2022年06月13日
ふしぎな かさやさん

作:たなか 鮎子
出版社:講談社
初版:2022年5月
書店で表紙の絵と色に惹かれて、
手に取りました。
表紙からワクワク感が高まり、ファンタジーの世界に誘われる。
私は幼い頃から雨の日が好きでした。
なぜなら、長靴や傘やレインコートなど、
自分のお気に入りものを持って、
いつもと違うものを身に付けて外出できることに
ワクワクしていたような気がします。
このお話の主人公のように、
雨が大嫌いな人でも
素敵な傘に出合い、そこから周囲の景色や心持ちが変化して
雨が好きになる事は、子どもから大人まで実際にあること。
今作で私も読み進めながら体感していました。
作者のたなか鮎子さんは、銅板画家としても活動中で、
絵本『はだかのおうさま』(フレーベル館)の絵や
イースターを描いたお話『ルナのたまごさがし』(フレーベル館)も素敵です。
私の住む大阪も、そろそろ梅雨入りのようです。
さぁ、明日はどの傘を持って出かけようかな🎶
【出版社からの内容紹介】
雨の日、
家をとびだしたレミがはいったかさやさんには、
ふしぎなかさがいっぱい。
あるかさを開いたとたん、大変なことがおきて……
つまんない!と思っていた雨の日におきた、ふしぎな冒険。
さまざまな雨の情景をうつしこんだかさと、
なぞの猫の秘密。
さて、かさやさんといっしょにレミは青空をとりもどせるのでしょうか。
パリ在住の著者が描く、ふしぎでうつくしいファンタジー。