「海拉爾民族博物館」を見学した後は、海拉爾(ハイラル)の中心街をぶらぶら歩きながら、1時間ほどかけて、ホテルに戻った。
町中を歩いていて、「ほおっ!」と思う風景があった。小さな店の店先に赤色の公衆電話が設置されているのである。かつて日本で見られた「タバコ屋の店先の赤電話」を彷彿とさせるものであった。中国では、特に、地方都市では、今から20年ほど前の、あの時代、一般家庭には未だ固定電話が普及していないのだろうと思われた。

ところが、町中を歩く人々の姿を見ていると、「なるほど!」の思う風景もあった。多くの市民が、携帯電話を手にして、通話をしながら歩いているのである。わが家には、未だ携帯電話がなかった時代で、その先進性に驚いてしまった。

広大な国土を有する中国において、全国に固定電話を普及させるためのインフラ整備に要する費用に比べて、携帯電話や衛星電話の普及に設備投資した方が安上がりという政策判断があるのではないかと思われた。
0001 海拉爾(ハイラル)地図
義母とわが連れ合いにとっては、56年ぶりに踏みしめた「旧満州」の海拉爾(ハイラル)の町だが、わずか4日間の滞在が終わって、ここを離れる時が来た。
様々な想いが去来する中、午後の日差しを受けながら、タクシーで海拉爾空港へ向かい、
中国国際航空1136便に乗って、北京に戻った。
817G
(このシリーズは、2001年夏の旅日記を元に、現時点で構成したものです)