2013年04月09日

サッチャー英元首相死去のニュースを耳にして

 サッチャー元英国首相が亡くなりました。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

 親の仕事の関係でロンドンで育った幼少のころ、様々な記憶の中で残っているシーンの一つが、テレビに映されたフォークランド紛争の映像でした。実はそれは戦死者の葬送の場面だったと記憶しています。

 戦争中ということだったのか、社会全体が何となく暗かった、そんな記憶が残っています。

 英国病と言われ、没落する既に栄光を失ったかつての大英帝国、というイメージで語られることが多かった1970年代から80年代にかけてのイギリスにあって、そのような決して見通しの明るくない時代にあってサッチャー元首相の果たした歴史的役割は極めて大きかったと思います。

 経済的には自由主義経済と「小さな政府」路線を貫き、そしてフォークランドのように、自由主義、民主主義、法の支配、人権といった世界の「共通の価値」に対する頑なまでの姿勢は、政治家としてのある意味でのあるべき姿を示しているように思われます。

 結果的に政権を終結させることとなった人頭税を巡っての一連の動きも含めて、様々な意見がある中で、少なくとも自分自身の信ずる「正論」や原則にこだわる姿勢には政治家として学ぶべきところが多いと思います。

 民主主義においては、主張や原則、哲学を明確にした政治家がそのビジョンに対して審判を受ける。逆に言えば、もしその社会にビジョンが明確でない政治家が多ければ、そもそも主権者たる国民はその選択をする機会を実質的に奪われてしまうということともなります。

 誤摩化しや先送りの事なかれの政治では何も変わらない。だからこそ政治家は自らの主義主張、ビジョンを明確にして選挙に臨み、信任を受けたならばその実現を全力で図る、そうあらねばならないのだと私は思います。

 改めてその覚悟と、主義主張を突き詰められるような鍛錬をせねばならないと改めて感じた、そんな一日でありました。

suzuki_keisuke at 19:45トラックバック(0) 

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