Swinging Photos

日々の記録と写真 東京→松山(愛媛)→ロンドン→東京→香港→東京

August 2012


 いよいよ忙しくなってきた。

 仕事が、というのもあるのだけれど、IELTSという英語の試験(なんとか点数は上がっているのだけれども、ちょっとバランスが悪いのと、念のためもう一段の上乗せが欲しい)と、GMATという英語と数学やらがごっちゃになったような、ちょっと非ネイティブにはかなり無理がある試験(かなり無理そうな試験なので、この試験がいらないところも視野にいれておくつもりである)、そして各種書類の準備も始めなければならず、例によって「ああ、もっと早くからやっておけばよかった」と思う訳です。

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 ま、その部分も含めて多くの先輩方が通ってきた道だと思うので、年末にかけて集中していきたいところではある。

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 2年ぶりに麻布十番祭りが開催されるということで、1年に一度、このときだけ実在する元麻布仙台坂上のAVANTIを覗きにいく。

 麻布十番祭りは、いまでこそ東京で一番人口密度が高いお祭りになっているような気がするけど、2000年に南北線と都営大江戸線の駅が開通するまでは陸の孤島で、さほど人も多くなかったと聞く。やはり鉄道の存在って大きいんですね。

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 今年のAVANTIは白州のハイボールに缶詰、大人の輪投げということで、前回以上に混んでいたように思います。長蛇の列ができていたため、特に何も買わず退散。

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 CAFE DEUX TOITS、メイン地区と反対側にあるためいつも然程混んでいないのですが、サンドウィッチが美味しいお店です。1972年からやっている、ちょっと素敵なお店です。

 

 ハーゲンダッツがすごいと思うのは、コンビニでも手軽に買えるちょっとした日常の贅沢、を見事に体現しているところで、こういうのってなかなか難しいですよね。明らかにカテゴリーの中では高めなんだけど、無理をせずとも手に入る、という絶妙な位置づけである。

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 会社で昼休み「ハーゲンダッツの期間限定フレーバーはいまいち」という話題になった。これはたしかにその通りで、大体はクッキー&クリームとか、バニラとかが一番美味しいとは思う。ただ、今年の夏に発売されていたクリーミーミントは、自分の中ではかなりのヒットで、1週間に2つは食べたていたように思う。もちろん着色料は使用していないので、よくある毒々しい緑ではなく、白であります。

 日本のメーカーであれば、ハーゲンダッツに匹敵するようなアイスクリームを大量生産品として作れるんじゃないかなあと思っているんだけど、1984年の日本進出以来、一向にその地位が揺るがないところをみると、やはりハーゲンダッツの壁は高いのでしょうね(まあ、タカナシ乳業が受託生産しているらしいけれども)。

 東京のバーを巡る会、という団体を私的に結成している会社の同期と、パークハイアットのピークバーへ行く。この同期とは、2年くらい前の渋谷「石の華」を皮切りに、思いついたときにふらっとバーへでかける、という感じでやってきている。

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 パークハイアットは、まあありがちのことではあるんだけれども、映画「Lost in Translation」をきっかけに興味を持った。最近では、たまにデリカテッセン等にくることはあるんだけれども、夜のピークバーは初めてでした。本格的なバーは多分ニューヨークバーの方なんだろうけど、カバーチャージがちょっと高いので(2200円)、それがないピークバーにしたというわけである。でも、こちらは浮遊感のあるBGMと、あの独特の開放的なスペースがうまく融合していて、なんだか不思議と心地よいところでした。ああいうBGMって一歩間違うと割に安っぽくなってしまうと思うんだけれども、流石ですね。

 ちなみに、モスコミュールとシンガポールスリングを飲んだのですが、これがなかなか美味しかったです。どちらもあまり甘みを強調しない作り方で、すっきりと仕上げてありました。

 



 

 


 なんだかすっかり空だけは秋ですね。

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 東京スカイビュー、年間パスポートを買うほど好きな場所です。これだけ気軽に東京を360度一望できる場所というのは愉しいですね。

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 成績やら図書館の入館証(前は卒業生クレジットカードが入館に使えたんだけど、最近この機能がなくなってしまった)やらを取得するために、久しぶりに駒場へ。

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 例によってTさんと長話する。Tさんとは大学の学科の事務の方で、とにかく大変お世話になった。卒業後も、留学やらなんやらで開かれる送別会にもたまに顔をだしてくださったりと、この集団の中核的な存在である。卒業生や教授陣というのはそれなりに流動的だけれども、この方に訪ねると大体いまどこでなにをしているかわかるし、いろいろなところで人と人をつないでくださったりもする。

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 駒場の前期課程については、いろいろと言われているところだけれども、なんだかよくわからないまま試験を通って全国から集まった18とか19歳くらいの男女がごちゃっと専門も関係なく集まる環境って結構面白いと思うんですけどね。まあ、その環境を活かすも殺すも自分次第で、大抵若いうちは自分も含めてその価値に気づかないまま終わるものなんだけれども。


 今日から3日間、夏季休暇である。まあ僕の場合大体東京をウロウロしているので、長く休むより3連休を複数回つくる、といった休み方が好きなんだけど、足下いろいろとやることがたまっているため、多少まとめて休むことにした。

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 お盆の東京っていいですよね。


 高校時代ジャズをやっていた友人に会いに、神保町へ行く。

 全巻あるという「坂道のアポロン」を借りに行くのである。

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 この作品、アニメの後半だけ見ていたんだけど、かなり省略している感があり、一度原作を読んでみたいと思っていた。内容は1960年代の高校生の青春ドラマ、といった感じなんだけど、ジャズという要素が加わることで俄然色彩豊かになっている。じゃあジャズをまったく知らないと楽しめないか、というとそんなこともないように思う。

 当然漫画では音楽は聴こえてこないので、アニメと漫画を両方見ることで、相乗効果が生まれ、より楽しめる希有な作品だと感じた。

 しかし「降りてこい、ビル・エバンス」はかっこよかったなあ(笑)



 トランぺッターのクリス・ボッティ(いつのまにか50歳になっていたんですね。驚きです)がJAZZ JAPAN誌上の対談で「フランク・シナトラは僕はジャズシンガーとは思っていない。彼はポピュラーミュージックのシンガーだよ」みたいなことを話していて、ああ、なるほど、と思った。
 
 まあ何がジャズでなにがジャズでないかというのは、どこまでの個人の感じ方の問題であるので、なるほど、この人はこう感じているのね、という風に楽しむ限りにおいては、なかなか心躍る議論ではある。

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(東京 丸の内)

 ところで、昨年リリースされたアルバムの中で、「いい線いってるんだけど、やっぱりちょっとジャズではないかなあ」と思った2作があった。一つはレディー・ガガの歌う「A Lady is a Tramp」で、もう一つはJUJUのジャズアルバム「Delicious」である。前者はトニー・ベネットの名作「Duet2」の冒頭ナンバーで、当時はJ-WAVEなんかでもかなりかかっていたように記憶している。

 レディー・ガガはこのナンバーの中で見事なスキャットも披露し、一聴するとベネットにまったく引けを取らない歌唱をしているんだけれども、繰り返し聴いているとベネットの圧倒的なタイム感・スウィング感との差が顕著に感じられてしまって、ううむなるほど、という感じである。

 JUJUの方は、ブルーノートのライブをUSTREAMで聴いたときには結構いいのではないかと思ったのだけれども、やはりCDを聴いてみるとかなり「ポップス」な仕上がりになっていて、もうちょっとかなあという気がした。もっとも、この人はもともとジャズシンガーを目指していたので(なんせ名前をあのウェイン・ショーターの作品からつけてしまうくらいですし)、今後も継続的にジャズを歌っていくと、あるいは一段と聴かせるようになっていくかもしれない。

 この2作品は僕の感じ方として「かなり良い線いっている」というものなので、僕にとってジャズとポップスの境界線は、このあたりにあるのかもしれない。そういう意味では、なかなか興味深い作品でした。


 相変わらず暑い日々だけど、昨日今日の東京の空と、夕方の光はちょっと夏の終わりを感じさせましたね。

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 (東京 銀座 2012)


 今更ながらですが、「CHET BAKER SINGS」を聴いたりしているのですが、これ、寝るときに小さい音でかけておくと、すごくよく眠れます(笑)

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