大好きな作品なだけに、もっと丁寧に作って欲しかったな、と…。






構成
今回は

[匹った点
悪かった点
賛否両論点


の3段落に分けて書いていきます。









良かった点
・魔法orアイテムのショートカット機能
今回のリメイクで数少ない真っ当な褒めるポイントだと思います。

自分でも分かってるけど、こんなの思い出補正あるから遊べてるだけで、単品で見たら結構な駄作だと思いますんで。

ショートカット機能のお陰でアイテムハントや熟練度稼ぎが多少快適になりました。



・忠実なリメイクであること
何が忠実かと言いますと、キャラデザからマップ構造まで全て原作通りってことです。

具体的に言えばダンジョンの構造が全く変わってないので、原作を十数回は遊んだお陰で攻略本なしでもスイスイ進めてしまいます。



・ダッシュの仕様変更
細かく書くと面倒なので端折りますが、原作では無理だった「階段でのダッシュ」とか「方向転換が可能」にもなりました。

とはいえ、このゲームって通常の歩行速度が元々早いんで、あんまダッシュ使わない気がするんですけどね。










悪かった点
・エラーの頻度
プレイした人に「どこがダメでしたか?」と聞いたら100人中100人がコレと言いそう。

未プレイの人に分かりやすく言えば、再現性は無いけどそこかしこでフリーズしてしまうっていうことです。先日ver.1.02パッチが適用されましたが、「本当に直ったのか?」ってくらいよくフリーズします。まぁ説明文にも「軽減」って書いてますし、根本的な改善はされてませんよね。

頻度としては体感ですが、1時間に1フリーズってところですかね。今作にはオートセーブがあるから被害は大抵軽微に済みますけど、だからといって到底許せるものでもないでしょう。控えめに言っても欠陥品です。



・忠実すぎるリメイクであること
まさか仲間の地形引っ掛かりまで再現してくるとは思ってなかったです。変なところで律儀っていうか、バカって言うか…。

原作を知ってる懐古な私としては「聖剣2ってこうだったよねーw」って笑い話で済みますけど、これを機に初めてプレイした人からしたらバグと疑われても文句言えないレベル。

原作からしたらコレで合ってますけど、2018年に出すゲームでコレは無いだろうと思います。原作やりたいならVCなりswitchの『聖剣伝説コレクション』やったらええやん、って話ですからね。



・キーコンフィグの不備
フリーズに関しては不満ではありますが、クリエイターの力量が足りなかったのだろうってことで理解はしてます。が、こっちは同じ人間として理解に苦しむ要素なので納得も理解もしてません。

何かって言うと、デフォの攻撃ボタンは×ボタンです。これは原作のSFCでもBボタンがソレだったので正解です。ちなみに原作ではメニューやショップなどでの「決定」もBボタンです。

が、何故か本作ではショップ画面でだけ「決定」が○ボタンへと変化します。これはマジで理解不能。右ハンドルの車がいきなり左ハンドルに変わるくらいの違和感です。



・物理攻撃のミスがやたら多い
聖剣2は元々魔法ゲーでして、ポポイが連続魔法してればボスが死んでいくようなもんでしたが、何周もしてるとそれだとつまらなくなるので物理攻撃を多用するようになるかと思います。

が、敵側の素早さ(≒回避)が上がったのか、あるいはダメージ計算式に若干の変化が生まれたのかは存じませんが、今作では物理攻撃のミスがやたら多いです。

その結果として攻撃魔法だけでなく補助魔法の価値も相対的に上がりましたが、本作では魔法を使ってるキャラと掛けられているキャラは強制硬直が発生するので、総じてバトルのテンポが原作より悪化したなぁと思ってます。



・その他
細かい部分なのでまとめますが、

「各種メニューのカーソル位置を記憶させるコンフィグが無い」
「原作には存在した『仲間のオート操作時の行動方針メニュー』が無い」
「(PS4版では)ロード時間はそこまで長くないものの、頻度はやたら多い」
「現在の武器のLvを確認出来る箇所がない(気がする)」
「フラミー騎乗時のSEがものすごいズレている」
「フラミー騎乗時に全体マップを表示出来なくなった」
「原作で絶対設定ミスだったろうな、って箇所もそのままになってる」

この辺が不満点です。最後のだけフツーの方は絶対知らないでしょうから解説しときますが、実は消費MP3の『ラーヴァウェイブ』より消費MP2の『ファイアボール』の方が威力係数が高くなっているみたいなことですね。

なんつーか、UIはともすればショートカット追加を除けば原作より悪くなっているような気がします。









賛否両論点
・ボイスや幕間イベントの追加
元々ボイスの無かったゲームにボイスが追加されると大抵は賛否両論になりますよね。個人的にはキャスティング含めて結構良かったとは思ってます。

その一方でどう見ても爺さんなmobに若い男の声が当てられていたりもしたんで、結構雑な仕事だなって思ったりもしてます。



・リメイク音源
私は原作サントラ持ってるので気分転換にリメイク音源で遊んでますが、総合すると「原曲より良いリミックスにはなってないかな」って印象があります。

元々のコンポーザーである菊田氏が現在ではほとんどコンシューマーには関わっておられないため、原曲がゲーム作曲家としてある種の遺作的な価値もあるような気もするんで、余計にそう思うのかもしれません。
(大変失礼な表現をしてしまいましたが、氏が存命なことは当然知ってて書いてます。あくまでコンシューマー作品に於いて氏の作品を耳にすることが出来るか否か?って意味ってだけです)



・図鑑要素
個人的にはこういうの好きですが、図鑑と言ってもグラフィックを見られるだけですんで、例えばモンスター図鑑なら『ディティクト』で表示される情報を一部でもいいから表記してくれるとか、人物図鑑なら一言コメントみたいなものを添えてほしかったと思ってます。なんつーか、すげー味気ないんですよね。取って付けたような、やっつけ仕事みたいな図鑑なんで。

また、ある種の「取り返しの付かない要素」なので武器図鑑はありがたいと思うのですが、どうせならレアドロップとかもあるので防具図鑑も欲しかったですね。



・ローカルのみのマルチプレイ
個人的には「オンマルチなんか無くて良かった」とは思ってます。

というのは元々原作は一人で遊んでいたってのもありますが、ゲームとしてテンポ悪すぎるんで、こんなので多人数で遊ぶべきではないと思うからです。

ローカルならマルチ出来ますけど、誰かやる人おるんかな?やるにしても他にもっとマルチプレイ向けなゲームいっぱいあるんで、こんなんやらんでもいい気がします。









総評
「思い出補正がないと遊ぶのがしんどいゲーム」だと思います。

大手から約5000円で販売されてるワケですけど、2000円くらいの同人ゲームやデベロッパーメーカー作品の方がまだ頑張って作ってるレベルと言われてもまぁ私は納得してます。

とは言っても、もうスクエニに2Dゲーム作れるような人材は残ってない(解雇された)から仕方ないかもですね。なんとなく聖剣3もこういうリメイク作りそうな予感がありますが、その際はもっと精査してほしいなと思います。




…とまぁ酷評してますけど、全体的とは言えないものの「ちょっと遊びやすくなったレトロゲー」的には私は楽しめてます。懐古補正乙、と言われたら返す言葉もないですけど。

「現代に甦らせるためのリメイク」ではなくて、「かつて遊んだ人に再度遊ばせるためのリメイク」って感じだと思います。実際そんなつもりで作ってるんじゃないですかね?