swm_guitar

中古楽器屋への道(2) グラスホッパー・ギターズ

新店舗に移転してシーズン2(?)に突入しました。

ガットギター

24 1月

1960年代のガットギター、三種盛り。

当店の人気(?)ラインナップに、低価格なガットギターが有ります。

1970年代の物が多いのですが、それより古い1960年代の物も良く入荷します。

最近入荷したガットギター3本。
P1245390

手前から一本ずつ見て行きましょう〜
まずは・・・
P1245401
矢入楽器製作所“はる風”
いわゆるK-Yairiですが・・・矢入楽器製作所は、あの矢入一男氏が社長を引き継ぐ前の社名です。

矢入一男氏は1965年に社長に就任して、その際に社名も株式会社ヤイリギターに変更されています。
このギターは、ちょうどその頃の物だと思われます。

矢入一男氏のインタビューで
自分が社長に就任した後に、単板に拘り品質を向上させた・・・と言うような事をおっしゃってました。

このギターは合板ですが、バインディング等の細かい細工はとても丁寧で手が込んでいます。
P1245411

真ん中の一本。
P1245403
YAMAHAのNo25
こちらは当店ではおなじみの一本ですね〜
ボディーは同時期のダイナミックギターと共通ですが、ブレージングは違います。
クラシックギターと言うより、歌謡ギターと言う趣の一本です。

続きまして・・・
P1245402
TEISCO No.600
このギターのメーカーは?
なんと、あのテスコです!!
テスコでガットギターを作っていたのは初めて知りました。

さて、60年代のガットギターは70年代の物と比べてどう違うのか?
まぁ厳密に大きな違いは無いのですが・・・無理矢理(!!)上げますと、

ペグが違います。
60年代の物の多くは、ポストの間隔が32mmだと言う事です。
32mmのペグは現在売っていませんので、修理に苦労するんですね〜
※ヤマハのGシリーズやGCシリーズは、60年代の物でも35mmも有ります。

P1245396

こちらはヤマハのペグですが、使われているネジがマイナスです。
日本の工業製品(60年代、ギターって工業製品だったんですよ!!)が、
主にマイナスネジを使用していたのは、1965年頃までだそうです。

P1245397
テスコのペグはプラスネジですね〜

===閑話休題===
さて、ガットギターの顔と言えば・・・ロゼッタです(完全に個人的な意見です)

まずは矢入。
P1245410
とても手が込んでいますね〜細かくて複雑なデザインです。

YAMAHAは?
P1245407
これも同時期のダイナミックギターと共通です。
幾何学的な模様がモダンです。

テスコは?
P1245408
この時期のロゼッタには良く有るモチーフですね。
ラーメンドンブリのような(笑)


ラベルを見て行きましょう〜
P1245425
この“毛筆手書き風ラベル”は、良く有りますね〜
ギターの国内需要が増えて行った60年代中頃からよく見られます。
親戚筋(?)である、矢入貞雄さんのギター(S-Yairi)も有名です。

P1245424
非常にシンプルと言うか素っ気ないラベル。
同時期のダイナミックギターのラベルは、非常に凝ったデザインの物が多いのですが・・・

P1245423
本当に(笑)テスコです。
丸の中にTeiscoの文字。
このロゴは、ビザール時代のエレキにも使われていますね〜


三者三様、昭和が香るガットギター達。
部屋に一本転がっていると・・・(笑)
いい感じですよ〜
11 11月

エレキ・ギター?   ガット・ギター?

PB111697
新入荷のガット・ギターです。

PB111698
ソリッド・ボディーなんですね〜

チェット・アトキンスモデルのような感じですね・・・80年代、モーリスが作っていたギターです。

なんと言っても、ハウリングしにくいのが特徴です。

ライブ等で、真価を発揮します。
深夜にギターの練習をしたい人にも、お勧めです(笑)




28 12月

主力商品 その2.

おんぼろのギターを、何処からか手に入れて・・・
修理のまねごとを始めたのは今から4年くらい前だった。

そんな事が楽しくなると、修理するためにわざわざギターを買う様になった(笑)
安くて、修理しがいがあるギターを求めていると、国産のガットギターにたどり着く。
リサイクルショップやオークション、フリーマーケットでも
“ただ同然の”ガットギターは、結構ある。

修理が済むと見せびらかしたくなり、スタジオに置いておくと・・・
すると誰かが『いいね〜これ』な〜んて言って、買ってくれたりする。
『中古楽器屋を始めよう〜』なんて、たわけた事を思いついた原因です(笑)

ちゃんとクラシックをやってる人には、全然物足りないが・・・
“一本持っておいて、損は無い”
そんな感じかな?
“レコーディングでのチョットしたアクセントに”とか、
“いつも手元に置いて、作曲やアレンジに”とか、
使い道は、多様です。

5000円以下買えるガットギターは、常に在庫しようと考えてます。
写真のギターは、“Pro Martin”というブランドのガットギターです。
その名の通り(?!)70年代にMartinのコピーで定評があったメーカーですが、ガットも造っていたんですね〜
PC286258
とても弾き易くセッティング出来ました。
あまり音量は無いので、部屋で弾くにはちょうど良いと思います。
新品のペグがついて、2500円!!
お買い得だとおもいます。



グラスホッパー・ギターズ
Grasshopper Guitars & Musicalinstruments

営業時間
火曜日・木曜日・土曜日
13時30分〜18時

日曜日・祝祭日は、お休みです。

〒155-0033
東京都世田谷区代田2-29-13
☎03-3411-4015

>>>Map

カテゴリ別アーカイブ
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ