1976年の夏、初めての海外旅行で、アメリカに出掛けた。
その時に目にした英単語は、学校の教科書や授業には全く出てこなかったものであった。
先ず、東京の米国大使館で、正確に言えば、当時は大使館の近くにあった領事館で、米国の「B-2ビザ(観光)」を取得した。厳めしい顔つきで、自動小銃を肩にかけた海兵隊員が警備する正門を入る時には、恐怖心を覚えるほどだった。建物の入口では厳重な手荷物検査があり、一層緊張度は増した。更に驚いたのは、ビザ申請の窓口が鉄格子でガードされていることだった。平和な日本から、一足飛びに別世界に飛び込んだような想いだった。
しかし、申請受付の担当者は至って親切で、流暢な日本語を使っての簡単なインタビューを経て、直ぐに旅券にビザのスタンプを押してくれた。ビザには、それまで、見たことも聞いたこともない英単語が並んでいた。特に「BEARER」という単語が気になった。辞書を片手に、この英単語の意味を調べた。
私の旅券に押された米国ビザには、次のような単語が並んでいる。
◆ CLASSFICATION(種別)= B2(観光ビザ)
◆ MULTIPLE APPLICATIONS FOR ENTRY(数次入国申請)= 1980年6月22日まで
4年間
◆ ISSUED TO BEARER(所持人に発給)連れ合いの旅券に押された米国ビザは、私のものとは若干異にしている。
◆ CLASSFICATION(種別)= B2(観光ビザ)
◆ MULTIPLE APPLICATIONS FOR ENTRY(数次入国申請)= 1980年6月22日まで
4年間
◆ ISSUED TO BEARER AND DEPENDENTS NAMED IN PASSPORT(所持人および旅券に
記載された扶養家族に発給)なお、連れ合いの旅券の最初の頁には、「併記する子」として、長男の氏名が記載されて
いる(4年後に次男を追記)。
当時は、親の旅券に子供の氏名を記載することが認められていたが、現在の法令では、
幼児であっても一人1冊の旅券が必要となっており、時代の変化を感じる。あの当時は、日本では電子辞書やインターネットが未だ普及していない時代で、私にとって、プラスチックケースに入った三省堂の小型辞書「ディリーコンサイス英和・和英辞典」は海外旅行に必携のものであった。
その時に目にした英単語は、学校の教科書や授業には全く出てこなかったものであった。
先ず、東京の米国大使館で、正確に言えば、当時は大使館の近くにあった領事館で、米国の「B-2ビザ(観光)」を取得した。厳めしい顔つきで、自動小銃を肩にかけた海兵隊員が警備する正門を入る時には、恐怖心を覚えるほどだった。建物の入口では厳重な手荷物検査があり、一層緊張度は増した。更に驚いたのは、ビザ申請の窓口が鉄格子でガードされていることだった。平和な日本から、一足飛びに別世界に飛び込んだような想いだった。
しかし、申請受付の担当者は至って親切で、流暢な日本語を使っての簡単なインタビューを経て、直ぐに旅券にビザのスタンプを押してくれた。ビザには、それまで、見たことも聞いたこともない英単語が並んでいた。特に「BEARER」という単語が気になった。辞書を片手に、この英単語の意味を調べた。
私の旅券に押された米国ビザには、次のような単語が並んでいる。
◆ CLASSFICATION(種別)= B2(観光ビザ)
◆ MULTIPLE APPLICATIONS FOR ENTRY(数次入国申請)= 1980年6月22日まで
4年間
◆ ISSUED TO BEARER(所持人に発給)連れ合いの旅券に押された米国ビザは、私のものとは若干異にしている。
◆ CLASSFICATION(種別)= B2(観光ビザ)
◆ MULTIPLE APPLICATIONS FOR ENTRY(数次入国申請)= 1980年6月22日まで
4年間
◆ ISSUED TO BEARER AND DEPENDENTS NAMED IN PASSPORT(所持人および旅券に
記載された扶養家族に発給)なお、連れ合いの旅券の最初の頁には、「併記する子」として、長男の氏名が記載されて
いる(4年後に次男を追記)。
当時は、親の旅券に子供の氏名を記載することが認められていたが、現在の法令では、
幼児であっても一人1冊の旅券が必要となっており、時代の変化を感じる。あの当時は、日本では電子辞書やインターネットが未だ普及していない時代で、私にとって、プラスチックケースに入った三省堂の小型辞書「ディリーコンサイス英和・和英辞典」は海外旅行に必携のものであった。