2007年06月15日

今日の外務委員会の報告(ジェネリック医薬品・BDA・中国)

 今日久々に衆議院の外務委員会で質疑に立ちました。質問内容は条約審査ということでTRIPS協定の改正議定書(貿易における知的所有権に関するもの)についてと北朝鮮がらみでBDA問題と今後の対応、最後に東シナ海をはじめとする中国情勢についてと、幅広い分野の質疑を行いました。




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 外務委員会は実は国会対策上の意味合いから与党は質疑時間が非常に少なく、大体自民党の議員に質疑が回ってくるのは二回に一回一人分の枠だけ。委員の数を考えると質疑時間がもらえるのは一回の国会で一回あるかないかという状況です。まあ、野党の質問も良いものもそれなりにあるのでまだ我慢も出来ますが、それにしてもちょっと寂しい気がしなくもありません。

 ということで私にとっては久々の質疑。余りに詰め込みすぎて時間が足りず端折った部分もかなりありかなり不完全燃焼でした。とはいえ、それなりに充実した質疑をさせていただきました。麻生大臣は私の持ち時間30分のはじめの20分は参議院の本会議に出られていたので大半は岩屋副大臣とのやり取り。しっかりとお答えいただき感謝しています。まあ、このような場では改めて15人の小派閥で外務大臣、副大臣2人が同じ派閥という現実に衝撃を覚えたりします。。

 さて、今日の質疑内容は、途上国向けにいわゆるジェネリック薬を輸出する仕組みについてが第一部。当然知的所有権は医薬の開発の莫大なコストを考えればイノベーション促進のためにもグローバルな制度の確立が必要なわけですが、そうは言ってもHIVが蔓延する後発途上国(LDC)で薬が高すぎて人が死んでいくことを黙認していいはずはありません。従ってこのような後発途上国の「公衆の衛生」のためという目的に限り、例外的な規定をおくこととすべき、というのが私の一貫したスタンスです。その関係でジェネリック薬のLDCからの再輸出に関する規制、今回の改正の意義等々につき政府の見解をただしました。

 そして第二部がまさに今進行中の北朝鮮のBDA問題。事実関係の確認と、「これから」につき質問しました。私の懸念は、ここまで焦らされてようやくの解決ということで、事態が全く進んでいないのに国際社会が妙な「達成感」を持ってしまって事態が解決に向かって進まなくなること。この点岩屋副大臣からも前向きな答弁をいただきました。

 最後の第三部。ここは書くと長いので、実質的な中身についてはまた後日に譲るとして、大体の質疑の概要や注目すべき点は以下のとおりです。東シナ海のガス田問題については日中間での係争海域の定義を改めて確認したところ、中国が日中中間線を認めていない現状では、日本側が考える係争海域は日本と中国双方の200海里線で囲まれた部分であることを改めて明確にお答えいただきました。中国が今は「俺のものは俺のもの、お前のものは俺のもの」といっている状況をしっかりと公正なものに変えるためには日本が明確に自国の権益の可能性を主張していくしかないわけで、ここはスタートポイントとしては非常に良かったと思っています。続いてペンタゴンが五月後半に行った「中国の軍事情勢に関する議会報告」中で言及されている、伊豆、小笠原海域における中国の動向や核先制不使用の問題等につき、岩屋副大臣、そして参議院が終わって外務委員会に来られた麻生外務大臣と質疑をしました。



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 国会の論戦の場も諸外国に日本の選択肢の幅の広がりを見せるいい機会です。特に外交にかかわる委員会においては、我々国会議員も対国内はもちろんのこと、日本の国益のため外国にどう見せるべきかを意識しながらいろいろな質疑をしていくべきであると私は思います。裏を返せば、外国が最も知りたい「日本の意図」を明らかにしすぎること、さらには日本の意図を敢えて縛ろうとすることは、外国を利するばかりで、日本のためとはならないことが多いということでもあります。今後もそんな観点からもしっかりと国益に資するやり取りを同僚とともにやって行きたい、私はそう考えています。

 ご興味がある方は私のHP(www.suzukikeisuke.jp)もしくは衆議院テレビのページから動画が見られますのでご覧ください。




suzuki_keisuke at 18:01トラックバック(0) 

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