2005年09月

2005年09月28日

繭(マユ)に包まれて

たった一匹の蚕(カイコ)が1500mの絹糸を吐き出して繭(マユ)をつくるという話にはびっくりしますね。

カイコ桑の葉に産み付けられた蚕の卵は幼虫になり、桑の葉を食べて大きく成長し4回脱皮して、幼虫になって25日たつと絹糸を吐きます。
そして体を包み込む3cm×2cm程の楕円形の繭(マユ)をたった2日間でつくります。
幼虫は繭のなかで蛹(サナギ)になり、12日たつと羽のはえたになつて繭から出てきます。
繭に包まれて大変身するのです。
成虫になった蛾は交尾し卵を産み、羽は退化してるので飛ぶことはなく5日で死んでしまいます。
繭という絹をつくり、子孫を残すことに生きる1ヵ月半という短い蚕の一生なのです。

大豆が根粒バクテリアによって植物性タンパク質をつくり、草食動物の牛が胃の中のバクテリアによって動物性タンパク質をつくるように、蚕も桑の葉を食べて絹糸というタンパク質をつくります。
桑葉の植物性タンパク質を動物性タンパク質に変える窒素代謝経路には桑葉に含まれるウレアーゼという酵素の働きがあるからなのです。
人間も含めて動物は尿素を排泄しますが、蚕は尿素を排泄せずにウレアーゼの働きでアンモニアに変えて絹というタンパク質を合成しているのです。

マユ蚕のつくる繭の糸は、繊維状のフィブロインというタンパク質とその外側を包んでいるセリシンというタンパク質で出来ています。
セリシンはフィブロインを保護し、繭の中の蚕を刺激から護る働きをしています。
絹を繊維として使う時はフィブロインだけをつかいますが、セリシンは人間の肌に含まれる成分にきわめて近い成分なので、理想的な保湿保護成分として注目されています。

さらに絹が日光によって黄変するということは、繭が紫外線を吸収して蚕を護るということで、絹の抗酸化作用、紫外線防止作用も注目です。

mayu s-285年前、狂牛病の関係でコラーゲンをシルクプロティン(絹タンパク質)に処方変更して
インターアクションという美容液を出しました。
皮膚に成分を浸透させるためではなく、デリケートな皮膚を絹で保護するのが目的です。



 

お肌を護る透明な絹の肌着という役目。
繭に包まれてすこやかにお過ごしいただきたいという願いをこめて。

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syobu828 at 14:10|PermalinkComments(8)TrackBack(0) クレイセラピー粘土洗顔 

2005年09月21日

シルク博物館

前回書いたことですが、300万年以上前、私達人類はまっすぐに立って歩くことができ、肌がすべすべで、手先が器用、言葉を話せるという特徴を水中生活で獲得したようです。
しかし進化という人類の特徴は裸のルーシーにとってすべてが有利なことばかりではなかったと思います。
体毛が無いということは、傷を負いやすい、暑さ寒さに弱い、紫外線を遮れないなどの不利な面が多いのです。
 
人類が無毛という不利を克服して、アフリカから北のヨーロッパ、東のアジアへと進出して地球全体に広がったのには、衣服の工夫ということがありますね。
暑い砂漠に住むアラブ人達が白い布をまとっているように、裸では熱と日光に対処できないのです。
 
昔から私達の肌を護ってきた衣服。それは羊毛、綿、絹という天然繊維です。
その中でも絹は特有の光沢、肌触りが良く、吸放湿性が良いので夏涼しく、冬暖かいという着心地の良い繊維です。
5000年の昔から中国では絹織物が作られ、ペルシャやローマの商人はシルクロードを通って絹をヨーロッパの貴婦人達のもとへ届けました。
 
シルク博物館絹のことをもっと知りたくて、
先月、横浜のシルク博物館へ寄ってみました。
明治以降、横浜港から生糸や絹織物が輸出され、
一時は日本の絹は世界一だったのですね。 
シルク博物館では夏休みの子供達のために、
蚕の卵から人差し指程の幼虫になり繭を作り、
繭から糸紡ぎまで実物を展示して見せていました。
なんと一匹の蚕が1500mの糸を吐くのですね。
そして蛾になって飛ぶことは一度も無く、たった一週間で死んでしまう。唯絹のために生きる蚕。
 
最近、絹の肌にやさしいという特性に注目し、手術の縫合糸や人工皮膚など医療や化粧品への応用が注目されています。
絹はフィブロインというタンパク質と、絹糸を包んでいるセリシンという水溶性のタンパク質でできていますが、セリシンはセリンという人間の肌と同じアミノ酸を含んでいるのです。
絹(シルクプロティン)に関する最新の研究発表については、NHKのクローズアップ現代でも放映されました。
 
○水との親和性が高い。(保湿性
 
○皮膚のタンパク質と結合して皮膚を保護する(バリア機能
 
○メラニン色素の生合成を阻害する抗酸化機能がある。(美白
 
化粧の語源はトワレ(布)ということを考えると、蚕が繭で護られるように、
私達の素肌を絹で護るという発想は理にかなってると思いませんか。
絹は温故知新、古くて新しい注目の材質なのです。
 
横浜ホテルニューグランド 
山下公園を散歩して、シルク博物館へ寄り
中華街で旨いもの食べて、
関内のJAZZライブなんていうコースは
いかがですかぁ。
楽しめますよ〜。
 
 
 
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syobu828 at 22:10|PermalinkComments(4)TrackBack(0) クレイセラピー粘土洗顔 

2005年09月18日

ルーシーの子孫

ルーシー1970年、フランスのイブ コパンは国際調査隊を率いて、エチオピアのオモ川で奇跡的にほぼ完全な状態で300万年前の人骨「人類の母、ルーシー」を発見した。
足全体が短く、足首から爪先までが長いことからみて、その歩きぶりは現代人よりぎこちなかっただろうけれど、
それでもルーシーが二本足で地上を歩いていたことは間違いないのです。
 
人は海辺で進化した」の著者エレイン モーガンによれば、この地域の土壌は河川などに特徴的な堆積物からなっている湿り気の多い土地だったと考えられているのです。
洪水によって水浸しになった大地をぶざまな格好でも歩かねばならなかったというのが実情のようですが、水中は浮力があるので何とか二足歩行を始めることができた訳です。
二本足で水の中を歩いていけば難なく呼吸ができるわけ、四本足では鼻が水の中にもぐってしまうから。
 
さらに、クジラやイルカ、ジュゴン、カバなどには体毛がないということ。
ルーシーは水棲生活で毛皮を皮下脂肪と取り替えてしまったのです。
水の中では毛皮よりも脂肪のほうが保温力があるし浮力もあるからです。
かくして人類は二本足で歩くちょっと太めな裸のサルになったわけです。
 
 
ディアナの水浴 プーシェ皮下脂肪が多いというのは、人間にとって二足歩行と同じくらい顕著な特徴なのです。
肥満は食べすぎや運動不足のせいだと片付けてしまう問題ではないようです。
なぜなら、人間の赤ん坊は大人よりはるかに太っているからです。
そして女性のほうが男性より体毛が少なく、体脂肪が多いということは、冷たい水の中で長く泳ぐことができるということなのです。
肌がすべすべな私たち人間は、他の哺乳類の10倍もの脂肪細胞をもっているのだから。 
 
人魚姫 コペンハーゲン水の中では嗅覚は退化し、イルカのように音によるコミュニケーションを発達させました。
言葉の起源も水中生活にありなのです。
喋ることと同時に、水から顔をだして表情豊かに伝達するために、人間の顔の表情筋は発達しているのです。
 
ルーシーの子孫はその後長い間アフリカの草原地帯で暮らし、暑さをしのぐために汗腺を発達させたとみられます。
人間がよく水を飲み、大汗かきなのは体毛がないからなのです。
 
皮脂腺が多く、皮脂分泌量が異常に多いというのも水が体内に入らないようにという水棲生活の名残で、肌が乾燥することに恐怖感があるようです。
 
人類はアフリカの水辺を起源に、脳の発達により道具や武器を使って狩猟を始め、裸の体に動物の毛皮をまとい寒さをしのぎ、アフリカから北へ東へと広がっていったのです。
 
今や人類は、衣食住を工夫して暑さ寒さを克服し、地球全体に広く分布している。
 
北欧の童話、人魚姫の伝説もルーツはもしかしたらルーシーかもしれない。なんて想って。
一風呂浴びて、冷えたビールに肴は烏賊 海の幸。カロリーを気にしながら。
やはり私もルーシーの子孫だな〜。
 
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syobu828 at 23:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エコロジー生物学 

2005年09月07日

Fly me to the moon

トニーベネット名曲「サンフランシスコの想い出」で有名なジャズボーカル界の大御所トニーベネット。70歳を超えて健在で、アンプラグドでスタンダードの名曲を歌い続けている。彼の歌うフライミートゥザムーンもメロディアスなラブソングです。 

その歌詞にもあるように、月を見ていると何か人恋しくなります。
古来から、月からのインスピレーションによって、沢山の恋歌が作られてきました。
ムーンリバー ブルームーン ムーングロウetc.
月はロマンティツクでミステリアスな存在だと思いませんか。
 
特に科学的知識の無かった昔の人は、月の満ち欠けと潮の干満や
農作物の収穫との関連をみて、月には不思議な魔力があるという
伝説を生み、月は信仰の対象になってきたのです。
 
しかし一方で、月は近代的な天文学を生み出すきっかけにもなったのです。
1609年、手製の望遠鏡で月を観測したガリレオは地動説を唱えました。

ニュートンは、なぜ月が地球から飛び去ってしまわないかを考え、それがリンゴに働く力と同じであると考えて万有引力の法則を発見したといわれてます。
 
ガリレオから360年後の1969年、アポロ11号のアームストロング船長が初めて月面に着陸しました。
もしかしたら生物がという淡い期待、
しかし彼の目の前に広がっていたのは水も無い荒涼とした月世界でした。
長い間私達を魅了してきた美しい月は、空に浮かぶ単なる灰色の石の固まりなのでしょうか。 
 
moon米国の精神科医アーノルド リーバー博士は私達の祖先が月のせいにしたミステリアスな力を科学的に解明しようと「バイオタイド理論を発表しています。
彼の説によれば、人体の70%は水分ですから、月の引力が海の水を引き寄せるように、月の満ち欠けによって体内の水も干満を繰り返し、満月や新月では体内の水分が多くなり組織は膨張し神経が興奮するそうです。
女性の生理や出産と月の関係、28日で生まれ変わってる皮膚の新陳代謝等、人間の生体リズムと月の関係が明らかにされる日が来るであろうと思います。
 
西洋のカレンダーにはたいてい月齢がはいっている。
満月はサクセスムーン」といわれ、意識がHighになるから、
仕事では新しい企画は成功し、気の弱い男のプロポーズも
彼女の心をとらえることが出来るそうです。
 
ルナは月、レーナは大きいという意味のスペイン語です。 
美しい肌という大きな幸せを皆様にお贈りするお手伝いができますようにと願って、15年前、白色粘土洗顔にLUNALENAという名を付けました。
 
 
 
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syobu828 at 11:08|PermalinkComments(9)TrackBack(0) JAZZ オーディオ 

2005年09月01日

HAGE and FUSA

男も私達のように50代60代になりますと、おじさんの後半か、
おじいさんの始まりという訳で、足腰も弱り、動悸息切れ、
脂肪分とお酒は控えめ、物忘れ、頑固でよく喋るなどという
兆候が少なからずどなたにも現れてくるようです。
 
なんとしてもはっきり判るのは体のTOPの部分であります。
つまり頭髪が寂しくなるか、白髪になるかの二派に別れるのです。
前者はHAGE派、後者はFUSA派と呼ばれ、別れてはいるが対立することなく、
まるでかの国の政界のごとく、酒場などという社交場にて慣れ合っているのです。
 
前回、人間は大昔に水辺で生活し、体毛を皮下脂肪と取り替えた話をしましたが、
小生のように代々HAGE派の血を引く者としては、
進化的に進んでいるのかと思いきや、哺乳類は頭を水から出して泳ぐわけだから
紫外線から護るには頭髪が無いのは不利になるのかなんて考えちゃうんですが。
 
だからなんとしてもFUSA派がうらやましく、粘土洗顔でヘアーパックして進行を
くい止めているのです。なかなか具合良いですよ。
 
反面、世の娘どもは脱毛サロンへでかけたりで、
私共のお顔そりエステもけっこう繁盛しているのです。
増やしたり、減らしたり、美容というのは文化だからいろいろなんですね。
 
ところでロシアの最高指導者(今は大統領)はHAGE派とFUSA派が替わりばんこに政権を取っているって知ってましたか。 
 
レーニン(HAGE)→スターリン(FUSA)→フルシチョフ(HAGE)
→ブレジネフ(FUSA)→ゴルバチョフ(HAGE)→エリツィン(FUSA)
  →そして今のプーチンさんは若きHAGE派のやり手。
レーニン
スターリンフルシチョフ 
 
 
 
 
 
 
 
 ブレジネフ
ゴルビーエリツィン  
 
 
 
 
 
 
 
 
プーチン next 
   
       
  
   FUSA派?
 
 
 
 
1989年、ベルリンの壁が崩壊して、ゴルビー
の後は誰か?と予想した時、
実力と強引さもさることながら、あのフサフサした白髪をみて、
「エリツィン氏で決まり」と言った人がいたそうです。 
 
HAGE派はそれまでの体制を壊し、革命を起こした人。
 
FUSA派は新しい体制を固め、独裁者といわれた人。
 
偶然の一致でしょうか。ロシアという国は不思議です。
左右に大きく揺れながら、理想を求める青年のような国なのかしら。
 
破壊と建設、これは生物の法則。私達の体は毎日古いものが壊れ、
新しい細胞が生まれているのです。
肌も古いものが剥がれ落ち、新陳代謝している。
そう思うと、年甲斐もなく「明日は何が起こるのだろう」なんて元気がでます。
 
 
 
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syobu828 at 21:46|PermalinkComments(4)TrackBack(0) エコロジー生物学