中学生の時、M歯医者に通っていた。虫歯の治療はドリルで削った穴に柔らかい金属の合成物を嵌め込むという方法だった。その金属は暫くして硬くなる。これをアマルガムと言っていたと思う。辞書にはアマルガムとは水銀と他の金属との合金と書いてある。口中に水銀を含むものを設置するのか?と疑問に思うものの確かめたことはない。
amalgamの英英辞典の説明は以下の通り。
(the traditional amalgam of empirical experiences of work)を「 伝統的な結びつき方をしている経験的な労働の体験」と平井先生が訳されている。
平たい言葉であえて我鈍流に言えば「現場で苦労を体験して獲得される労働の段取り、工程、他人との連携の等の伝統的で分かち難い手法の塊」か。余計わかりにくいかも......。 

amalgam  
1A mixture or blend. ‘a curious amalgam of the traditional and the modern’
1.1Chemistry An alloy of mercury with another metal, especially one used for dental fillings.
as modifier ‘amalgam fillings’
Origin:  Late 15th century from French amalgame or medieval Latin amalgama, from Greek malagma ‘an emollient’.
/əˈmalɡəm/ 

(英文 from Lukacs)
We are concerned above all with the principle at work here: the principle of rationalisation based on what is and can be calculated. The chief changes undergone by the subject and object of the economic process are as follows: (1) in the first place, the mathematical analysis of work-processes denotes a break with the organic, irrational and qualitatively determined unity of the product. Rationalisation in the sense of being able to predict with ever greater precision all the results to be achieved is only to be acquired by the exact breakdown of every complex into its elements and by the study of the special laws governing production. Accordingly it must declare war on the organic manufacture of whole products based on the traditional amalgam of empirical experiences of work: rationalisation is unthinkable without specialisation. 

(平井俊彦先生訳)
ここでわれわれにとってきわめて重要なことは、上のばあいにあてはまる原理、すなわち計算や計算可能性を目的とする合理化の原理なのである。労働過程が合理的になると、経済過程の主体と客体について決定的な変化がおこるのだが、この変化には次の二つのものが考えられる。まず第一に、労働過程が計算できるできるものとなるためには、それはつねに質的な規定をうけている有機的・非合理的な生産物そのものの統一性と決裂しなければならない、ということである。達成すべき結果をますます正確に予測するいう意味での合理化は、どの複合物をも一つ一つその要素にきわめて厳密に分解し、それらの結果を産みだすばあいの特殊的な部分法則を研究することによってのみ、達成できる。だから合理化のためには、一方では、全生産物の有機的な生産方法、すなわち伝統的な結びつき方をしている経験的な労働の体験に基づいている生産方法をやめねばならない。つまり、合理化は専門化なしに考えることはできないのである。


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