私の母は私が就職して程ない時期に亡くなりました。

母は私が子供の頃、足がむくむからといってよく光線治療器の光を当てていました。
アルミ製の球体の中ではブーンとうなる音をあげながらちりちりと火花が飛び、青白い光を
発しています。

何故このようなことを思い出したかと言うと、最近製品評価試験のために訪れた先で試験設備を
見せていただいた中に耐光性試験機があったからです。
taikousei

耐光性試験は材料片に紫外線を当てたときに素材が劣化したり色褪せたりする、その度合いを
評価する試験でカーボン電極間で放電アークを発生させ光を当てます。
機械自体の原理はまったく同じ。
強紫外線を足の裏に当てて何故健康になるものかわかりませんが、母は誰かに勧められたので
しょう。

父は合理性第一の人だったのでこういう理屈の不明な機械を嫌っていたはずですが、そう安くも
なかったろう機械を買って使わせていたのは素直で神経質な母を気遣っていたのだろうと思います。

紫外線が効いたのか効かないのか、母はそれから十数年あとに病気で亡くなりましたが、効かな
かったともこの治療器のおかげで寿命が延びたとも。
効果があったともなかったとも証明できませんが父と母の思い出です。