Swinging Photos from Hong Kong

日々の記録と写真 東京→松山(愛媛)→ロンドン→東京→香港

 今週は火曜日からマニラ出張である。ちょうどこのところ麻疹がアウトブレイクしたようで、僕の場合1回接種世代なので若干心配ではある。

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Sydney, February 2019.


 ところで、そろそろ微妙に帰国が視野に入り始めている。というのも、僕の香港でのビザは7月上旬までなので、それまでには帰国になると思われるからである。例年であれば、6月下旬から7月上旬が異動シーズンなのでその時期に、ということになろうが、ちょっと本社側でイレギュラーな案件があるようなのが影響しないかは気になる所である。

 香港は2月5、6、7日が農暦新年でお休みだったのだが、8日も年休をとる人が多いようで、今週からが実質年明けといった感じである(ちなみに「春節」という言い方はメインランドの言い方で、香港では伝統的にはあまり言わない、ということらしい)。

 元日(つまり今年は2月5日)は肉を食べてはいけない、とか、妻の実家に行ってはいけない、とか、靴を買ってはいけない、とかまあどこまで本気で気にしているかはまちまちのようだけど、色々な風習がある。

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 外国人としても気をつけなければいけないのは「利是」、すなわちお年玉で、マンションの管理人や清掃員、会社の部下などに文字通り「ばらまくように」配るのである。香港人はお金にシビアなので、外国人だからといって利是をあげない、というのは基本的には許容されないようで、年が明けてしばらくはマンションを出入りする時は20香港ドル(三百円程度)が入ったお年玉袋を常にポケットに忍ばせておく、ということになる。もっとも、本来は既婚者が独身者にあげる、というものらしいのだが、今はどちらかというと「日頃お世話になっている人にあげる」という意味づけになっているように思える。本土ではWeChatPay等を使用したモバイルペイメントでお年玉をあげることが増えてきているみたいだけど、香港だとまだまだ現金が主流のようである。

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 ところで昨年香港ではマカオとさらにその先とを結ぶ橋が開通したり、本土と香港を結ぶ高速鉄道が開通したため、今年の旧正月は昨年よりも相当多くの観光客が本土から香港を訪れたようだ(4割増、という報道もある)。中心部のショッピングモールではすし詰め状態になった、なんて記事も見かけたし、一部ではローカルによる「爆買い反対運動」なんてものまで起きているらしい

 香港と本土の関係は色々と微妙な問題をはらんでいるけれども、一般市民生活レベルで大々的に噴出するのは珍しいようにも思える、そんな農暦新年であった。

 旧正月休暇はシドニーに行っていましたが、複雑な港湾沿いの街並みが素晴らしく、フェリーにたくさん乗りました。特に、ワトソンズベイの程よくローカルな感じが(欧米ウェイ系のビーチであるマンリーとは違い)素晴らしかったです。


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 香港ではインフルエンザが猛威を振るっており、幼稚園は1週間閉鎖になるなどの措置が取られる事態になっている。まあ、これだけの人口過密都市なので、感染症に対し脆弱なのはしょうがない面もある。自分も本来なら流行する前に打っておくべきであったが、今からでもやっておいた方が良いだろうということで、朝10時にインフルエンザワクチン接種(四価)に行ってきた。場所は2017年にコーズウェイベイに開業したロンドン医療センター香港である。

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January 2019, Tsuen Wan, Hong Kong.


 香港では、日本人が利用しやすい医療機関は割と充実していて、総合病院としては、日本語医療通訳が利用できるアドベンティスト病院マチルダ国際病院なんかが有名であるほか、香港人だけど義務教育を日本で受けているので日本語もネイティブとして話せる先生が経営しているリサチャムクリニックなんかは昔から日本人駐在員には御用達なようだ。

 ロンドン医療センター香港はロンドン大学医学部を出て長らくロンドンで邦人医療に携わっていた日本人の伊原医師が2017年に開業した香港では新しい医院であるが、医療通訳を通してではなく、医師自身が日本語を話せる医院は前述のリサチャムクリニックくらいしかないので、貴重である。また、この医院が入っているビルのフロアは様々な専門医が集まって開業している「メディカルセンター」となっていて、必要に応じて専門医へすぐに紹介してくれるというのも便利そうである。

 伊原医師とはついついロンドンの話題で盛り上がってしまったが、香港在住日本人にとっては頼もしい存在であることは間違いない。


 先週はジャカルタに行っており、昨日夜に香港に戻ってきた。

 ところで、今回は都合のよい時間に香港からジャカルタへの直行便がなかったので、シンガポール経由で行ったのだけど、シンガポール航空に乗るのは初めてであった。初めてのエアラインに乗る時に僕が密かに楽しみにしているのが、機内エンターテイメントのジャズにどんなアルバムが収録されているか、である。

 だいたいどのエアラインもポップスやロックなんかは充実していることが多いけど、ジャズはまあおまけ的な扱いであることが多い。マイルスとかコルトレーンなんかの定番ものに、ポップスなのかジャズなのかよくわからないアルバムや適当なコンピレーションものなんかを混ぜてお茶を濁している、というのがせいぜいであろう。

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Jakarta, January 2019

 ところが、シンガポールエアラインはジャズのアルバムだけで60枚を取り揃えており、なかなか気合が入っていた。内容も、ロリンズ、マイルス、コルトレーン、エラなんかの定番ものに加え、グレゴリー・ポーターやブラッド・メルドー、ブランフォード・マルサリスの新しいアルバムなんかも収録されていて、充実している。


 そんな中、異彩を放っていたのが日本人ジャズミュージシャンのセレクションである。なんと、「SEIKO JAZZ」、つまり松田聖子のジャズボーカルアルバムが収録されていたのである。松田聖子がそんなアルバムを出していることなんて知らなかったし(2017年にリリースしていたようだ。プロデューサーはデビット・マシューズなので、まあなるほど、という感じがする)、正直他の本格的なアルバムが多い中でこれはどうなんだという気がしないでもなかったけど、こういう機会でもなければまず聴かないと思うので、一応一枚通して聴いてみた。

 まあ松田聖子は、基本的な歌唱力が高いし、声質や歌い方も含めてオリジナリティがある歌手なので、そういう意味ではこの手の企画ものでも松田聖子色にできている、という感じはした。リズムが全体的に前ノリなのはどうしようもないとして、思ったよりは聴ける、という感じがした。スウィング感があまり要求されないボサノバを多く歌っていたのも功を奏したかもしれない。

 ポップスの歌手が中途半端にジャズを歌うと全体的に悲劇的なことになるケースが多い気がするけど、この作品については、まあとりあえずそれは回避されたか、という印象を持ったジャカルタ出張であった。

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