しいたけは思う「怒嫌」

あのー、すみません

立ち止まりたいなら止まればいい
いま、なん時ですか?

知らない大人にものを尋ねるとき決まって棒読み。数年ぶりに子供に時間を訊かれた。
少年が言うからコートのそでを折り曲げ、無意識に腰を屈めてアナログ時計を見せる。

いま、五時二十分だよ。

ありがとうございましたー、と発するやいなや踵を返し走り去る。
おい、もう五時回ってんで、あかんのとちゃうか!? ホンマか、おこられるやんけ!
聞こえて間もなく路地から数名の男の子が現れ全速力で走り去っていった。何か約束の時間があるらしい。横目で見守り懐かしい気分になる。時計がなくてわたしもよく知らない大人に時間を訊いた。時計っていつから身につけるものだろう。
子供の頃、縁日の夜店で父にせがんで買って貰った安い腕時計があったけど時間なんて本当は読めなかった。手首に巻いているだけで嬉しかった。時針が電池でどんどん時間を進めていく。大人になれた気がしてそれだけで嬉しかった。


がら空きの電車ですぐに腰を下ろす。次の駅、スーツの中年男性が隣に座った。窓に映る姿から四十代後半であって欲しいその男性は、携帯電話を胸ポケットから取り出した。
見る気はなかったけど、取り出された携帯電話の大画面に目がいく。
みな、すみか、けいこ、かずな。
この他にもひらがなの女性の名がいっぱい。妻? 違うよな。娘の名前かしら、部下の名前だろうか、キャバクラ嬢のお名前かしら、愛人だろうか。自分と同じ名前を見つけて興味深くなったものの、ふーっと気分が悪くなって盗み見るのを止めた。

時間を確認するふりをして、大人は携帯電話の着信を気にする。
気になるならバイブにして体に密着するポケットに入れておけよ。

さっきの子に、無意識のうちに時計を見せて時を伝えた自分の行為をたった今理解した。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 21:15

賢作ワード


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CHECK IT!

マクド

060829-1マクド夕暮れ時、街の駐在所。

出入口横の金網前にハンバーガーの包み紙が捨てられていた。
そばにゴミ箱が設置されているのに、
ゴミを捨てない人が往来する街。

よく見れば金網の網目に二つ折りのパンが挟まっていた。
ハンバーガーの下のパン。齧られた跡がない。
他の部分はどうしたんだろう。


道に落ちていたもの目次


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 22:53

賢作ワード

ちくわ

060828-2ちくわ住宅街。

青空駐車場前の排水溝に「ちくわ」が落ちていた。
袋の中にはちくわが入ったまま。
アスファルトのこんな道に何でちくわだろう……。
理由はすぐに分かった。

カラスだ。

生ゴミをついばむカラスは鳥獣避けネットもなんのその。
ゴミの収集時間前には既にビニール袋が散在している。
そんな道路の上空でかぁかぁ鳴いている。
そういう風景をよく眺めた。

たぶん、溝に落ちてしまったちくわを拾えなかったのだろう。
そういうちくわだと思った。


道に落ちていたもの目次


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 23:04

賢作ワード

コピー巧いな

060625-2かまえ夫婦の次は、何になろう。


月桂冠がテレビ・コマーシャルで言う。
嬉しくも悲しくも、この言葉がまとわりついて離れない。
良いコピーだと思う。目にしただけで、とてもわくわくする。
何になろう、何になれるのかしら。
友達から始まった恋人は、やがて夫婦になるのかも知れない。
そして夫婦になれば、いつか子も誕生し、
それから随分時が過ぎれば子が巣立ちまた二人になるのだろう。
その時に、美しく響く言葉なのかと感じた。しかし思う。

夫婦の次は間違いなく家族がやって来る。

夫婦と成った時点で間違いなく家族なのだけど、
子供が出来れば夫婦はあっという間に「父と母」。
濃密におとうさんとおかあさん。厚い家族の間柄となる。
夫婦とは恋人から進化した人間関係なのだとは思うけど、
しかしながら実は退化した関係なのではないかと考える。
父と母なんて、生まれたときに初めて目にする男女関係で、
子供からすれば中性の、性別のない間柄。
というか性別を匂わさない雰囲気が一般的に美しい。
子供からすれば、家族ならばそう思う。親の色事はきもいだろ。

そう独りで解釈して、ふと見上げるとだんなまんが居る。
旦那が男に見えず、息子に見える。思えた。
結婚六年目をなんとか乗り越えたのだけど、
小梨なのだけど今年は我が家の夫婦元年に当たるとオモタ。
私はオマエのお母さんではない。自分も幼いとオモタ。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 23:24

賢作ワード

好きな食べ物はそうめん

060609-1エレベータ動物らしさの欠落。
世の中、悲しい事故・事件が続くね。



小学生の頃だった。高学年

ハムスターを飼っていて二匹のつがいが十匹になった。
子供を産んだんだ。かわいいね、赤ちゃんってものは。

幼かった当時の私は可愛らしさのあまり、
目が開いたばかりのハムスターの子を袋に詰めて持ち歩いた。
学校が終わって、塾へ行って、帰ってきたらいつも持っていた。
訳も分からず袋の中で揺られた子ハムスターの気持ちなんて
考えもしなかった。ただ単に傍にいて欲しかっただけだった。

丈夫に育ってくれたのは子ハムスターのお母さんと、
私の母のお陰だったのだと思う。
解放された子ハムたちはふらふらしながら小屋へ帰り、
母ハムは子供の匂いを注意深く嗅ぐ、甘噛みを施す。
子ハムは目を細め、いやいやをしながら泣かずにされるまま。
それから私の母は私を叱る。勝手に連れ出すな、と叱る。
 
「ハムスターのお母さんはずっとうろうろしていた。
 アナタは私の子供だけどこの子達にもお母さんはいる。
 お母さんもアナタが居なくなれば心配するから、
 動物も、子供は勝手に連れ出してはいけないんだよ。」

私はロー・ティーンエイジャーだったのだけど、
それから子ハムを持ち出すことは無くなった。それから
ハムスターのお母さんがうろうろすることも無くなった。


けど。

ハムスターのケージ清掃中、私は不注意の事故を起こした。
一匹の子ハムを、ケージに挟んで絞め殺してしまったのだ。
警戒心のないちびっ子たちがうろうろすることを予想しなかった。
分解したケージを組み立てる途中に、子ハムを挟んでしまったのだ。

小さかった子ハムなのに、ものすごく大きな頭に膨らんでいた。
ちょうど首を挟んでしまって、一本線に閉じた目だけが強烈な印象に残った。
苦しかったんだろう、苦し過ぎても鳴けなかったんだろう。ごめんなさい

揺すっても暖めても冷たく硬くなるばかりで、犯罪者になった気分だった。
ただ、目を閉じたまま逝った顔だけが救いだった。けれど私は殺めた。

いまだにこの印象、感覚、懺悔、後悔は消えない。
薄い目で閉じたまぶたは、瞳のひかりは一生消えない。

消せない傷がいつまでも心に残るよ。そういうもんだろ、しんどらー。


※賢作ワード:・ゴールデンハムスター


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 22:46

マイカルテ

一月二日 嘔吐下痢風邪を召す甥姪の遊び相手になる
一月三日 実家へ帰って泥酔
一月四日 起床時より吐き気と下痢に苦しみ一日寝る
一月五日 丸二日食べずいらない熱だけの風邪になる

おだいじに、わたし。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 20:04

へたくそ

051218-2灯火長女に生まれ、育った。

弟が生まれた辺りからしか記憶がないのだけど、
母の気を惹くために「すねる」ことばかりしていたと思う。


あまえる。

無縁。いつどうやって甘えるのか甘えればいいのか、
甘え方が分からないままいい年になってしまった。
甘え上手な自分、想像すれば虫酸が走るからヤッパ現状維持。


家人は妹が好き。

兄妹友に認めるシスコン&ブラコン。
時には妬けてくるほど仲むつまじく、
血の繋がりにいたく負傷する。仕方ない


どこにでも妹を作る家人。

わいせつな関係ではなく単に妹。
おにいちゃん、おにいちゃんと慕われたいのだろうか、
兎に角どこに行っても「妹分」が存在する。
慕われると誰でも嬉しいものだけど「弟分」を見たことがない。
実弟がいるのに仲が良いのに。な、そしてまた負傷する。

わたしはあまえ下手。

いつも拗ねるのだ。
拗ねて可愛いのはハムスターぐらいなもんで、
拗ねたハムッスたーなら頬張っても香ばしく美味い。


付き合ってた頃はよくお姉さんに間違われたな。なつかしい


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 22:04

けぺき?

051129-1赤福手を触れること。


目や心、言葉では伝わらない感情が伝わると思う。
相手の手に触れること、触覚が手に集中する。
体温・肉質・動き方、握ること、握られること。
肉体の関係を結んでも結ばなくとも、
手を結ぶことの意味合いは奥深くいつも緊張する。


しかし、私は「赤福もち」に物言いたい。

赤福もちの「あん」に凹凸があるのは周知の事実。
それが人の指によるものだと知ったのは、
もう二十年以上前のテレビの特集。

お偉いさんだろうか、
指の太い男性が赤福もちを握っていた。

素手だったか手袋越しか忘れたけど、
指が作った凹凸だと知った時、随分消沈した。


というのも、同時期に見たコメディー番組。

商店街が舞台のコント。
ある雑貨店の店主を扮する男が、
お客様来店の「ごめんください」から随分遅れて登場した。
店主は白髪交じりの中年男性。

「今忙しいんやけど」

といいながらズボンをズリ上げ、
股上のファスナーを上げながら登場。

「なにしとってん!?」

お客様役の俳優が放った言葉に、
思春期の娘、私が反応したのだ。

そ、いうことをする手が握っているのかも知れません。
愛し合っていたのかも知れません。
しかしながら私は知りたくありません!

そういうプチトラウマを育てながら「握る」ことに、
過剰反応を示す様になった様な気がする。

人の握るおにぎり、私の握るおにぎり。

あまり違いはないものだけど。
私の洗剤臭いアライグマ並に手を洗う女のおにぎりは、
果たして美味いのだろうか。


そう思いながら日々コンビニでおつりの手渡しの時に、
店員の男女を問わず手を握られてイチイチ

きゅん!

とかするのは、たぶん年齢か歳の所為だろうな。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 01:45

実は居ない

051005-2サンダルだんなまん(主人)出張。

昨日から金曜まで居ない予定。
ケコーンしても同棲に近い生活。
それはそれでいいと思うけど、
彼は必ず存在の証を残す。


靴の脱ぎ方。


続きが気になる
(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 22:40

ちょっと汚い話

指先に怪我をした派遣社員の女性が絆創膏を剥がした。

絆創膏が貼られていた部分がものすごく白くふやけていたものだから、
デザインフロア・・・、と言えば大げさだが社員で彼女の指を見て笑う。

治ろうとしている傷

しみ出したリンパ液と絆創膏の香り。
数日の間、ともに過ごした治りかけの傷は愛おしい。
ミスを犯したり、失恋したときの心の傷口が閉じるときも、
同じような愛おしさを感じるものだ。

いや。

今日はそんな綺麗なお話はイイ、どうでも酔い。
思い出したことを思わず皆の前で言ってしまった。


続きが気になる
(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 21:58


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