2019年10月

2019年10月24日

第200回国会に思う

 第200回国会が開会して3週間が経とうとしています。総理の所信に対する代表質問や予算委員会も一巡し、各委員会における審議が始まりつつあります。

 今国会における審議、外務省に関するものとしては日米貿易協定案、日米デジタル貿易協定案が議題の中心となっています。日本の経済成長を考えたとき、極めて重要な条約案になります。また、憲法に関する国民投票法案も注目されています。国民の大多数の方々が憲法改正に関する議論の必要性を感じている中で、そのプロセスの手続きを定める国民投票法案は国民が自らの意思を表明することができるような環境を整備する意味で極めて重要な法案です。

 12月上旬までの会期、第200回という節目の臨時国会です。充実した議論が繰り広げられるよう、私も政府、そして立法府の一員として微力ですが頑張ってまいります。
 
 今回の国会は第200回ということで、第100回国会とはどういう状況で行われていたのか気になって、当時の記録を少し振り返ってみました。第100回国会は1983年、昭和58年の臨時国会で、その冒頭の中曽根康弘総理大臣の所信表明演説においては、その直前に起こったソ連による大韓航空撃墜事件に対する非難、日本海中部地震、山陰豪雨の被災者へのお見舞いと復旧への決意を表明した上で、行財政改革や構造改革等、日本の国際競争力を強化するための改革や国際社会の中の日本がどのようにしてそのプレゼンスを高めていくかといった今日の状況とも通底するような内容を中心としたものでした。

 思うに、我が国が抱える課題は、時期の違いこそあれ、やはり資源が限られている島国という制約、少子高齢化に伴う人口減少、中国やロシア、北朝鮮など、地域の不安定要因を多数抱える地政学的環境です。ということは、この国の将来を考えたとき、我々がすべきこととしては、基本的には日本をどのようにして他の強みを積極的に取り入れそれを自らの国力にしていけるようなタフさを持った開かれた自由な経済・市場・社会にしていくことが出来るか、外交にあってはアメリカとの同盟関係を堅持・強化しながら価値を共有する他の国々とも複層的な関係強化を進めていくことができるか、という点にかかっているのだと思いますし、我々は常にその観点では道半ばであるという認識を持ち、常にさらに必要な改革を前に進めていく気概を持って政治にあたらねばならないのだ、ということを改めて感じたところです。

 様々な意味で,我が国は正念場を迎えています。微力ではありますが全力で頑張っていきたいと思います。

suzuki_keisuke at 14:43 

2019年10月02日

ここ数日の東アジア情勢

 10月1日は日本国内においては消費税率の10%への引き上げが注目されたところですが、外国のメディアにおいては、中国共産党の支配する中華人民共和国の成立70周年に注目が集まっています。

 軍事パレードで公開されたDF41などの最新の大量破壊兵器や攻撃能力の高い兵器は、東アジア地域の平和と安定に大きな脅威となりうる中国のA2AD戦略に向けた大きな一歩となりうるものであり、地域に与える地政学的なインパクトは極めて大きなものがあります。

 また香港で繰り広げられるデモにおいては、参加していた18歳の青年が警官隊に銃撃されるなど、11歳から75歳までの66人の市民が病院で手当てを受け2人が重体であるとのことです。イギリスとの間で一国二制度の下で50年間約束されていた「高度な自治」が国際金融都市香港においても完全に骨抜きにされようとしていると判断せざるを得ないような事態が進んでいます。天安門の悲劇から30年が経ち、依然として変わっていない中国共産党の本質が垣間見られているような状況に、世界の注目が集まっています。

 自由、民主主義、人権、法の支配をはじめとする「共通の価値」を外交の基軸とする我が国としても、香港の市民のデモを警察が攻撃する現在の状況は非常に憂慮せざるを得ないものです。

 また言うまでもないことながら、我が国の尖閣諸島の周辺海域における中国公船の侵犯事案や東シナ海のガス田における動きなど、中国による我が国の主権の不当な侵害は依然として続いていて収束の気配がありません。

 今朝には、「血の同盟」ともいわれる中朝友好協力相互援助条約により、日米同盟以上の緊密な関係を中国との間で堅持している北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、約二年ぶりに日本の排他的経済水域内に落下しました。

 まさに我が国を取り巻く地政学的な情勢は厳しさを増しています。外務副大臣として、こうした状況をしっかりと注視しながら、国益を守るべく全力で頑張ってまいりたいと思います。

suzuki_keisuke at 20:02 
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