2012ドラフト振り返り(中日ドラゴンズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月17日

私自身、非常に反省が多い中日の指名。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819657.html


1位福谷浩司(慶応大)投手183/95右右
2位濱田達郎(愛工大名電)投手183/88左左
3位古本武尊(龍谷大)外野手175/77右左
4位杉山翔大(早稲田大)捕手・三塁手173/77右右
5位溝脇隼人(九州学院)遊撃手177/63右左
6位井上公志(シティライト岡山)投手180/78右右
7位若松駿太(祐誠)投手180/75右右



1位の福谷は、内転筋の故障もあり、キャンプはゆっくりペースで調整すると宣言しておりましたが、残念ながらキャンプで再発。
復帰後、二軍でクローザーを務め、一軍昇格間近になったところでまたもや再発。
交流戦で一軍に上がり、一時セットアッパーを務めていましたが、段々打ち込まれるようになり二軍行き。のち故障。

結局一軍に上がっていた期間以外はほぼ故障に苦しむことになりました。

7と1/3イニングで8被安打7与四球4奪三振で7.36。
去年の試合の中で、おそらく最大レベルでファンの記憶に残っているQVCマリン2連戦の2戦目で4点取られたせいで防御率が爆発的に上がりましたが、この辺りの投球は点を取られていなくてもハラハラするものだったのでこれが今の彼の実力だったのかなと。


足の故障は癖になってしまうので、根治するまで無理はさせない方がいいと思ったのですが、一軍のあまりにも酷い状態のため、調整を早めなくてはならないところがありました。

中田スカウト部長が「1年目は急がなくていい」と言った割に上は急がせていたあたり、意思疎通ができていなかったことが窺われます。
また、指名直後のコメントだと先発として育てる予定だったはずなのですが、完全に中継ぎとして使われ、来季以降も中継ぎとして使われるようです。

完全に編成と現場との間に齟齬が生じており、その間で一貫しない使い方をされたのは気の毒でした。


密かに二軍とフェニックスリーグでは得点を許していません(計14試合)。被安打はイニング数を大幅に下回ります。
まあ、1位大卒だったら当然というべきでしょうが、来季に向けてある程度明るい材料ではあります。

三振を取れる球がないことにえらく苦労している姿が見受けられたので、速球以外にちゃんと使える球を覚えて一軍戦力になってほしいですね。





2位の濱田は登板当初から制球が安定せず、二軍戦初登板で四球続きでイニング途中で降板したためか、ややイップス気味になってしまったようで、シーズン中にミニキャンプをはりました。

その後は、先発である程度試合を作れるようになったと思ったら、シーズン最後は当然のように炎上をするなど不安定な1年を送りました。

最終成績は20試合87回と1/3で89被安打73四球40奪三振で6.39。

高卒投手で1年目から87イニングを投げられたこと自体を評価してもいいとは思いますが(二軍は怪我人が多く濱田と若松がいなかったら回らなかったと言い切っていいと思います)、藤浪・大谷と並んで評価されていたことから、期待外れだと思う方がいるのは仕方がないのかなと。

特に四球数が絶望的です。
まずは、フォームの安定をコーチと一緒に研究してほしいなと。


ただ、台湾WLで先発した試合を見ましたが、ボール球は多いものの、大まかにコースには投げられており、昨年のセンバツくらいまでは復活している印象を感じました。
カーブとスライダーを上手く組み合わせて台湾打者を抑えていましたし、これなら来年一軍で何試合かは見てみたいと思わせる出来だったと思います。

高卒左腕は時間がかかるものなので、それほど焦らずにじっくりと固めてほしいと思います。






3位の古本は、早い段階で打撃が注目され、キャンプでお試し一軍昇格も経験しました。
ただ、8月に眼を負傷してそれ以来練習していなかったこともあり、ベストから10kgのオーバーウェイトでのキャンプ入り。
また、シーズン途中に目の再手術。最初から1年は育成期間と考えられての獲得であったようです。

フェニックスリーグでは、序盤に5割近く打っていたのですが、急に調子を落としてしまい、最終的には.178。

最初はいいのですが、段々悪くなっていくというパターンが多かったように感じます。

プロに入ってからの動画を改めてみましたが、ちょっと下半身が固いフォームで、変化球への対応に課題を感じます。

肩が強い以外は守備走塁にそこまで特徴がないだけに、打撃でもっとアピールができないと、下手に外野候補が多い中日だと一軍に上がるのさえ厳しいと思います。

まずは二軍で3割10本を狙ってやっていってほしいなと。





4位の杉山はキャンプで左肘の靭帯損傷で、長期離脱が心配されましたが、4月の16日に復帰。
正直前半戦絶望くらいだと思っていたので早い復帰で安心しました。

ただ、上位指名陣で唯一頑丈な選手だったので、正直この怪我は予想外でした。

復帰しても怪我&捕手としての基礎を叩き込むことが忙しかったのか、出場機会自体がかなり限られました。
捕手としてスタメン出場したのは僅か4試合で打席数も30のみ(6安打で.200)。

彼については、多少守れなかったとしても、売りは打撃であるのでDHなりファーストなり守らせてもっと打席数を与えるべきだったと思います。

鈴木二軍監督は、既存の選手を多く使う傾向にあり、全体的に新入りの選手に対する出場機会をかなり限定していました。
二軍に関しては多少の期待値で下駄を履かせて起用をしても許される場だと個人的には思っているので、前田や田中が打撃で結果を残していても、彼をもっと使うべきだったと思います。

正直、新人の30打席やそこらで使えるか否かの判断はできず、起用法に疑問を感じます。

今年一年をほぼ捕手としての練習に使ったのだと推察されますが、それで売りの打撃が鈍ってしまってはどうしようもないので、バランスを取ってほしいと。来年の佐伯二軍監督に期待します。


台湾WLに出る予定だったのに怪我で辞退と、なかなか未来へ明るい道が見えません。
少なくとも、捕手を続けるかは今季中に決めてほしいなと。

体重は重くなりましたが、高校時代から評判だった野性的動きの鋭さは健在なので外野や三塁でもやっていけると思います。

大学でも1年目から起用されながら本当の意味で開花したのは4年時で、昨年も90kgあまりいくとかなりのオーバーウェイトと、かなりのんびり屋なところがみえるので、来季は勝負だと思って頑張ってほしいなと。






5位の溝脇は、地元が同じということで、荒木2世としてファンの期待を浴びています。

甲子園に3回も出場していたので、アマファンにもお馴染みの選手ですが、当時は九州学院自体が巨大戦力だったということも有り、そこまで抜けた選手だと思っていなかったのですが、想像以上にバッティングコントロールが上手かったことにプロに入ってから気づきました。

最終的な打率は.194でしたが、一時期は森越や吉川よりも打率がいい時期があり、彼に期待を持ったと同時に先輩は何しとるねんと思ったものです。
フェニックスリーグでは.259と少しですが成長を見せています。

守備については、一歩目の走り出しがよく、走力以上の守備範囲の広さを見せてくれます。

ウエスタンでは盗塁は1個に止まりましたが、フェニックスリーグでは9回の出塁で2盗塁と足を使う意識が増えてきています。


1年目から同郷の荒木の自主トレを見学し、今年は当然のように参加と、非常に練習熱心な選手という印象があります。
甲子園でも投手のすきをついてセーフティを決めたりと頭のいい選手。

このような選手は使えばどんどん成長していくので、若手だからといって遠慮せずに使いまくってみてもいいのかなと。
下の首脳陣にも注目されているようですし、守走が地についてきたのであれば、早い段階で一軍で我慢して起用してもいいと思います。

おそらく来季はWLにもいくでしょうし、実戦経験をどんどん積んで上手くなっていってほしいと思います。






6位の井上はオープン戦からずっと安定して結果を残し続け、早い段階で一軍入りを果たしました。
しかし、勝利投手も敗戦投手も経験し、これからのところで骨折をしてしまいました。
復帰後は調子が上がらず二軍落ち。最終的に二軍暮らしの方が長くなりました。

最終成績は11試合投げて4.50の防御率ですが、ヤクルト戦で西川が1回で降板して緊急リリーフして打ち込まれた試合があったため、それを除くと2.00と、防御率ほどは打たれていないイメージです。
一軍では被安打が多いのでそれを改善する必要がありますね。

二軍では19試合投げて0.93と、もうやることはありません。

離脱前の4月は彼がいてくれて結構助かった面があったので、6位の選手としてはある程度合格点をあげられるのではないでしょうか。


この選手については、多くのスカウトが手を引いている9月の三菱重工広島戦で9回3安打の好投をし、指名を決定付けました。

3月の時点から練習試合、教育リーグで無失点を続け、実際に投球を見ても実践的なフォームにある程度威力のあるストレートを持っており、正直6位で取れたのが不思議でした。

岐阜聖徳学園&シティライト岡山と、それほど多くのドラフト選手を輩出しなかったところ出身で、ドラフト前に殆ど注目されていなかった選手。

社会人に入ってから球速も伸びたそうで、遅くまでチェックしていた球団ほど評価が高くなった選手。
大学が地元なので、遅くまでチェックしていた中日がこれほど下の順位で獲得することができました。

地元重視が批判されることの多い中日ですが、彼については地元故に直前までチェックしていたことが功を奏しました。

今季からは先発にも挑戦するということで、1年通して一軍戦力になれるように頑張ってほしいと思います。







7位の若松は、今年はずっと身体作りかなと思ったのですが、3月の練習試合で初登板を果たし、その後も二軍でコンスタントに出場を続けました。

夏に故障をして、登板機会がかなり空いてしまいましたが、最後の二軍戦で復帰し、フェニックスリーグでも先発を務めました。

最終成績は20試合に登板し、43イニングで47被安打12四球17奪三振で3.98。
故障投手が多かった事情もありますが、それほど身体が出来ていないのに1年目から二軍で43イニング投げたというタフさは褒められるべきかなと思います。

被安打と奪三振は物足りませんが、1年目ながらイニングの1/3未満に四球を抑えており、ドラフト前から評判だった制球の良さをプロでも発揮できているようです。

青田買いという評価でしたが、今年は濱田より余程信頼の置ける投手であり、投手がいなくて困っている場面では若松という起用が多かったです(そのせいで登板過多になり故障しましたが)。

来季はストレートの威力を増して、被安打を減らすことができれば、一軍での登板も夢ではないでしょう。

秋季キャンプの紅白戦で監督賞をもらい、デニーも一軍登板を明言しています。

地味ではありますが、1年目の7位としては合格レベルの成績だったと思います。




★まとめ
正直、投手・野手共にここまで現有戦力の劣化が激しいのは予想していませんでした。

ドラフト後は、怪我人が多い指名ではあるが、素材がいいと高い評価を与えたのですが、やはり怪我をしていては野球になりません。


1・2・3位については、指名前から故障を抱えていて時間がかかるのは分かっていましたが、それでも福谷くらいはシーズン後半のセットアッパーになると多くの人が期待していたと思います。

しかし、大学生のドラ1としては期待外れの成績に終わりました。

2位の濱田はイップスで一軍に上がれる状態ではなく、3位の古本も最初から一軍に上げる気なし。

アマ時代、唯一頑丈だった4位の杉山もキャンプで靭帯損傷。

元々怪我人を指名して数年後にモノにするという指名をすることが多い球団ですが、それにしてもここまで多く怪我人を指名するのはバランスを逸しているということを確認しました。

絶対に使えるという選手を他の順位で獲得した上でないと、怪我人はあまりにもリスキーとなります。
アマ時代にスペだった選手はほぼ例外なくプロに入ってもスペです。


結局、濱田と溝脇以外の5人が故障により戦列を離れるという異常な事態となってしまいました。

自球団の指名ということで冷静に見ることができなかったのかもしれません。
浮かれる記事を書く前に、このときのドラフト寸評を読んで、己への戒めにしようと思います、はい。



更に酷かったのは、首脳陣とスカウトの連携が間違いなく取れていなかったこと。
1年目は怪我の根治に務める方針だった福谷と古本が変なところで一軍に呼ばれたり、1年目の濱田と若松が登板過多によりイップスになったり故障したり。

昨年の首脳陣が一番ダメだったのは選手を大切にしなかったことだと思っていますが、新人も完全に首脳陣の自分勝手な起用の犠牲になりました。



ただ、下位については明るい面も。

5位の溝脇はかなり早い段階で二軍で使えるようになり、62試合に出場。

6位の井上、7位の若松については、ドラフト前まで殆ど知らなかったのですが、後に見てみるといい感じの選手という印象を抱いたのですが、その通りいい結果を残してくれました。
こちらは嬉しい誤算だと思います。


今でも悪いドラフトではなかったと思っていますが、昨年までの上位連続にあぐらをかいてしまい、即戦力選手の獲得を怠ったツケを支払ってしまった指名だったのかなと。

補強ポイントにも合致し、選手個々人の実力も悪くないのに、1年目としては失敗。
改めてドラフトは難しいなと。

私自身、反省です。

上位は0点に近いのですが、6位の井上がある程度一軍で投げ、高校生が実戦を積めたという意味で少し点があげられるのかなと。


評価:20点(上位の選手が期待されていた結果を残せなかった)


2012ドラフト振り返り(北海道日本ハムファイターズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月15日

優勝し大谷というゴールデンルーキーを入団させた2012年から最下位の2013年と、天国から地獄を味わった日本ハム。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819656.html


1位大谷翔平(花巻東)投手193/86右左
2位森本龍弥(高岡一)遊撃手185/90右右
3位鍵谷陽平(中央大)投手177/80右右
4位宇佐美塁大(広島工)三塁手177/83右右
5位新垣勇人(東芝)投手183/85右右
6位屋宜照悟(JX-ENEOS)投手178/79右左
7位河野秀数(新日鉄住金広畑)投手173/77右右



1位の大谷は投打に経験を積みました。

投手としては11試合に先発、2試合に救援として登板。
61と2/3イニング投げ57被安打33与四球46奪三振で防御率4.23。

勿論高卒しては合格です。

四球が多いのは勿論、死球が8とこちらも多いのは問題ですね。
ただ、個人的には制球はもっと酷いと思ったので、思ったより一軍で投げられたのは良かったなと。

二軍でも19イニング18被安打10与四球22奪三振と傾向は全く同じです。



野手としては204打席で.238。
明らかに疲れが見えた8月以降は.163となったためかなり見栄えが悪いのですが、7月までは3割をキープと相当頑張っていました。

45本の安打のうち二塁打15本、本塁打3本と長打がそれなりに多いのはいいですね。
流しながら左中間に打つのが非常に上手いです。

4盗塁1失敗なのに驚きました。野手に集中すれば年間15盗塁前後期待できるのかもしれません。

主に右投手相手に起用されたため対左投手は数自体が少ないのですが、それでも.176の相性の悪さはどうにかしたいですね。


藤浪がいなければ上々の1年目という評価に終わったと思います。
彼のようにまだ身体が出来ていない高卒選手が1年目からある程度一軍で登板し、おまけに途中まで3割も残すという結果であれば二刀流成功といいきってまでいいのかもしれません。


しかし、藤浪という、田中や松坂レベルの1年目から二桁という結果を残してしまったため、むしろ投手としての成長を野手挑戦が妨げたという評価さえされることになってしまいました。



私は最初から大谷は投手に専念すべきだという意見ですが、高卒1年目にして途中まで3割という結果を残したその才能は尊重されるべきとも思います。

ただ、1年目に関してははっきり言って中途半端だったと思います。

本当は投手中心でやるつもりだったのが、日ハムのライト陣が思いのほか結果を残せず、その上大谷が思いのほか結果を残したために野手としての出場を多くせざるを得なかったという事情はありますが、正直、今年の日ハムにおいて投手・大谷の成長を犠牲にして使う価値があったのかなという疑問があります。


来季は投手としてローテを守らせ、余裕があるときに野手をやらせるそうですが、先発投手の二刀流であればそれが限界だと思います。

特に私は投手の大谷のポテンシャルは10年に1人レベルだと思っているので、何があってもまずは投手としての完成を重視してほしいと思います。

二刀流自体は面白い試みですが、本来持っているポテンシャルを育てることへの阻害をするほどの価値があるとは思いません。

季節を経るごとにヤンデレ化していって怖いコメントばかり残すようになった栗山監督ですが、大谷だけは絶対に大事に大事に育てていってほしいと思います。






2位の森本は二軍で94試合に出場し.130。
301打数も与えられているのに二塁打2、三塁打1、本塁打1と長打はかなり少ないです。

盗塁も成功が0で失敗が3。

守備は遊撃での守備率が.900、二塁が.905、三塁に至っては.864と、投手が気の毒になるレベルです。
昨年失策王だった松本が今年はだいぶ成績を向上させているので彼も今季は良くなるかもしれませんが…。

成績だけ見ると、どこに魅力を感じて2位指名されたのか全く分からないレベルです。


守備に関しては、高校時代からレフトコンバートを考えた方がいいレベルだったので驚きませんが、割と打撃については対応力があるように見えたのでここまで結果を残せないのは驚きました。

走塁についても体格の割にトップスピードに乗るのが早いのでもう少し盗塁は増えるかと思いました。


大型選手でポテンシャルはありますし、まだ高卒1年目なので1年目の成績がこれでもそこまで絶望する必要はないと思いますが、爆発的な成長がない限り内野を守るのは厳しいのかなと。





3位の鍵谷は一軍で先発に中継ぎに頑張りました。
38試合で54イニング41被安打33与四球42奪三振で3.33。

与四球数がかなり多いのですが、うち10個は先発の8イニングのみで出したものなので、救援時はイニングの半分程度です(それでも多いのですが)。

ホームでの防御率が6.20、ビジターが1.60と、異常に札幌ドームを苦手にしています。
何があるのか…。

今季はどちらに挑戦するのか分かりませんが、1年目としてはなかなかの成績だったと思います。
4年時にそれなりに成長した選手で、そのままの勢いでプロに入っていけましたね。




4位の宇佐美は74試合に出場して.130。三振率が3割を超えており、対応力がプロレベルにありません。
夏の大会でも三振が多く、指名後に「1年目は1割台」と予想しましたが、予想通りかそれを下回りました。

三塁守備率は森本以下の.816。
18試合しか守っていない(他にファースト6試合)ことから考えて、守れる状況にないためDHとしての出場が多かったものと推察されます。

肩が弱いのでやはりサードだと不安があるのではないでしょうか。
距離の短いセカンドかレフトなど考える必要があるかなと。

ポテンシャル的には森本を下回るので1年目この成績だったのは少々問題かもしれません。
球足は速いものの長距離タイプではないので、やはり二遊間が守れないと辛いと思いますがこの守備率だと不安が残るところです。




5位の新垣は初先発で大炎上し、それ以降一軍登板はなし。
二軍では57と1/3イニングで65被安打14与四球34奪三振で5.97と球が通用していないことを窺わせます。

都市対抗での内容があまりにも素晴らしかったので高く評価したのですが、プロに入ってからは先発ということで加減しているのか、球威が足りず、そのせいで決め球のフォークを見極められています。

全体的に球も高めで、フォークピッチャーとしては致命的です。

指名後の寸評でも書きましたが、やはりリリーフ向きの投手で、先発でキャパを落とすと不器用さが露呈する感じがします。
年齢も年齢ですし、今季は配置転換してリリーフで様子を見てほしいと思います。

一軍での登板を見ましたが、指名年の投球はこんなものではありませんでした。
高齢でも指名を決断させたあの投球をもう一回見せてほしいなと。





6位の屋宜は一軍では3試合救援登板し、無失点に抑えたのは1試合のみで通用しませんでした。

二軍では27試合に登板し、66と1/3イニング72被安打22与四球41奪三振で3.53。
一軍でも4と2/3イニングで10安打を浴びているように、完全に球威が足りません。

アマ時代はチームでも登板数が少なく、プロレベルにないと思っていましたが、実際の成績を見てもやはり即戦力には足りない成績に終わりました。

新垣ほどではありませんが大卒社会人としての入団で年齢もいっているので、今季は勝負の年になります。




7位の河野は二軍の守護神を務め、一軍でも好投しました。

二軍では22試合に登板し、23と2/3イニング16被安打12与四球26奪三振で1.14。
一軍では33試合に登板し、32と1/3イニング24被安打20与四球24奪三振で2.23。

どちらも四球は多いものの被安打を抑えて試合をまとめている感じですね。

むしろアマ時代は制球が安定して球威に欠ける印象だったので、全く逆の成績になっていることに驚いています。

対右打者は被打率が.129と素晴らしいのに対して、左打者は.375と苦手にしています。
指名後の寸評で「左打者にとって逃げる球を覚えないと右打者専になりかねない」と書きましたが、今のところそんな感じかと。

今季は利き腕方向の変化球を覚えて左打者に対しても通用する投球を習得して、一軍のセットアッパーとなってほしいと思います。

7位でこれだけ1年目から結果を残した選手は稀有で、大成功の指名だったと思います。





★まとめ
新しいことを始めると批判を浴びるのはどの世界でも同じです。
大谷の二刀流挑戦については、私はまだ成功か失敗か判断ができません。

藤浪と比較しなければ一軍で経験を積めたという意味で1年目としては成功だったとは思います。
ただ、世間的には、二刀流が許されるのはそれぞれが一流ではないとという、えらく高いハードルが設定されている感じがあります。

投手として評価したはずなのに野手起用が多くなったりと起用も中途半端だったりと、まあ叩く材料はいくつかあるかなと。


指名後に大量の大卒と社会人投手の指名をしたのは、大谷が入団しなかったときのために誰か当たればいい的な指名と書きましたが、その通り明暗がかなり別れました。

5位の新垣と6位の屋宜は来季解雇されても文句を言えない成績なのに対し、3位の鍵谷と7位の河野は今季主力投手になることも期待できる成績となりました。

個人的には数うちゃあたる的指名はそこまで好みではありませんが、半分当たった以上成功かと。


かなり残念だったのは高卒野手2人。日ハムは高卒選手にも一定以上の実戦経験をさせるという方針ではありますが、これだと自信を無くしてしまうのではないかというレベルで悲惨な成績に終わりました。

前年の近藤と石川が1年目から良かっただけにその差が開いて見えます。


というか、この守備率の選手を使うと間違いなく二軍投手に悪い影響がいきます。
エラー以上に拙いところを見せているはずで、抑えたと思ってもアウトを取れない無間地獄に迷い込んだ投手は少なくないのではないでしょうか。

当然ながら勝率3割ちょっとのダントツ最下位で終わりました。

新人にも一定以上の経験を与えるという日ハムの方針には賛同しますが、流石にプロレベルにない選手に過度に試合経験を与えても本人のためにならないばかりか他の選手にも迷惑をかけることになります。

これまでは、高卒でも一定以上の実戦経験を持つ選手を指名してきたためにあまりこの方針の問題点が見えてきませんでしたが、どちらも技術に課題を持っていた森本と宇佐美が同時指名されたことによって一気に露呈した感じです。

ポテンシャル型の選手を指名する場合は、試合に出すという方針を破るなど、少し柔軟な起用方法が大事なのではないかと思います。



一軍二軍共に最下位に落ちた2013年。
間違いなく方針を考え直す時期に来ていると思います。

これまで結果を残していたから許されていたことが、結果を残せないと一気に叩きの材料に代わります。
今年は日ハムの転機になる可能性が高いのではないでしょうか。


評価:60点(かなり成否が分かれ、成功にはやや足りないレベル)


2012ドラフト振り返り(読売ジャイアンツ)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月13日

菅野が大当たりでダントツ優勝を果たしたジャイアンツ。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819578.html


1位菅野智之(東海大)投手185/88右右
2位大累進(道都大)遊撃手175/70右右
3位辻東倫(菰野)遊撃手181/83右左
4位公文克彦(大阪ガス)投手172/75左左
5位坂口真規(東海大)三塁・一塁手186/90右右
育成1位田原啓吾(横浜)投手182/86左左
育成2位松冨倫(別府大)遊撃手172/70右右




1位の菅野は、新人とは思えない投球レベルの高さを見せました。
アマ時代の彼の投球を見たことのない方にとっては意外だったのではないでしょうか。
沢村のようにとにかくストレートで押すのではなく、低めに多彩な球種を集めるタイプです。

176イニングで166被安打37四球155奪三振で防御率3.12。
全体的に優れていますが、特に与四球率の低さは素晴らしい。


やや物足りなかったのは体力。試合後半に失点するシーンを多く見たような気がします。

東海大はリーグでほぼ1強で、だいたいが第1戦のみの登板で勝ち点をあげてしまったため、彼は連投及び中1日での登板をそれほど経験していません。
使い減りしなかったという意味ではいいのですが、その反動か、体力が大学では育っていなかったように見えます(1年のブランクもありますし)。


ただ、巨人打線が、彼がバテる前に点を取ってくれることが多かったため、それほど痛手にはなりませんでした。

その意味では、非常に巨人に向いていた選手で、「勝てる投手」となっていたのではないでしょうか。

被安打はイニング以下にしていますが、これは3・4月の貯金が多く、5月以降は殆どがイニング前後(8月は大幅に超えています)の被安打となっています。
彼の実力からすると、もっといけるのではないかなと個人的には思っています。


細かい要望はありますが、例年であれば文句なしの新人王の成績を残しており、ポストシーズンでもちゃんと結果を残す登板をした、まさに優勝球団の1位に相応しい投手だったと思います。

とにかく頭のいい投手なので、これからも成長を続けて日本を代表するエースになることを期待していいのではないでしょうか。





2位の大累はオープン戦で攻守にわたって高いレベルの相手にはなかなか難しいことを露呈しました。
一軍では2試合のみ出場でおまけにエラーを犯しています。

二軍での打撃成績は.247と悪くはありません。長打が少ないのですが彼はそれを期待されていないので問題ないかと。

ただ、4盗塁8走塁死はちょっと致命的です。
最も期待されたのが走塁面なだけに、ここまで走塁技術が伴っていないのは問題かと。

守備は二三遊をバランスよく守り、そこまでよくもなく悪くもなく。


2位の選手としてはちょっと物足りない成績に終わりました。

打者に関しては、やはり地方大出身でおまけに全国経験も少ない選手は1年目は打撃以外の分野で相当苦労しますね。
ファンの方は1年目の成績だけで落ち込む必要はないと思いますが、少し時間がかかるのかなと思う1年目ではありました。




3位の辻は72試合に出場して.213と高卒の合格レベル2割を突破。
本塁打がなく二塁打も8本のみなのが物足りませんが、遊撃という負担の大きいポジションでこれなら十分だと思います。
盗塁は2と、走塁にまで気がいくほどの余裕はないようですが。

守備率.959と高卒としては相当高いレベルを記録しました。
ただ、台湾WLではえらく足を引っ張っていた記憶があります。一軍レベルだとまだまだ物足りないのかなと。


打撃の粗さ、守備走塁に売りがあまりないタイプだと思っていたので、2割を超える打率を残し、それなりに守れたのはかなり収穫だったと思います。

2年目以降に売りの打撃を伸ばすことができるかがこの選手のカギ。
台湾WLでは本塁打王(2本)を獲ったので更に長打力を伸ばすことを期待したいですね。





4位の公文は一軍登板なし。

二軍では45試合に登板し37イニング30被安打18与四球30奪三振で2.68と上々。

気になるのが0勝5敗1Sという成績。
救援なのでそれほど勝敗は重要視しなくてもいいとは思いますが、それにしてもちょっと偏り過ぎです。

勝負どころで甘く入るタイプなのかなという不安があります。

一部スポーツ紙によるとプロテクトから漏れており、広島が獲得寸前まで検討したようです。
22歳の左腕で二軍成績がこれなら欲しくなる気持ちは非常に分かります。

投手としては身長が低く、身体もそれなりに出来上がっているだけに来季は一軍戦力になることが目標となります。
もう少し実戦力を増せるようにできるといいですね。




5位の坂口は一軍出場は少なかったのですが10打数4安打とそれなりに結果を残しました。
二軍では104試合に出場して.289で11本塁打と大卒としてはかなりハイレベルの結果。

出塁率も4割超えと高く、優勝争いが決まった後はもう少し使ってあげても良かったのかなと個人的には思います。
三振が90と、打数322と比べてかなり高く、打てるポイントは限られているのだと思いますが、それでもこの率が残せるのであれば大きな問題ではありません(原監督はあまり好きではないかもしれませんが)。

守備は一塁としては普通ですが、三塁では守備率.911とかなり不安。
村田が上手いだけに、彼のバックアップとしてはこの点が最も物足りなくなりそうです。


正直、大学時代の成績からいってここまで1年目から結果を残すとは思いませんでした。

西武の金子もそうですが、高校時代に才能が光っていたタイプの選手はプロに行ってこそ輝くのかもしれません。
ただ、それを予想するのは非常に難しいので、今後も彼のような選手を高く評価するかといわれると…難しいところがありますが、非常に順調な1年目だったと思います。





育成選手の成績についてはこちらのブログを参考にさせていただきました。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ztnety/article/1437



育成1位の田原は二軍戦で1試合のみ。殆どが三軍での登板だったようです。
三軍では9試合に登板し、24イニング31被安打9与四球8奪三振で防御率は7.13。

プロに入ってからの投球を見ましたが、球速は常時135km前後と高校より伸びていました。
ちょっとアウトステップ気味のフォームは高校時代と変わらず嫌らしいですし、来季はある程度二軍でも投げられる土壌ができたのではないでしょうか。

順調に育っている松本・今村といい彼といい、巨人は割と高卒左腕の育成に自信を持ってきているように感じます。



育成2位の松冨は二軍で7試合3打席のみ。彼も殆どが三軍だったのでしょう。
打率は.188だったようです。

試合数が分からないのですが、盗塁はたった1。
地方大出身だったため、まだまだ技術が全体的に足りないようですね。




★まとめ
1位で菅野を獲得できた時点で、もう指名終了していいレベルの層の厚さを誇る球団なので、それ以下の選手の結果がどうなろうが、成功は約束されていたと思います。

その菅野が1年ローテを守り、優勝に貢献した時点で合格かと。


その他の選手についても二軍で順調に経験を積み、来季以降への足掛かりを掴んでおります。
特に坂口は期待を大幅に上回る成績を残しました。

良くも悪くも期待通りの結果で、スカウトの眼力の高さを見せつけました。


予想通りに行っただけに大事なのは来季以降で、菅野はローテ2~3番手レベルからエースに行けるか、その他の選手は主力レベルになれるか。
特に大累・公文・坂口の3人は一軍に定着したいところです。

ドラフトの成否は5年後というのが定説になっていますが、巨人のこの年の指名に関しては特にそれがあてはまるのではないでしょうか。
これからを楽しみにしたいと思います。


評価:80点(手堅く合格レベルに達した)


2012ドラフト振り返り(埼玉西武ライオンズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月11日

FAで2選手が流出したり、サファテとヘルマンが去ったりと戦力激減の西武。
伊原監督の手腕が問われます。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819663.html


×東浜巨(亜大)投手182/80右右
1位増田達至(NTT西日本)投手180/80右右
2位相内誠(千葉国際)投手185/68右右
3位金子侑司(立命館大)遊撃・外野手178/70右両
4位高橋朋己(西濃運輸)投手173/82左左
5位佐藤勇(光南)投手181/77左左
育成1位水口大地(四国IL・香川)二塁・遊撃手168/65右左



1位の増田は一時セットアッパーの役割も務め、42試合に登板。
52と2/3イニングで60被安打19与四球44奪三振で防御率は3.76。

特にソフバン戦を苦手としており、8月に2試合で1アウトしか取れずに計7失点したことで防御率が爆発的に上がりました。
この試合を除いたとしても、セットアッパーとしてはランナーを出し過ぎです。1回ごとの投球数も18球とかなり多め。

球の速さと高速スライダーがあっても、空振りを確実に取れるコンビネーションに欠けるので三振もなかなか取れず、根負けしてしまいます。
速球派にしては制球がいい割に四球が多い原因もこれかと。


1年目でこれだけ登板してセットアッパーも務めたという意味では十分成功だと思いますが、やはりこのままだとプロで長く生きてはいけないという限界も見えたと思います。

変化球が足りないので、落ちる球を習得してクローザーを目指してほしいと思います。





2位の相内は指名後の無免許運転により入団さえ危うい事態となりました。
入団は許されましたが、このような自覚の足りない選手がプロの世界で大成するとは思えません。

特に投手というポジションはいかに自分の身体に対してケアをするかが重要なポジションであり、意識の低い選手はいくら才能があっても寿命が限られることになってしまいます。
無免許の上にとんでもないスピードで事故った場合にどうするつもりだったのでしょうか。

西武はどちらかというと選手の性格をあまり重視せず素材面を重視する傾向にあり、その分野手は成功例が結構多いのですが、やんちゃな性格の投手の扱いに苦労している印象があります。

やんちゃというレベルでは済まされないことをしてしまったこの選手をどう更生させ、プロで活躍する素材に出来るのか。
入団させた以上は、社会人として、人間としても一人前にする覚悟でそうしたのでしょうから、責任を持って面倒を見てあげてほしいと思います。





3位の金子は、序盤に素晴らしい活躍。
3・4月は3割を超えていましたが、それ以外の月は全て2割以下で最終的には94試合に出場して.223。
二軍でも.247なので序盤は出来過ぎだったのでしょう。

盗塁は12して、6失敗。彼の足の速さからすると数も成功率からしても物足りません(二軍では4成功4失敗と更に酷いです)。

守備は二塁・遊撃・右翼を務めました。
遊撃だと少々エラーが嵩んでいます。


アマ時代に何回か書いたように、私はこの選手を高く評価しているのですが、西武の二遊間の層で、まさか1年目からここまで試合に出るとは思いませんでした。

序盤は才能を遺憾なく発揮し西武のスタートダッシュの助けになりました。
やはり、天才型の選手はそれに見合った高いレベルでの野球を経験させてあげるのが一番の薬なんだと思います。

一軍と二軍の成績を比べてもそれほど変わらないところを見る(むしろ守備や走塁は二軍成績の方が悪いです)と、やはりレベルの高いところでしか燃えない天才的なタイプなんだと思います。

最終的な成績としては大卒3位ならこんなもんかなという感じですが、素材の良さを一時でも示すことができたのは大きかったのではないでしょうか。






4位の高橋は8月に一軍昇格してからフル回転。最終的に一軍で24試合登板しました。
18と2/3イニングで10被安打11与四球28奪三振で3.38。

与四球が多いのですが、安打と奪三振は素晴らしい成績です。
特に9月以降は14イニングで3被安打23奪三振と無双。

左投手ですが、右打者相手の方が成績がよく、左殺しに止まらない投手です。
サイドっぽい角度から内側に来るいわゆる「クロスファイア」は非常に見栄えがあります。

制球に課題はあるものの、左腕としては珍しい球威型の投手だったので面白いなと思っていたのですが、制球の悪さを補って余りある速球だったようです。

制球についても社会人時代よりも向上させており、かなり厳しいところに突くことができるようになりました。


西武に不足気味の左腕の上に、シーズン後半で結果を残した投手を4位で獲得できたのは本当に儲けものだったと思います。





5位の佐藤は今後に期待を持たせる活躍。
14試合37イニングで39被安打16与四球36奪三振で3.89。

この年の高卒左腕の中では最も素晴らしい成績を残しました。

非常にバランスのいい成績で、全体的にレベルアップできれば来季には一軍に出てくることも期待できます。
秋季キャンプでは151kmを記録したそうで、ファンの方も大きく期待しているのではないでしょうか。

正直ここまで順調に成長するとは思わなかったので驚きました。
相内とは逆に田舎の真面目な子という感じの選手でしたが、想像以上に根性を持っていたようです。

来季は一軍でその姿を見ることができるのではないでしょうか。





育成1位の水口は二軍で65試合に出場して.194。
24歳の選手としてはかなり厳しい数字ですが、出塁率は.330と多く四球を奪っています。

打撃以上に厳しいのが売りになるはずだった走塁。
8盗塁しかしていない上に走塁死も8。これで上の世界で通用するのは相当厳しいのではないかと。

二遊間を守りましたが、遊撃手としては守備率が低く、やはり二塁手かなと思います。

育成入団で特徴を示すことができなかったのは痛いと思います。
来季は勝負の年になるので、走塁技術を磨き輝きを見せてほしいなと。




★まとめ
週ベや野球太郎が比較的高く評価していたのに対して私は厳しく評価したのですが、結果としては私にかなり分が悪いようです。

2位は放っておくにしても、即戦力が期待された1位増田と4位の高橋は中継ぎとして投げ、3位の金子は一軍で一時期ブレークしました。

5位の佐藤についても高卒左腕としては破格の成績を残しており、不足気味だった左腕にある程度目途がついてきたのは非常に大きかったと思います。

1年に1人が主力選手になれば合格のドラフトにおいて、1年目から戦力になった投手が2人、レギュラー候補の二遊間選手、将来に期待できる成長をした高卒投手がいるというのは本当に順調以外の何物でもないと。

アマ時代は素材型の選手が多く、同じような指名を今後このチームがしたとしても高く評価はしないと思うのですが、素材型に集中した賭けが1年目としては大成功だったようです。


まだまだ予断を許しませんが、1年目としては間違いなく成功だったと言っていいと思います。


評価:90点(殆どの選手が順調な1年目を送った)


2012ドラフト振り返り(福岡ソフトバンクホークス)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月08日

2年連続で優勝を逃し、なりふり構わない補強を行ったソフトバンク。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819662.html


1位東浜巨(亜大)投手182/80右右
2位伊藤祐介(東北学院大)投手176/75左左
3位高田知季(亜大)遊撃手175/72右左
4位真砂勇介(西城陽)外野手184/80右右
5位笠原大芽(福岡工大城東)投手185/75左右
6位山中浩史(ホンダ熊本)投手175/80右右
育成1位八木健史(BC・群馬)捕手184/81右右
育成2位大滝勇佑(地球環境)外野手182/77右右
育成3位飯田優也(東農大北海道)投手185/86左左
育成4位宮崎駿(三重中京大)外野手176/70右左



1位の東浜は新人王有力と言われていましたが、やはり大学での疲れが抜けきっていませんでした。

一軍では5試合に先発して28と2/3イニングで27被安打9与四球25奪三振で防御率2.83。
特に復活後の3試合は1完封で防御率1.33とほぼ完璧でした。

二軍では62と2/3イニングで64被安打19与四球48奪三振で防御率3.30と可もなく不可もなく。

天性の危機回避能力があるため、球の威力が復活しなくてもある程度行けるかと思っていましたが、残念ながらプロはそこまで甘くありませんでした。

来季以降に期待できる終わり方ではありましたが、即戦力を期待された投手としては物足りない成績でした。



2位の伊藤は二軍でも2試合のみ。
5と1/3イニング5被安打2与四球4奪三振で防御率は6.75。
2試合のみなのでちょっと参考にするにはサンプルが足りないです。

三軍では31試合67イニング52被安打23与四球83奪三振で防御率は1.21。
非常に優れた成績で、何故この成績でもっと二軍の出番を与えなかったのかが分かりません。

昨年の吉本も2位なのに殆どが三軍での投球でなんでやねんと思ったものですが、大卒の伊藤が殆ど三軍だったのは更に意味が分かりません。


左腕としては制球が安定しており、それなりに早い段階で出てくると思っていただけに、一軍どころか二軍でさえほぼ出番が無かったのは残念でした。

何か事情があったのかもしれませんが、2位で獲った選手の使い方としてはどうなの?と思ってしまう1年目でした。




3位の高田は一軍では頭角を現せず。
11試合に出場し、17打数で2安打のみ。

二軍では231打数69安打で.299と合格レベル。
12盗塁で12失敗と成功率が異常に悪いです。
失敗が許されない一軍だと企図自体が制限されるのではないでしょうか。

内野を全て守り、最も多かった遊撃では44試合で11エラーと、かなり多いです。
基本がしっかりできており、肩も強い選手なのにこれだけ多かったのは意外でした。

打撃以外については少々不安が残る成績となりました。
私は守備と走塁はある程度よく、打撃がネックと思っていただけに、真逆の結果になり、己の見る目の無さを恥じるばかりです。

ただ、元々守備が売りという選手だったため、プロの打球に慣れれば一定以上の守備はできるようになると思います。

遊撃の同年代に今宮がおり、二塁もホークスに長くいることを表明した本多がいるため、彼らに勝るように、更なる売りを見つける必要があります。

思ったより打てたというのは大きな収穫なので、今季は一軍でも一定程度の打撃成績を残したうえでバックアップとして頭角を現すことが期待されます。





4位の真砂は殆どが三軍での出場。
297打数84安打で.283。長打もそれなりに打っており、中距離打者の特徴を示しています。

盗塁は8でちょっと少ないですね。

三軍の守備成績は確認できなかったので、自慢の強肩をアピールできたのかは分かりません。

二軍にも少し出ていますが、打席数が少ないため参考にはなりません。


三軍制度の弊害は、選手が多過ぎるために上記の伊藤のような三軍で結果を残している選手でも二軍出場がままならないことですが、メリットはこの真砂のように高卒1年目からちゃんと300打数も経験できること。

相手選手もそれほどレベルが高くはないため、ある程度結果も残せて順調な実力アップがはかれます。





5位の笠原は三軍のみで21試合登板。
61と1/3イニング59被安打26与四球52奪三振で防御率は3.67。

三軍のレベルがいかほどか全く分からないためこれが良いのか悪いかは判断しかねるのですが、それなりに成績をまとめていることができるのは良かったと思います。
四球が多いものの被安打はイニング以下で、三振もそれなりに奪えています。

素材的に面白い選手の上に3年時はコンビネーションをある程度完成させていたため、個人的には高く買っていたのですが、1年目としては上々の成績だったと思います。

今後は球速も伸ばして一軍ローテに定着する左腕になってほしいなと。




6位の山中は一軍で17試合に登板。
先発では2試合に投げて防御率11.37と論外。
救援では15試合23イニングを投げ、34被安打7与四球10奪三振と、完全に球が通用していません。

二軍では25試合63と1/3イニングで48被安打3与四球(!)41奪三振と通用しているだけにもどかしいですね。

とにかく被打率が高く、アンダーが苦手とする左打者相手には.375と打たれ過ぎです。

アンダーの割には球威があり、ストレートが通用すると思っていただけに、これほど打たれるとは思いませんでした。
何回か投球を見ましたが、カウントを取りに行くストレートが多く捉えられていたように感じます。

四球が異常に少ないところを見ると、ストライクを入れることばかりに気を遣っているのかなと。


高齢なだけに、来季は一軍で結果を残したいところです。




育成1位の八木は6月に右ひじの手術を受けたため、三軍でも出番は少なかったです。
14試合の出場で28打数5安打で.179。
28打数のみですが、捕手としても物足りない打率です。

二軍では僅か1打席のみ。

拓也と猪本が支配下されたこともあり、来季25歳となる彼には少々きついのかなと。
来季は細山田という経験豊富な捕手も入ってくるため、三軍制とはいってもどこまで出番をもらえるか分かりません。

来季余程の成績を残さない限り支配下はありませんし、ある程度の成績を残さないと首さえも危ないかもしれません。
頑張ってプロの世界で生き抜いてほしいと思います。





育成2位の大滝は2月に右肘の再建手術を受けて1年目は実戦の機会なし。

高卒なのでそれなりに見えてもらえると思いますし、この時期の手術ということは怪我込みで獲得されたということだと思いますが、ソフバンはとにかく層が厚いので、来季以降は万全の状態で活躍を狙ってほしいですね。




育成3位の飯田は二軍・三軍でフル回転。

二軍では20試合に登板し54イニングで45被安打24与四球54奪三振で防御率は2.32。
三軍でも70イニング投げて2.80。

7月に支配下寸前までいったようで、実際に残している成績もそれに見合うものです。

左腕ということもあり、キャンプやオープン戦で結果を残せば支配下も近いと思います。

かなり層が厚いソフトバンク投手陣ですが、相対的に左腕は薄いため、空いているところを狙っていきたいですね。
戦力外となった兄の分まで頑張ってほしいと思います。




育成4位の宮崎は三軍で204打数37安打で.181と物足りません。

ツボに入ると長打を放つのが魅力でしたが、長打は二塁打6本のみ。
八木同様、二軍では1打席のみでした。

高卒の真砂が.281を残しているのを見ると、いくら育成といえども大卒の彼は.250は欲しかったところです。

救いは盗塁が13とそれなりに走れているところ。
この打率だと守備でも相当アピールできていないと、二軍出場も覚束ないかと。


来季は対応力を増した上で、走守で更にアピールしたいところです。




★まとめ
即戦力を期待して獲った1位の東浜がローテに定着できず、2位の伊藤に至っては二軍での登板もままならず、6位の山中も一軍に上がっては打ち込まれました。
そりゃあ順位も下がるわという成績。


二軍レベルにない選手の底上げを図るために三軍を作ったはずですが、逆に三軍があるために、二軍でなかなか実戦経験が与えられないため、チャンス自体が少なくなってしまい、若手の成長が遅くなっているという状態になっているような気がします。

今年ホークスに指名された投手が伊藤以上のレベルにあるかというと疑問で、彼らも三軍暮らしにならないかと危惧しています。


反対に、即戦力をそれほど期待されていなかった高卒の笠原、野手の高田と真砂は順調な1年目を送りました。
こちらは逆に三軍があって経験を積めて良かった例ですね。

育成では3位の飯田が支配下寸前の活躍をした以外はパッとしませんでした。



ヤクルトとは全く逆で、上位が期待された結果を残せず、下位が割合いい結果を残しました。

どちらがチームに貢献するかといえば、そりゃあ前者で、打線が良かったのに4位の結果を生んだ一因は彼らにあります。
東浜が期待される結果を残したのもほぼ終戦してからで、それでは遅すぎます。

昨年1年で成否が決まるようなメンバーではありませんが、1年だけで判断するなら、間違いなく失敗だったなと。


評価:40点(1・2位が働かなければ仕方がない)


2012ドラフト振り返り(東京ヤクルトスワローズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月06日

小川が新人王を獲得したものの、最下位に沈んでしまったヤクルト。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819572.html


×藤浪晋太郎(大阪桐蔭)投手197/86右右
1位石山泰稚(ヤマハ)投手182/74右右
2位小川泰弘(創価大)投手171/79右右
3位田川賢吾(高知中央)投手187/77右左
4位江村将也(ワイテック)投手180/70左左
5位星野雄大(四国IL・香川)捕手177/80右右
6位谷内亮太(国学院大)遊撃・三塁手177/78右右
7位大場達也(日立製作所)投手183/85右右



1位の石山は、当初から色々と議論を呼んでいました。
個人的には1位レベルの素材ではないが、即戦力という意味ではローテ5~6枚目なら務められるかなと思っていたのですが、救援で想像以上に活躍しました。

セットアッパーに止まらず、色々な状況で登板し、60試合58イニング58被安打30与四球59奪三振で防御率は2.78。

WHIPは1.51と救援としては高く、よくこれで2.78にまとめたなという印象です。
たまに炎上する癖があり、総自責点18なのですが、3点取られたのが2試合、2点取られたのが3試合となっています。

怪我人の多いヤクルトにあって、1年ほぼ通して働いたのは大きかったと思います。

ただ、大社卒にしては線が細く、投手陣の壊滅さえなければ、もう少し下で体つくりさせた方が、今後の長い活躍につながるのかなと思いました。

一部の選手を除いて活躍する期間が少ないヤクルトだけに、今後の活躍が重要かと。

1年目の成績としては十分に1位の価値があった選手なのではないでしょうか。





2位の小川は新人王&最多勝の大活躍。
26試合に先発し、178イニングで155被安打45与四球135奪三振。

この成績2.93と防御率がやや高めなのが逆に驚きなのですが、5イニング持たずに4失点以上している試合が結構多く、これが防御率を一気に跳ね上げました。
特に中日戦ではほぼ無双だったので意外に高い防御率には驚きました。


このようなタイプがあまりNPBにいなかったので、通用するかどうかは分からなかったのですが、本当に素晴らしかったです。
たまに、アマ時代よりもいい球を1年目から投げる選手がいるのですが、彼がそうでした。

元々2年時までは140km中盤のキレのある球を投げるタイプだったのですが、あのフォームにしてからは140km前後でコーナーに投げ分けることが身上の投手になっていました。

それが、プロに入ってから、コーナーに投げられる制球力を持ったままで140km中盤のストレートを投げられることができるようになりました。

彼も則本同様「何故2位で残った!?」と言われることが多いのですが、身長がそれほど高くないのと、ストレートが遅かったからです。
逆に彼を1位だったらかなり叩かれていたのではないでしょうか。

プロで通用するように、引退してからも成長を続けた彼のプロ根性とそれを見抜いていたヤクルトスカウトの眼力こそが称賛されて然るべきでしょう。

インタビューを聞いても、野球が上手くなりたくて仕方がないという、非常に向上心の高い選手なので、研究されてもそれを上回る何かを見つけていけると思います。





3位の田川は1年目は身体作りに専念したのか、3試合のみの登板。
6イニングで9被安打3与四球2奪三振で9.00。

高校時代の投球を見たことがないのでプロでの投球を楽しみにしていたのですが、なるほど将来が期待になる投手ですね。

187cmの長身からほぼ真上で投げおろし、ストレートを投げるときは腕がちゃんと巻きついてくる勢いがあります。
手も長いので打者としては相当打ちにくいのではないでしょうか。

ただ、変化球の精度が低いですし、足などを見るとまだまだ細いので、もう少し時間はかかるかなと。


来季は二軍でローテを守り、一軍への足掛かりを作りたいですね。

素材型の選手ではありますが、エース候補を3位で獲得できたのは良かったのではないでしょうか。





4位の江村は小刻みに登録と抹消を繰り返し31試合に登板。
26と2/3イニングで33被安打11与四球24奪三振で防御率は5.40。

ヤクルトに中継ぎ左腕が少なかったことと、期待込みで登板数はそれなりに多いのですが、これだと敗戦処理でも微妙な成績です。

二軍では20イニングで13被安打7与四球18奪三振で防御率2.70と立派な成績。

指名後にも書きましたが、一軍レベルだと球の威力が足りないため、打ち込まれてしまいます。

プロに入ってからはそれなりに内角も突くことができるようになった成長をみることができたのですが、まだまだ向上が必要だと思います。

来年27歳なので球速的な成長は見込めず、変化球の活かし方などを工夫していけるといいですね。


年齢的にはもっと一軍でいい成績を残してほしかったのですが、一軍でそれなりに登板でき、二軍ではちゃんとした成績を残せたのでいい1年目だったのではないでしょうか。





5位の星野は46打数9安打で.196と、社会人出身選手の割に物足りません。
出塁率.361と異常にIsoDがいいのが救いでしょうか。

25試合のみの出場でエラー3つと、やはり捕手の動きに課題があるようです。
捕逸は1なので壁としては機能しているのかもしれませんが。

大卒社会人の年齢で入ってきているにも関わらず、これだけしか試合に出られなかったというのは、根本的に二軍レベルでも出る技術が無かったという可能性が高いです。

元々ムラのある打撃ではありますが、せめて長打くらいは示してほしかったのに二塁打1本のみ。

自慢の肩が通用していなかった場合、プロで何を売りにしていけばいいのか分からない状態となります。

捕手にはあってはならない気持ちにだいぶムラがある選手なので、まずは本人が現状を打破する意識を持たないと厳しいなと思います。




6位の谷内は一軍出場も果たしました。

二軍では329打数98安打で.298。
6位でこの打率は大成功といっていいでしょう。
出塁率は.370となかなか選球眼がいいのもGOODです。

守備では71試合で15失策。
少し多いですね。

盗塁は4つ(失敗2)と、このタイプにしてはあまり走れないのがネック。


一軍では21打数4安打。生で何試合か見ましたが、まだまだレギュラーの打撃と守備ではないなと感じました。


指名後は、全体的にそれなりの完成度はありますが、特に抜けるものがないため、レギュラーとしては少々厳しいなと評価していました。
想像以上に二軍成績を残しましたが、やはり一軍を見据えると少々特徴に欠けるのは否めず、大事なのは来季以降に打撃・守備で更に成長できるかだと思います。

宮本に後継者指名されましたし、更なる飛躍を期待したいです。





7位の大場は4月に一軍出場を果たしましたが、制球難で5月に二軍落ちし、以後一軍での登板はありませんでした。

6と1/3イニングで3被安打10与四球6奪三振で防御率2.84。
イニング以上の四球はあまりにも厳しいです。

二軍では27試合34イニングで44被安打22与四球40奪三振で防御率は6.09。
四球数が多く、被安打も一軍より多くなっています。

救いは一軍でも二軍でも奪三振を稼げていること。球の威力はプロでも通用するようです。

大卒社会人にして、制球を改善させながら球の威力を維持しなければならないという大きな課題を抱えていたため少々厳しいと思っていましたが、残念ながら1年目は制球を改善させることができませんでした。

何かきっかけをつかめればいいのですが…。




★まとめ
とことん補強ポイントに従った指名を行い、逆にいうとそれに従いすぎて地味に感じた指名でしたが、ヤクルトの怪我人の多さを考えると、補強ポイントをとことん指名して選手層を厚くするというやり方は合理的だったのだと思います。

特に小川が想像以上に輝き、石山も当初想定したポジションではありませんが1年通して働いたのは評価できると思います。1・2位で即戦力投手を指名して双方がちゃんと働く例は殆ど無いために輝きは増しております。


当時は守りに入り過ぎたと、ややきつい寸評を書いてしまいましたが、「突き出た指名でなくて何が悪い!」というヤクルトスカウト陣のこだわりを見たような気がします。

素材的にはいい選手を指名しながらも思ったような活躍ができなかった球団が多かった中で、素材的には劣るようにみえても、それを適材適所で使うという、ヤクルトのスカウトと首脳陣の連携の素晴らしさを感じたドラフト指名でした。


ただ、下位の選手に関しては谷内を除くと収穫が少なく、しかも年齢が行っていることを考えると、来季以降が楽しみになるとは言い難い成績となりました。

下位なので一か八か戦力になればいいという考えで獲ったのでしょうが、大卒社会人で明らかな課題を持っている選手はやはり厳しいなという印象です。


かなり選手ごとに明暗分かれたという印象で、来季以降、それぞれの選手がどのように成長するかがこのドラフトのカギにもなってくると思います。


評価:85点(1・2位は素晴らしいもののそれ以下の収穫が少なかった)


2012ドラフト振り返り(千葉ロッテマリーンズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2014年01月03日

さて、大きな補強をせずに3位に飛躍したロッテです。
最近のここの指名は手堅いですね。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819666.html


×藤浪晋太郎(大阪桐蔭)投手197/86右右
1位松永昂大(大阪ガス)投手175/82左左
2位川満寛弥(九州共立大)投手186/80左左
3位田村龍弘(光星学院)捕手・三塁手174/77右右
4位加藤翔平(上武大)外野手183/84右両



1位の松永は、セットアッパーとして、8月からは先発としてフル回転しました。

救援としては52試合に登板して48イニングで42被安打18与四球37奪三振で防御率1.85。
先発としては6試合に登板して28イニング26被安打9与四球28奪三振で防御率2.57。

先発で勝ち投手になった後に「僕は完璧ですね」的なコメントをして笑った記憶がありますが、まさしく万能の活躍です。

やや四球が多いのですが、そこまで酷くはありません。
セットアッパーとしてはややWHIPが高く奪三振率が低いので、全体的なレベルを少しずつ上げたいところですね。

新人王予想をしていた選手なので、新人王級の活躍をしてくれたことは個人的にも嬉しいです。

インタビューなどのぶっちゃけ具合から分かるように、非常に図太い性格で、プロの世界に入っても特に驚きなくやっていけると思っていましたが、予想通りでした。
やはりスカウティングでは性格の分析も重要だなと思います。


来季はどうなるでしょうか。本人は中継ぎ志望のようですし、そこまで長いイニングは期待できないのでやはりセットアッパーとなるのでしょうね。





2位の川満は二軍で5試合のみに登板して20イニング16被安打7与四球13奪三振で防御率3.15。

割と抑えている割に防御率が平凡なのは、被本塁打が5本と異常に多いこと。
これは、球の威力が不足していたことを示しています。

どうも身体作りに専念していたようで、この登板数の少なさになったようです。

確かに細い選手なのである程度の身体作りは必要だとは思っていましたが、身体作りによってそこまで能力が伸びるとは個人的に思っていなかっただけに、ロッテの方針は少なからず驚きました。

おそらく今季はもう少し登板数が増え、来季に万全の状態で左腕エースとして君臨させたいという方針だと思います。


身体作りは当初からの計画だったようなので数少ない実戦である程度結果を残したのはロッテとしては予想通りかそれ以上だと思いますが、当時のロッテに2位でそんな悠長なことをしている余裕があったのかなとは思いました。




3位の田村は二軍では最も多くマスクをかぶりました。

146打数35安打で.240。
甲子園で完全に打撃開眼していたので、2割台後半期待していたのですが、もちろん高卒1年目としては合格レベルを大幅に超えています。

二塁打5、本塁打1と、長打はあまり期待できません。
慣れればもう少し長打は増えると思いますが、やはり球が上がるタイプではないと思います。

盗塁は企図数自体が0と、やはり捕手をやってこそ評価される選手なのではないかと。


彼についてはどれくらいプロで守備が通用するかが成功の鍵だったため、守備の成績が分からないと評価のつけ方が非常に難しいのですが、二軍で最も多くマスクをかぶっているということは、どうしようもないレベルではないということでしょう。




4位の加藤は初球初打席初本塁打で話題になりましたが、一軍定着とはなりませんでした。
23試合出場で26打数4安打。うち2本が内野安打です。

二軍では91試合出場で439打席も経験し打率は.324で10本塁打と、素晴らしい成績を残しました。
盗塁も32(失敗9)と素晴らしく、もう二軍でやることはないレベルとまでいえそうです。

守備は5エラーで守備率.978。外野でこのエラー数は多過ぎです。
6補殺は立派ですが、もっと堅実にいかなくてはなりません。


外野の層がそれなりに厚いロッテで何故彼を獲得したのか分からないと指名後の寸評で書きましたが、実際、ロッテでなければある程度我慢して起用する価値のある成績を二軍で残しました。


4位にしては魅力のある選手と書きましたが、正直ここまで二軍で結果を残すとは思いませんでした。

来季は伊志嶺・岡田当たりとレギュラーを争うことになると思いますが、まずは二軍で結果を残した足でアピールしていきたいですね。






★まとめ
1位の松永が例年であれば新人王を獲ってもおかしくないレベルの活躍をし、2位の川満は身体作りに専念させ、捕手としての経験が足りない3位の田村には多くの実戦の機会を与え、4位の加藤は二軍でレベルの違いを見せました。

獲ってきたスカウトとしては満点の1年目だったと思います。

育成から西野が出てきたり、やはりこのチームのスカウトは素晴らしいと思います。
だからこそ、ドラフト後も指摘したように、もっと貪欲に選手を獲ってほしかったと。

また、5位に沈んだ年だったこともあり、2位で身体作りが必要と判断していた川満を獲得したのは、果たして良かったのかなという疑問があります(当時、規定を超えたのが成瀬とグライシンガーの二人だけで先発が不足していました)。


ロッテ首脳陣・スカウトには文句のない1年目だと思いますが、個人的に少し注文を付けたいところがあるので満点はやめておきます。


とはいえ、しっかりと首脳陣がスカウトの希望のままに選手を使って育て、選手もそれに応えた素晴らしい指名だったと思います。


評価:95点(非常に順調な1年目だったのではないか)


2012ドラフト振り返り(広島東洋カープ)

  • author: sweating_debriano
  • 2013年12月29日

さて、指名後は最も低い評価をした広島。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819380.html


×森雄大(東福岡)投手184/74左左
×増田達至(NTT西日本)投手180/80右右
1位高橋大樹(龍谷大平安)外野手・捕手181/80右右
2位鈴木誠也(二松学舎大付)投手・内野手181/83右右
3位上本崇司(明治大)遊撃・二塁手170/70右右
4位下水流昂(ホンダ)外野手178/85右右
5位美間優槻(鳴門渦潮)投手・内野手176/76右右
育成1位辻空(岐阜城北)投手184/77右右
育成2位森下宗(愛知工業大)外野手176/76左左



1位の高橋は60試合に出て.219。
高校時代は捕手も守っていましたがプロでは完全に外野。
打率は悪くありませんが、28安打で二塁打が3本、本塁打が2本と、飛距離を期待されている選手としては物足りませんでした。

盗塁も1と、1位の選手としては少々物足りません。
足自体は速いので、来季以降はもっと走塁でもアピールする意識を持ってほしいと思います。

外野守備はエラー0。
気になるのは補殺が0ということ。運に左右されることもありますが、流石に49試合で0はちょっと変です。
肩の故障をした選手ですが、まだ故障が癒えていないのかもしれないですね。


全体的に可もなく不可もなくという感じで、どんな選手に育つのかなという未来像が少々見えにくい成績に終わりました。
来季以降の羽ばたきに期待したいところです。




対照的にインパクトのある成績を残したのが2位の鈴木。
高卒1年目ながら.281で、長打もそれなりに放ちました。
9月には一軍昇格。

俊足で盗塁は10を記録しましたが、失敗は8。まだまだ技術の向上が必要です。

守備は三塁・遊撃・外野を守りました。
内野での守備率は悲惨なことになっていますが、高校時代は投手だったので仕方がない面もあります。

基本的に身体能力が優先している選手なので、2年目以降に技術を身に付けることができるのかがカギになりそうです。
来季一軍にある程度出るためには、ある程度守れるポジションを見つけることが重要です。




3位の上本は守備要員として一軍にそれなりにいました。
打率は.077。盗塁も0で、このあたりがどうかできなければレギュラーへの道は遠そうです。

ただ、二軍では.278と1年目の選手としては上出来な結果です。
長打が少ないので、対応力というよりはパワー不足なのかなと。

盗塁は5成功で4失敗。
足はおそらく兄より速いのですが、大学時代も盗塁技術には課題がありました。

守備は二・三塁では問題ありませんでしたが遊撃では8エラー。
元々長い距離の送球に不安を抱えるタイプなので、将来的にも二塁かなと。


大学で1割台の成績だった選手が二軍で.278を記録したのは正直驚きました。
彼の兄もそうでしたが、大学時代では成績を残せなかったもののプロで本気を出すタイプだったのかもしれません。

おそらく昨年最も叩いた指名でしたが、1年目としては3位の価値は十分にあったといえそうです。ごめんなさい。。
ぜひ今後もレギュラー獲得する活躍をして、私を反省させてほしいと。




4位の下水流は故障が多く、二軍では90打席しか経験できず結果も.220と微妙。
三振数が1/4くらいでえらく高いのが気になります。
やはりアマ時代の粗さを解消できていないのかなと。

大卒社会人で1年目.220は少々問題があり、今後問題点を乗り越えていけるのかは気になるところです。

期待されては故障で消えということが何回か続いていた記憶があります。
高校時代から注目されていましたが、指名年に結果を残せないことが多く、結構間の悪い選手なのかなあと。

最後の最後の一軍での経験が実になるといいのですが。




5位の美間は.219。
どっかの誰かが1割台に沈むと予想しましたが、高卒5位でこれなら合格かと。
長打率は高橋より上です。何でも引っ張る癖は解消できたのでしょうか。

三塁の守備率が.878と壊滅的ですが、彼も鈴木と同じくコンバート組なので仕方がない面はありますかね。

それほど俊足というわけではないので、今後は持ち前の思い切りのいいスイングを活かして長距離性を伸ばしていければいいなと。




育成1位の辻は3イニングのみ投げ被安打5で防御率は9.00。

育成の高卒投手は体つくりが基本なのでこの実戦の少なさは仕方がないかと。
来年は二軍である程度登板機会が増えるといいですね。



育成2位の森下は二軍で35試合出場したのに打席数は18のみ。
ここから、殆どが守備走塁での出場だったことが窺われます(守備についたのも16試合のみなので代走が多かったみたいですね)。

育成とはいえ、四国アイランドリーグに派遣されていないにも関わらずこの打席の少なさは異常です。
一軍で守備走塁要員だったらまだ分かりますが、二軍で守備走塁要員になる選手の必要性が分かりません。

元々打撃に課題のある選手という評価でしたが、それにしても大卒+1の年齢の選手にチャンス自体を与えないのはアレではないでしょうか。
盗塁は7、失敗が2とある程度代走としての結果は残しましたが、今後この選手を広島がどのように起用していくのかは気になるところです。



★まとめ
「中途半端な選手はいらない」(苑田スカウト部長)といって、投手指名を止めた広島ですが、その中途半端な選手がいなかったからこそ先発5枚目以降が足らなくなり、中継ぎも信頼できる投手がいなかったのではないでしょうか。

4枚看板の頑張りと助っ人の活躍などでCS進出を勝ち取りましたが、1位か2位で即戦力を獲得さえしていればCS争いどころか最後に失速した阪神を抜いていたかもしれません。

強いチームは「中途半端な選手」を上手いところで使って上手く捨て試合を作ったり、主力選手を休ませたりしています。
今後の広島に必要とされるのはそのような運用ではないのでしょうか。


振り返りの基準は「どのくらいチームの期待した通りになったか」なので、これ以上は突っ込みませんが。


各選手は私の予想以上に好い成績を残しました。

特に、鈴木という期待の塊のような選手が1年目から結果を残した点はファンにとっては明るいのかなと思います。
上本についても、二軍では率を残し、一軍でもある程度試合に出ることができたのは前向きな結果だと思いますし、その他の選手もそれなりに経験を積むことが出来ました。

野手指名なので1年目は結果を残せないのは仕方がありません。
今後の各選手の成長で、最終的にはこのドラフトが広島の野手を形作ったと言わせてほしいなと。


評価:75点(抜けた結果を残したのは鈴木だけだがある程度予想通りにいったのでは)


2012ドラフト振り返り(東北楽天ゴールデンイーグルス)

  • author: sweating_debriano
  • 2013年12月28日

さて、優勝した楽天。
則本の時点で大成功ですが、他に将来に期待が持てる選手はいたのでしょうか。
http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819659.html



1位森雄大(東福岡)投手184/74左左
2位則本昂大(三重中京大)投手178/82右左
3位大塚尚仁(九州学院)投手175/70左左
4位下妻貴寛(酒田南)捕手186/85右右
5位島井寛仁(熊本GL)外野手174/70右右
6位柿沢貴裕(神村学園)投手179/80右左
育成1位宮川将(大体大)投手184/87右右



1位の森は9試合に登板し、41イニングで被安打42、与四球25、奪三振24、防御率5.71。
4月から二軍で投げていたはずですが、試合数が少ないですね。

防御率はこんなものだと思いますが、四球が多いのと奪三振の少なさが気になりますね。

速球派左腕なので制球が安定しないのは仕方がない面もありますが、キレのいいスライダーと常時140kmを超えるストレートがあったので、もう少し三振は多くなると思っていました。

プロに入ってからの映像を見ましたが、あまり力を入れなくても球速が出るのは魅力ですが、あまりにも腕の振りに頼り過ぎ、下半身が使えていないため、フォームに嫌らしさがありません。見やすいために打者としては当てやすかったのかもしれませんね。

クイックは高校時代よりも成長していましたし、楽天も長いスパンで育てるようなので焦る必要はないと思いますが、来季は夏以降に一軍を狙える成績を残しておきたいですね。




2位の則本は球団新人最多勝を記録する素晴らしい活躍。

指名後は「大学選手権の投球がコンスタントにできるならば、田中に次ぐチームの柱になる期待も持てます」と書きましたが、私の期待通りかそれ以上の結果を残してくれました。

やはり投手に関しては地方大出でも、投げている球が凄ければ1年目でも通用しますね。
今後の参考にしようと思います。

彼については、「何故1位じゃなかった?」という意見が多く聞かれていますが、三重中京大出身の投手で全国大会での登板が2年と4年の大学選手権1試合ずつに止まったことと、日本生命に内定が決まっていたのにそれを断ってプロ入りを決断したことにあります。

企業チームは少数精鋭のため、1年に数人しか選手に内定を出しません。
この年日本生命が内定を出した投手は則本だけだったそうなので尚更(しかもエースの吉原(ロッテ4位)・柿田(横浜1位)がドラフト指名される可能性が当時から高かったため、来年投げる投手が必要でした)。

一応地元校出身にも関わらず、中日は内定辞退問題が出たときからリストから外していたそうです。
福留・佐藤充・大島など出身選手が多いため、日本生命側の心証を害することを懸念したのではないかと私は思っています。

その意味で、中日同様にリストから外した球団がそれなりに多かったのだと思われます。

楽天は日本生命出身の選手が一人もいなかったため、それほど気にせずに指名できたのかもしれません。
日本生命との関係悪化の可能性を考えた上でも指名に踏み切った楽天のスカウト及びフロントの勇気をたたえるべきかと。

今年4人指名されたように人材がどんどん出てくる日本生命とのパイプが完全に断たれていたとしたら、今後の影響は計り知れませんが…。


まあ日生との関係はともかく、これほどのレベルの投手を2位で獲得し、しかも優勝に貢献する投手になったということは成功以外の何物でもありません。




3位の大塚は、二軍で25試合32イニング投げ、被安打37、与四球12、奪三振26で防御率4.45。
被安打こそ多いものの、高卒左腕としては稀有な四球の少なさですし、サイドスロー左腕でこの三振数はかなり素晴らしいと思います。

AAA世界選手権でも奪三振を奪いまくっていましたが、やはり腕の長いサイドスローでコースに決められるとかなり効果がありますね。
改めて今年の動画を見ましたが、腕の角度自体は少し上がって、スリークォーターに近くなっているように見えました。ただ、身体が沈み込むのでかなり低く見えるのではないかと。

気になるのは被本塁打が7本と多いこと。
球威がなくある程度制球がまとまっている投手には仕方がないことですが、リリーフ型左腕なだけに要所での被弾が多いのは一軍では避けたいですね。

高卒左腕の1年目としては相当順調だったのではないでしょうか。
伸びしろがあるタイプではないので、早い段階で左殺しとして一軍に上がりたいですね。




4位の下妻は、28試合に出場して59打数10安打の.169。

私はこの選手の守備は評価していましたが、打撃は粗すぎてプロでは生きていけないのではないのかと思っていました。
正直、もっと酷いのではと思っていたので、思ったより打率はいい感じです。

守備では27試合でマスクをかぶっています。

wiki先生によると、森と組んだ試合で3つ盗塁を刺しているそうで、肩はいきなり通用しているようですね。


試合数は少ないのですが、なかなか順調だったと思います。
来季は内田が入るため出場試合が少なくなる可能性がありますが、まずはファームの正捕手を目指したいですね。




5位の島井は二軍でも代走守備要員としての出場が多く、24打数のみで3安打の.125。
守備走塁がいいという評判だったのにこの順位だったのはやはり対応力に問題があったのですね。

50m5秒6という、日本記録以上を誇る足の速さは16盗塁8走塁死と成功率は.667。
高校も社会人も全国レベルのところではなかったため、技術に課題があるようです。

刺殺が20と少ないため、守備機会がかなり少なかったことが窺われるにも関わらず、捕殺が3と多いです。
140km台を記録した肩はプロでも売りに出来そうですね。


社会人を経た選手にこの打席の少なさはちょっと異常であり、いくら練習で酷かったとしてももっと出番を与えるべきであったと思います。
特にレベルの高いところでアマ時代を送ってこなかった彼にとっては、練習よりも実戦で学ぶことの方が多かったと個人的には思います。




6位の柿澤は、27試合に出場で.167。
下位高卒でしかも投手から野手転向なのでそれなりの成績ではないでしょうか。
7安打中1二塁打1本塁打。今後もう少し飛距離をアピールできるといいですね。

驚いたのがたった57打席なのに12も四球を選んでいること。
IsoDが2近くと、異常な選球眼の良さです。

守備は殆ど外野で、何があったのかは分かりませんが、1試合だけ遊撃を守っていますね。
元々投手だったので、外野に専念させてあげた方がいいかと思います。

出場試合が少ないためまだまだ何ともいえないところがあります。
どんどん試合を経験させてあげて上達をはかってほしいですね。




育成1位の宮川は当時から本指名されなかったのが不思議なレベルの投手でしたが、ちゃんと支配下に入って一軍でも2勝。
一軍では40と1/3イニングを投げ、41被安打21四球33奪三振で防御率2.45は少々運が良かった面はありますが、育成選手がここまで投げた時点でもう成功以外の何物でもありません。


二軍では43と1/3イニングで37被安打17四球38奪三振で防御率3.12と、四球が多い以外は問題ありません。

球の威力で抑えるタイプだと思っていたので、三振数が多いのは嬉しい誤算でしたね。

高校時代からドラフト候補に挙がっておりましたが大学時代はそこまで伸びなかった分、本人の危機感を煽る意味でも育成指名は正解だったのかもしれませんね。

日シリ、アジアシリーズ双方で嫌な思い出が残りましたが、来季は先発ローテに入って払拭したいですね。



★まとめ
1位に高卒、2位に即戦力という指名によって全体のバランスを取ってきた楽天ですが、私が指名後の講評で懸念していた通り、1位に即戦力選手を獲得しなかったことで、投手陣がやや足りないという課題は残りました。

ただ、2位の則本が新人としては十数年ぶりのとんでもない活躍を見せてくれたため、将来性豊かな選手を取りながら優勝するという最高の結果となりました。

3位の大塚は高卒左腕としてはかなりレベルの高い成績を残し、育成1位の宮川も一軍勝利を遂げるなど、投手に関しては、スカウトが思い描いた以上の結果だったと思います。


他方で、野手については与えた打席数が少ないのが気になります。

フューチャーズやアマとの交流試合などで経験を積ませていたのかもしれませんが、特に野手についてはいい投手との経験を積んで上手くなるものだと私は思っているため、練習だけでは物足りないかと。
特に島井に関しては、いくら守備走塁要員として取ったとしても社会人を経ている選手に24打席は少なすぎると。

楽天は高卒野手をかなり意欲的に補強するため、期待している選手に起用が偏りがちで、二軍では実戦機会が限られる選手が多い傾向にあります。

指名するスカウトも、起用するデーブも、もう少しバランスを考えてあげてもいいのかなと個人的には思います。


とはいえ、投手は完璧以上の出来で、野手についてもそれぞれに期待されている分野でそれなりに結果を残したという意味では、本当に素晴らしい指名だったと思います。


評価:90点(即戦力投手が優勝に貢献し、高卒投手が経験を積むお手本のような1年目)

2012ドラフト振り返り(阪神タイガース)

  • author: sweating_debriano
  • 2013年12月25日

さて、藤浪の大活躍や補強が一部成功し、2位に浮上した阪神。
新人の貢献度はいかほどだったのでしょうか。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819557.html



1位藤浪晋太郎(大阪桐蔭)投手197/86右右
2位北條史也(光星学院)遊撃手177/75右右
3位田面巧二郎(JFE東日本)投手177/90右右
4位小豆畑真也(西濃運輸)捕手181/83右右
5位金田和之(大阪学院大)投手184/77右右
6位緒方凌介(東洋大)外野手176/75右左



1位の藤浪は誰でも知っているように1年目から10勝の活躍。
あと7イニング投げていたら規定投球回に届き、防御率も4位という素晴らしい成績。

137回で被安打は119とイニング以下に抑え、三振は126と被安打以上に奪えており、四球も44とギリギリイニング数の1/3に抑えられているなど、内容も非常にバランスがいいです。

この成績でも本人は満足せず、さらに上を目指しているのだから大したものだと思います。

今年は大事に使われましたが、来季はスタンと久保がいなくなるため、ローテの軸として期待されます。
強豪相手であっても、疲れていても安定した投球を求められる中でどのように投げることができるか。

指名後の寸評で「甲子園で完全に投球のコツを掴んだ感があるので、このいい感覚のまま、一軍相手にどんどん投げ込ませるのが、本人のためにいいのかなと思っています」と書きましたが、私の想像以上に働いて切れました。

日本を代表する投手に向かって、どんどん突き進んでいってほしいと思います。





2位の北條は二軍で打率.199と高卒としてはまあまあの結果。
ただ、長打が二塁打8本、三塁打と本塁打が1本ずつのみと物足りませんでした。

AAA世界選手権で通用しなかったように、まだ木製バット及び本当にレベルの高い相手には対応が未熟だというのが分かります。

走塁も物足りません。成功が1で失敗が3。
そこまで足を売りにするタイプではありませんが、長打力を見せられないのであれば、足でアピールする気概が欲しいところです。


守備は遊撃を82試合務め、18エラーで守備率.952。
一軍レギュラーでこれだと困りますが、1年目の遊撃でこれはいい方だと思います。
打撃力の割に守れるのも売りの選手なので、このまま精進してほしいですね。


守備以外は課題が多く、まだまだいい素材に止まるのかなという成績です。

ただ、阪神の野手があまり長い間二軍に漬け込まれてよくなった例を見たことがないため、早く浮上のカギを掴みたいところです。




3位の田面は一軍登板なし。
故障をしていたのでしょうか?二軍でもリリーフで9と2/3イニングに止まりました。

被安打は8とイニング以下、三振7個とそれなりに奪えており、球の威力は二軍で通用しているのが分かりますが、四球7。
やはりストレートの制球がままならないのでしょうか、これは流石に多過ぎます。

もう少し制球が良くならない限り、一軍のリリーフとしては厳しいのかなと。

幸い、今年は安藤・福原・筒井が頑張ったためリリーフ陣はどうにかなりましたが、首脳陣は彼が出てくることを期待していたと思います。

今年の指名でも思いましたが、プロのスカウトは高卒社会人選手を過剰に評価しているように思います。
東京ドームで150kmを記録するエンジンは素晴らしいと思いますが、大卒でこの制球であればもっと下位だったと思います。


魅力的な投手ではありますが、球威と制球を両立させることができるかに、この投手の今後がかかっていると思います。




4位の小豆畑は一軍出場を果たせず。

二軍でも2割5分残せるか微妙なほど打撃が致命的と書きましたが、それ以下の.154。

不味いと思うのは、101打席で四球が5と異常な少なさ。
DHがない試合では殆ど8番を打って、後ろに投手がいたにも関わらずこの少なさは、球が全然見えていないのではという懸念があります。


また、守備が評価されていたはずなのに捕逸2、エラー5とチーム最悪を記録してしまいました。
私のデータ収集能力では阻止率などが分かりませんが、自慢の肩でアピールしていないと厳しいなと。

完全に小宮山の下位互換で(その小宮山も二軍では.281ですし)、今年25歳と年齢もかさんでおり、正直これからどうなるのかよう分かりません。

色々と苦労した選手なので頑張ってほしいですが、捕手の高齢化が進む阪神にあって期待込みでも一軍起用が無かったのは厳しいなと。





5位の金田は、大学4年時に痛めた右肩の影響で少し始動が遅れたようですが、二軍で17試合で44イニングとそれなりに経験を積みました(昇格はしましたが結局一軍登板はなし)。

被安打は40とイニング以下ですが、三振が15と少なく、四球が27と多過ぎです。

変化球の種類は多いのですが、空振りを取れる球がなく、リーグ戦でもイニング以上の三振を奪うことができていませんが、やはり追い込んでからの勝負球に欠ける課題が改善できていないようです。

ストレートの勢いと伸びが素晴らしいだけに、それを活かす変化球を習得してステップアップを図りたいところです。

怪我込みで獲ったので即戦力は期待されていませんでしたし、これだけ投げられた時点である程度評価すべきだとは思いますが、投手としてのレベルアップが必要なことを示した成績でもあったと思います。






6位の緒方は大社指名の4人の中で唯一一軍出場を経験(1打席1代走のみではありますが)。

二軍での打率は.215。大卒選手では.250が欲しいところですが、東都の通算が2割であることを考えれば悪くはないかと。
IsoDが0.1と、選球眼があるのはいいですね。


個人的に評価していなかった走塁センスですが、出塁が22しかないのに6盗塁2失敗と、なかなか盗塁を決めています。
東都では通算盗塁が1だったのですが、走塁に対する意識が変わったのだと思います。


外野守備では40試合守ってエラーは0。
大学時点で今すぐに通用すると思っていましたが、流石の守備力です。


同タイプに俊介がいるため、打撃で彼に劣る緒方がどのように頭角を現すかはなかなか難しいところがありますが、6位で獲得した選手としては、悪くない1年目だったのではないでしょうか。

台湾WLでも.348でしたし、来季の飛躍が楽しみですね。




★まとめ
藤浪の成功があったからそれでいいとも思いますが、それにしても2位以下の収穫が少なすぎます。

何故かよく覚えていませんが、当時の指名後の寸評(上記リンク先)で私は結構難癖をつけていますが、その難癖が結構的を射ているような感じがします。

大社を4人獲得したのも関わらず、戦力になったのは高卒の藤浪のみで、3人は一軍出場さえかなわないという悲しい出来。
当時から、個人的には全員1年目は二軍で漬け込まんといかん選手ばかりだと思っていましたが、阪神スカウトはそのつもりで獲ったのではないと思います。

二軍成績についても十分経験を積んだと言えるのは高卒の北條のみで、他の4人はイニング数や打席数が少ないように感じます。
故障などがある場合は仕方がないのですが、大社卒の選手に経験を積ませないで、誰に経験を積ませるつもりなのでしょうか。


それでも、やはり2位に大きく貢献した藤浪の存在は大きいです。
勝敗だけ優秀で、他の成績が微妙な1年目の選手はそれなりにいますが、被安打・四球・奪三振全て優秀な成績を残しています。

意識も非常に高い投手なので、今後の更なる成長も期待できますし、19歳にして少なくともFAまではローテ1枚確定が計算できる投手を獲得できたのはとんでもなく大きい。

ドラフトは1年に1人主力になる投手がいれば成功なので、1年目にして成功が確定したという意味では、このドラフトは阪神に大きな希望を与えたものとなるのかなとも思います。

これで北條か、他の選手が成功すればかなり大きいものになると。


藤浪がいるだけで合格レベルの指名でしたが、それにしても2位以下の来年以降がやや不安になる1年目でした。


評価:70点(藤浪以外は少々厳しい船出)



2012ドラフト振り返り(オリックス・バファローズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2013年12月24日

さて、次は開幕前は投手陣が不安視されたにも関わらず、防御率リーグNo.1を達成したオリックス。

http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819563.html


×藤浪晋太郎(大阪桐蔭)投手197/86右右
×松永昂大(大阪ガス)投手175/82左左
1位松葉貴大(大体大)投手180/77左左
2位佐藤峻一(道都大)投手179/71右右
3位伏見寅威(東海大)捕手182/86右右
4位武田健吾(自由ヶ丘)外野手183/74右右
5位森本将太(BC・福井)投手174/70右右
6位戸田亮(JR東日本)投手183/80右右
育成1位原大輝(BC・信濃)捕手174/76右右
育成2位西川拓喜(BC・福井)外野手171/68右左


1位の松葉は14試合に先発し4勝6敗。73イニングで65被安打35四球44奪三振で防御率4.19。

1年目から一軍でイニング以下の被安打は素晴らしいと思いますが、四球が多いですね。
三振が少なかったことからも、勝負球が不足していたことが窺われます。

10月は救援に回り、8イニングで1点しか許しませんでした。
先発の充実度合い次第ですが、来季は救援に回してもいいのかもしれません。

全体としては、大卒1位としては可もなく不可もなくという成績だったのではないでしょうか。




2位の佐藤は故障もあり、一軍登板はなし。
二軍では21イニングで25被安打8四球17奪三振で防御率は3.00。

被安打が多いのが気になります。
指名後の寸評で球が高めに浮くのが課題と書きましたが、その課題をまだ解消できていないようです。

その他の成績はなかなかなので、順調なら来季には早い段階で一軍の機会が与えられるでしょう。立て直しを期待します。




3位の伏見は伊藤の覚醒があり、一軍での出場機会をあまり得られませんでしたが、二軍では.330と素晴らしい打率を残しました。

捕ってから早い送球が評価されているようですし、伊藤が不調か故障していたらすぐにレギュラーを奪うくらいの意気込みでいてほしいですね。

元々使ったらある程度結果を出す期待が持てる選手という印象でしたが、その通りにプロでも結果を出してくれました。
山崎が入団するため一軍枠を獲得するための競争になりますが、ある程度打てるところを示して一軍枠を勝ち取ってほしいと思います。




4位の武田は二軍で.252と高卒では合格レベルの打撃結果を残しました。
本塁打も4と、持ち前のパンチ力をあるところも示しました。

最後にはお試しの意味もあり、2試合出場しました。

少し残念だったのは盗塁が0だったこと。
このタイプの選手としては、もう少し足でアピールが欲しいところです。

密かに凄いと思ったのは守備。
補殺を8も記録しています。入団前から強肩の評価だったのですが、その評判通りの肩を見せたようです。
失策が3と外野にしては多いのですが、今後売りにしていける分野ではないでしょうか。

高卒野手としては理想的な1年目だったと思います。




5位の森本は一軍で25試合に登板。制球の問題から時間がかかると思っていただけに驚きました。
ただ、内容は29イニングで34被安打22四球25奪三振で防御率は5.90と微妙。

救援でこの四球数はあり得ません。まだ信頼ができる戦力とは言い難いようです。

ただ、二軍ではイニング以下の被安打、イニングと同じ三振、イニングの1/3の四球とちゃんと結果を残しているので、来年飛躍のチャンスはありそうですね。

来年22歳とまだまだ若いので、投球術を磨いて一軍のセットアッパーになれることを期待したいですね。
5位で取った若手選手としてはなかなかの活躍だったのではないでしょうか。




6位の戸田は9月半ばに一軍昇格しましたが、5試合で6.75。
イニングの2倍近く被安打を浴びており、まだまだ一軍戦力には遠いかなと。

二軍では37と2/3イニングで28被安打15四球16奪三振でした。
被安打の少なさは顕著ですが、この成績で防御率3.58と高いのが気になります。
やはり安定感に課題があるのでしょうか。

それなりに二軍で結果を残しているので来季期待したいところですが、大卒社会人なだけに、どこまで伸びしろがあるのかは分からないです。




育成1位の原は.239。
捕手なのでそれほど打撃力は必要ありませんが、打撃でそれほど結果が残せないと支配下登録する材料に欠けるのが辛いところです。

23試合とそれほど出場が多くないのに3つ捕逸を記録しているのは気になるところ。
また、今年で25歳であるにもかかわらず、二軍で59打席しか与えられず。

他の試合で出場機会が多かったのかもしれませんが、二軍首脳陣がそれほど期待していないのかも…と思ってしまう少なさです。

育成指名で高齢なだけに、来年は勝負の年になると思われます。



育成2位の西川は7月に支配下への昇格を果たしました。
打率は.260。それほど飛距離がない割に打数の1/4近くが三振なのは問題かと。

そして、13盗塁しているものの盗塁死が12。流石にこの成功率では一軍では盗塁を任されません。

寸評後に「支配下登録は想像以上に早い」と書きましたが、一軍で売りにできるような武器が二軍成績を見る限りは見つからず、来年は勝負の年になりそうです。




★まとめ
1位の松葉がそれなりに先発として経験を積み、3位の森本が25試合登板、伏見が控え捕手として定着と、即戦力候補を多く取った甲斐がありました。

各選手の二軍成績もなかなか立派で、来季以降にも期待が持てます。
唯一の高卒である武田も高卒としては合格レベルの成績を残し、将来への希望となっています。

マイナスポイントとしては、1位の松葉と2位の佐藤で片方が規定達成か、合わせて200イニングくらいは食ってほしかったところ。
チーム防御率No.1だったとはいえ、金子の頑張りによるものが大きく、先発がそれほどイニングを稼げなかったことには大きな課題が残りました。

チームを劇的に変えた選手こそいませんが、選手層の薄さが課題であったオリックスの選手層をそれなりに厚くしてくれる選手を取った、なかなか渋いドラフトだったのではないでしょうか。


評価:80点(選手層を厚くするのに貢献したドラフト)



2012ドラフト振り返り(横浜DeNAベイスターズ)

  • author: sweating_debriano
  • 2013年12月24日

さて、今回からは昨年のドラフトを反省しようと思います。

本当は年内に終えてオフに入ろうと思いましたが、ほぼ確実に無理ですね。。


昨年の寸評はこちら。
http://blog.livedoor.jp/sweating_debriano/archives/53819655.html


×東浜巨(亜大)投手182/80右右
1位白崎浩之(駒沢大)三塁・遊撃手183/86右右
2位三嶋一輝(法政大)投手176/74右両
3位井納翔一(NTT東日本)投手188/88右右
4位赤堀大智(セガサミー)外野手188/91右右
5位安部建輝(NTT西日本)投手179/80右右
6位宮崎敏郎(セガサミー)二塁・三塁手172/84右右
育成1位今井金太(広島国際学院)投手178/78右右



1位の白崎は不安視されていた守備が一軍でも通用しました。
何回か生で見ましたが、守備に関しては大きな不安はないかと。

期待の打撃は一軍で.212、二軍で.268と1年目としては合格ですが、一軍では長打が1本のみと、彼に期待された中距離打者としての特徴はまだ出せていません。

守備に関しては期待以上、打撃に関してはもう少し特徴を見出したいところですが、野手の1年目としては順調なスタートだったのではないでしょうか。

来季は梶谷の席をわざわざ空け、遊撃手のレギュラーを山崎と争うことになります。
期待されている飛距離を出したいところですね。




2位の三嶋はチームで2人しかいない規定超えを達成しました。

被安打はイニング以下、奪三振はイニングとほぼ同じと、素晴らしい速球とスライダーの威力を遺憾なく発揮しましたが、四球がイニングの半分近くで防御率は3.94と少し物足りない結果に終わりました。

大学時代はもっと試合をまとめる能力があったと思うのですが、プロに入ってからは無駄なところでランナーを許すようなことが多く見られた印象です。

これがプロのレベルの高さなのか、彼が劣化したのかによって来年以降の成績が変わってきそうですが、1年目の2位としては理想的な活躍をしたといえるでしょう。

来季は三浦・久保に並ぶ軸としての活躍を期待しています。




3位の井納は89イニングを投げて5勝7敗防御率5.34。

投球術に課題があり、連打を浴びて炎上するシーンが良く見られました。
自慢の速球でそれほど空振りを奪えず、被安打もイニングを超えています。

指名後の評価付けで「球の威力の割に被安打が多い投手になる不安があります」と書きましたが、不安が的中しました。

ただ、一軍に帰ってきてからは投球内容が向上しており、来年以降の活躍に期待です。
台湾戦での投球も素晴らしかったですしね。

大卒社会人4年目を経てのプロ入りですが、まだまだ上達の目があります。

成績は物足りませんが、1年目の選手が90イニング近く投げたのは、横浜にとってはだいぶ助かったと思います。




4位の赤堀はキャンプで特大ホームランを放って注目されましたが、殆どを二軍で暮らしました。
400近い打席を与えられて打率は.230、本塁打は8と、期待されていたほどホームランが出ませんでしたね。

彼がスタメンで出た試合を見ましたが、守備についても少々打球感に問題があるように見えました。
これまであまり色々と考えながら野球をやっていた感じの少ない選手で、一軍で成績を残すためにはまだまだ成長が必要なのだと思います。

元々今後の成長を見込んで獲った選手かもしれませんが、1年目の成績は大卒社会人としては物足りない成績に終わったと言わざるを得ないかと。




5位の安部は社会人1年目に見せた速球の威力を取り戻せないままプロでの1年目を終えました。

二軍でも3.74と平凡な成績に終わっており、高齢下位指名なだけに、来年どうにかできないと、首が寒くなる可能性さえ存在します。
社会人1年目の投球を見て以来、期待してきた投手だけに、1年目の結果は残念でした。

来年以降の立て直しを期待しますが、社会人時代から一回崩れるとなかなか修正するのに苦労してきた投手なだけに深い闇に入り込んでいなければいいのですが…。




6位の宮崎は指名後に確認して、どうしてここまでの選手がこの順位まで残っていたのか驚きましたが、完全に期待通りかそれ以上の活躍をしました。

一軍で.250。二軍では.343で.900近いOPSを叩き出しています。
もう二軍でやることは殆どなく、レギュラーを狙って貪欲にやってほしいと思います。




育成の今井は二軍で10試合投げ、3.60の防御率。

10イニングで7被安打、8三振といい感じですが、12四球と制球に課題があります。
かなり大胆なフォームなので制球が付けにくい面はありますが、二軍で制球難の選手はほぼ一軍では通用しないので、上手くコーチが導いてあげられるといいですね。
ただ、育成選手の1年目としては十分過ぎるほどだと思います。



★まとめ
高卒選手を指名しなかったからという面はありますが、指名6選手が全員一軍を経験し、三嶋と井納は苦しい投手陣を救う働きをしました。

しかし、補強ポイントに合致した指名を行ったかというと、…?という印象であり、やはり1位に投手を指名しなかったことに疑問がいきます。

白崎の指名は当時からかなり批判されていました。実際、彼の代わりに松永当たりを獲得しておけば、CSは横浜の手中にあったとは思われます。

ただ、当時の横浜は梶谷がまだ覚醒前で、二遊間のレギュラーはショート石川、セカンド内村になることが見込まれていたことを考えると、確かに二遊間の補強は必要であったという考えは分かります。

結果として梶谷覚醒、山崎のプチ覚醒で二遊間は安定する結果となりましたが、当時の横浜にとって白崎を指名したというのは、愚かな選択とは言い切れなかったと思います。

1位白崎は結果としてはマイナスになると思いますが、当時の状況を考えたら仕方がなかったのかと思います。



それよりも問題があったのは4位という、まだそれなりに高い順位で荒削りの赤堀を獲得したことであり、何故ここで投手に行かなかったのかということだと個人的には思います。


9月の終わりの時期までCSを争っただけに、もう一人投手がいれば…というのは本当に悔やむべきことであり、当時から投手が足りないといわれていたのに貪欲な指名を怠った点についてはスカウトに責任があると思います。


一方で、指名した半分くらいの選手がちゃんと戦力になり、一応は来季も期待したくなる成績を上げた点については大きく評価すべきだと思います。

指名後から面白い指名だとは思うが、補強ポイントに適合してはいないなという印象でしたが、だいたいその印象通りかやや上の指名だったなという印象です。



結果:85点(戦力の穴埋めという点では不満が残るが、殆どの選手が合格レベルの成績を残した)


指名回避された選手について

  • author: sweating_debriano
  • 2013年03月14日

WBCの日本の試合はしばらくお休み(明日、明後日に練習試合がありますが)。

ただ、ドミニカ・プエルトリコ・アメリカ・イタリアが2枠を争う第2ラウンド2組の試合が始まっています。

1次ラウンドは日本のように終盤の逆転でどうにか勝ち進めたアメリカですが、プエルトリコに完勝。

明日はドミニカとのWBC初対戦となります。
組み合わせ的には決勝でもおかしくない戦力を持つ両者なので、非常に楽しみです。



2組は17日までやるので、準決勝では相手方に中〇日という制限がつくかもしれませんね。

こちらは、1位になったことで決勝にも中1日で臨めることになりましたし、いい投手からつぎ込んでいけばいいので非常に楽です。


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ドラフトは、指名された選手もいれば、指名確実とされながらも指名されなかった選手も多くいます。

2012ドラフトで指名されなかった大学・高校選手の進路についてみてみましょう。



・青山大紀(智弁学園) 投手 右左 183/73 トヨタ自動車
投打に可能性のある選手。
2年時の甲子園では横浜高相手に投げ勝ち、打撃でもあてるのが非常に上手く、バネがあるので二遊間を任せてみたい素材。

センバツ開始までは、大谷・藤浪・濱田と並んで上位候補だったのですが、センバツでは2年時以下の投球しか見せられず、夏も甲子園を逃しました。


それでも素材の良さを買って中位で指名されると思いましたが、まさかの指名漏れ。


何故かと思っていたのですが、進路を見てはっきりしました。

おそらく、上位指名以外はトヨタ行きということで内定をもらったのでしょう。

日本生命とトヨタ自動車は、内定条件がかなり厳しく、小林誠司(現日本生命)は1位以外だったら社会人入り、則本(12楽天2位)は3位以下だったら日生入り、中村恭平(10広島2位)は3位以下だったらトヨタ入りなどかなり厳しい条件をつけています。

強豪チームなので、入る予定だった選手に抜けられると戦力的に大きな影響があるということで条件を付すことは分かるのですが、せめて4位くらいにしてほしいなと。

2位まではかなりチーム状況に左右されるので、本当に欲しい選手でもなかなか指名できないことが多いです。


今後は投手として生きるのか、野手に転向するのかどうするのでしょうか。

トヨタ自動車の公式を見ると、投手として獲得したようですが、トヨタにはエースの上杉、ドラフト候補にも挙がった祖父江、ベテランの佐竹・岩崎・川尻がチームに残り、そして同期の新人に大学時代中央で活躍した竹内(慶大)、藤田(東洋大)が入るということで、恐ろしく濃いメンツとの争いになります。

高卒選手なのでいきなり戦力になることはそれほど期待されていないとは思いますが、再び解禁を迎える3年後までにトヨタのエースとして君臨することができているかは分かりません。

11年の甲子園で、私が応援していた横浜高を破って以来、ずっと注目している選手なので、頑張って2015ドラフトで1位指名を得られるように頑張ってほしいです。



・神原友(東海大甲府) 投手 右右 180/88 東海大
夏の甲子園でブレイクし、その勢いでAAA選手権で日本代表に選出された選手。

元々野手ということもあり、非常に重い球質のストレートで押しまくります。
球速的には140そこそこですが、前に飛ばすことを許しません。

大学進学有力とされていましたが、締切寸前でのプロ志望届提出。
甲子園での勢いそのまま指名されると思っていましたが、指名漏れ。

個人的には松田(11阪神5位)と同じような魅力を感じていた選手だったので、指名漏れは驚きました。

球速的に見栄えがしない選手で、変化球もスライダーのみ、既にがっちりしているので伸びしろがあまり見込めず、夏大会からやっと話題になり志望届を出したのも遅かったので、スカウトがじっくり検討する期間がなかったことが原因でしょうか。


ただ、制球は既に高校生としては合格レベルで投げる球も大人の球質、基礎体力にも問題がないということで、大学で何をやればいいのかは分かりません。

東海大という、東都や六大学に匹敵するレベルで毎季優勝が見込め、全国大会も経験できるチームというのが救いではあります。

彼がプロ入りまでにすることは、使える変化球を増やすこと、全国大会でも投げられるという結果を残すことだけだと思います。

ぜひ、目標を高く持ってこれから4年間頑張ってほしいと思います。




・柳裕也(横浜) 投手 右右 180/75 →明治大
140kmが出るか出ない投手なのですが、実戦力がずば抜けており、12年世代では藤浪に並ぶ「勝てる投手」だったのではないでしょうか。

彼の素晴らしいのは、とにかくコントロール。球が遅くても、これは打てないと分かるレベルの良さです。
また、何があっても自分の身上は速さではないと分かっており、とにかくコースを突くことをずっと徹底できる精神力。

長く社会人でやってきている選手ではないかというレベルの高い投球をしていました。

大学の投手なら「社会人タイプね」と切り捨てるかもしれませんが、高校2年生から社会人レベルの投球を続けられている投手が大学でやることがあるのか?という疑問があり、ぜひプロ入りを選んでほしいと思っていたのですが、残念ながら志望届は提出せず、明大行きを選択しました。

ほぼ確実に1年春から出番を与えられると思います。六大学史に残る結果を残してほしいなと思います。




・川口貴都(国学院大久我山) 投手 右右 181/82 →明治大
当時1年ながら国学院久我山を甲子園出場に導き、注目されていたエース。

140kmを常時超えるストレートにスライダーを中心としたチェンジアップ、カーブの変化球も次のレベルで使えそうです。

ただ、2年時から3年時までにあまり伸びた姿を見せることができず、志望届を出さずに進学を選びました。

いい投手ですが、制球にバラつきがあり、進学を選んだのは悪い選択ではないと思います。
明大には好投手タイプの選手が多く、参考にできそうですしね。

特に上の柳とはいいチーム内争いができるでしょう。



・星知弥(宇都宮工) 投手 右右 180/78 →明治大
毎年、「お前が志望届出さなくて誰が出すんだ!」と突っ込みたくなる選手が1年に1人はいます。

08年の東浜、09年の大瀬良、10年の島袋、11年の吉永。
今年はこの星でした。

春までは、ドラフト候補の1人だなと思っていましたが、この夏の投球は完全に上位候補の投球をしていました。

1回のみ全力で投げた試合で最速の150kmを記録し、準決勝まで無失点、万全を期して臨んだ作新学院戦で7回途中で3失点で惜しくも敗戦。

指にかかった球とそうでない球の差がまだかなりあるのですが、指にかかった球はとんでもない威力で、高校生レベルでは絶対に打てないものでした。


変化球はスライダーと曲がらないフォークくらいで、完成度としては…という感じなのですが、ストレートを見ただけで、素材としては藤浪や大谷と変わらないのではないかというワクワクを感じさせてくれるものでした。

大学でちまちま育てる素材というよりは、プロで大きく育ててほしい選手であり、志望届を出さなかったことには大きな落胆を覚えました。


現時点での完成度はそれほどではなく、割と厚い明大投手陣の中に割って入るのは簡単ではないと思いますが、ドラ1を目指してやってほしいと思いますし、なれる選手だと思います。


それにしても、柳・川口・星を獲得する明大。

やや戦国時代の感がある六大学ですが、明大が一枚抜けるかもしれませんね。



・吉田友大(青森大) 投手 右右 184/88 富士重工
佐藤(道都大→オリックス2位)、伊藤(東北学院大→ソフバン2位)と共に東北のドラフト候補でしたが、指名漏れ。

最後の秋リーグで、八戸工大、青森中央学院大というそれほどレベルの高くない大学相手に打ち込まれたのが評価を落としてしまったのでしょうか(その後、八戸大、富士大と全国経験豊富な相手には完封しているのですが)。

去年までは度々リストアップの情報を見ましたが、今年は殆ど無かったことから、あまり内容が芳しくなかったのでしょう。
最速150kmと言われていますが、3年時の投球を見た限りそこまで出ている感じはありませんでしたし、制球もコースを突くような精密なところはないため、4年に成長を見せられるかが重要でしたが、失敗したようです。

富士重工に進んで野球を続けるようなので、そこでもう一皮むけることを期待したいですね。



・多木裕史(法政大) 遊撃手 右左 178/74 →トヨタ自動車
1年春からレギュラー定着し、六大学史上27人目の通算100本を達成した選手。
志望届自体を提出せず、トヨタ自動車への就職を決意しました。

正直、12年ドラフトの大社の野手は彼が指名されんで誰が指名される状態だったので、プロ入りを諦めたのは大きな痛手でした。
春は故障もあり.125でしたが、秋には復活して.381と杉山に次ぐ成績だったので更に残念。

守備はチームでもファーストやサードを守らされたように、遊撃では少し厳しいかなと思います。
ただ、ショートでのプロ入りを目指してトヨタに進出することを選んだそうなので、このままショートでチャレンジを続けるのでしょう。

好打者タイプで足もそれほど速くないため、プロとなると二遊間が守れてなんぼのところがあるためこの挑戦は間違っていないとは思います。

トヨタのショートは彼より1個上の田中(国際武道大)ですが、打撃は多木が上回っていると思うので、レギュラーを奪うこと自体は難しくないと思います。

社会人で埋もれないように頑張ってほしいですね。



・松本幸一郎(立教大) 遊撃手 右左 178/75 東芝
打撃センスを高く評価されながらも、個人的にはどこがいいのか分からない選手でした。
DeNAが指名するという噂もありましたが、4年時に大きく調子を落としたことから、指名漏れ。

地元の東芝に進みます。

8季通算で.253に止まったため、即戦力の期待には応えられなかったでしょう。
盗塁も通算9しかなく、特徴のない選手ということで指名漏れになったのはある意味当然かと。

2年春に.348の成績を残し、このまま六大学を代表する選手になるかと思っていましたが、そこがピークとなってしまいました。

横浜高時代の天才的な打撃はまだ覚えています。
社会人でプライドを取り戻して即戦力としてのプロ入りを目指してほしいと思います。


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数人だけの紹介ですが、他にも多くの選手が惜しくもプロ入りを逃し、次のステージに進みます。

高校時代はレギュラーでなかったのに、大学時代では才能を開花させ、プロで活躍する選手は多くいます。

昨年の新人王の益田も、高校時代は野手で控え、大学で一気に開花、4位で指名も1年目から活躍して新人王という道のりを歩んでいます。


指名されなかったことに対する落胆は大きいかもしれませんが、プロへの準備期間をもらったと思って、意識高く臨んでほしいと思います。


応援しています!



2013年新人王予想(セリーグ編)part2

  • author: sweating_debriano
  • 2013年01月31日

さて、引き続きセリーグ。


【広島東洋カープ】
▲上本崇司 遊撃・二塁
足の速さ・肩はプロ級ですが、それを活かす技術に乏しく、大学では期待されながら皮を破れませんでした。
特に、大学での通算打率が2割ちょっとの打撃が課題となっています。

梵が二塁転向で、遊撃が菊池以外にめぼしい選手がいなくなるので、チャンスと言えばチャンスですが、それに応えられるほどの打撃能力があるとは思いません。

兄ほどではありませんが、広陵時代は甲子園を沸かせるセンスの良さを見せていたので、それさえ思い出せば。

何だかんだいって1年時から六大学の名だたる投手の球を見ているので、それほどプロの球との差に苦しむということはないと思います。打つには時間がかかりそうですが。

一軍という色気を出さず、まずは二軍で経験を積むことが優先されるべきではないでしょうか。



▲下水流昂 外野手
走塁・守備に関しては既に一軍レベルにあると思いますが、打撃の粗さが課題。

あたると大きいのですが、あてるのが下手で、チームでもレギュラーが怪しいレベルでした。
大社卒ですが、素材を見込んで獲得したという面が強いように見え、一軍定着までは時間がかかると思います。

ルイス、ニック、エルドレッドの助っ人が外野を守る公算が高く、他にも赤松・天谷・岩本・丸と競争相手が非常に多いです。

右の長距離打者という点では、希少性はあるのですが、彼らを押しのけてまで一軍に入る実力があるとは思えません。





【阪神タイガース】
●藤浪晋太郎 投手
阪神ファンの期待度から、故障がない限り、かなり早い段階で一軍の実戦を経験することが予想できます。
よほど打ち込まれない限り、二軍に下がることもないでしょう。

甲子園での投球を見る限り、それにある程度こたえられる実力を現時点で有していると思います。
ただ、まだ身体が細く、せめて前半戦はじっくり体を大きくするために二軍で漬け込んでもいいとは思うのですが。

まあ、阪神の先発陣が崩れてしまえば、ある程度完成していてファンも注目している彼を二軍に置いておくことは許されないと思いますが。

逆にいうと、阪神が優勝から近づけば近づくほど彼の登板機会は減るのかなと。


常時140km台後半のストレート、低めに集めることのできるスライダーとフォーク、制球も破綻はなく、何より、夏は余裕を持って投げることができ、ランナーを出しても返さない投球ができるようになりました。

ややクイックが遅いかなと感じますが、これはプロに入ってから鍛えられる箇所なので、大丈夫だと思います。

欠点らしい欠点がなく、プロ相手に投げることに慣れれば、すぐにプロに入っていけるくらいの総合力は既に有しています。


インタビューを聞いていても大人で、秋→春→夏の成長を見れば意識が高いことが窺われるので、今年伸び悩んだとしても、いずれは現状を打破できる選手でしょう。

阪神さんには、球界のエースを預かったと思って、大きく育ててほしいと思います。



●田面巧二郎 投手
ストレートは素晴らしいのですが、安定していいものを投げることができず、日によってどころか、試合によってかなり変わります。

元々ストレートで押すタイプの投手じゃなかっただけあって、変化球自体は悪くないのですが、ストレートも変化球も高めに浮くため、球の良さが生きません。


ただ、まだ22歳の選手でこれからの成長が期待でき、かつては投球の上手さで戦う投手だっただけに、その感覚を取り戻せば、1年目からの活躍もありうるのではないかと思います。


一つ一つの球は悪くないので、制球という課題さえクリアできれば、あまり中継ぎ層の厚くない阪神では使える選手になるのではないかと。




△小豆畑眞也 捕手
肩が素晴らしく、ディフェンス面ならすぐに一軍に入っていけると考えられる選手。
しかし、打撃が対応力、パワー共に問題があり、これが原因でレギュラーにまではいけないのかという不安があります。

プロでの成功は一にも二にも打撃がどうなるかで、個人的には二軍で多くの試合を経験させてもらった方がいいと思います。

現状、守備の信頼感が段違いの藤井、FAで移籍しオリックスを長年支えた日高がいるため、レギュラーに最初から定着するのはほぼ無理だと思うので、一軍の控えよりは二軍の方がいいと思います。


ただ、生え抜き病にかかっている阪神なら、ある程度チャンスはもらえるかもしれません。




▲金田和之 投手
スピンのきいたストレートはかなり魅力的です。
ただ、開きの早いフォームで、変化球も決め球といえるほどのものがないため、すぐに一軍に入るのは難しいと思います。

それに加え、秋に肩の故障で、復帰後は制球がままならず1回途中で降板。


阪神では二神・一二三が故障のせいで登板さえままならないと、故障に苦しめられているので、焦らずにじっくり治した方が、活躍への近道だと思います。




▲緒方凌介 外野手
安倍さんが高く評価していましたが、東都で残した実績は微妙。
足が速いとされていますが盗塁は4年で1。完成度の高い打撃フォームながら通算打率は.197。

ポテンシャルはあると思うのですが、怪我に苦しめられたせいで、身体の使い方がまだ分かっていないのかなと。

東都でこの成績で、プロで1年目から一軍で活躍するのは常識的に考えると難しいと思います。
何かがカチっと合えば、急激に開花することもあるのかもしれませんが。

阪神の外野陣を見ても、一軍のレギュラーは少し厳しいと思います。

ライト福留、レフトマートン、センター大和でほぼ固定だと思いますし、控えには俊介、伊藤隼太、柴田がいるので、6位の彼が積極的に使われるとは思えません。

従って、1年目は二軍で経験を積むのがいいのかと思います。





【横浜DeNAベイスターズ】
△白崎浩之 遊撃・三塁
4年時に打撃が開花し、率を残せる中距離打者になりました。
ガッツのある守備で肩も強いです。


ただ、今の横浜での使いどころが分かりません。

ブランコが一塁、ノリ・筒香が三塁。
遊撃・二塁をやらせてみるのも手かもしれませんが、大型でフットワークがそこまでよくないのでどうかなあ…。
やらせるにしても、内村、石川、渡邊、梶谷がいるため、控えになれるかさえよう分かりません。

打撃型という強みはあるのですが、1年目から頭角を現せるかは少し厳しいかなと。


肩が強く、足もそこまで遅くはないので、出場機会のために、一時的に外野コンバートということもあるかもしれません。

非常にガッツある選手なので、着々と成長していけるとは思うのですが、最初から結果を残すのは難しいのかなと。



〇三嶋一輝 投手
先発転向によってストレートのキレ・球速が格段に落ちて苦しみましたが、4年秋には先発でも150kmを超えるストレートを記録し、素晴らしいキレのスライダーも健在で、法大を久々の六大学優勝に導きました。

この姿を見ると先発で試したくなりますが、殆どがストレートとスライダーのコンビネーションで球種の少なさが気になるため、もう少しチェンジアップが使えるようにならないと、先発としては厳しいのかなと思います。

そのため、1年目から結果を残すのであればリリーフだと思います。

リリーフであれば、今すぐにでもセットアッパーを務めてほしいくらいの実力はあります。


ただ、横浜の事情を考えると、先発を任される可能性の方が高いのかなと。

あまり投手が良くないにも関わらず、先発の補強はソトのみ。
そのため、先発の層が薄ければ、そこに回される可能性があり、中途半端な起用をされる恐れもあります。


それが少し不安ではありますが、実力的には、今年のセリーグのドラフト選手の中では菅野に次いで新人王の可能性がある選手だと思います。



●井納翔一 投手
都市対抗で好投してこの順位で指名されました。

大卒4年目の選手ですが、まだストレートの威力だけが売りで、高めに浮く制球、空振りを取れない変化球に課題を抱えます。

それでも名門トヨタとJX-ENEOSを抑えているのだから大したものだと思いますが、プロ相手だと少し怖いなという印象があります。

何ともいえないところがあるのですが、社会人である程度の結果を残しているので、箸にも棒にもかからないとは思えません。
ただ、ここまで結果を残せなかったように、少し対応には時間がかかるタイプなのかもしれません。

チーム的には入るところが多くあるので、志を高く持って頑張ってほしいですね。



▲赤堀大智 外野手
とにかくスケールの大きい選手です。
肩は今年指名された選手でおそらくNo.1、打撃もあたればとんでもない伸びを見せます。

ただ、対応力に課題があり、社会人で2割前後。
大学時代も1割台だったので、根本的に対応できない選手なのだと思います。

大卒3年目ですが、1年目から働けるとは思えない粗さです。

センター荒波、レフトラミレスは確定で、ライトを多村・森本・下園・啓二朗あたりが争うものと思われます。

確定したレギュラーはいないのですが、だからといって、彼が入っていけるほど薄いとも言い難く、1年目からの活躍は難しいのではないのかなあと。

彼の才能を上手く活かしてくれるようなコーチに出会えることを願っています。




〇安部建輝 投手
先発型の選手で、ストレートは145km前後も記録し、変化球のスライダー・フォークもキレが良く、制球もよし。

社会人で結果を残しているというのは、非常に意味があります。

心配なのは、ここまでプロ入りが遅れたように、大舞台に限ってイマイチな投球を見せることが多く、一年の中で大分調子が変動すること。

大学で第4投手に止まったのはこのあたりにあると思います。


それでも、調子の変動はだんだん抑えられてきており、高齢選手は続けて1年目から結果を残しており、彼にもそれが期待できると思います。

横浜の先発層の薄さも、それを後押ししていると思います。
新人王のダークホースではないかと。




△宮崎敏郎 二塁・三塁
寸評で書いたように、守備走塁はプロでもやれるポテンシャルがあります。
それに加え、とんでもないパワーを有しており、都市対抗でも素晴らしいホームランを飛ばしました。

ドラフト後にちゃんと見た選手でしたが、何故この順位で残っていたかよく分かりません。

サイズが小さいので長距離ではないと思われたのと、二塁を守れるかどうかが怪しいため、この順位になったのかなとは思いますが、私はもう少し絞れば行けると思います。

内野が充実しているDeNAですが、打撃型の二塁選手はいないので、そちらで生きる道を見つけるのがいいのではないでしょうか。


高校・大学は全国的な強豪校ではなかっただけに、少しプロの球になれるのには時間がかかると思いますが、個人的にはサイズの小ささをどのように克服していくかが非常に楽しみな選手です。

DeNAの内野の層の厚さのために一軍で1年目から使われるのは難しそうな感じがするので△に止めておきますが、内野が薄い球団だったら新人王のダークホースに掲げたい選手です。




【本命】
菅野智之

【対抗】
三嶋一輝

【大穴】
安部建輝


1年のブランクの不安はあるものの、やはり一昨年までの投球のレベルの違いを見ると、菅野を推さないわけにはいかないと思います。

次いで、横浜の状況から使われる可能性が高く、実績もしっかり残している三嶋が可能性があると思われます。


下位指名の中では、社会人で実績を残し、実際に完成度の高い投球を見せる安部に新人王の可能性があると思います。


本当ならもう数人候補をあげたいところですが、他の選手は活躍できるかどうか、正直どちらに転ぶか分からない選手が多く、自信を持ってあげることができませんでした。

菅野がこけてしまうと、2011年以前の選手が新人王を獲得することがあるかもしれません。


2013年新人王予想(セリーグ編)part1

  • author: sweating_debriano
  • 2013年01月30日

さて、続いてセリーグへ。


【読売ジャイアンツ】
◎菅野智之 投手

新人王候補最右翼。
最速157kmの速球を記録するのに加え、球速が140km台しか出ていないときでも多彩な変化球を上手く使い、相手を翻弄します。


元木や江川の例を出して1年目からの活躍を否定されることが多いのですが、彼らとは全く違います。

まず、彼らのように才能に胡坐をかいたタイプの選手ではなく、大学時代も努力を続けてあれだけの選手になったので、この1年もしっかり練習をしてきたと思います。
それに、どこかの国に行ったとかいうわけではなく、監督さんがしっかりと見続けていたのですからね。

実戦感覚のずれは確かにあると思いますが、それが1年続けて生ずるとは思えません。

巨人の先発ローテは必ずしも盤石というわけではなく、谷間を上手く活用しながらやってきました。
彼の実力なら、その中に入るのはそれほど難しくはありません。


心配は原監督が身内だからということで、必要以上に厳しくして、少し調子を崩しただけで二軍に下げてしまうことですが、まあ、大丈夫でしょう。



△大累進 遊撃手
今ドラフトでは抜けた走塁、フットワークのきいた遊撃守備など、個人的には非常に好みの選手ですが、1年目から活躍するのは少し難しいのかなと。

シーズン後半で成長した姿を見せた藤村、守備に関しては全く文句ない寺内、そして支配下に復活した脇谷がいます。

守備要員は寺内、代走要員は鈴木がいるため、一軍にいることもままならないことが予想されます。

巨人以外の二遊間が不足している球団であれば、打撃がもう少し成長すれば1年目からレギュラーが期待される選手ですが、今の状況では1年目は二軍で経験を積むことになるかと。



△公文克幸 投手
高校時の完成度の高い投手といった印象は消え、社会人では最速152kmといわれる速球派に変貌を遂げました。
ただ、急に成長してしまったせいか、高校時より制球が悪くなってしまった印象があり、高めの球が多いのが気になります。

おそらく、制球難のため、1年目から使うことができるというのは難しいと思います。

また、東スポの情報ですが、肩の調子が悪いらしく、調整がかなり遅れているようです。
左の中継ぎは巨人に不足しているところではありますが、どうでしょうか。

ただ、大学4年時にボロボロになっていた高木を1年目から戦力にした巨人の育成力を見ると、期待はしてしまいます。



▲坂口真規 三塁・一塁手
高校時代、由規から打ったホームランの印象が未だに残っていますが、逆にいうと、それ以来、彼のプレーで印象に残ったものはありません。
1年でどうにかなるほどじゃないくらい、大学で普通の選手になってしまいました。

まずは、二軍で2割5分以上、ホームランを5本以上打つことで、今後への飛躍のきっかけを掴むのを目標にするのがいいのではないでしょうか。




【中日ドラゴンズ】
●福谷浩司 投手
3年時にドラ1確定といえるレベルの投球を見せ、それ以降は内転筋の故障もあり、完調とはいえずに卒業を迎えてしまいました。

そのため、まずは故障からの復帰が最優先となります。
本人も認識しているようで、首脳陣もあまり焦らせないように二軍スタートです。

最速155kmの分かっていても打てないレベルの速球に加え、多彩な変化球を駆使し、制球もある程度のコースは狙えるくらいはあります。

ただ、開きの早いフォームで、球の威力の割に簡単に打たれる姿が目立ちます。
また、多彩な変化球といえば聞こえがいいのですが、決め球にできる変化球がなく、ストレートが走っていないことには、六大学レベルでも打たれてしまうという欠点があります。

速球派にありがちな脳筋タイプではなく、ある程度試合をまとめることもできるのですが、上記の不安点があり、更に故障のおそれがあるという意味で、1年目から文句なしの結果を残すのはちょっと難しいのかなと。


1年目から結果を残すのであればリリーフだと思います。

救援は下記の井上で触れるようにかなり厚みがありますが、3年時の投球を披露できれば、セットアッパーも狙えるほどの実力はあります。


速球派の先発があまりいないので、先発をやらせることも首脳陣は視野に入れているとは思います。
ただ、1.3軍レベルの投手がうじゃうじゃ待っているような中日投手陣にあって、福谷の不安定さで長い期間ローテを守るのは少し難しいのかなと思います。

1年間中継ぎで一軍でやらせるか、それとも二軍でローテをきっちり守らせて2年目の飛躍につなげるののどちらがいいかは、私程度のものには分かりません。


とにかく、怪我が完治してからが勝負。
3年時の、大石を見たとき以来のワクワクさせられた投球を中日のユニフォームで魅せてくれることを楽しみにしています。



▲濱田達郎 投手
1年目から「10勝を狙う」と意気揚々ですが、怪我、中日投手陣の厚みから難しいと思います。

神宮では速球派左腕としての面、センバツでは完成度高い左腕としての面を見せて評価されましたが、どちらも揃わないと、一軍では通用しないと思います。

左腕である程度の完成度があるということで、それなりに投げられるとは思いますが、1年目からというと、やはり、総合力が少し足りないかなと。


昨年かなり長い間故障に苦しめられており、あまり焦ってはほしくないですしね。

自主トレでは70mの遠投を披露し、中田スカウト部長にたしなめられたくらいに元気なようですが。


今中コーチが上に来て、二軍との連携が上がることが予想されるので、ある程度早い時期にお試し一軍があることが予想されます。そこでの投球を楽しみにしたいですね。




▲古本武尊 外野手
まずは網膜剥離になった目のリハビリから。
入団発表のときに「肥え気味」と書きましたが、実際、ベスト体重より10kg近くオーバーしていたようです。

身体作りも含めて、実戦に出るまでに時間がかかることはほぼ確実です。
そのため、一軍を見据えられるのは開幕してからしばらくかかるのかなと。


和田が去年並であったら、チャンスはライトしかありません。
ライトには平田と堂上兄がおり、松井佑や野本もレギュラーを狙っています。

肩はいいですが、それ以外はいまいちで、平田にはかなり劣ります。

左の強打者ということで、兄との争いになりますが、既に代打の切り札として何年かやっている兄にはまだ勝てないかなと。

彼のレギュラー獲得の勝負どころは、和田が引退したときになると思います。

今年はリハビリの意味も含め、少し硬さのある打撃を修正するために多く二軍で試合を経験してほしいなと。




△杉山翔大 捕手
打撃については、4年時に完全に開花し、春季は三冠王目前、秋季は三冠王獲得と、大学では白崎・古本に並ぶ選手だと思います。

ただ、捕手としての能力は、早大で失敗の烙印を押されたように、プロでやれるかは不安です。
キャッチングが雑で小手先でやることが多く簡単な球も後ろにそらし、肩は強いのですが遊撃方向に流れることが多く、投手から信頼を得られていませんでした。

細山田がマスクを被っていたときには気にならなかったことが、彼になってから色々と物足りないと感じることが多く、実際に監督もそう感じていたようです。

性格的にイケイケな感じなので、ある程度繊細さが要求される捕手は向いていないのかなと。


体重が増してやや重々しくなりましたが、それでもかなり守備の動作は速い感じがするので、二塁を担えると面白いと思います。

捕手であの打撃ができれば魅力的なので、捕手として期待したい気持ちは分かるのですが、どうでしょうね。
どのみち、彼のためにもチームのためにも早めに判断してあげられるといいなと。


新人で唯一1軍の可能性があったにもかかわらず卒業の単位が足りず、キャンプで出遅れてしまうので、二軍スタート決定。
野球部の活動で授業が取れなかったのかもしれませんが、3年でほぼ全ての単位を取り、既に卒論も終わりバリバリ練習に参加している福谷と比べると、意識の差を感じます。

大学で真の意味で開花したのは3年秋なことも含めて、少しのんびり屋なんだと思います。
プロの意識に目覚めるまでには少し時間がかかるのかなと。




△井上公志 投手
先発タイプかと思っていたのですが、今のところ、高木監督はリリーフとして使うようです。

ただ、リリーフとしては球の速さに物足りないところがあり、厳しいところでの登板は難しいのかなと思います。
社会人時代の成績から見ても、適度のまとまりで抑えるタイプなので、先発の方が向いていると思うのですが。

同タイプの投手が中日には多いので、これ以上先発を飽和させても仕方がないという考えもあるのかもしれません。

ただ、リリーフといっても、抑え・セットアッパーには岩瀬・山井・浅尾・田島、対左用に小林正はほぼ決定だと思われるので、残り1か2枠しかありません。
昨季ロングリリーフを担当した武藤、二軍ではやることのない小熊・矢地、復活を期す高橋聡・鈴木、そして福谷などなど、敵は非常に多いです。

ここに入るのには、もう少し総合力がないと難しいのかなと。


社会人に入ってから伸びた選手なので、プロ入り後の更なる成長を期待しています。




【東京ヤクルトスワローズ】
●石山泰稚 投手
各所で何故1位で獲得したのかと疑問を呈されている選手。

ただ、即戦力としての評価するなら、全く通用しないほどではないかと。
ストレートはキレ型で球速が少し足りませんが、変化球が多彩でこれを補っています。
制球は少し物足りませんが、破綻しているほどではありません。

谷間レベルであれば、1年目からそれなりにいけるのではないかと思われます。

故障人の多いヤクルトなので、チャンスは結構与えられそうな気はします。

1位としては物足りないとは思いますが、社会人投手としては一定のレベルに達しているので、便利な場面で使うことを期待できるのではないでしょうか。




●小川泰弘 投手
正直、かなり予想が難しい選手です。
上手くいけばローテを守ってくれることが期待できますし、下手をすると、通用せずに早期に球界を去ることになるかもしれません。

リーグ戦での実績は0点台ばかりで文句ないのですが、いかんせん、東京新リーグという、六大学・東都と比べるとレベルの落ちるところなので、これがそのまま通用するかは言い切れないところがあります。


不安要素は、ひとえにストレートの球威・球速が足りないところにあります。
力を入れれば、140km台中盤を投げることもできるのですが、そうすると高めに浮く傾向があります。

あまり球威があるタイプではなく、高めに浮かないようにするためには140km前後に抑える必要があります。

変化球のコンビネーションで抑えるタイプですが、やはり、ストレートがある程度通用しないことには変化球も生きません。

似たタイプの高市(元ヤクルト)が全くプロでは通用しなかったことから、少し怖い気はします。

試合をまとめる能力、ダイナミックなフォーム、牽制やフィールディングに優れており、今すぐに一軍で試したい選手ではあるのですが、球威不足がどう転ぶかは分かりません。

球威以外は素晴らしい選手が、プロでどうなるか、非常に楽しみであります。




△江村将也 投手
左腕は5km増しと言われますが、それでも球速は常時135km前後と足りません。
変化球のスライダー・チェンジアップもそれだけで売りになるほどの変化はなく、制球がややいい程度。

都市対抗でかなり打たれており、1年目からの活躍は見込めないかなと思います。

唯一の助けは、ヤクルトにろくな左腕リリーフがいないこと。
日高以外、正田くらいしか見当たりません。

そのため、チャンス自体は与えられると思います。
それに応えられる実力があるかといわれると、都市対抗を見る限り厳しいかなと思いますが、プロの指導で変われればいいなと思います。




▲星野雄大 捕手
強肩強打ではありますが、とにかく粗い選手。
率を残せるようになるには時間がかかると思いますし、キャッチングにも課題があります。

24歳ですが、即戦力とみるのは厳しい面があります。

また、相川と中村悠平と川本がいる限り、一軍は難しいと思います。

それどころか、二軍では昨年84試合でマスクをかぶった西田が優先して起用されると予想されるため、星野にどこまで機会が与えられるか不明です。
新田・水野と同じように、ファーストとしての起用が多くなることが予想されます。


あくまでチームにいないタイプの捕手を補強したという感じで、将来的にレギュラーになることを見込んでの獲得ではないように思います。
打撃がある程度通用するようだったら、出場機会を増やすためにコンバートもあるかもしれません。




△谷内亮太 遊撃・三塁
一部復帰を成し遂げた昨秋、東都で.367を記録しベストナインを獲得。

明確な売りはないものの、全ての面でそれなりに優秀で、プロでもバックアップなら一軍でもやっていける実力があると思います。

スケールの大きい山田・川端がいるヤクルトでレギュラーを取れるとは思いませんが、怪我人が異常に多い球団だけに、彼の存在は貴重になるのではないでしょうか。

東都で1年時からレギュラーを張ってきた選手で、1年目からそれなりの結果を期待したいところです。




△大場達也 投手
ストレートの威力を見ると、いますぐに一軍で通用するのではないかと思うのですが、制球と使える変化球に課題があります。

特に、ランナーを背負ってから、異常に制球が悪化するのが課題。
都市対抗はこれが原因で大炎上しました。

中継ぎの層がそこまで厚くないヤクルトなので、敗戦処理として一軍登板の機会はあると思いますが、全ての面で物足りず、勝ち試合で投げさせるのは怖いと思います。




字数がオーバーしたため、part2に続きます。
毎回字数が多くて申し訳ありませんぬ。


2013年新人王予想(パリーグ編)

  • author: sweating_debriano
  • 2013年01月28日

毎年やっているこの企画。

キャンプインすると、ある程度雰囲気が分かってしまうので、なるべくこの時期にやろうと心がけています。

一昨年は牧田、昨年は野村が正解しました。


◎、〇、●、△、▲で評価していこうと思います。
2年目以降の選手は評価せず、育成、高校生は即戦力として期待されている選手以外はスルーで。


【北海道日本ハムファイターズ】
一昨年は盤石だった救援陣が故障やなんやらでメンバーが減ってしまい、増井と宮西に多大な負担をかけた反省から、中継ぎ型の選手を多く補強しました。

先発も6枚足りているとは言い難いチーム状況なので、投手は割と登板機会を与えられる可能性が高いと思われます。そのため、新人王を狙うチャンスではないでしょうか。

▲大谷翔平 投手・遊撃手
一軍帯同の可能性もありとされていますが、個人的にはお勧めしません。
まだ、下半身の成長痛は続いているそうですし、成長痛のせいで身体作りが疎かになってしまっていました。

話題作りの好きな栗山監督のことなので、折に触れて何か話題を振りまきそうですが、戦力として期待するのは難しいかなと。
育成上手の日ハムのことなので、無理はさせないと思いますし。

夏に差し掛かる頃に一軍経験できれば上出来ではないでしょうか。


●鍵谷陽平 投手
ストレートの威力はあるものの、その他の能力がいまいちで順位は3位になりました。

大卒選手の活躍を占う意味で重要なのがリーグ戦秋の成績ですが、37イニング20被安打25奪三振5四球で防御率は0.97でした。

最後の最後で自身最高の成績を残したことは評価できると思います。
制球はアバウトですが四球を出さないのはこの選手の魅力です。

三振が少ないのは、勝負球がストレート以外にないため。
開幕までに、何か明確に使える球を習得できれば、十分リリーフとして活躍できると思います。

投球を見てると少しかかりそうな感じはしますが、ここまでいい成績を残したことからすると、ある程度は通用する気もします。



〇新垣勇人 投手
150km近くのストレートを投げ、落差抜群のフォークを駆使。
あと一歩足りないとされ続けていましたが、昨年の公式戦では50イニングで四球がたった3と、制球が劇的によくなりました。都市対抗でも14イニングを投げ四球ゼロで13三振。

結果をしっかりと残して評価されました。

課題は球が高めに浮きやすいところで、都市対抗でもそこを狙われて痛打を浴びていました。
そこさえ改善できれば、1年目から通用する可能性は十分にあると思います。

基本的にリリーフタイプの投手ですが、もう少しスライダーの制球がよくなれば、先発でもいけるかもしれません。
ただ、1年目から結果を残すのであればやはりリリーフでしょう。

下位指名の選手を中継ぎエースにすることの上手い日ハム。
彼にも似た働きを期待できるような気がします。



▲屋宜照悟 投手
層の厚いENEOSにいたとはいえ、殆ど実戦機会を与えてもらえなかったくらいの実戦力で、1年目から戦力になるとは思えません。
具体的に課題を言うと、ストレートを安定していい質で投げることができず、かつ、制球もそれほどよくありません。

そのため、数年漬け込んでから戦力というタイプだと思います。
ただ、このように微妙な実力の選手でも戦力にするのが日ハム育成陣の恐ろしいところです。




△河野秀数 投手
サイドスローながら一定の球速を記録し、制球も安定しているため、早い段階で使われる可能性が高そうです。

寸評でも書いたように、速球の質が物足りないのですが、統一球ならごまかせる可能性もあるかもしれません。
まずはリリーフからの挑戦だと思いますが、それで通用するなら、先発をやらせてみるのもありかもです。




【埼玉西武ライオンズ】
どんな選手が入っても燃えるという救援陣を有しています。
従って、投手については次々にチャンスを与えられることが予想されます。

●増田達至 投手
既に抑え候補と恵まれた位置にいますが、活躍するかはちょっと分からんという印象です。
ストレートには威力があり、スライダーも並の投手のストレートくらいの速さがあるので、最初はプロでもかなり戸惑うのではないかと。

しかし、他に使える変化球がなく、高めに浮く傾向があるため、社会人でも被打率が高く、どこまで即戦力の期待に応えられるかは不明です。

最もアピールするべきだった都市対抗でイマイチだったのも気になります。
あまり大舞台に強くない選手なのかもしれません。
西武の中継ぎの共通点として、負け試合では素晴らしい投球をし、点を取られてはいけない場面では簡単に点を取られるというところがあります。

彼もその一員でなければいいのですが…。

今のところ、大石とストッパー争いをするそうですが、どちらもストッパーとしては足りないということになる可能性もあるような気がします。




△金子侑司 遊撃手
俊足が売りの天才型選手。
ただ、大学で思ったより打撃が伸びませんでした。
器が大きいので、アマのちまちました指導が合わなかったのかもしれません。
プロに入って一気に開花する可能性は十分にあると思います。

しかし、1年目から機会を与えられるかは少し厳しそう。
中島が大リーグに行ったものの、二遊間には浅村、片岡、永江がいます。
割って入れないほどではありませんが、特徴を見出すことができなかった大学時代のプレーのままだと、微妙かなと思います。

理想は二軍で2割台後半以上、盗塁20以上を記録し、来季に一軍定着を狙うという感じかなと。




●高橋朋己 投手
リスキーではありますが、はまるとかなりの戦力になることが期待できる選手です。

左腕でストレートが140km台中盤を期待できる希少性があります。
身体が小さいのでキレ型かと思いきや、球威のある球です。

ただ、制球が荒れ荒れなのと、変化球がスライダーくらいしかないことから、プロでは全く通用しないこともありそうです。
特に西武は制球難の投手を良化させる術をあまり持っていないような印象があり、指導によって制球難の改善があるかは不明です。

ただ、チーム状況が彼の進出を後押ししています。
15試合以上投げた救援左腕が松永とウィリアムしかいません。
松永は後半、ウィリアムスは前半にあまり調子が出ず、来季に1年通して働けるとは限りません。

従って、キャンプからどんどん実戦を与えらえることが予想されます。

左腕は本当に活躍の予想がしにくいのですが、上手くいけば貴重な速球派リリーフになることが期待できる選手です。



【福岡ソフトバンクホークス】
◎東浜巨 投手
最も新人王に近い選手だと思います。
3年時の途中から球速が出ないことに苦しみましたが、多彩な変化球、持ち前の危機回避能力を使って、常に高いレベルの成績を収め続けてきました。

ただ、騙し騙しやっている感はあり、やはり、元の状態に戻すにはもう少しかかるかなという感じはします。

彼の新人王を阻むのは、実力以外にもあります。
今のところ、ソフトバンクには二桁に及ぶほど、異常な数の先発候補が存在しているため、数回ダメな投球が続くだけで、代わりを出されてしまうという危険性があります。

今の東浜が、替えが聞かないほどソフトバンク投手陣で抜けているかと言われると、少し疑問はあるところです。


似たタイプの野村がとんでもない成績を残したことから、彼を新人王候補に挙げるのは無難ではありますが、4年時にプロ仕様の投球ができるように調整してきた野村と東浜は少し違うような気もします。

投手としてのスケールは野村以上と思いますが、1年目に野村以上の成績を残せるかどうかは、個人的に少し疑問を覚えるところです。

新人自主トレでも体力不足を露呈したように、1年通してやれるかも少し疑問です。




〇伊藤祐介 投手
140km台中盤も記録するキレ型のストレートに、低めに安定して決まるスライダーと、完成度の高い左腕です。

地方出身の選手ながら球速に頼らず実戦力を磨いており、最後の最後でライバルの東北福祉大を下すなど、プロに入ってからも努力し続けられそうな好感を覚える選手です。

1年目からある程度やれる見込みはありますが、東浜と同じように、ソフトバンク投手陣の層の厚さが阻みそうな気がします。
先発左腕では大隣と山田、外国人登録の陽との争い。

ローテの谷間レベルで、完全定着というのは難しいのかなという感じはします。


ただ。岡島が自由契約になり、森福のみになった左腕リリーフとして起用される道があります。
1年目からの活躍を狙うのであれば、こちらの方が可能性はあると思います。





△高田知季 遊撃手
遊撃守備の上手さ、東都盗塁王を獲得した基準以上の足の速さが売りです。
ただ、打撃があまりにも弱く、1年目から一軍で通用するとは思えません。

ホークスは二塁には本多、遊撃には今宮、バックアップに明石がいます。
守備に関しては彼より今宮の方が上手いと思いますし、走塁・打撃は明石や本多が上。

二遊間を守って何ぼの選手なので、あってもバックアップに止まるのかなと思います。




●山中浩史 投手
アンダースローにして球威ある球を投げる選手。
都市対抗で好投したことによって、27歳でやっとドラフト指名を勝ち取りました。

変化球のキレがいまいちで、制球も荒れるので、牧田ほどの活躍は期待できないと思いますが、社会人で実績を残してきた選手なので、ある程度投げられる期待はできると思います。

右アンダーによくある欠点ですが、左打者に対して甘く入るのが気になり、まずは対右打者専門としてリリーフで使われることを狙いたいですね。




【東北楽天ゴールデンイーグルス】
投手・野手共にそれなりに入ることができ、新人からすると、チャンスが結構あるように思われます。

▲森雄大 投手
高校生にして常時140km以上を記録し、速球派左腕にありがちな制球の乱れもそこまでありません。
スライダーも低めに決まり、キレがあるので、1年目からある程度二軍ではやれると思います。

しかし、スライダー以外には変化球がなく、質の高い球を安定して投げられないようで、フォームも開きが早く、まだプロで通用するには鍛えるところが多いような気がします。

昨年の釜田と武田は、ストレートの速さ以外に、変化球の球種の多さ、制球が超高校級でしたが、森はまだストレートがずば抜けているだけだという印象があり、1年目から活躍するのは難しいと思っています。

二軍の監督がデーブという時点で


〇則本昂大 投手
あまりレベルの高いところでやれなかったという事情はありますが、先発・中継ぎともにこなせられるため、かなりいいところまでいくのではないかと思います。

先発でもストレートの球速は145km以上をガンガン計測しますし、その球質もプロの基準を満たします。
やや変化球の制球に課題を抱えているようですが、スライダーとチェンジアップのキレもよく、全ての面で一軍に届きうるレベルにあると感じます。

課題は、変化球が高めに浮きがちなことと、地方リーグ出身なので、1年体力が持つかというところ。
これはやってみないと分かりません。

ただ、自分の1年時に閉校が決まった中でその才能を磨いてきて、最終年に大学選手権及び神宮大会に出てきた努力できる才能と、勝負強さは評価できると思います。

仮に1年目は結果を残せなかったとしても、いつかは出てくる素材ではないでしょうか。

1年目は勢いでごまかせるリリーフの方が向いていると思いますが、チーム状況次第では先発に挑戦させてみてもいいのではないかなと思います。




●島井寛仁 外野手
社会人に入ってから、あまり見たことのない選手ですが、50m走は日本新記録を上回り、投手としても145kmを記録する肩、打撃は飛距離が自慢と、素材としては凄そうな選手。

ただ、チームでも左翼とかDHなどを打つ微妙な立ち位置で、補強選手に選ばれるほどではなかったようで、まだ才能を生かし切れていないようです。

特に打撃に関して、いい評判を全く聞かないので、これがネックにはなりそうです。


ただ、楽天の外野状況から考えると、チャンスを掴める可能性はなくはないと思います。

楽天の現状として、センター聖澤は確定として、レフトライトはどうなるか分かりません。
AJがライトを守りたいと主張していますが、ここ数年の守備の劣化を考えると、確定とはいえないと思います。

昨年のレギュラーの鉄平と牧田は正直、代わりがいれば掃いて捨てられるくらいの成績だったので、チャンスはあると思います。

同タイプの島内との争いになるのではないでしょうか。



△宮川将 投手
4か5位で指名されると思っていましたが、まさかの育成指名。

投手としてのバランスはよく、ただ、全部が少しずつ足りないためにこの評価になったのだと思います。
現時点で二軍である程度の実力は持っていると思うので、どんどん実戦を経験させてあげてほしいなと思います。

楽天の先発層は決して厚いわけではないので、結果を残したら、早期に支配下登録されると思う選手です。



【千葉ロッテマリーンズ】
◎松永昂大 投手
関西国際大時代から、プロ志望していれば上位指名が確実だった選手で、社会人では150kmを記録するほどに力強さを増してきました。

ややフォームに嫌らしさがないのが欠点ですが、左腕のスリークォーターから150kmも記録する球を投げるということで、特に左打者にとっては恐怖感を覚えざるを得ないでしょう。

特に、先発陣もリリーフ陣も不足しているロッテでは使われる可能性が高く、新人王が現実的な地位にいます。

本人は先発希望で、伊東監督がクローザー候補として挙げているようで、少し違いが見えますが、早い段階で決めてあげられるといいですね。

新人王プロパーで狙うのであれば、クローザーか先発だと思いますが。


不安要素は、大阪ガス野球部は賭博事件以降、練習をしておらず、松永自身も5か月殆ど動いていなかったようです。

キャンプの1か月、オープン戦の1か月で身体を元の状態に戻すことは難しいのかなと。



●川満寛弥 投手
今後爆発的に伸びるというタイプではなく、1年目からある程度成績を残し、少しずつ更に投球術を磨いて成績を上げるタイプだと思います。

投手の基本とされる外角への制球がストレート・変化球ともにでき、フォームも長身左腕の特徴を生かした嫌らしいもの。
課題はストレートの球威・球速のなさで、これがプロでどうなるかにかかっています。

通用するならとことん通用し、通用しないならとことん通用しないというタイプだと感じます。

ただ、ロッテはこのような選手の育成に長けている印象があるので、いいチームに入ったのではないでしょうか。


先発の枚数が揃っていないので、早い段階で一軍で投げる機会を与えられるでしょう。
そこでいい投球ができるかが、彼の1年目を決定づけると思います。

先発型なので、上手く転べば新人王を見据えられる活躍もあるかもしれません。


4年になってから、故障を抱えたのが不安要素で、大学選手権ではあまりよくなかったのですが、どうなりますかね。




▲加藤翔平
オーナーか球団社長が高く評価している選手で、走守はプロ級、打撃もパンチ力ある選手です。

ただ、どの能力も特筆したものはなく、センターに岡田、レフトに角中、ライトには清田・荻野・伊志嶺がいるため、チャンスをあまり与えられることはないのではと思っています。

既に1.5軍の実力はあると思いますが、上記の売りが明確に存在しているメンバーに比べると、どうしても印象が薄く、それなりに成績を残してもレギュラー定着ということはないのかなと思ってしまいます。




【オリックス・バファローズ】
〇松葉貴大 投手
左腕のキレ型なので、活躍するかどうか非常に難しいところがありますが、今年の大学選手権では1位に相応しい投球をしており、これなら1年目からそれなりにやれるのではと感じました。

主にスライダーとのコンビネーションのみで、総合力については疑問を感じることもあり、新人王級の活躍は難しいかなと思いますが、ローテをある程度長い期間は守ってくれるかなと思います。


外れ外れ1位とはいえ、ローテをある程度見込める選手で、オリックスにはぜひ欲しい人材でした。

チームで2ケタ勝利をした選手はゼロ、規定に届いた木佐貫がトレード、寺原がFAという、少々大変な事態に陥っているため、チャンスを与えられる可能性は非常に高いです。

球威不足でも統一球なら…という期待は持てますが、どうなるでしょうね。



●佐藤峻一 投手
ストレートは球速が出ていないときでも非常に重そうな球質で、なかなか打たれなさそうな気はしますが、制球がまだまだ未熟です。

特に、高めに浮くせいで、全国大会ではほぼ例外なくイニング以上のヒットを打たれており、プロでここが改善されない以上、痛打を浴び続けることが予想されます。

変化球のスライダーでカウントを整え、フォークで空振りを取ると、投球の軸自体はすでに出来上がっている選手なので、制球さえどうにかなればというところがあるのですが、それが難しい。

速球を軸にする投手の育成に関しては、オリックスは結構上手い印象があるので、彼を上手く導けることを期待したいですね。

クイックや牽制も上手く、一回定着すれば、結構活躍すると思う投手です。



●伏見寅威 捕手
パリーグの野手ではほぼ唯一といっていい、出場機会をそれなりに与えてもらえそうな選手です。

キャッチングが売りで、肩はそれほどではありませんが、実戦では結構させており、打撃も8,9番ならある程度は我慢できるくらいの力はあります。

日高が去り、伊藤くらいしか候補がいないほど薄い捕手事情のため、キャンプである程度やれるところを見せれば常時一軍、伊藤との違いを見せられれば、レギュラーもあると思います。

起用されれば、それなりにやれるくらいのレベルの総合力は有していますが、目立つところがないので、それがどのように働くかでしょうね。



▲森本翔太 投手
20歳の選手で、最速150kmを記録しますが、安定した速球の質、変化球、制球全てが未熟で、今後の成長を期待しての獲得です。

BCリーグでも実戦力のなさを露呈しているので、1年目は二軍である程度の成績を残すことが課題となるでしょう。


▲戸田亮太 投手
速球は素晴らしいのですが、大卒社会人選手にも関わらず実戦力が殆どありません。
出してみるまで分からないという感じで、はまったときはいいのですが、それ以外の投球が壊滅的。

日本選手権ではよかったそうなので、そのときの投球が続けばという感じですが、私がみた試合では…という感じだったので、活躍している姿は想像できません。






ということで、まとめ。


【本命】
松永昂大

【対抗】
東浜巨
松葉貴大

【大穴】
新垣勇人
伏見寅威


おそらく、多くの方は東浜と予想すると思いますが、ソフトバンクの先発陣があまりにも盤石で、少しでも調子を落とすと代わりがいるという状況から、割と危うい土台に立っていると思います。


私が新人王を見る観点は、その実力以外に、チームで使われる位置にいるかということです。

本命に推した松永は、ロッテの選手層の問題から、先発でも抑えでも使われる可能性が高く、社会人時代の投球を見ると力で押せ、大学時代の投球を思い出すと実践的な投球もできるなどの器用さを感じたので、上手くフィットするのではないかと予想しました。

松永には練習不足という不安があり、絶対的に自信があるというわけではないのですが、起用の点で怪しい東浜と比べると、やや上回っているのかなと。



新人王予想で難しいのは、中継ぎの方が1年目から活躍する可能性は高いのですが、先発の方が成績的には評価されやすいということです。

先発タイプで10勝以上しそうな選手がいれば文句なしでその選手を選ぶのですが、そうでない場合は、先発選手を選ぶか、中継ぎ選手を選ぶかで結構迷います。

どちらかというとリリーフタイプの松永と、どう考えても先発の東浜でかなり迷いましたが、松永は先発の可能性もあり、松永にしました。



松葉はこの記事を作った時点で入れていなかったのですが、木佐貫トレードの話で完全に風向きが変わりました。
先発が異常に欠如しているオリックスでは、もはや、彼を先発として使わざるを得なくなっています。

同様の理由で、2位の佐藤にもチャンスはあるのかなと思います。
起用される可能性がどの球団よりも多いという意味で、オリックスの新人にはかなりのチャンスが待っています。



基本的に下位か予想外のところから予想している大穴には、伏見と新垣を選びました。
新垣は都市対抗で素晴らしい投球を見せ、年齢的なこともあり、一生懸命やると予想して、いい成績を残すのではないかと思います。

伏見は野手として出場機会がある程度あることが予想されるので。



あとは、〇の評価をした選手が新人王もありうるかなあと思います。










大谷入団

  • author: sweating_debriano
  • 2012年12月09日

大谷が日ハム移籍を決断しました。
おおむね好意的にとられていると思うので,わざわざ書くこともないのですが,一応。



率直な感想は,「栗山監督すげー」ということ。

事前に日ハムと密約があったとか言われていますが,大谷の指名直後の固い顔や栗山監督が来るまでのテンションの低さから考えて,大谷が俳優レベルの演技力を持っていない限り,そんなことはないと思います。

昨年菅野が拒否されたことや,05年の陽の強行指名のように,ハムは事前に手回しをしないで思い切ったことをする球団であるかと。



大谷が動いたのは,間違いなく,栗山監督の熱意だと思います。

元々昨年まで熱闘甲子園のキャスターをやっており,仕事外でもアマ野球を見に行っていた方で,大谷とも面識がありました。

また,メジャーにも詳しく,大谷が何を求めているか,何を不安に思っているかを手に取るように分かっていたのでしょう。


どこかの記事で「北風と太陽」という表現をしていましたが,なるほどなと思います。

最初は,山田GMらが日ハムのシステムをアピールすると同時に,韓国で直接大リーグに行った失敗例を提示して,無理矢理に翻意させようとする。


おそらく,これだけでは,反発して終わりでしょう。そこで,イベントを全て終えた栗山監督が満を持して出陣。


「大谷にとって一番いい道は何かを一緒に考える」というテーマで,おそらく,過度にハムを勧めることなく,両方の問題点を整理して,大谷のためには何がいいかと一緒に話し合ったのだと思われます。

このメリハリのつけ方が大谷を大きく入団に向けて引き込みました。


加えて,栗山さんが初出馬した交渉で「終わり」と打ち止めて,それ以上気を引こうとしなかったのはよかったですね。この後に,大谷側から連絡が来てもう一回面談をするに至りました。
両想いと気が付きつつあるカップルなのに,「あたしたち別れた方がいいわ」とあえて別れを示唆することにより,想いに気が付かせるという,ベタなドラマにありがちな展開です。…例えがおかしいですね。



まあ,日ハムが非常にうまくやったと思います。
高校生とはいえ、「入団する可能性はゼロ」と言った人間に対し、翻意させるのは並大抵ではなかったと思います。
大谷が意固地にならず、日ハムの言葉をちゃんと聞いたのもよかったですね。



他球団はFA直前のポスティング以外はほぼ認めていないので,日本に所属しながら早く大リーグに行きたいなら日ハム以外に手段はありませんでした。
また,育成システムも優れており,上位指名選手はほぼ確実にモノにしています。

日ハム自身もそう思っているからこその指名だったのでしょう。


今後、早期の大リーグ行きを望む選手が「日ハム以外なら行かない」と言い出さないかが若干心配ではありますが…。
特に高卒選手は希望球団を言っても制度的には問題がないはずなので。



大谷に関しては、日本で見ることができるのが本当に嬉しいです。
スケールという観点では、大谷はこれまでの歴史でも屈指の投手だと思うので。


ぜひ、いい選択だったと胸をはっていえる成績を残してほしいです。

入団発表

  • author: sweating_debriano
  • 2012年12月04日

中日のドラフト指名選手の入団会見が3日に行われました。
こちらでその様子をご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/chunichidragons


まず気になったのは、古本の寝癖ですね。
帽子かぶるからいいやと思ったのでしょうか。
網膜剥離のせいで運動できなかったのでしょうが、肥え気味なのも気になりました。


各選手に対するインタビューを務めたのは中京テレビの佐藤啓さん。
イレコミ情報の中日担当を務めたスキンヘッドの方です。
非常に懐かしかったです。

非常に各人初々しさに満ちていました。


福谷は語りぶりにインテリ具合が出ていますね。
慶應理工で成績上位の選手なのにパワーピッチャーというギャップがたまらんです。

ドラ1なのに、テーブルを取っ払った後の写真撮影に際し、椅子が邪魔だと思って、自ら片付けた気の遣いっぷりもいいですね。
福谷にやらせてしまった球団職員しっかりしろよと思いますが。



インタビュー時間が短く、正直、それほど感想がないので、背番号について。

背番号は空き番からの選択でした。
福谷が英智がつけていた24番、濱田が小笠原の43番、古本が空き番の66番、杉山が平井の33番、溝脇が齋藤の48番、井上がネルソンの49番、若松が久本の61番。


福谷は、朝倉から剥奪して14番、濱田は松井雅と背番号交換をして47がいいと思ったのですが、今のフロントはあまり背番号変更に積極的ではないようなので仕方がないですかね。
変更した選手のユニフォームが売れるので、ある程度はいいと思うのですが。


杉山の33と古本の66はいい感じですね。似合っていました。
「ゾロ目はパンチ力ある打者の背番号」という中田スカウト部長のコメントもうなずけます。

落合前監督が背負っていた66については、先般東スポの記事で背負ってくれる人探しをしていたと報じられましたが、古本が勇気ある人間になってくれました。

現フロント体制が変わらない限り、落合監督の復活はないので、これでいいと思います。
帰ってくる保障もないですし。


これで、支配下選手はルナとバーゲセンを含めて68。
ブランコ・ソト・ソーサの離脱があっても育成を持てる限界以上なので、これ以上の補強は、ブランコ流出時の大砲獲得しかないでしょう。福留については最近全く話題に上りませんし。


怪我持ちの選手が多く、1年目からばっちり活躍することは期待できないかもしれませんが、改めて見て、今年の指名屈指のバランスいいメンツだと思います。

ぜひ、中日を支える選手となってくれることを期待しております。

スカウトが振り返る

  • author: sweating_debriano
  • 2012年11月27日

『野球小僧』と『野球太郎』のドラフト決算号を買ってきました。


球団私の評価週べ評価野球太郎野球小僧
北海道     90(70)90     80100
巨人909010090
西武70858575
中日95788585
福岡9510010095
ヤクルト70808060
楽天757510095
広島50508580
ロッテ80809090
阪神90100100100
オリックス90509080
横浜80808575

私が辛い評価を付けた球団についてはかなり評価が異なっている感じです。
要するに、「人のつける評価なんて信じるな!」ということでしょう。うん。


改めてみると、あれだけ批判した週ベが私の評価にいちばん近いのかも…。
何でこんな楽天が高いのか。

まあ、野球太郎は、「流しのブルペンキャッチャー」こと、安倍昌彦さんが評価付けを行っているので、お察しで。


それにしても、中日の評価があまり芳しくないところが多いですね。やはり私が甘く評価し過ぎなのでしょうか。
来年どうなっているか楽しみです。



さて、今年になって『野球小僧』と『野球太郎』という、二つの同じような雑誌が書店に並ぶようになりました。

これは何かというと、『野球小僧』の初代編集長と2代目編集長が、それまで『野球小僧』を出版していた白夜書房から独立して、独自のドラフト雑誌を作ろうということになり、同時に白夜書房に所属していたライターの多くを引き抜き、創刊したのが『野球太郎』ということのようです。

表紙や紙面の特徴、安倍昌彦氏が監修を務めているということで、これまでの野球小僧の機能は『野球太郎』に引き継がれています。

今の『野球小僧』は、白夜書房が外部の編集プロダクションに依頼して続けている形のようです。


非常にめんどくさいことになっていますね。

まあ、これまでの野球小僧を見てきた方は野球太郎に乗り換えればいいと思いますし、安倍昌彦さんが関わっていないドラフト雑誌を見たいという方は、野球小僧でいいと思います。




さて、『野球小僧の名物』だった「スカウトにドラフトを振り返ってもらう」という記事ですが、こちらは、『野球太郎』の方に掲載されていました。

今回は、鞘師智也スカウト(広島)、藤本茂喜スカウト(巨人)、中川隆治スカウト(オリックス)のインタビューです。
…これまでは、スカウト部長クラスだったのに、一気に平スカウトになっている感じが。


鞘師はついこの前まで現役だったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。


詳しく知りたい方は買っていただきたいのですが、だいたい要約すると、

◎広島
・森事前指名は「重複するぞ」という牽制の意味だった。
・ただ、森を外すことは想定内。
・増田を外したことも想定内。
・1位評価の投手が尽きたら野手指名の予定だった。
・2位の鈴木は日ハム、ソフバン、巨人が高く評価していたので2位でないと獲れないと思ってここでいった。
・3位の上本は、苑田スカウト部長が高く評価していた。
・投手を取らなかったことが心配されているが、「ウチとしては中途半端なピッチャーならいらない」。
・全体の評価は、2人外したので10点ずつ引いて80点。社長は90点といっていた。

◎巨人
・今年の補強ポイントは「野手」に絞っていた
・菅野を外したら北條を指名する予定だった。
・鈴木を3位で指名する予定だった。高校生内野手でトップの評価。
・3位は、辻と高田(ソフトバンク3位)で悩んだが、大累が取れたのでバランスを取って高校の辻。
・球団方針として「左投手と長距離砲はいるときにとろう」というのがあったため、4位で公文、5位で坂口を指名。
・菅野を獲れたのでずっといい雰囲気でドラフトを行えた。

◎オリックス
・補強ポイントは「バッテリー」。
・藤浪は半分即戦力という評価だった。
・伏見が残っていなかったら下妻(楽天4位)を指名する予定だった。
・伏見がよく35番目まで残っていたと思う。
・4位の武田は将来の中心選手として期待。
・1位を2度外したが、欲しかった選手は取れたので十分満足できる。



広島の鞘師コメント全ての語尾に「(強がり)」と加えたくなってしまうのは、私があまり広島の指名を高く買っていないからでしょうか。
ローテ5~6番目に入れる「中途半端な投手」さえいないのが今の広島だと思うのですが。

確かに、高橋は長距離打者の素質があり、鈴木はとんでもないポテンシャルを持っていると思うのですが、正直、上本と下水流も大分中途半端な野手のような気がします。

育成の上手い広島なので、数年かけてモノにできるとは思いますが、彼らが成長する頃には、マエケンが大リーグに行ってしまう気がするので、あまり悠長に指名を行うべきではないと個人的には思いましたが。

苑田スカウト部長が評価した上本弟がプロに入って化けるかは、楽しみに見てみたいと思います。



巨人は菅野指名でほぼ目的が達成されたようなものだったので、やはり余裕綽々のコメントが多いですね。

戦力に余裕がある球団はドラフトでも選択の幅が広がるので、相対的に上手くいきやすい印象です。

「左腕と長距離はいつでもいく」という球団方針は初めて知りました。
どちらも、年によって大分偏りが出るポジションなので、チームに豊富だったとしても、いけるときにいくというのは、正しい戦略だと思います。




巨人とは対照的に、戦力が少ない中で私がかなり上手くやったと評価したオリックスですが、やはり、割と危ない橋を渡っていたなあと。

これで伏見ではなくて高校生の下妻だと、日高流出もあり、捕手が本当に救いがいのないことになっているところでした。

巡り合わせの良さもあり、非常にバランスのある指名ができていたと思います。
どんでんが口を出さないと、こんなにバランスいい指名をするのですね



しばらくドラフトを見てきて感じるのは、どの球団もかなりドラフトが上手くなっているなあと。

2006年まではいかに逆指名・自由枠を口説き落とすかにかかっていたような気がしますが、その制度が無くなった今、どのように競合を避けながら欲しい選手を1位で取るか、1位と他の選手のバランスをどうするかなど、戦略性が重視されるようになってきました。

2010年くらいまではかなり球団ごとに戦略の上手さに差が出ていたような気がしますが、近年は明らかに失敗といえるような指名は1球団くらいしかありませんし、同じ球団が2年連続して失敗指名というのを見た記憶がありません。


私は戦力均衡のためには完全ウェーバー+FA期間短縮が必要だと思っていますが、それぞれの球団がドラフト上手になってきたのもあり、そのうちある程度の戦力均衡がなされるのではないかな、という気もしています。

自由枠選手が年を取って主戦力でなくなっていく今後は、指名というよりも、育てる上手さ、フロントの戦力整備の上手さがよりダイレクトに順位に関わってくるのかな、と。


特に、フロントは無能なところとかなり優秀なところが二極化しつつあると思うので、今後どうなるのかは非常に楽しみです。


週刊ベースボールのドラフト評価について

  • author: sweating_debriano
  • 2012年11月25日

さて、12球団のドラフトの評価が終わりました。

ということで、私の評価と、週ベの評価を比べてみようと思います。

球団私の評価週べ評価
北海道   90(70)90
巨人9090
西武7085
中日9578
福岡95100
ヤクルト7080
楽天7575
広島5050
ロッテ8080
阪神90100
オリックス9050
横浜8080


日ハム、巨人、楽天、広島、ロッテ、横浜が同じで、オリックスが大きくかけ離れていますね。


まずは、今年のドラフト全体の感想を。

広島以外は、どの球団もそれなりに納得できる結果だったのではないでしょうか。
どの球団も、補強ポイントを埋めるか、いい選手を獲れるかは少なくともできていると思います。

補強ポイントを埋め、いい選手も獲れていると思った球団には高評価を付けました。

今年は藤浪・大谷・東浜という目玉はいたものの、それ以外は概して不作といっていい年で、かなり球団によって指名の特色に差が出た感じでした。

割り切って素材型の選手を多くとる球団もあれば、それでも来年巻き返しを図って即戦力を中心にとる球団もあり。
最高得点を付けたソフトバンクと中日はそのバランスがかなり上手く取れていたと思います。


どう上手く獲得しても満点はつけられないような年でしたが、想像以上に、各球団、上手く立ち回った印象です。

上手くいった球団は、運が良かったのに加え、スカウト陣がかなりシミュレーションをしたのではないのかな、と。


各球団がそれぞれのドラフト指名選手を上手く育てることができるか、楽しみにしております。



私が最高評価した中日は、週ベでは78点と、唯一端数が出ているいまいちな得点でした。

その理由は、「メンツは悪くないが、地元重視に頼りすぎたために失敗した」ということ。

中日が異常に地元を気にしすぎていることは確かですが、今年は地元重視が悪いことになったということは断じてないと思います。

中日の地元で叩かれるべきなのは、10年4位の森越のように、ドラフト本指名の実力さえ微妙な選手に対して、地元という理由で4位という高順位で指名する所業であり、今回は、東浜をくじで獲得するリスクより、福谷を一本釣りする効用を選んだまでです。

中日というと、地元偏重という叩きやすい理由があるので、それを原因にして叩く風潮がありますが、実際に獲得された選手の実力を見て言うべきだと思います。

この評価の執筆者は地元出身の岩瀬と浅尾の指名が失敗だったと言うつもりでしょうか。

沢村とか長野にも言えますけど、やはり、贔屓球団で野球ができるというのは、パフォーマンスを一段階上げる効果があると思います。




まあ、昨年巨人に35点を付けて分かるように、週ベは有名な選手が獲れたかどうかでしか評価していません。

本来、ドラフトというのは、自分のチームに足りない選手を補強することによって、評価してはいけないため、有名な選手かどうか、人数が多いかどうかはそれほど関係がないはずです。

冷静に考えて、今年5位に沈んだ阪神があの指名で100点満点、来年はきっと優勝狙えるよ。となるはずがありまえん。


週ベの有名な選手が獲れたかどうかで評価するのは、、ドラフトをあまり知らない人にとっては分かりやすく、ありな評価だと思います。

ただ、ドラフトを本当の意味で適切に評価できるのは、そのチームのことをよく知っていることが前提になっていると思います。

私も、中日のドラフト評価についてはある程度自信がありますが、パリーグの球団の評価は、そのチームの実態をあまりよく把握できていないので自信がありません。


ドラフト評価というのは、各チームのチーム状況を知った上で、しかもそれぞれのドラフト候補に対して知っていなくてはならないという、かなり難しいものだと思っています。


また、去年は最高に評価できた指名でも、指名選手の怪我や予想外に通用しないこと、逆にプロに入って才能を伸ばせたり予想外に通用することがあり、ドラフトは本当に分かりません。

それは、週刊ベースボールという有名な雑誌が昨年の巨人の指名に35点を与えてしまったことや、アマ選手を見ることで何十年も飯を食っている小関大先生の予測も大概にして外れることからも明らかです。


こう言ってしまうとアレですが、結局、選手が育つかどうかは球団が指導上手いかどうかに依存せざるを得ない部分もありますし…。


その意味で、ドラフト指名の評価は非常に難しく、やっても仕方がないのかもしれませんが、当たると非常に嬉しいものがあるので、私はやっております。



今回した評価が正しいのか、結果が分かるのは1年以上先になります。
特に今年はかなり各球団ごとに選手に対する評価が分かれた節があるため、成功と失敗の差が激しくなる年だと私は思っています。


果たしてどうなるか、楽しみに見守りたいですね。


ということで、これからは2011年のドラフト指名を回顧していこうと思います。