義父の想いでのひとつ。

結婚式の日に義父から「今日からにいさんと呼んでいいかん?」と言われ
とっさに真意を測りかね「僕がにいさんですか?」と返してしまいました。
葬式で親族の皆さんの会話を聞いているとどうも「にいさん」
(イントネーションが平ら)は
ごく親しい間柄で長兄を呼び、長姉を同じように「ねえさん」
と呼び他にそのように呼ばれる人はいません。
いってみれば、「お前を後継者と認める。」という意味をもった言葉だった
のではないかと思います。

浜松では聞かない呼び方ですし、三河でも年配の方だけの特徴的な言葉遣い
だけにニュアンスが分からないのも仕方がなかろうと思うのですが、義父に
してみれば尊敬の意をかわされ不本意であったのではないかと今になって
思います。

これが同じイントネーションの「にいちゃん」や「そこのおにいさん」だと
若僧といういささか侮ったニュアンスが含まれます。
逆に「おっさん」だとどこかの知らない、親しくはない他人のニュアンス
があり「おっちゃん」では親しみを込めて呼ぶところがあると思います。
(ちなみに遠州弁の「おっさま」は和尚様のこと。)
kamome
学校では教えられない生きた言葉の難しいところです。