2006年10月29日

インティライミさまさま

 天皇賞はダイワメジャーが勝った。戦前、鞍上のアンカツは、勝つための条件として「外枠を引くこと」と「ある程度ペースが速くなって瞬発力勝負にならないこと」を挙げていた。
 で、まずは7枠14番というほぼ希望通りの枠を引くことができた。さらに、インティライミが引っ張ったことりより、スローペースに陥ることもなかった。ここ数年の天皇賞はスローになる傾向が強かっただけに、アンカツからしてみればインティライミさまさまといったところだろう。
 一方、流れが速くなれば、狙っていたサクラメガワンダーの追い込みがあるかと思ったが、逆にこちらは先行策。この展開は意外だった。

 天皇賞の最終、紅葉特別では、私が本命に推したメイショウトキムネが快勝した。このレースは結構自身があったので、馬単と1着固定の三連単を買い、70万円を越す払い戻しを受けた。私は調子に乗りやすい性格なので、もしこの後にレースがあったら、勝負レースでもないのに2、30万円分ほどの馬券を買ってしまうところ。だが、幸か不幸か最終レースだったので、儲けはそのままである。最終レースが勝負だと金が減らない。  

Posted by syadaiti at 22:14TrackBack(0)

2006年10月22日

エルコンドルパサー

 ディープインパクトの帰国に伴い、JRAの馬場造園課は、東京、京都の芝を短く刈り込み、高速馬場に変えた。スプリンターズステークス仕様で(外国馬が有利になるように)馬場を重くした中山競馬場とは正反対である。つまり、ディープ有利の馬場にチェンジしたわけだ。

 そんなわけで、瞬発力&速い脚に欠けるメイショウサムソンは3冠を取れなかったが、ある意味、馬場に泣かされた部分が大きい。となると、「ディープインパクト三冠の価値を落とさないためにも、メイショウサムソンごときに三冠を取らせてなるか、というJRAの意思があったのではないか」といった邪推めいた想像をしたくなってくる。まあ、真っ当な敗因を語るとすれば、アドマイヤメインが予想以上の大逃げを打ったことで、人気を背負った以上早めに動かざるを得ず、早仕掛けになった展開上の不利があったことになる。それ以前に、三冠を制するほど抜けた力がなかった、ということなのだろうが。

 勝ったのはトライアル3着のソングオブウインドだった。実は、出馬表を見た瞬間、ひとつ気にかかることがあった。それは、今年の3歳馬が最後の世代になるエルコンドルパサーの産駒が4頭もでていたことである。基本的にステイヤーとはいえないエルコンの仔が、3000メートルのレースに4頭も出てくるなど、異常といえば異常だ。ソングオブウインドは、そんなエルコンドルパサー産駒の一頭である。
 エルコン同様、サンデーサイレンスの産駒も現3歳が最終世代だ。しかしSSの場合、後継馬はうじゃうじゃしており、この菊花賞に勝ったところで大勢に影響はない。しかし、エルコンにはたいした産駒がおらず、凱旋門賞で2着し、サンクルー大賞典に勝った名馬の血が途絶えてしまう可能性が大きかった。その意味では、社台グループとしてはエルコン産駒の大物が必要だったわけで、ソングオブウインドの菊花賞制覇の意味は極めて大きいといわざるを得ない。
 さらにいうなら、今年のセレクトセールで最高値を記録したのはキンカメ×トゥザヴィクトリーだが、キンカメはエルコンドルと同じキングマンボ産駒。つまり、世界的に見て大成功というにはいまひとつのキングマンボに対し「日本にはぴったり」というイメージを植えつけるためにも、今回の菊制覇の意味は大きいといえる。

 なお、予想ではメイショウを本命にして外れてしまったが、実際に買った馬券は当たってしまった。私が買ったのは、メイショウ、ドリームパスポートを2頭軸にした三連単と、ドリーム、ソングオブウインドを軸にした三連複。結局、三連複のほうが的中してしまい、それなりに儲かってしまった。きさらぎ賞、スプリングS、皐月賞、神戸新聞杯でもそうだったが、ドリームパスポートとは馬券的にかなり相性がいい。
   
Posted by syadaiti at 16:12TrackBack(0)

2006年10月15日

武豊

 秋華賞はオークス以来のカワカミプリンセスが勝った。ただ、レース内容に納得できないファンはかなり多かったのではなかろうか?
 まず、人気の一角キストゥヘヴン。この馬は直線で内に包まれ、行き脚をさえぎられるシーンがあった。最後は詰めてきているだけに残念である。
 許しがたいのは武豊だ。前が止まらない今の京都で、あまりにも遅すぎるあの仕掛け。もっと早く動くべきだったのは明らかである。で、トライアルの不可解な勝ち方とセットで考えると、「アドマイヤはキッスは秋華賞に勝ってはいけない馬だったのではないか」という気がしてきた。
 今年一杯でディープインパクトが引退する。そこでJRAは「新たな無敗のスターとしてカワカミプリンセスの出現を演出したかった」という裏読みが成り立つのだ。もっとも、カワカミを「新スター」と呼ぶにはあまりにも地味だが……

 デイリー杯2歳ステークスは脚質転換したオースミダイドウが勝った。道中、武が会えて馬込みに突っ込み、もまれる競馬を経験させたのである。これは、いうまでもなく「武による教育」だ。つまり、武はオースミで本気になっているわけである。私は、確実に勝ちに行くと思っていたので、この流れは意外だった。
 オースミは早熟系でクラシック本番時期にはしんどいと思っていたが、もしかすると、皐月賞くらいまでなら持ってしまう可能性が出てきた。  
Posted by syadaiti at 17:02TrackBack(0)

2006年10月08日

フサイチホウオー

 これまでデビューした2歳の有力馬は、馬のタイプが軽かったり、早熟っぽかったりといったメンツがほとんどだったが、ようやく「クラシック向き」といえる馬が登場した。東京の新馬戦に圧勝したフサイチホウオーである。目一杯のレースをしたわけではなく、まだ気性的に若さを残していたし、今後の伸びしろも十分考えられる。かなり楽しみな馬だ。フサイチホウオーは松田国厩舎所属のノーザンファーム生産である。こういった候補を出してくるあたり、さすがはノーザンファームというべきであろう。
 今後、この馬はどういうローテーションを取るのだろうか?順調であれば、萩S、東スポ2歳Sあたりからラジオたんぱ2歳Sというのが常道なのだが……  
Posted by syadaiti at 21:29TrackBack(0)

2006年10月02日

単勝1・1倍

 NHKで凱旋門賞を見た。「勝てる」と考えていた人も多かったようだが、3歳と古馬の3・5キロ差、アウェーの不利というファクターからして、これは善戦といっていい。なかでも、凱旋門賞の斤量差は古馬にとって理不尽ともいえるもので、もし私が馬券を買うなら、レイルリンクからにしただろう。
 そもそも、ディープは本質的にスピードと切れ、軽さに優れた馬で、圧倒的なパワーがあるわけではない。その意味でも、ダートが得意だった力馬のエルコンドルパサーに比べて不利なわけで、勝てなかったからといって、落胆することもないはずだ。

 ただ、レースとは別の部分で唖然としたことがあった。NHKのアナウンサーが「ディープインパクトは単勝1・1倍の圧倒的1番人気に推されています」といったことである。
 ヨーロッパの馬券はブックメーカーでの購入が主で、場内での売り上げはたいしたことはない。以前、イギリスのグッドウッドという競馬場に行った時、同行した友人がデットーリの馬の単勝を日本円で約5万円ほど購入したら、凄まじいオッズの変動が見られたほど。つまり、ディープの1・1倍は、日本人客が記念馬券やら応援馬券やらを買ったことによる数字なのだ。そもそも、今回は日本人用の投票用紙が用意されていたくらいだから、最終的にディープが1番人気になるのはある程度予想できていた。だが、それにしても1・1倍とは……実は、私の知り合いが凱旋門賞に行っていたのだが、マジで彼と連絡を取って馬券を買ってもらいたいと思ったほど。大儲けのチャンスを逃がしたようで、何か悔しい。  
Posted by syadaiti at 01:15TrackBack(0)