ゴキゲンなスウィング

ボブ・ドロウの声に最初に触れたのは「To Communicate」というアルバムだった。
おそらく、自分が「スウィング感」を意識したのは、このアルバムを聴いたのが最初だったように思う。

単に、インスタント・シトロンの片岡知子がライナーノーツを書いてるってだけで、中古屋で見つけた時に買ってしまったのだけれども、これが大正解。
タイトル曲の「To Communicate」なんて、本当にゴキゲンなポップ・チューンだったし、ブロッサム・ディアリーも唄っている「I'm Hip」なんて曲もイカしたジャズ・ナンバーだ（この曲から、ビートルズのカバー「Ob-La-Di, Ob-La-Da」へつながる部分が、なかなか心地良くて好きだ）。

ボブ・ドロウって人は、陽気で人柄も良いらしく、そんな彼のパーソナリティーが、このアルバムにも反映されてるのだろうし、「Multiplication Rock」なんて言う、子供向けに作られながらも最高に弾けたアルバムが生み出されたりしたのだろう。

こういうアルバムの持つ「空気」って、本当に独特なもので、自分に自然と幸福感をもたらしてくれる。
こういう「空気」を持ったアルバムが、ハロー！プロジェクトでも出ないかなぁ、って思ってしまう。
いつの間にか「ソロ歌手」が増えてしまった現状だと、ボブ・ドロウのアルバムのように、個人のパーソナリティーが反映されたアルバムがリリースされてもいいんじゃないかな、なんて思うんだけども。


もしくは、キッズたちと「Multiplication Rock」みたいな、ゴキゲンなポップ・アルバムを作ってみたりとか!!!