民進党が共産党と事実上の連立を組んでいる以上、政権が交代するようなことがあれば、様々な意味で瀬戸際ともいえる今の日本が置かれている環境を考えれば、取り返しがつかないことになりかねません。10年前、20年前と比べても、今の日本には停滞することが許されるような余裕はありません。

 そうした意味で、きちんとした経済政策、安全保障政策、震災の復興等を確実に進めていくためには、自民党が原点に立ち返って自らを改め、改革を断行していくより他に選択肢はありません。我々がどう「内向き政治」に陥ることなく、真に必要な改革を断行する、本当の意味での「国民のための政治」を行えるかが問われています。こうした観点から、与えられた職責をきちんと果たしていきたいと思います。

 さて、そんな中、8日の午前には来日中の、台湾の民進党の次世代のエースとも言われている頼清徳台南市長と党本部で会談し、両岸関係やTPP、安全保障をはじめとした東アジア情勢等について幅広く意見交換しました。緊迫する東アジア情勢にあって、価値と利益を共有するパートナーである台湾との関係の強化・深化は我が国にとっても極めて重要です。自民党においては歴史的に対台湾関係にあっては総裁や幹事長ではなく青年局長が党を代表するため、私も頼市長とはこの1年間で既に三回会談や会食を重ね個人的な信頼関係を深めているところです。今のリーダー、将来のリーダー、幅広く一層の関係強化に努めていきたいと思います。

 その後は、二階幹事長・公明党の井上幹事長を日本側のトップとする(中国側は党の外交トップの中国共産党中央対外連絡部長が代表)、日中与党協議会のセッションの一部に出席しました。出席した「一帯一路」構想をはじめとする経済交流についてのセッションにおいては、以下のとおりの発言をし、問題意識を指摘させていただきました。

「まず、AIIBに関して、日本においてはAIIBに関して案件選定及びマネージメントにおけるガバナンスに関しての懸念が存在している。具体的には意思決定における投票権の構成がどのようになっているのか、また常設の理事会が機能しているのか、案件選定やマネージメントに関してどこまで関与できているのか、といった点についての懸念が大きいので、そうした点に関してクリアにしていく努力を求めたい。」「また改革開放を進めていくということは歓迎したいとしたうえで、改革開放を周辺地域を巻き込んで進めていく上では、ヒト・モノ・カネが自由に行き来できる環境が死活的に重要であり、その点から特にカネの面で、為替における完全フロート制への移行、そして資本規制、金融規制に関しての完全自由化、こうしたことを実現できなければ改革開放の経済などできるはずがなく、年限を区切って明確に進めることが必要だ。」という二点について指摘しました。

 当然のことながら中国側から回答はありませんでしたが、中国経済の今後の成長という意味でも日本がどこまでそこに関与すべきかという観点からも、非常に重要な点ですのできちんと見てきたいと思います。

 ここのところ、報道を中心に日本が一帯一路やAIIBに前向きであるかのような誤解を招きかねないものがあり、私も若干懸念しています。少なくとも、私が様々な会議や個別の会話で総理の発言の趣旨などを関係者に確認したところでは、そのような「前向き」という趣旨では一切ないとのことのようです。むしろ中国主導のこれらの構想に、透明性や運用の面で国際社会が受け入れられるような高いレベルへの改革・変革を求め、それができれば参加することに対する懸念は小さくなる、との趣旨の発言が誤解されて伝わっているような印象を受けています。

 TPP、RCEPの問題もそうですが、単なる経済的なものではなく、戦略的な意味合いを持つこれらの構想であるからこそ、日本のスタンスが国際社会に誤解されることがないよう、私も正確な発信を心がけていきたいと思います。

suzuki_keisuke at 13:34 
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