2007年11月12日

対テロ新法、委員会で可決

 お久しぶりです。一週間ぶりでしょうか。トピックはいろいろとあったのですが、なかなか書く時間が無くてご無沙汰していました。怠け者にならないよう頑張ります!

 とのんきなことを言っている場合ではなく、今日の衆議院テロ対策特別委員会では新テロ特別措置法が賛成多数で可決され、明日の本会議で衆議院を通過する見込みとなっています。これまで40時間以上の審議(元のテロ特措法の審議は30時間程度)がなされ、私も30分ほど質疑の時間をいただきましたが、論点もほぼ出尽くした感がありました。守屋前次官をはじめとする防衛省がらみのスキャンダルにより若干質疑時間が食われたのも事実ですが、恒久法の議論を今するのも時間がかかりすぎますし、正直なところ国際社会も関係してくる案件ですので、そろそろタイムリミットだったのではないかと思います。

 いうまでもありませんが、防衛省のスキャンダルは私の目から見ても言語道断であります。もちろんこれは徹底的に追求しなくてはなりませんが、そのために対テロ戦争に日本が消極的だとか国際社会の責任ある立場を放棄したといった評価・印象を国際社会に与え、日本の国益を損なうわけにはいかないというのもまた厳然たる事実でしょう。

 それを理由に審議引き延ばしを求める野党の今の姿勢には正直疑問を感じます。いいポイントをついた質疑が野党からもなされ、建設的なムードも出かけていただけに残念であります。疑惑の追及は疑惑の追及、インド洋における対テロ支援活動とは切り離して考えるべきではないでしょうか。別途テロ対策特別委員会ではない安全保障委員会や決算行政監視委員会で与野党共に真相究明にあたるべきと思います。曖昧に済ませていい問題ではありませんからそうした場では徹底的にやらねばなりません。

 もっとも野党にもそのような想いもあったのでしょうか、今日の採決はもしかしたらマスコミ的には「強行採決」となるのかもしれませんが、現場にいた人間からすれば、前の国会のような本当の意味でのガチンコといった緊迫したシーンではなかったことを報告しておかなくてはならないのかもしれません。野党議員も委員長席を囲みはしましたが、激しい抗議もほとんど無かったのが実態でした。これが今国政をいたずらに混乱させることのマイナスを与野党双方が理解した結果なのであれば、そこに政治家としての良心を見出すことが出来るのかもしれません。

 政治家の務めはこの国の将来を如何に良くするかに尽きます。とはいっても今のねじれ国会において常に議論が政局と表裏一体となるのは、政治の本質が権力斗争である以上やむを得ません。しかしこと外交や安全保障に関する問題においては、政局や党利党略といった私情をはさむべきではないのではない、私は強くそう思います。特に今のように日本の国際社会におけるプレゼンスが低落傾向にある時代においては、舵取りを一旦間違うと取り返しがつかない損失を将来に残す可能性が高いわけですから、ここは日本人の叡智をプラス方向に結集して最善の結論を出す努力をしていかなくてはならないのは言うまでもないでしょう。

 インド洋における自衛隊の給油問題に関し、今後の政局がどのように展開していくのかは予断を許しませんが、将来に禍根を残さない方向に進むべく、私も微力ながら全力で頑張っていきたいものであります。
 

suzuki_keisuke at 23:46トラックバック(0) 

トラックバックURL

Profile

suzuki_keisuke

Archives
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ