2016年06月19日

MS-210Jレビュー(ただし訳あり評価)

MS-210Jレビュー(ただし訳あり評価)

ms201

ミュージックハウスフレンズ取り扱いの「MS-210J 」を購入したのでレビュー、といいたいところだけど、私が購入したのはジャンク品で、修理のついでにトレブル・バスEQをスルー化の改造を施したうえ、測定装置を用いて数値による客観的評価ではなく、個人的な印象で書いたものなので、正当な評価とはいえないこと、改造を参考するならこちらで責任は取れないことをお断りする。

修理について

私 が購入できたのは左側スピーカーから常時ノイズ(発振?)が出ており、そのノイズは日に日に大きくなっていった。分からないなりに原因を探っていったとこ ろ、パワーアンプICが原因のようで、使われていたICと同等と思われるTDA2030を2つ、つまり左右分一緒に交換した。ハンダ吸い取り器、ハンダゴテが必 要。
あと、バスレフポートの紙管パイプのようなものが取れていたので、接着剤で付け直す。

EQ回路をスルー

基 板パターンを追って紙に回路図を起こしてみると、いわゆるCRフィルタのようで、あくまでも素人考えだけど、無いほうが音は良さそうだと思い、回路入力側 の抵抗、コンデンサを取り去り、10Kオーム抵抗を入力からボリュームまで結線してスルーさせた。簡単ながらスルー前と聴き比べしてみた感じでは、こもっ た音質が改善される。

音について

普段使用しているのがKRK ROKIT RP5 G2であるので、それとの比較となってしまうが。。。
まず、かなりローが出る。中域から高域にかけて、歪んでいる印象があり、ソースによっては特定の楽器が目立ったりする。最高域ははそれほど出ていない印象。定位は甘い。ドンシャリ気味で音を見るためのモニタースピーカーとしてはだいぶ厳しいとは思う。
想像するに、ロー部分はハコの構造的なところから、ハイ部分は歪みによって作られていると思う。定位の甘さは左右とも全く同じ構造でないからではないかなと思う。
楽しく音楽を聞く目的ならば値段を考えれば悪くは無いと思う。制作のお供としては難しい。

気になったところ

廉価なペア売りされているパワードモニターは右側ユニットに電源・アンプ回路が内蔵というレイアウトが多い。このMS-210Jもそれに倣った作りになっている。右ユニットに5センチ角に収まる程度の トランスが収められており、そこから電源を取っているが、ヒューズが見当たらない。改造するなら安全のためヒューズは取り付けておきたいところ。音質に悪影響があるとも思えない ので。
ボックス内部は申し訳程度に厚さ1cmほどの薄い吸音材が貼られていて、少しちぎってライターで炙ったところ着火したため、難燃素材ではない。
入力端子はRCAと3.5mmステレオに対応しているが、どちらもそのまま結線されている。どちらかのみを使用するようにしたい。

総評

制作用のモニターとしては厳しいが、そういう使い方でなければ値段を考えればそれなりだと思う。販売元も“DJのモニタリングから電子ドラムのモニターアン プまで”としているので、実のところ精度を要求する使われ方は想定外なのかもしれない。もっともページ内の別の箇所で“制作”の文言はあるけど。
なので、きちんと別にモニターがあるなら、ミックスの確認用に用意するのはいいかな、とも思う。
もしくは、ジャンク扱いのページにあるとおり部品取り、もしくは改造ベースにするとか。

以下は妄想。改造について考える

パワーアンプICであるTDA2030は似たICが幾つかあるようで、これを交換すると面白いと思う。LM1875Tあたりが近いだろうか。ただし周辺の部品、抵抗などは変える必要があるかも。
吸音材が吊るしの状態で貧弱なので、これも追加・交換の余地はありそう。グラスウール、水槽フィルタ、フェルト等、いろいろ素材はありそう。
定位が甘いことを改善する方法を考える場合、ハコとドライバユニットに問題が無い前提なら、電源、アンプを取り出し、キャビネットの外に出してしまう手も考えられるかな。そうなればアンプはもう外付けで別のものを用意する手段も考えられる。
あとはいっそのこと、キャビネットも作ってしまうか、別のスピーカーキャビネットに移植してしまうのもいいかもしれない。まあ、ここまでしたらもう原型は留めてないので、大人しく別のスピーカーを手に入れたほうがマシだと思う。まさに部品取り。

ms201rear
右側ユニット背面。「SPK-OUT」はRCA端子。
「AUDIO IN」と「LINE IN」はそれぞれそのまま結線されている。間に抵抗などすら無いので、同時使用はちょっと怖い。


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synthsoundmake at 23:09│Comments(0)雑文 

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