しいたけは思う「知学」

揚げ物三昧だった

061224-1mio
隣の部屋から電話で話す声が聞こえてきた。
ときおり、言葉の尻々に付け加えられた「ね」だけががとても際だって聞こえてくる。この妙な東京弁なまりのイントネーションが昔から苦手だ。それからなんだか穏やかで、そんな優しい声で話をする人だったんだと発見したような思い出したような二つの気持ちが無駄に心をざわつかせる。

その放屁の度に思慕の湯水を押し上げ溢れさせるんだ。零れたら家族とマジックで書いた安い洗面器が掬う。家族は残酷にも温かい。生ぬるいんだ。私はその先を知らない。
静かなクリスマスイブだった。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 21:31

賢作ワード


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苗は使用済み

060913-1使用済み大阪は雨。
カラスか猫がゴミ袋を突いて引っ掻き回したのだろう。
ゴミ袋の落とし物は使用済みだった。


むかーし。

事後一日以上が経過して平穏に終わろうとしたある日の夜、

ミシャ。

自宅の「TOTO」と刻印のある容器の中に落とし物をした。
俯くと「TOTO」の中にオレンジ色の固まりが落ちていた。
しかし何なのかが分からない。
しばらく眺めていると徐々に物体が水分にほぐされ、
ゆっくりとだらしなく伸びて復元していく。
部分部分でひっついて折れ曲がっていたけど、
長細い風船の正体は分かった。

確かピンク色だったはずなのに、オレンジ色って何故。
心当たりがあるのはピンク色。間違いなくピンクだった。
そうだきっとしまい込んだままで一日中生活し続けた。
体内のpHに作用されてオレンジ色に変色してしまったのだ。

と思ったら、何か化学的な物質を吸収してしまったのではないだろうか。

という不安の方が妊娠よりも恐ろしく感じ、
その前に「結び目」が付いていたら尚怖いよな、
浮気相手の男性が使用済みコンドームの口を縛って女性に戻し、
その所為で主人にバレたんだなんて昔テレビが言っていた、
そんなテレビを見てしまったのはローティーンの頃で、
えらいことを夕方のテレビで言うモンだと幼心に思いながら、
私は浮気してなかったよな、間違いないでも、
どうして脱げちゃったんだろう、そうか萎えか私は萎えか? 
しかし当時は「萎え」よりも「苗」の方が大事で、
遺伝子改良の実験に使う「イネ」の苗の管理が忙しかったよな、
そうだ暑くなる夏の前はいつも苗だった、
田植えもしたけどヒルには喰われなかったのはそうか、
血まで私は萎えか?そうなんだ萎えてるのか、
「サークル活動は田植えです」というのもイチイチ屈辱的だったけど、
長靴を履いたどろんこ短パン姿で南海電車に乗ったのも屈辱で、
少々混んでいたのに両隣に乗客は座らなかったよな、
皆様目も合わそうとしなかったよな、
悔しくて用もないのにそのまま終点難波まで乗ってみて、
電車を降りることもなくそのまま南下して自宅最寄り駅で降車、
そうして帰った私はしばらくしても妊娠しなかった。


道に落ちていたもの目次


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 23:46

賢作ワード

唇は大人の嗜み

060905-1ソフトクリーム日曜日、だんなまんの突然の提案でドライブ。

パーキングエリアで久しぶりにソフトクリームを食べた。
ソフトクリームって何年ぶりに食べただろう。
思い出せない程食べていないから口にする度に思い出す。


小学生の頃、家族で出かけた遊園地。
遊具、アトラクションもさながら、
売店で買ってもらうおやつも楽しみのひとつで、
よくソフトクリームを買ってもらった。


ある夏の休日、昼間の遊園地売店。

いつもなら家族全員が同じものを買って食べる。
ところがその日はみんなかき氷が食べたいと言い、
私だけがソフトクリームを欲しがっていた。

「あんたもお姉ちゃんになってんから、
 一人で買いに行ってこれるやろ?」

それぞれの売り場が別だったので、
母からソフトクリーム代だけをもらって一人で売り場へ行くことになった。
売り場に着くと若いカップルが一組並ぶだけで空いていた。
列に並んだときには前に居る綺麗なお姉さんが品物を受け取り、
後のお兄さんは自分のソフトクリームの番を待っていた。
お兄さんのソフトが出来上がるまでの間に、
暑さの所為でお姉さんのソフトがどんどん溶けていくのが分かった。
お姉さんは食べずにお兄さんのソフトが出来上がるのを待っている。

早く食べたら良いのに。
そう思いながらそわそわして彼女のソフトを見守っていたら、
お兄さんのソフトが出来上がり私のソフトもあっという間に出来上がった。

お金を払って帰ろうとしたら、カップルがまだそこに居た。
二人は楽しそうに笑いながらソフトクリームを食べているが、
お姉さんのソフトはすでに滴がしたたるほど溶けていた。
洋服が汚れない様に腰をくの字に曲げて、
お姉さんは逃げ腰のスタイルでソフトをかじっていた。

私はソフトを受け取った瞬間からべろべろなめ回し、
滴の一滴も落とさないで居る。何だか誇らしく思った。
お姉さんがまたポタリとクリームをこぼすので、
四年生の私は思わずお姉さんに言ってしまった。

「おねえちゃん、舐めたらいいねん。
 こぼれへんし、服も汚れへんで!」

お姉さんは初めて私に気づいた様子だったが、
にっこり笑って私にこう言った。

「そうやな、お嬢ちゃん賢いね。ありがとう。
 でも、これでいいねん。大人になったら分かるわよ。」



私は口紅を引く様になった。

化粧を覚えたのは大学生の頃と遅かったのだけど、
当時つき合っていただんなまんと遊園地へ行ったとき、
その時のお姉さんの言葉の真意を理解した。

相変わらず一人でソフトクリームを食べていたのだけど、
唇を這わせてソフトをなめると口紅がクリームに移ることをこのとき知った。
他の物を食べるだんなまんが「一口ちょうだい」と言ったけど、
ソフトを差し出すことができないでいた。

ああ、そうなんだ。白いクリームに口紅が赤くつくんだ。
だからお姉さんはあのときソフトを舐めずにかじっていたんだ。
すぐに食べ方を直し、クリームをかじった。
ソフトは綺麗な純白を保った。お姉さんに感謝した。

それからというもの、
食べ物を口にするときは必ずお姉さんの教えを思い出す。
見知らぬちびっ子に優しく諭してくれたお姉さんに感謝している。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 22:28

賢作ワード

難波で飲んだ

060824-1難波で飲んだ楽しかった。

元極楽の山本はもう居ない。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 01:14

賢作ワード

ゴ突猛進

060808-1ゴ突猛進午前中。

セミの鳴き声が一際大きく聞こえ、うるさかった。
周りには公園もなく緑らしい緑がひとつもないのに、
セミがうるさい。そのうるさい二階で仕事をしていた。
そんな二階にはバルコニーがあり、私よりも大きい
キンモクセイの鉢植えがひとつ鎮座している。
その傍でよく休憩をする先輩が教えてくれた。


今日はセミが来てるよ。


先輩が言うには、一匹のセミが突然
キンモクセイ目掛けてまっすぐ飛んできたのだそうだ。
セミはキンモクセイの幹にそのままの勢いでぶち当たり、
はじかれ壁に打ち付けられて落ちたのだと。
見ると床すれすれの壁にしがみついて落ち着いていた。
わはははは、セミらしい。というかセミって何かに似ている。
ああ、そうだ。ゴキブリに似ている。「」と同じ。

アテもなく飛んできて、しがみつこうとする。
猪突猛進、いや、ゴ突猛進。ただセミはその体格の所為か、
イチイチ鈍くさく思えるから可愛らしい。
それからと違って儚く切ない。地面の中で長く暮らし、
漸く自由に飛び回れる様になったら一週間の命とは切ない。

ところが昔、そう切なく思えるセミ生涯の考え方を
改めさせられる話を聞かされた。


ニンゲンが見ているセミは、実は本当のセミの姿ではない。
幼虫と言われる「あの姿」こそセミの本当の姿。
長いと七年もの間、あの姿で地中を過ごす。
地中生活こそセミの青春。
地表に出て来たときにはもうお爺ちゃんかお婆ちゃんなんだよ。

そうかもしれない。それからセミの解釈が変わった。
飛ぶセミはもうご老体。けれどご老体なのにすごいな。
七年も生きてお爺ちゃんかお婆ちゃんなら、
人間の七十才みたいなものじゃないか。それなのに
七十を越えてから彼らは種の存続を担う伴侶を捜すのだ。
ああ、だからか。だからブレーキが利かないんだ。
だから木に思い切りぶつかってひっくり返るんだ。必死なんだ(笑)

それより、そんな老体でがむしゃらに恋を求めるセミって素敵。
仮に私が七十を迎えたら、このセミの話を思い出せるかな。
暑いですね、なのか、アツイですよ、なのか・・・。
自然に教わることは多い。というかそうありたい現役。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 00:02

賢作ワード

灯を求む虫の様に

060806-3モザイクかけたよ怖いモノを求め、テレビに本屋にネット奔走している。
百物語特集だったのでTV Bros.TV Bros.を久しぶりに買った。
特集目当てだったのにドロロンえん魔くんの記事に驚いた。


大人になった炎魔くんの「エロティック・サスペンス」


だと。やっぱり永井豪。エロティック・サスペンスなら、
かの有名な心霊アダルトビデオがあるではないか。
それより炎魔さん格好良くなってるじゃないか。
ゲジゲジ眉毛はどこへ行ったんだ。
この他、バビル2世バロムワンも復活して、
昔のアニメが元気だねぇ。ふーん。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 18:09

賢作ワード

七夕じゃないか

060707-1七夕だな織姫彦星。

ものすごい長距離恋愛、ふたりとも離れっぱなしで辛くないのかな。
一年に一度会えるのか会えないのか分からない今日なのに、
二人の逢瀬は晴れなのか雨なのか分からない天候にまで左右されて。
日本人の想像に生きる二人だけど我慢強いね。

七夕は奈良時代から続く行事らしいけどもともとは宮中と農民、
双方別々に存在した行事が混同して現在の七夕ができあがった
のだそうだ。
というか二人とも長生きしてるね。


ところで私はデザインを生業としている。

と言って格好良く済ませたいけど企画提案から始まって、
煮詰めて二次元で紙媒体のデザインをおこし、それから
あなたの筆になって目に見えるカタチにするのが私の仕事かな。
いや、さらにアナタが望む色と手触りを感じながら、
予算に収まる色と紙と選びながら1bitTIFFに落とす。
要は刷版寸前まで面倒を見る仕事だから私は印刷屋だと思う。
印刷は間違いを許されない。誤植が認められない世界だからいけない。

七夕の、織姫彦星。

あなたたちの愛の物語はいつの間にか文字に、映像になって現在に至った。
間違いなく再現される複製品が、今日まで伝えられた七夕伝説。
記録の災難だと思う。ひょっとして印刷が無かったら、
語り部の伝承に脚色が加わったかもしれない。
天の川の間に現れた新星が、あなた達の子供として伝わったかもしれない。


「ドラえもん」も世代交代で声が変わっているのだよ。
印刷は物語を残すけど、モノを語らないコピーだと思った。

大阪は晴れ。
私が貴方に宛てた手紙、メール、留守電、写真。
コピーも脚色もなく抹消された残酷なルール。

健康であります様に。だんなまん。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 22:15

賢作ワード

しわが寄ってる32

くしゃくしゃになった笑顔

とはよく聞くが、自然に寄るしわは綺麗だと思う。
普段笑いそうにない大人が見せる意外な笑顔が可愛らしく、
乾いた皮膚の目尻や口元に必ず寄るしわ。そのしわに、
安堵を覚えたのは十代、それから二十代だったと記憶している。

一般的に中年と呼ばれる三十代、四十代の顔のしわ。
普段見えないのに、顔をゆがめると出てくるしわには、
ああ、この人ホントに笑ってると思えて何だか安心した。
子供の様にあからさまな感情を出さない大人が見せた、
警戒の解けた表情に「しわ」があったからかもしれない。
しわは無防備で素直だ。作り物のしわはない。

とりわけ男性のしわは魅力的だと思う。

と思えるのは、私が異性だからなのか分からないけど、
男性のしわは年齢相応にあればあるほど綺麗に見える。
笑顔が引き立つ、無表情の年齢が若返る。
小さい頃に接した大人が大人らしく威厳があった所為だろうか。
笑ったときの無防備な笑顔がああ、いいなと思うのだけど、
加藤鷹加藤鷹ってクシャクシャだな。

深夜番組で見た加藤鷹はしわくちゃイケメン。
イケメンか? エロカリスマ。でも彼には魅力を感じない。
ただいまの世の中、流行る言葉。

ちょいワルオヤジや、ちょいエロオヤジ

そんなコピーが好まれて誌面を飾るけど、
年齢に逆らった風貌に追いつけないしわは醜いと思う。
きらきらの装いにつやつやのしわ。馴染んでいないから受け付けない。


「しわが寄ってる三十二」

九九を覚え始めた頃、父が言って教えてくれたのだけど、
なるほどそうかなと思う。自然なおしわ、三十二。
そろそろ化粧品を変えないといけないな。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 23:49

賢作ワード

男性人形はクリス

060627-1短冊今年も通勤の道に七夕の笹が立った。
巨大な笹を目の前に、一枚の短冊が目に留まる。

「少しの我慢」

書いた主は消防署
何を辛抱するのか、誰に訴えているのか。
それからこの短冊は何人の目に留まるのだろうか。
なんだか穏やかではない。ワロタけど。


話は変わるが昼休み、教習所の応急救護処置の話題で盛り上がった。
助けを呼ぶ練習をしたよな、って話。
横たわったゴム人形を怪我人に見立てて呼びかける。

「大丈夫ですか?」

↑このとき必ず肩を叩く。
異なる教習所を経験する堺市民と大阪市民が同意した。
当たり前なのだが人形の反応がないのを確認し、その後まだ続く。

「誰か、助けてくださーい」

↑このとき挙手をして周りに訴える。
挙手して訴えないと教官が怒る。これも堺市民と大阪市民が同意した。
そんな怪我人の役割を果たすこのゴム人形には名前がついているらしい。

アニー

14才の女の子。
どこかの国のお父さんが悲しい事故で娘を亡くしたそうで。
少しでも多くの人に人命救助措置方法を知って欲しいということで
演習人形を作り、最愛の娘の名を付けたのだそうだ。

だから胸も14才のままらしいのですけどね。

なんて、ちょっとしたトリビアを会話で得たのだけど、
心臓マッサージの時に手を添えたアニーの胸の大きさを思い出せない。
思い出せないが、私の方が小さかった様な気がする。


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 00:48

賢作ワード

検便は不要だった

060530-1血圧不要部を黒々と塗りつぶした検診の手引きに「要検便」とあった割に、
先日助言を乞うた検便は不要に終わった。
必要なかった。随分練習して習得したのに、社会人の努力は実らない。


検診それよりも気になったのは、
待ち時間に測って遊んだ血圧だった・・・。


※賢作ワード:検診・血圧・健康


(ノ∀`)つ〃 : へぇ
posted at 23:05

賢作ワード


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