1960年代、日本の若者達はエレキギターテケテケサウンドシビれていました(笑)

このブームに目をつけた(?)のが、戦後ハワイアンブームにのっかってスティールギターを作っていた、テスコグヤトーンなどのメーカーでした。

やがてビートルズの来日をキッカケにGSブームが始まると・・・
これらのメーカーは、リッケン風だったりエピフォン風だったりバイオリンベース風などを世に送り出しました。

そしてフォークブーム、若者達はフォークギターに夢中になります。

テスコグヤトーンなどのメーカーは、ここで乗り遅れたのですかね〜?
それだけでは無く、様々な要因は有ったようですが・・・

何しろ急激に巻き起ったエレキブームが、急激に衰退した事は確かな様です。

1970年代ニューロックの夜明け(!!)と共に若者の関心はエレキギターへ帰って来ました!!
彼らの憧れは、ジミー・ペイジエリック・クラプトンが肩からぶら下げていたレスポールだったりストラトキャスターだったりします。

でも、まだまだ貧しい日本の若者にはギブソンやフェンダーなどを買えるわけ無く、憧れの存在だったのです。

そこに登場したのは、日本のロックの伝道師(!!)成毛滋氏監修の下作られたコピーモデルでした。

しか〜し!!
1970年当時、大卒の初任給は40,000円位。
現在の価値に換算すると、150,000円ぐらいですかね?

中学生や高校生からすると、グレコだって高嶺の花だった筈です。
“それでもエレキギターが弾きたい!!”
そんな若者達の強い味方(もしくは敵だったかも?)だったのが通信販売です。

トムソンなどを売っていた二光が有名ですが、他にも数社有った様です。

長すぎた前置きはさておき(笑)
ここからが本題です!!

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こちらはヴォルベスという会社のカタログです。
1970年代後半の物だそうです・・・

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こちらは新入荷のビザールなエレキです。
上の写真のVEG-120とソックリですね〜PENKEL(ペンケル)というブランドの様です。
同じデザインのギターは、VISIONとかALFATONEなどのブランドでも売られていました。

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ヘッドロゴは有りません。
この様なブランドのギターはロゴの代わりにシールやバッチなどを用いていたので無くなっている事が多いのです。

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このブリッジやピックアップ。
1960年代のビザールギターに使われていたものと一緒ですね〜
良くこれらのギターを『60年代のビザールギター』と謳っているのを見ますが・・・

多くの日本のギターブランドは製造を外注に頼っていました。
細かな部品は、更に下請け・孫請けとなっていたでしょう〜

1960年代後半、急激なブーム衰退で大量の余剰部品が発生したことが想像されます。
それらの部品達が、この様なギターに使われていたのではないでしょうか?

さて、ライ・クーダーデビット・リンドレーのおかげで日本のビザールギターのピックアップが見直されたという話からわかる様、この時代のピックアップは中々優秀です。
出力は低めですが十分、素直な特性はクリーンなトーンから歪みまでしっかり対応してくれます。

これらのピックアップは、当然ハンドワイヤリングで作られていたことでしょう。
当時の日本の職人さんは優秀だったのでしょうね〜

楽器としての造りはかなりチープですが、少し太めなネックはしっかりしていて十分に実用に耐えます。
そして、何しろ、軽い!!

そこでピンポイントにこのギターをお勧めするのは、中年を迎えたパンクロッカーのアナタ!!
毛量が減り髪を立てられなくても、スキンヘッドで対応できるでしょう(笑)
でも、肩や足腰の衰えは如何ともし難いものです。

ジョニー・ラモーンの様に低く構えてかき鳴らしましょう!!