2009年02月16日

中川大臣〜給付金関連法案〜郵政問題

 今日は一日衆議院の財務金融委員会に出席していました。といっても午前は急に流れてしまったので午後ですが。

 今日はまさに渦中の中川昭一財務大臣出席のもと質疑が行われました。GDPの深刻な数値も発表された日だけにいろいろな議論がされました。中川大臣はいくつか読み間違いもあるなど今日も体調が万全ではないようでした。私の受けた感じでは、今日もかなり体調が辛そうだったことを考えれば、G7の会見の場も、酒の影響などではなく風邪薬の影響だろうと思います。私自身も今朝は花粉症の薬を久々に飲んだところ、かなりボーっとした感じでした。。。薬には気をつけねばいけませんね。

 ところで今回のG7、国会の関係で金曜に日本を発ち金曜にローマについてからセッション、翌日も会議でそのまま日本に戻るという強行スケジュールでした。ヨーロッパもイギリスもアメリカも10時間以上かかるという地理的な遠さがある日本はそれだけでもハンディを背負っています。そうした場で国益を背負ってきちんとした主張をするためにも政治家はフィジカル、メンタルのタフさが必要だと改めて感じたところです。自己管理の大事さはいうまでもありません。

 ビジネスの世界や他の国の政治リーダーが若返りを見せているのにはこうした背景もあるのかもしれませんね。肉体年齢が40代という麻生さんですら大変そうに見えるときがあるくらいですから。。

 さて、財務金融委員会といえば、先日の小泉元総理の発言にも出てきた法案です。実は新聞やテレビで「給付金関連法案」とされているもの、あれはどこにも給付金の規定はないものです。実はあの法案こそが、増税や国債という借金を作らずに景気対策の財源を作るいわゆる「埋蔵金」の有効活用のための法案そのものです。給付金の支給はすでに自然成立が見込まれている予算案の中の規定です。

 ということで、マスコミの報道であたかも給付金の法案のように思われてしまっている法案ですが、これは役所の論理でムダになってしまっている資金を有効活用するというものですので、いくら民主党がそれをいやがっても我々はそれを粛々と成立させるべきものです。今回のものについてはマスコミも「単純化しすぎて不正確になる」罠にはまってしまっている気がします。それにしても小泉元総理もそのことはわかっているはずですがなぜあの発言をされたのか・・・

 一方の小泉元総理の発言のもう一つの郵政に関するもの。これについては私は至極もっともな発言だと思います。テレビで改めてみてみると、麻生総理の「私は反対だった」とか「外されていた」という発言は議場で笑いが巻き起こったことを考えればその場の雰囲気を和ませようとして口が滑って誤解を生んだのかなとも思いますし、まあ、そこには3分社化の方針で進めてきた自分の考えへのこだわりもあるのかもしれませんが、それにしてもこの発言はあまりに誤解を与えるものと私も思います。

 私は郵政というものが象徴していた構造改革路線、「官から民へ」「小さな政府」「自由競争」といった変革は今でも必要と思いますし、マイナスの部分を手当てするにしても、その方向を変えてはならない、そんなことをしたら日本は国際競争の中でズルズルと落ちていって国全体として決してよいことにはならない、ということを今でも確信しています。森元総理はじめベテランの方々の中には「自民党は郵政民営化にほとんど反対で・・・」云々とおっしゃっている方もおられるようですが、私はその確信犯的な発言にはさすがに違和感を感じざるを得ません。選挙の結果の有権者の選択をなんと考えているのかと怒りすら感じているところです。

 ともあれ、この不況の中、厳しい経済状況を何とか好転させるため、全力で頑張ってまいります!

suzuki_keisuke at 18:27コメント(5)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by 期待しています   2009年02月16日 19:39
5 >「官から民へ」「小さな政府」「自由競争」といった変革は今でも必要

 鈴木さんのお考えに概ね賛成です。特にこの部分は大賛成です。官僚の裁量行政と旧態依然たる規制を排して、民間の自由な創意工夫と活力を生かすことは、景気の好不況に関係なく重要です。そこで問題が生じた部分だけが政治の出番で、解決策を考えれば良いわけです。
 かんぽの宿の入札には確かに不透明な部分もあるようなので、それを正すのは政治の当然の役目ですが、それと民営化の是非とは別問題と思います。
 給付金は景気対策としては間違いなくプラスなので、さっさと支給すれば良いと思います。小泉元総理も反対も欠席もされないと予想します。「2/3を使うほどじゃないとは言ったが、反対とは言っていない」とかおっしゃっるのではないでしょうか。
2. Posted by 期待しています   2009年02月18日 19:32
 小泉元総理は欠席を表明されました。予想の不明をお詫びします。
 麻生政権が御子息を非公認にすることは無いとなめきっておられるのか、非公認でも勝てると見ておられるのか?
 倒閣まで考えておられるなら、欠席ではなく反対票でしょうが、一度賛成した後の反対は大義名分が無く、次の総裁候補者もいないのですが、どうなさるのでしょうか?
 政局勘と差し手は流石ですが、世襲、派遣切り、かんぽの宿で、国民的人気の再来は難しそうですね。
3. Posted by スーさん   2009年02月19日 07:43
定額給付金の国民の一般的な受けとめ方は税金の還付であり、議員主導による贈り物ではありません。従って戻ってくるものは受け取るのが当たり前、なにせ国策に不要なお金だったのですから。また 今の態勢が与党に有利だとして態勢を作れたのは小泉改革であったことは間違いありません。また小泉チルド連は再度選ばれない。従って今の自民に反対できるチルド連こそが存続の存在感をかもすと考えられるのは私だけだろうか。
4. Posted by yuk   2009年02月19日 08:55
 G7での中川さんの一件は、大臣ご自身ではなく、傍で支えているスタッフのほうにほとんど全ての責任があると考えるほうが、常識的な感覚ですよね。財務大臣にとってこれ以上ない国際的な大舞台。思わしくない大臣のお加減を、滞在中随時チェックして適切なフォローもしない、あのような重大な事態を回避する努力もしないなんて、スタッフとして失格、というのが率直な印象です。大臣の傍についている人は、国にとって極めて重要な人物を支えているとの強い自覚を持って任務にあたってほしいです。大変悔しいです。

 麻生さんがサハリンを訪問されたこと、良かったと思います。先日のダボスもそうですが、大変な気温差のある土地に飛行機から降り立つ時の麻生さんの姿、寒さをものともせず持前の明るい笑顔を湛え、爽やかでとても頼もしいですね。ご本人に直接申し上げたいぐらいです。
 何よりも今回麻生さんご自身が「(領土問題の交渉を)もう役人には任せておけない。政治が解決しなければ。」と、はっきり仰ったこと、これはとても良かったと思います。この意志を推進力に変えていってほしいです、麻生さんお一人ではなく、皆さんで。
 中川さんの一件を見ても明らかなように、役人が時の政権を支えているとは言いがたい状況。役人の怠慢や、改革への抵抗、不実さ、こういったものに負けない力強い政治を一層目指してほしいと思います。
5. Posted by しゃんしゃん。   2009年02月19日 15:10
テロ特措法を「給油法」などと言い換えていたのと同じで、ミスリードを誘いたいメディア各社の思惑が見え隠れしますね。
そして、それに釣られて右往左往するテレビ向け「若手論客」の姿。

自分達の党が出している法案なのだから、きちんと内容を把握し、その正当性をアピールするくらいでなければならないのに、と一自民党支持者として情けなく思ってしまいます。

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