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中古楽器屋への道(2) グラスホッパー・ギターズ

新店舗に移転してシーズン2(?)に突入しました。

2010年05月

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合板、バンザイ(笑)

良く、“やっぱり単板のギターは、鳴りが良い”だとか、
“合板のギターは、音が悪い”だとか言う話を聞きます。

ところで、当店のギターは、8割は合板です(笑)

合板のギターの良さ(?)って何でしょうか?

まずは“丈夫である”という事でしょう〜
単板のギターは、ぶつけどころが悪いと・・・きれいに(!!)割れてしまう事があります。
その点、合板なら大丈夫!!

“気候、温度、湿度の変化にも影響されにくい”という側面もあります。

また丈夫なので、薄く作れるというメリットもあるかもしれません。

日本で、ギターに合板が使われるようになったのは、60年代半ばくらいではないでしょうか?
元々は、アメリカ等に輸出していたギターが気候の変化についていけず、
表板が割れてしまったり等のトラブルがあって、クレームが多かったのがきっかけだった、という話を聞いた事があります。

YAMAHAのFGシリーズも、ごく初期には単板モデルが存在したようですが、基本的には合板モデルでスタートしました。

70年代のギターに使われている材を見ると“合板”と言っても今の物とは違う気がします。
当時のローズウッドやマホガニー等の合板は、音にちゃんとその材料が持っている特性を感じさせてくれるのです。
最近の5万円クラスのアコギは、単板を使っていても材料の個性を感じられる物が少ない気がします。
恐らく、下処理や塗装の影響では無いでしょうか?

合板の場合、間に挟んである材料によってもかなり違いが出てくるように思います。
最近の安い合板は、おがくずのような物を間に挟んでプレスしてある物も多いです。これじゃまともな楽器は作れないでしょうね。

また、木を張り合わせてある訳ですから、接着剤の種類や経年変化も大きく影響して来ます。
古い合板のアコギがよく鳴るのは、乾燥よりもそんな事が原因かもしれませんね。

厳選された木材で作られた高級ギターは、確かにいい音がします。(当然ですが・・・)
ただ“単板”というスペックだけのギタ−が多くあるのも事実です。

安い材料を使いながらも、出来るだけ良い楽器を作ろうとがんばっていた(想像ですが)70年代の日本のアコギ達。
僕は、そんなギターが好きなんです(笑)

初めてギターを持つ、若い人にも。
最近、“またギターでも弾いてみようかな”なんて思いたった“あの頃の若者達”にも。

“安いけど良いですよ〜”って自信を持って勧められるようにがんばってます!!

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YAMAHA、フォークタイプのFG達。

YAMAHAは、少し小さめなボディーのアコギを“フォークタイプ”と呼んでいました。
マーチンの、オーディトリアムとか、OOO(トリプル・オー)と近い形ですね〜
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このギターが、中々良いんですよ〜

小さなボディーを、目一杯震わせて鳴る感じ。
悪く言えば“余裕がない”とも言えるのですが・・・

最近の“お行儀の良いギター”は、軽く弾くときれいに鳴るんですけど・・・
強く弾いても、あまり答えてくれない物が多い気がする。

ガツンと弾けば、ガツンと響く!!
非常にパーカッシブなサウンドです。


ご来店の際は、思いっきりかき鳴らしちゃって下さい(笑)


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弦高について・・・

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アコギの理想の弦高って、どれぐらいなのでしょうか?
良く言われるのは、12フレットで2.5mmくらいが“ちょうどええ”という言葉。

プレイスタイルや好みで変わって来てしまうだろうが・・・基準としては、そんなもんかな〜

ガットギターの場合は、弦の振れ幅も広くテンションも緩いので4~5mmくらいがちょうど良いように思う。

古いアコギはネックの仕込み角の問題で、“ネックが真っ直ぐでも弦高は高い”という事が良くあります。
だからといって、ネックを仕込み直すのは手間がかかり過ぎ・・・

経験と度胸(!!)で、ネックを若干逆ぞり気味に持っていくのが、今のところ一番の解決策かな?

やり方は、企業秘密です(笑)

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情報化社会か? 楽器の通販に関してあれこれ・・・

J-Guitars.comというサイトに登録してみた。

地方の人からの問い合わせが増えた!!
ありがたい事である。

問い合わせには、なるべく正確に伝えたいのですが・・・なかなか難しいです。

このブログを見てもらえば、解ると思いますが(笑)
わたくしイマイチ文章力に自信がありません・・・
通販をご希望の方は、是非お電話してください。
『電話代が掛かるのよね〜』という方には、こちらから折り返しいたします。

だからといって、楽器に関係ない人生相談等は受けませんよ(笑)


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安さの秘密? 値段付けに関する当店の考え方等・・・

お客さんから“安いね〜”と、よくいわれます。

お褒めの言葉として、受け止めさせていただきます!!

商売人としては、売り物の値段をつけるとき・・・
  • 原価
  • 市場価格
  • 品物の状態
等を鑑みて決める訳ですが、
ウチの場合、“自分だったら幾らで欲しいか?”
これが一番だったりもします。

また良く“どこから探してくるの?”とか聞かれますが・・・
それは、企業秘密です(笑)

例えばこのギター
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こ汚いですね〜(笑)

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鈴木バイオリン製のガットギターです。

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ヘッド周りは、ホコリと錆びで一杯です。

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ネックにヒビも入ってます。

骨董屋が、どこかの蔵から引っ張りだして来たギターです。←バラしちゃってるし(笑)
これで、仕入れ値は300円。(またバラした・・・)

修理してきれいにして、売り物になるまでかかる時間は、およそ7時間くらいかな?
私の時給が700円として(安っ!!)4900円。
原価が5200円になる訳ですな〜

でも、ウチの値付けからいけば、せいぜい4000円位にしかならない(残念!!)

まぁ“修理代を売る”という考え方をして、時給500円くらいかぁ〜

割の合わない商売だけど、楽しいからいいや(笑)



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コピーモデル。

70年代後半〜80年代前半、
日本の楽器メーカーは、海外のモデルのコピーに一生懸命でした。

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TOKAIのストラトモデルのヘッドです。
当時、話題になっていた“オールド・モデル”をコピーした、ST-60というギターです。

海外でも定評があるモデルで、そのロゴから“7-Okai”なんて呼ばれているらしいです(笑)

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見えにくいですが・・・
“THIS IS THE EXACT REPLICA OF THE GOOD OLD STRAT”
と書いて有ります。
“英語としてどうなのか?”は、とりあえず置いておいて・・・
“レプリカです”って、堂々と(?)表記してしまうとは(!!)

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“Oldies But Goldies”
これについては、ノーコメントで(笑)

コピーモデルの良し悪しについては、色々なご意見があると思いますが・・・
この頃の日本のメーカーが、フェンダーやギブソンに“追いつけ、追い越せ”と必死にガンバッテいたのは確かだと思います。
単純に“偽物”と決めつけてしまうのはどうなのかな?

見た目や形だけまねた、いわゆるコピー商品とは何かが違うと思うのですが・・・


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トラ・トラ・トラ

トラと言っても、今回は阪神タイガースの話しではありません(笑)

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見事な虎杢です!!

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サイドにも!!

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60年代の物と思われる、KAWAIのガットギターです。

“虎杢”とか“虎目”という言葉を良く聞きますね〜
レスポール・スタンダートに使われたメイプルトップが有名ですが・・・
元々は、ヴァイオリンの裏板・側板に使われて広まりました。
虎杢が有ると言うことが、良い材で有ると言うことでは無いようです。装飾的な意味が強いのでしょうね〜

一般的にギターの裏板にメイプルを使う事はあまりないようですが、
50年代〜60年代の日本のギターには良く使われています。
代表的なのは“ダイナミックギター”ですね、ガットギターにも良く使われていました。
日本の弦楽器作りが、ヴァイオリンから始まった影響でしょうか?

杢と言うのは、木目とは違います。
  • 木目とは、簡単に言ってしまえば“年輪” バウムクーヘンの切り口の模様と一緒です。
  • 杢とは、縦に入った木の繊維の“波打ち”が製材した際に模様として現れる物です。
繊維の波打ちが多い程、杢が深くなる訳ですね〜


このカワイのガットギター、
全国の“虎ファン”・・・もとい、“虎杢ファン”の皆様(?)必見ですね〜

7,000円です。

8

ガットギターのすすめ。

ガットギター持ってますか?

一本あるといいですよ〜

いつでも気軽に取り出して“ポロ〜ン”と弾けば、心が和みます。

“禁じられた遊び”を弾くも良し。
ボサノバに挑戦するも良し。
外に持ち出すも良し。
店をやってる人なら、壁にかけておいても良し。

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2500円〜各種取り揃えてあります!!
>>>ガットギターの在庫


どれも同じように見えるガットギターですが・・・
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ロゼッタ周りの装飾に個性が出ます。


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歴戦の傷跡が・・・
前オーナーは、フラメンコでもやっていたのでしょうか?


ギター初心者のあなたも。
いつもは、エレキギターでギュイ〜ンとしてる君も。
一家に一本!!

ガット・ギターのご用命は当店へ(笑)

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初心、忘れた?

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左利き用のアコギが入荷しました。

当然、弦を逆に張り・・・チューニングをします。

普通に構えて(逆・松崎しげる状態)弾いてみます。
まぁ、何とかなります。

次に、逆(左利きの人のように)持って弾いてみます。
弾けません・・・
全く、弾けません・・・
面白いくらい、弾けません・・・

簡単なコードも押さえられません。
ストロークすら出来ません。
ギターを初めて持った時って、こんな感じだったな〜(笑)

ギター教室の先生なんかやっている人は、この感じを体験して欲しいです。

こんな経験をしてみたい人は、試しに来て下さい!!
そして、左用の安いアコギを探している、左利きのあなた。
お待ちしてます!!

このギターについて、詳しくは在庫ページへ。
6

タイガースモデルウクレレ・・・変動価格?!

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2003年製。
ARIAのタイガース球団認定ウクレレです。
詳細はこちら。

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なかなかしつこい(笑)楽器ですね〜

この楽器は、前日の阪神タイガースの勝率×10,000円という価格設定にします。
※例えば5月5日終了時の勝率が5割9分4厘でしたので、5月6日時点での価格は、5,940円と言うことになります。
(真面目にやってるのか・・・)

タイガースファンなら最高値を狙いましょう〜


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メタボなギター(?!)

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12弦ギターですね〜
モラレスという全音のブランドです、80年代前半のモデルのようです。
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モラレスと言うと、“モーリスの偽物”みたいな扱いをされていましたが・・・その歴史は、モーリスより古いのです。
(モラレスの名でアコギを作り始めたのは70年代に入ってから)
マック保田氏監修の“BIG MACシリーズ!!”(ハンバーガーでは無い)等、良いギターを作っていました。

で、このギターですが・・・
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おなかが“ぷっくり”と膨らんで、ブリッジが浮いてしまってます。

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ブリッジは、簡単に外れてしまいました・・・

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横から見ると・・・かなりのメタボっぷりですね〜(笑)

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まずは、湿り気を与えてから修正に入ります。

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じんわりと締め付けながら、おなかを引っ込めていきます。

何故、このギターはこんな事になったのでしょうか?
正解は・・・“12本も弦を張ったからだ”
それはそうなんでしょうが・・・それでは解決にはなりません。
内側に手を入れて確認すると、ブリッジプレートが薄いのが解ります。
ブリッジプレートとは、ブリッジの裏に付く補強板です。
この補強板を補強しましょう(何だかややこしい)

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段ボールを押し付けて、型紙を作ります。

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エボニーのプレートに形を写し取り・・・

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切り取ります。

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形を微調整した後、接着していきます。

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だいぶ、平らなお腹になりました。

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では、ブリッジを接着しましょう〜

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接着剤が固まるまで十分時間をおいてから、弦を張ります。

ブリッジプレートを補強した事で、鳴りは悪くなったかも知れません・・
元の音を聞いた事がないので何とも言えませんが。

でも、なかなかきれいな音で鳴ってくれています。
メタボの再発も、大丈夫のようです。

このギター年代の割にはきれいなので、
購入してから割と早いうちに、このような状態になってしまったのでしょう〜
修理される事無く、どこかの押し入れの片隅で眠っていたのでしょうか?
楽器は、やはり弾いてあげなきゃかわいそうですね〜

後は、次の持ち主を待つばかりです!!
グラスホッパー・ギターズ
Grasshopper Guitars & Musicalinstruments

営業時間
13時30分〜19時30分
月曜〜土曜
日曜日・祝祭日は、お休みです。

〒155-0033
東京都世田谷区代田2-29-13
☎03-3411-4015

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